前回、ルビーと出会ったあかりとアンリ。
聞こうとした所でルビーとは別の兎、ルーアが現れた。
あかり「ルビー、知り合い?」
ルビー「うん!わたしの幼馴染でブルーアパタイトのジュエルペット、ルーアだよ」
ひとまず彼女が何者なのかを聞くあかりにルビーは元気よく言う。
ルーア「ご紹介に扱われた通り!あたしはルーア!ルビーとはライバル関係よ!」
アンリ「(こいつもルビーと同じように人間のパートナーを探しているのか?)」
近寄って自信満々に言うルーアにアンリは訝しげになるがなんと言うか彼女に少し引っかかりを感じた。
それがなんだろうかと考えてる間にルビーが話しかける。
ルビー「えー、わたしはルーアの事ライバルと言うより親友って思ってるのにー」
ルーア「ら、ライバルでも良いでしょ!とにかく!」
そう言ってずびし!とあかりを指す。
ルーア「私はあなたをパートナーにしたいのよ!」
あかり「ええ、私!?」
驚くあかりにそうよと頷いてからルーアは続ける。
ルーア「私はね。朝、学校に向かってるあなたを見た瞬間に確信したのよ。私のパートナーはあなたしかいないって!」
あかり「(え、ちょっと待って…それってもしかして…)」
アンリ『……え?マジで!?』
ルビー「ルーアもあかりちゃんが心にピッタリ合う女の子だったんだね~すっごい奇遇だね~」
理由にあかりとアンリは驚き、ルビーは嬉しそうに言う。
ルーア「って事であかりだっけ…私とパートナーに…」
あかり「ちょ、ちょっと待って…えっと…」
ルビーをグイグイ押しのけて詰め寄ろうとするルーアにあかりはアンリの事をどう言えば良いか悩んだ時…
~♪
ルビー「あ」
押しのけられた際にルビーの手が持っていたスマホの様な奴の画面を触れてスライドさせてしまう。
その瞬間、あかりを中心に魔法陣が展開される。
あかり「え!?」
アンリ「(ちょ、おいまさか…!?)」
ルーア「ちょ!?何しちゃってんのよ!?」
いきなりの事で驚くあかりだがアンリとルーアはそれが何なのか察する。
足元のに目が向いていたのであかりやアンリは気づいてなかったが机に置かれていたノートパソコンが勝手に開いて画面にルビーが最初に見たのが映し出されていた。
ルビー「ま、またやっちゃった?」
あかり「やっちゃったって…え、え?」
困った様に呟くルビーのにあかりは戸惑ってる間に体が浮かび…
あかり「ええええええええええええ!?」
そのまま頭上にも現れた魔法陣へと吸い込まれてしまう。
☆
いくつもの魔法陣がある空間、その1つからあかりとルビー、ルーアが飛び出す。
あかり「なにこれ!?ルビー!」
ルビー「だ、大丈夫だよあかりちゃん。えっと…出た!呪文!ティンクルティンクル・マジカルチャーム、ウィンクルウィンクル・ジュエルフラッシュ。覚えた?あかりちゃん」
ルーア「いや、そうじゃないでしょ!呪文を聞いてるんじゃなくてここがどんなのか聞いてるのよあかりは!簡単に言うとここはあかりの住んでる世界と私とルビーの住んでる世界を結ぶ空間!んでもうすぐ着くわよジュエルランドに!」
戸惑って聞くあかりに対してスマホの様なのを操作して出したのを読むルビーにルーアが早口でツッコミを入れてからあかりに対して答えた後に別の魔法陣を潜り抜ける。
そして、見えた光景にアンリは呟く。
アンリ『…此処が…ジュエルランド』
あかり「あれ?ここ、地面は……?」
懐かしさに入りたかったがあかりの言葉にあ、落ちるなと悟った瞬間…
ぴゅ~~~~~~~!
自由落下が始まった。
あかり「たすけてーーー!?」
ルビー「あかりちゃん、一緒に唱えて!魔法の呪文を!」
ルーア「さっきルビーが言った奴!!」
2人の言った事にあかりは無理だよ~出来っこないよ!と涙目で叫ぶ。
ルビー「出来るよ!出来っこないって言っちゃやだ!あかりちゃんにも魔法は使えるの!心がピッタリなんだもん!二人一緒なんだもん!」
アンリ『あかり、ルビーを信じてやれ。大丈夫だ。オレもお前とルビーなら出来ると信じてる!』
あかり「ルビー…(アンリ…)」
お互いにみつえあう中で手を取り合う。
あかり「二人一緒なら…」
ルビー「なれるの」
下をみつえ、1人と1匹は呪文を唱える。
ルビー「輝く勇気はルビーの印」
ルビー&あかり「ティンクルティンクル・マジカルチャーム!ウィンクルウィンクル・ジュエルフラーッシュ!」
呪文を唱えると共にあかりの持つジュエルチャームが輝き、放出された光りがあかりの体を包み込むと着ていた服が変わる。
お姫様の様なピンクのドレスに羽を思わせる白いマント、頭に花びらを感じさせるリボンが結ばれている。
そのままルビーとルーアを両肩に乗せたあかりは虹色の球体に包まれて下にあった湖の上で浮遊する。
その後にあかりは自分の今の姿に感動する。
あかり「これが…魔法!?」
ルビー「そうだよ。魔法だよ」
ルーア「ホント、羨ましい」
感動してる2人を見てルーアは羨ましそうに呟く中であかりは改めて周りを見る。
あかり「私、浮いてる…!」
アンリ『やったなあかり』
自分が受けている事に興奮してあかりは球体が消えた後に自力で飛ぶ。
あかり「ルビー!私飛んでるよ!」
ルビー「うんうん!」
ルーア「初めてなのに上手いわねあかりは…」
嬉しそうなルビーと感嘆するルーアのを聞きながらあかりは改めてジュエルランドの美しき光景に感動する。
あかり「うわ~!ここがジュエルランド!」
ルビー「そうだよ。魔法の国だよ!ジュエルランドは星の数と同じ宝石で出来ているの。オーロラや神殿も、ユニコーンの泉も。みーんなみんな、ジュエリーナ様の魔法で守られているの」
アンリ『…………』
説明したルビーのを聞いたアンリはどことなく悲しい感じになったのにあかりは怪訝となる。
ルーア「?どうしたのあかり?ルビーの説明に何か疑問があったの?」
あかり「う、ううん!何でもないよ」
そんなあかりの反応に気になって聞くルーアにあかりは慌てて笑って返す。
ルビー「良かった~」
笑うルビーにあかりも微笑んでから見える建物へと飛ぶ。
あかり「ルビー、あそこは?」
ルビー「あそこはね私とルーアが通う魔法学校だよ~あそこの庭に降りようか~」
分かったとあかりはルビーのお願いに了承して向かう。
その際にあかりの目を落としてアンリはルーアがやばっとなっているのに気づく。
その間に降りる庭でルビーとルーアと同じジュエルペット達が駆け寄るのに気づいてその前に降り立つ。
複数のジュエルペットにあかりは感嘆してるとうっほんと言う声の後に大きな黄緑色の水晶玉に乗った老人が来る。
ルーア「モルダヴァイト校長先生」
アンリ「(あの爺さんが校長先生か…)」
モルダヴァイト「ルビーとレアレアの女の子よ。我が魔法学校の入学を認めよう…それでルーアよ」
その老人を見て呟いたルーアのにちっさいな…とアンリはあかりより小さいモルダヴァイトを見て思った。
モルダヴァイト「ルビーと共におるが…ルビーとは別にお主と心が合うレアレアの女の子は見つからなかったのかのう…」
あかり「えっとそれなんですけど校長先生」
んん?と首を傾げるモルダヴァイトにあかりが恐る恐る話しかける。
モルダヴァイト「む?何かなレアレアの女の子よ?」
あかり「えっとですね…実はルーアと心が合う女の子は私の他にいるんです…(って言っちゃったけど…話して大丈夫だったアンリ?)」
顔を向けるモルダヴァイトにそう答えながらあかりは心の中でアンリに聞く。
アンリ『もうジュエルランドに来ちまったからなー。それに、さっきの校長の言い方からするとルーアもルビーと同じ様に探してたみたいだしな』
戸惑うルーアをあかりの目で見ながらアンリはそう返す。
その後にあかりは目を閉じ、アンリは出ようと意識を集中する。
その中でうそー!?や何が起こってるの!?と言う戸惑いの声が耳に入った事で目を開き……
あかり「あ、アンリ…」
アンリ「…………は?」
どういう事と思っているとルビーがあーと声をあげる。
ルビー「あかりちゃんにそっくり!けどその目!私があの時見たあかりちゃんだ!」
ルーア「この感じ、もしかしてあなたが……」
モルダヴァイト「こ、これは一体……」
ざわめきが起こる中でアンリは自分はどうなってるんだと思っていると…
???「はい、これで自分が今どんな感じか感じか分かりますよ」
その言葉と共に自分の前に手鏡が差し出され、アンリはその人物を見ずに手鏡を見る
映し出されたのは髪の色が黒っぽくなり、後ろの束ねてる髪が左側に変わっていて目が真紅色ですこしツリ目になったあかりの顔があった。
これは一体……と思っていた所に別の驚きが来る。
モルダヴァイト「じゅ、ジュエリーナ様!?ど、どうしてこちらに!?」
アンリ「じゅ、ジュエリーナ!?(いきなり再会しちまった!?)」
慌てて顔をあげるとそこには見覚えのある女性がいた。
思わず顔が強張るアンリだがジュエリーナは安心させる様に微笑んで頭を撫でる。
ジュエリーナ「初めまして、私はジュエリーナ。魔法の国ジュエルランドを統べる女王です」
あかり「は、はじめましてジュエリーナ様。私は桜あかりです」
偉い人だと理解して慌てて頭を下げて自己紹介するあかりに畏まならくて良いですよとジュエリーナは微笑む。
その微笑みにあかりはあれ?となる。
その微笑みをどこかで見た事ある気がするのだ……
なんで?と首を傾げてるあかりからルーアと戸惑っていたルーアを抱き上げた後にアンリへと差し出し、戸惑っていたアンリは素直にルーアを受け取る。
ジュエリーナ「ルーア、良かったですね。あなたと心が合う
アンリ「(…ジュエリーナの奴。オレの事を人間と誤解してるのか?それとも…)」
出て来た言葉にアンリは警戒する中でモルダヴァイトやもう1人いた教員と思われる女性も戸惑った様にジュエリーナを見る。
ジュエリーナ「ジュエルペットが自分と心が合うと言ったのです。ならば見守りましょう。どう成長していくかを……だから……この子をお願いしても宜しいですか?」
アンリ「あ、ああ……」
頷いた後にアンリはルーアを見る。
アンリ「ってな事だ。まあ色々と変なことになったが宜しくなルーア」
ルーア「こっちこそ!あなたが私のパートナーなのが嬉しいわ!それであなたの名前は?」
そう言えばそうだったなとアンリは笑って名乗る。
アンリ「オレの名前はアンリ。桜アンリだ」
ルーア「アンリね!宜しくね!」
肩に移動して言葉を交わし合った後にルーアの胸の所が輝き、アンリの左手に集まると宝石が現れる。
それはルビーと違い色がこちらは全体が紫色で、中央のが青色の蝶であった。
色合い的にそうなるよな……とルーアを見てアンリは思った。
ジュエリーナ「モルダヴァイト校長」
モルダヴァイト「!うっほん!では、ルーアとレアレアの女の子よ。我が魔法学校の入学を認めよう!」
促されてモルダヴァイトは慌ててそう言う。
それに真っ先に喜んだのはルビーであった。
ルビー「やったねルーア!一緒に魔法学校に入学できて!」
ルーア「あ、ありがとう。だけどライバルとして負けられないからね!」
ズビシッと指すルーアにアンリは苦笑する。
楽しげに話すあかりやアンリ達を見てモルダヴァイトと女性教師は微笑ましげに見た後にジュエリーナの方を見ると何時の間にかジュエリーナはいなくなっていた。
そのジュエリーナはもう学園から離れた空へ飛んでいて、アンリの事を思い浮かばせてくすりと笑って自分の城へと戻る。
ジュエリーナとアンリ達は知らなかった。
自分達を見ていた存在が2人いた事を…
???「(あれがあかりとアンリ……。まさか入学する日にジュエリーナが現れるなんて……)」
その1人である少年は笑い合う2人を見ており…
???2「(ちょちょちょちょ!?どういう事!?なんで桜あかりが分裂して、しかもジュエリーナがなんで現れるの!?)」
もう片方の少女は
???「ん?どうした■■■。そんなに驚いて」
???2「いや、いきなり分裂されたら驚くでしょ」
確かにと返された事に納得する少年に少女は内心安堵する。
???「あの二人の力……じっくりと調べないといけないな」
そうねと少年のに同意しながら少女は瞳に暗い輝きを秘めながらあかりを睨む。
???2「(あかり……■■■に注目されるなんて……)」
ギリっと唇をかみしめ、握りこぶしを作る。
その間にあかりはアンリと共に人間界へと戻って行く。
☆
夜、パジャマに着替えたあかりはふうと息を吐いて目を瞑る。
そして目を開くと別の場所になっていた。
そこはあかりの心の中にある世界でテーブルを挟んでアンリが座っていた。
あかり「今日は色々とビックリしたね」
アンリ「まさかジュエルランドでだけ分離できるとはなぁ…」
興奮冷めやらぬ感じで言うあかりにアンリは苦笑する。
アンリ「まあでも楽しくはなりそうだよな」
あかり「あはは、けど大変だよね…こっちの学校と両立しないといけないし」
困った様にぼやくあかりにアンリはあー…と目を泳がせる。
アンリ「(あかり気づいていないのか。ジュエルランド行っている間は時間止まっているって事に)」
もしかするとルビーのアクシデント的なのもあって急だったから気づいていなかったのかもしれないと考えて温かい目であかりを見る。
あかり「な、なにアンリ。その温かい目は……」
アンリ「いや、これであかりも姉ちゃんの事を言われない学園生活を送れそうだなと思ってな」
あかり「……え?」
そう言われてあかりは目を丸くする。
アンリ「だって魔法学校の奴らは姉ちゃんの事知らねぇんだし」
あかり「あ、そうか…」
流石に地元とかだったら知られてるかもしれないけど……と楽しくなってるあかりを見ながらアンリはそれを口に出さずに押し込める。
あかり「アンリ、私魔法学校に行くのが凄い楽しみになってきた!」
アンリ「はは、全く」
目を輝かせるあかりにアンリは苦笑する。
あかり「それに……アンリと一緒に学校に通えるってのも楽しみかな」
アンリ「……そっか」
笑顔で言うあかりにアンリは照れ臭そうに顔を逸らす。
そんなアンリにあかりはふふと笑った後にあくびする。
あかり「そろそろ寝ようか」
アンリ「お、そうだな。オレは少ししてから寝るわ」
それじゃあお休みと手を振って歩き出すあかりにアンリも手を振った後にふーと見上げる。
アンリ「まさかジュエルランドに帰ってきた上にその日にジュエリーナと再会するとはなぁ…」
会うのが一番避けたかった人物だったのだが、彼女自身はアンリの事を警戒するそぶりを全然見せず、温かく見ていた。
アンリ「……だけどオレにとってはそれがムカつくんだよな……」
思い出してからアンリは顔を顰める。
アンリ「ああ、クソっ。あかりのおかげで収まっていたオレの負の感情が出てきまいそうだ…」
頭を振った後に頬を強く叩く。
ただ叩き過ぎたのかいてぇと呻く。
アンリ「……やっぱりいつか選ばないといけないんだな……あかりの夢を叶える手伝いをするかそれとも……」
その後の言葉は口から出なかった。
その言葉を出したら自分はあかりといられなくなると確信してるからだ。
だからあかりとの一生の別れになろうとした時にと心に秘める。
その後にあくびをして立ち上がる。
アンリ「…さてそろそろ寝るか」
このままだと悪循環と考えて心の中での自分の部屋へと向かう。
アンリ「(できたら最高の思い出を作りたいよな……)」
そう考えながらアンリは眠りに付く。
2人の魔法との出会い。
これがどう言う感じになるのか…