前回から二日後、あかりは学校内を元気に歩いていた。
アンリ『最近機嫌が良いなあかり』
あかり「(うん、楽しい事が増えたからね)」
そうだなとアンリも同意してると窓の外を見ている同じクラスの女子生徒3人がいた。
あかり「何見ているんだろ?」
首を傾げながらおはようと挨拶するとお、おはようと振り返った2人が口ごもりながらそう返すとそそくさと離れていき、遅れて最後の1人がお、おはようと慌てて2人の後を追いかける。
そんな3人が見ていた窓から外を良く見てみるとモニカが歩いている姿が見えた。
あかり「あ、お姉ちゃんだ」
アンリ『あいつ等はモニカを見ていたんだな』
成程……と納得してからさっきそそくさと走り去ったのは自分とモニカを比べていたのだろうかと考えて少し悲しくなる。
ルビー「あかりちゃん」
あかり「! る、ルビー!?」
そんな所にルビーの声が聞こえ、慌てて振り返るとルーアと共にいた。
慌てて2人を抱き抱えて近くのパソコンルームへとみられてないのを確認して入り込む。
あかり「ルビー!ルーア!突然学校に来るなんて…」
ルーア「勿論誰にも見つからないよう気をつけてきたわよ」
注意するあかりにルーアはそう返す。
いや、そうじゃなくて……とあかりが思う中でルビーが急かす様に腕を振る。
ルビー「だって急がないと今日から魔法学校の授業が始まるの!」
あかり「ホント!?」
ルビー「早く行こ!」
急かすルビーにけどこっちの授業が……と困ったあかりは思い出す。
ジュエルランドに行ってる間はこっちの世界の時間が止まっている。
だからジュエルランドから戻って来て時間によるが急いで教室に戻ればこっちの授業をサボる心配は無くなると言う事だ。
アンリ『何の問題もなく行けるなあかり』
あかり「うん!それじゃあ行こうルビー!ルーア!」
元気よく言うあかりに2人はうんと頷く。
ルビー「それじゃあ早速!」
そう言ってルビーがジュエルポッドを操作すると魔法陣が展開される。
あかり「魔法学校の授業、どんな感じなのかなー」
あちらで行われる授業の内容を想像しながらあかりはルビーとルーアと共に魔法陣に吸い込まれてジュエルランドへと向かう。
異動してる途中であかりからアンリが分離する。
ちなみに今のアンリの服装はあかりの制服を黒くした感じのであった。
ルーア「あらアンリ。その服装も似合っているわよ」
アンリ「ありがとな。しかし制服だと制服になるんだな」
自分の服装を見てそう述べた後に4人は出口の魔法陣を潜り抜ける。
出た場所は魔法学校の校庭の様で、アンリは軽く着地する隣であかりは尻餅着く形で着地する。
ルビー「魔法学校とうちゃーく!」
あかり「高い所から落ちないかでドキドキしたけど、今回は良かった~」
ホッと立ち上がりながら安堵するあかりにそう何度もされたらたまったもんじゃないもんなとアンリは苦笑する。
ルビー「さあ早く早く!」
ルーア「ルビー、あまり急ぐと転ぶわよ」
急かす様に走り出すルビーにルーアが続き、あかりとアンリも追いかける。
そんなルビー達に白い熊の様なジュエルペットが見ていた。
ルビー「どっちだっけ?教室」
ルーア「分からないで走ってたの!?だったら先生と会ったら聞きましょう」
立ち止まったルビーにルーアは驚きながら提案する。
うん!と先頭を走っていたルビーはルーアのに頷いた直後……
ヒューーーン!ヒュバ!
何かが飛んで来て、それがルビーの髪飾りである花をかすめ取る。
ルビー「あー!?」
???「うはははは!おたんこピー!」
慌てて振り返ると釣り竿を持った白熊のジュエルペットがルビーの髪飾りを手に逃走する姿が目に入る。
アンリ「あ、おい!」
ルビー「こらー!」
アンリ「ルビーのを返せ!」
追いかけているとジュエルペットはおたんこビーと言いながらとある像の上によじ登る。
ルビー&あかり「返して―!」
???「べー!」
あっかんべーするジュエルペットにどう引きずりおろすか……とアンリが思考してると……
モルダヴァイト「おっぺけー。おぺっけおっぺけー♪」
歌を歌いながらモルダヴァイトが通りかかる。
隣には緑色のインコなジュエルペットがいた。
あかり「あ、校長先生」
アンリ「おはようございます」
うむおはようと慌てて挨拶するあかり達にモルダヴァイトは返してから白熊のジュエルペットに気づく。
モルダヴァイト「おや?ラブラ、良いのかな?その像には呪いがかかっておるのじゃぞ?」
アンリ「(ラブラって言うのかあのジュエルペット。ってか呪いって…)」
モルダヴァイトの言った事で名前が判明したが呪いと言う部分にアンリは無意識に顔を顰める。
あかり達はモルダヴァイトの方を見ていたので知られていなかった。
ラブラ「ラブ?」
モルダヴァイト「傷でもつけたりしたら、世にも恐ろしい呪いがかかるぞ~」
ラブラ「の・ろ・い!?」
あかり・ルビー「呪い!?」
ひいぃぃ!と思わず怯える2人とルーアにいや壊させない為の法螺じゃね?とアンリは心の中でツッコミを入れる。
けど、告げられた事とモルダヴァイトの威圧感は効果てきめんで、ラブラは怖がってルビーの髪飾りを落として走り去って行く。
あかり「あ、ありがとうございます。校長先生」
ルビー「でも世にも恐ろしい呪いって…」
ルーア「一体どんな呪いなの?」
モルダヴァイト「恐ろしすぎて口には出せぬ。それより…」
アンリ「それより…なんだ?」
恐る恐る聞く3人に対してそう返してから言葉を切るモルダヴァイトにアンリは思わずゴクリとしながら聞く。
モルダヴァイト「わしのカラオケ、聞く?」
あかり&ルビー&ルーア「カラオケ!?」
アンリ「なんでそこでカラオケなんだよッ!」
照れ臭そうに聞くモルダヴァイトにアンリはツッコミを入れる。
インコ「これからみんな授業だリン!」
モルダヴァイト「そうか、授業か…」
残念がるモルダヴァイトにすいませんとあかりは謝ってから教室へと走る。
モルダヴァイト「残念じゃのう…。わし、上手いんじゃがのう」
インコ「どこが…」
心底残念そうに見送るモルダヴァイトにインコは疲れた顔でツッコミを入れる。
そんなあかり達の先ほど逃げたラブラは見ていた。
あかり「急がないと授業が始まっちゃう!」
アンリ「と言うか校長先生に場所聞いとけばよかったんじゃね?」
そうだった!とアンリに言われて気づいたあかりだが、慌てて振り返った所、もうモルダヴァイトの姿は見えない。
ハーライト「あら、貴方達」
どうしようと頭を抱えかけた所にハーライトと出くわす。
あかり「ハーライト先生!」
アンリ「ちょうど良いタイミング!すみません、教室の場所教えて欲しいんですが…」
お願いする2人にそれは丁度良かったとハーライトは微笑む。
ハーライト「あなた達を皆に紹介しようと思っていたんですよ」
ルナ「探しに行こうとした所で4人と出くわしたから」
ミルキィ「こっちとしても大助かり!」
ルーア「良かったわねアンリ」
アンリ「ああ、助かったな」
付いて来て下さいと言うハーライトの後を4人は付いて行く。
☆
ハーライト「着きましたよ。ここがこれから授業を始める教室です」
扉を前にしてそう言ったハーライトは扉を開ける。
部屋の雰囲気としては教室と言うより雑談を主にしそうな部屋に見える。
アンリ「(ここで授業を受けるのか…面白そうだな)」
ほへぇと感嘆した後に黒板の前に移動して向き直る。
集まっている中でレオンとミリアの姿があり、他に1人の少女とミリアより年下なそうな少年が1人いた。
ハーライト「皆さん。今日から一緒に魔法を勉強するルビーとあかり、ルーアとアンリよ」
あかり&ルビー「よ、よろしくお願いします」
ルーア&アンリ「宜しく」
挨拶した後に好きな席にかけてねとハーライトはそう言う。
レオン「やあ。ルビーにあかりちゃん。それとルーアとアンリ」
あかり「あ、レオン、ミリア!」
ミリア「私のこと、ちゃんと覚えてたのね。なんたってKMBだもの」
アンリ「KMB?なんだそりゃ?」
疑問詞を浮かべる4人にミリアは自信満々に胸を張り……
ミリア「完全無欠の美少女、ミリア様よ」
アンリ「ああそれで略してKMBか;」
ホント自己主張つぇーな……とアンリは呆れている中でルビーが見渡す。
ルビー「ガーネットにサンゴ。ディアンに…サフィーも!」
気付いたルビーにサフィーは自分の隣にいる少女を紹介する。
サフィー「私のパートナー、沙羅よ。今四年生だけど魔法物理学ではトップの成績なの」
あかり&ルビー「ま、魔法ぶつ…?」
アンリ「(魔法なのに物理学っておかしくね;)」
紹介された奴のにアンリはツッコミを入れた後にあかりと共に沙羅が読んでる本を横から覗き見るが綴られた文字がジュエルランド固有のだからあかりとそこまで詳しくないルビーにはチンプンカンだった。
アンリ「(難しそうな式だな…。これが分かるってことは魔法にも詳しそうだな)」
その中でアンリは文字を見てそう思った。
沙羅「…よろしく」
あかり「よ、よろしくお願いします」
ルーア「にしても学年がバラバラなんだな」
短く挨拶した沙羅に返した後にルーアのにそう言えばと呟く。
あかり「ミリアはニ年でレオンは五年、沙羅さんは四年って……」
ルナ「魔法学校ではバラバラの生徒が一緒に授業を受けるんだな」
ミルキィ「生徒はそれぞれ出たい授業に出席する方式になっているんです」
なんでと言うあかりの疑問にルナとミルキィが教える。
ルビー「へー…」
あかり「そうなんだ…」
アンリ「(まあジュエルストーンの数で学年変わるからそうなるってことか)」
良く出来てるなと感嘆してる2人の隣でアンリは感心してると……
???「お話し中のところ失礼ですが…」
あかり・ルビー「ん?」
突然話しかけられて4人は声をかけた人物へと顔を向ける。
その人物は最年少そうな少年で、レオンとサフィ―は余計な事を言わないで欲しいと祈る。
少年「はっきり言って天才たるボクは落ちこぼれペアに興味ありません」
リス「でちゅでちゅ」
少年「早く授業を始めて頂きたいのですが」
リス「でちゅがー」
望みが叶わなかったので頭を抱える1匹と1人に沙羅とミリア達は疑問詞を浮かべる。
ルビー「落ちこぼれペア!?」
ルーア「…どうしてそんなことが分かるのかしら」
言われた事にガビーンとなるルビーの後にルーアがむっとした顔で聞く。
少年「そのぬるい顔見れば明らかでしょ?」
リス「まさにぬるい顔でちゅ」
頼む、それ以上煽らないで!と必死にレオンとサフィ―が祈る中で煽られたあかり達は憤慨する。
ルビー「ムカっ!」
あかり「なんかムカっ!」
ルーア「嫌な事言うわね。ねえアンリ……あ」
それ怒るルーアはアンリを見て固まる。
少年を見ていたアンリの顔は無表情であった。
ただそれは怒りのあまり、感情が逆に顔に出てないだけであった。
それに気づいてるサフィ―とレオンは顔を青ざめ、ミリアと沙羅もアンリのに気づいて冷や汗を流しているが少年とリスは全然分かっておらず、と言うか自分に酔いしれてる感じで気づいていない。
少年「それに比べてボクは若干七歳にして一万冊の魔法書を暗記しているスーパージーニアス!天才少年ニコラとはボクの事なのです!」
リス「同じく天才ジュエルペットチターナなのでちゅ!」
いや気づきなさいよと二重の意味でうんざりしながらミリアは内心そう思った。
ミルキィ「ニコラと沙羅は同じ四年生」
ルナ「成績を争うライバルなんだな」
アンリ「(だからと言って威張り散らすのは違うだろう……)」
補足する2人のを聞きながらアンリは内心そうぼやく。
そんな空気を換える為にハーライトが手を叩いて注目を集める。
ハーライト「それじゃあ授業を始めましょうか。今日は基礎魔法、ラングーラについて復習しましょう」
あかり「基礎魔法…」
ルビー「ラングーラ…」
描いて見せた魔法文字を見ながら呟いた2人に頷いてからハーライトはどういう魔法かを説明する。
ハーライト「この魔法は物体を思うように動かす魔法です」
アンリ「物体を思うように動かす…なるほど確かに色んな魔法の基礎になる魔法だな」
基礎はホント大事だなとアンリはしみじみと呟く。
あかり「物体を動かす…この授業を受けたら私たちも出来るようになるのかな?」
ルビー「うん。マスターしたらジュエルストーン貰えるんだよね」
ルーア「いや、基礎魔法だからマスターしても貰えないわよルビー;」
呟いたあかりへと言ったルビーのにルーアは訂正する。
二コラ「彼女の言う通りです。基礎魔法は」
チターナ「使えて当然なのでちゅ。ジュエルストーンは貰えまちぇんよ」
それに対してニコラとチターナがバカにする様に言う。
アンリ「(また人をバカにする様な言い方を…ホントイラつくなこの二人には)」
ハーライト「駄目ですよ2人とも、気を取り直してラングーラの宿題はやってきましたね。沙羅、ソフィー、やってみせてくれる?」
その言い方にむかっとする中でハーライトが注意をしてからあかりとアンリ達を除いた面々に確認してから沙羅とサフィ―にお願いする。
沙羅・サフィー「ティンクル・ティンクル・ラングーラ」
沙羅「動け、魔法書」
2人が呪文を唱えると本棚にたてられていた魔法書が15冊飛び出して円を描く。
最後には近くの棚に見事なピラミッド型を形成してセットされる。
あかり&ルビー「わー!」
沙羅「これがラングーラの基本型」
ルーア「やるじゃない」
いや、お前もルビーと同じ位置だろとアンリがルーアにツッコミを入れてるとミリアが立ち上がる。
ミリア「そんなのつまんないわ。私なら」
ミリア・ガーネット・サンゴ「ティンクル・ティンクル・ラングーラ!戻れ魔法書!動け花!」
呪文を唱え、魔法書を戻してから置かれていた植木鉢に生えていた桜の様な木から花びらが舞い、ミリアの頭、手首、足、服の各所に向かうとアクセサリーの様に装着される。
あかり&ルビー「うわあー!」
アンリ「おー、凄いな」
可愛さもあってミリアのに拍手する4人と微笑ましそうに見るレオン。
そんなレオンの隣では二コラは眉を潜めている。
後ろの煙突からラブラが羨ましそうに見ていたのを誰も知らなかった。
ミリアが満足気になる中で二コラはふふんと笑う。
二コラ「ボクはもっと凄いものが動かせますよ」
ミリア「どんなものよ」
腰に手を当てて問うミリアのに二コラは自信満々に笑った後……
ニコラ「グリーラ・グリーラ・ラングーラ!動け教室!」
とんでもない事を言った。
ミリア&あかり「教室!?」
アンリ「教室って一体どんな風に動か…!」
驚きの声をあげる2人の後にアンリは外を見て目を見開く。
ミリア「……何も動いてないじゃない」
アンリ「おい、あかり。外見てみろ」
あかり「え?外?」
言われて2人はパートナーたちと共に外を見て、絶叫する。
あかり&ミリア「あぁ~~!?」
なんとあかり達がいる教室のある建物の一部分が浮かび上がっているのに絶叫する。
しかも上を確認したアンリはギョッとする。
アンリ「おい、上に雷雲があるぞ…」
ルーア「ええ!?」
驚いている間に建物は雷雲に突撃しまい、起こりし雷や強風で建物は揺れる。
アンリ「うおっと…おい、早く元に戻した方が良いんじゃないか!?」
ミリア「レオン!なんとかして!」
慌ててあかりを抱き抱えながら倒れない様に踏ん張りながら叫ぶアンリの後のミリアのお願いに動じてなかったレオンは立ち上がり……
レオン「グリーラ・グリーラ・ラングーラ。元に戻れ!」
魔法を唱えると浮かんでいた建物を雷雲から出て、元の位置に戻った。
あかり&ルーア「ふぅ~」
ミリア「yeah!レオン!五年生は違うなー」
安堵の息を吐いた後に凄ーいとあかりは感嘆する。
二コラ「ボクが戻そうと思っていたのに…」
賞賛されているレオンにニコラは不満げにぼやく。
アンリ「あとやってないのはオレとあかりか。どうするあかり」
え?とアンリから話を振られてあかりは戸惑う。
ルビー「私たちもやってみようよあかりちゃん!」
あかり「で、出来るのルビー?」
戸惑うあかりにルビーは頷く。
ルビー「物を動かす魔法ならとっくにやってたもん!」
ルーア「でも思うように動かなかったじゃないの。ホントに大丈夫?」
むふんと胸を張るルビーにどうやら見ていたルーアが指摘して問う。
ルビー「大丈夫大丈夫!なんとかなるよきっと!」
あかり「う、うん…」
ハーライト「ではそのスタンドを動かしてみて」
大丈夫かなと不安がるあかりとルビーにハーライトが部屋に置かれていたスタンドを見て言う。
アンリ「がんばれよあかり」
ルーア「ポカすんじゃないわよルビー!」
お互いに激励されながらあかりは深呼吸し……
あかり&ルビー「ティンクル・ティンクル・ラングーラ。動け、スタンドよ!」
スタンド目掛けて魔法を唱える。
……シ~~~~ン
だが、スタンドは浮かばないでそのままだった。
レオン「呪文を唱えるときスタンドがどんな風に動くのか心の中でイメージすると良いよ」
失敗したと落ち込む2人にレオンがアドバイスする。
あかり「心の中で…」
それにあかりとルビーは人差し指で眉毛の上部分を押しながらイメージする。
ちなみにアンリはその光景を見て考える一休さんみたいだなと思った。
あかり&ルビー「ティンクル・ティンクル・ラングーラ!動け、スタンドよ!」
2回目の魔法を唱えるとスタンドは今度は浮かび上がる。
う、動いたと喜んだ直後、スタンドはいきなりあかり達の方へと向かって来る。
アンリ「あかり、避けろ!」
慌ててアンリが叫び、あかり達もしゃがむ事でスタンドが通り過ぎる。
どんがらがっしゃん!
あかり&ルビー「いたたた…」
治まった後には起こった埃で少し汚れたあかり達がいた。
それには二コラとチターナ、ミリア達が笑うがサフィ―とレオンはチラッとアンリを見る。
アンリ「大丈夫か?あかり」
心配してあかりに駆け寄る様子にホッと安堵した後にレオンはん?となってから……
レオン「皆、シー」
突然静かにと言うレオンに誰もが疑問を感じたが、すぐさま誰でもない笑い声がしてるのに気づく。
それが煙突からしてるのに気づいて覗き込む。
ラブラ「へたっぴ、へたっぴ、おたんこピー!」
ルビー「あ!」
アンリ「お前はさっきの…確か、ラブラか」
けらけらと笑っていたラブラは気づかれたのでハッとなった後に気恥ずかしそうにお口を押さえる。
二コラ「またラブラですか。こっそり授業を覗き見してたんですね」
チターナ「魔法も使えないくちぇに」
アンリ「ん?それはどういう…」
ミリア「それを言っちゃ駄目だってば!」
出て来た言葉に顔を顰めながら聞こうとしてミリアの慌てる様子にただごとではないと見てラブラを見る。
ラブラ「~~~!」
二コラとチターナにバカにされたのにラブラの目から涙が出ていた。
レオン「ま、マズいぞ!」
ルナ「ラブラが泣いちゃう!」
慌てる2人のにど、どういう事?とあかりとアンリが戸惑う中……
沙羅「貴方達、鏡のない壁に避難して」
アンリ「あ、ああ…」
言われてハーライトを除いて壁や本棚に引っ付く様に行動した沙羅のにアンリは戸惑うあかりを引っ張り、煙突の方から見て左側の壁に張り付く。
ラブラ「うぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」
それと同時にラブラが泣き始め、戸惑っていたあかりは窓を見るとひびが入り出したのに驚く。
レオン「ラブラが泣くと物が壊れるんだ」
ルーア「ええ!?」
ピシッ、ピシピシッ
驚いている間も今度は部屋にひび割れが起こり出す。
アンリ「凄い泣き声だなこりゃ…」
ヤバ過ぎだろと漏らした後にアンリは気づく。
チラッとだが、ハーライトの目が机に置かれていた水晶玉に行ってて、その水晶玉が輝いていたのだ。
アンリ「(水晶玉が輝いている?ラブラに反応しているのか…?)」
ラブラ「うわぁん、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
水晶玉の輝きにアンリが訝しげになる中でラブラは部屋を飛び出して行く。
あかり「あ……(ラブラ…)」
そんなラブラをあかりは心配そうに顔を歪める中でアンリは原因となった2人に近寄り…
こつん!
軽くチョップを入れる。
二コラ「な、何をするんですか!」
チターナ「そうでちゅそうでちゅ!」
アンリ「自分より小さい子に酷い事言ったら駄目だろ?偉ぶって相手を悪く言うのは間違ってるぞ」
頭を押さえる二コラとチターナにアンリはジト目で見て言う。
ハーライト「彼女の言う通りですよ二コラ、チターナ。終わった後に少し話をしましょう。締め括りとしてアンリ、ルーア……あなた方もやって貰っても宜しいでしょうか?」
アンリの指摘に同意か、ハーライトは少し怒った顔でニコラとチターナに言い、その後にアンリとルーアにお願いする。
うげぇとぼやく二コラとチターナから目を離して良いわね!とルーアは乗り気でアンリの肩に乗る。
ルーア「成功させてみせましょアンリ」
アンリ「成功できるかどうかわからねぇがまあできるだけやってみるか。それでハーライト先生、何を動かせばいいんですか?」
確認するアンリにでは、魔法書を浮かばせてみてくださいと言ってから棚から魔法書を1冊取り出して机に乗せる。
初心者だからこその配慮だろうとハーライトの行動を理解してアンリとルーアはイメージしながら深呼吸する。
アンリ&ルーア「ティンクル・ティンクル・ラングーラ!動け魔法書!」
そして呪文を唱え……
ビターン!!
強い音と共に魔法書が潰れて紙の様になった。
誰もが止まる中で沙羅だけは近づいて紙の様になった魔法書を手に取って一言。
沙羅「浮くじゃなくて薄くなったわね」
アンリ「上手い事いうな沙羅」
苦笑いするアンリに失敗か……とルーアはしょんぼりする。
アンリ「落ち込むなよルーア。失敗は成功の母って言うし、次成功すればいいじゃねえか」
落ち込むルーアをアンリは頭を撫でながら励ます。
ルビー「そうそう!次頑張ろうよルーア!」
ルーア「と、当然!次はあっと驚かせてあげるわ!」
それに続いたルビーにルーアはそっぽ向きながら返す。
あかり「(ラブラ、心配だな…)」
そんなワイワイ話してる中であかりはラブラの事が気になっていた。
☆
少しして、あかり達はイチゴをモチーフとしたカフェでまったりしていた。
ちなみに沙羅も誘われたがしたい実験があると断り、サフィ―も付いて行く形でいない。
ルビー「うわ~、ストロベリーカフェのパフェって美味しい~!」
ルーア「ホントに美味しいわねこのパフェ」
ホントだね~と小さめのパフェを食べているあかりの隣でアンリはアイスコーヒーを飲む。
ミリア「それにしてもラブラったらいたずらばっかりで困っちゃうわよね」
サンゴ「そのくせめちゃくちゃ泣き虫にゃん」
ガーネット「あの子が泣くと色々壊れて迷惑なのよね」
先程の鳴き声のを思い出してかスプーンを軽く動かしながらぼやくミリアにサンゴとガーネットも同意か困った様に言う。
ミリア「さっきだって大騒ぎだったし。ねえレオン」
レオン「まだ小さいから仕方ないさ」
あかり「ねえ、さっき言ってたけどラブラは魔法が使えないの?」
話を振られたのでラブラに対してフォローするレオンの後にあかりが二コラ達が言っていた事について聞く。
レオン「そうなんだ」
ミリア「魔法が使えないからいつまで経ってもパートナーができないってわけ」
あかり「パートナーも……」
アンリ「(魔法が使えないねぇ…)」
話を聞きながらアンリは出来た疑問に考える。
出来た疑問、それは
そう思ったのはハーライトの見ていた水晶玉だ。
ラブラが泣き出した時、水晶玉の輝きが魔法を感じ取るのだったらあのラブラの鳴き声は魔法と言う事になる。
さらに言えば、壊れるのはただたんに大声ではなく、魔力を乗せて発しているからではないかとアンリはそう感じていた。
アンリ「(…もしかしてラブラの魔法って使うのに何か条件でもあるのか?)」
そうなるとその条件さえ分かればラブラも魔法が使える様になると言う事だ。
アンリ「(にしても一体どんな条件なんだろうな…)」
うーむと唸っていると横からミリアがアンリの食べていたパフェを少し食べる。
アンリ「あ、ミリア」
ミリア「ふふん。食べないと無くなっちゃうわよ♪」
こいつとならばとアンリもミリアのパフェを食べてやり返し、ミリアとぎゃあぎゃあしあう。
レオン「はは、賑やかだね」
あかり「う、うん。そうだね」
それに笑って話を振ったレオンはあかりの反応にん?となる。
レオン「何か気になる事があったかい?」
あかり「う、ううん。大丈夫だよ」
そう返したあかりのにそうかいとレオンはありそうだと考えたが話をしないのなら聞かない方が良いかなと考えて追及はしなかった。
☆
しばらくしてミリアとレオン達と別れた後、学校の一角であかりとアンリ達は窓の縁に座っていた。
あかり「ねえアンリ。私ね、なんとなく分かるんだ。ラブラの気持ち」
そう切り出したあかりのにアンリも言われて気づいた。
確かにラブラを見るとあかりと似ている所があった。
アンリ「(ああ、だからさっきからラブラの事気にしていたって事か)」
あかり「ほっとけないよ、ラブラの事!だから…」
ルビー「うん!探そうラブラを!」
ルーア「しょうがないわね。ま、同じジュエルペットのよしみで付き合うわ」
ありがとう皆!と返した後に早速ラブラを探しに向かう。
アンリ「あ、それとあかり。ラブラの魔法なんだがもしかすると…」
あかり「え?」
その途中でアンリは自分の推測をあかりに話す。
☆
一方、ラブラはモルダヴァイト校長の像の前で落ち込んでいた。
思い返すはミリア、レオン、沙羅にパートナーになって欲しいとお願いして断られた事。
二コラは性格的に嫌だったので声をかけてない。
寂しそうにしているラブラに……
ルビー「ラブラー!」
あかり「見つけた」
あかり達が来て、そんなあかり達にラブラはぷいと顔を逸らす。
あかり「ねえ、私たちこれから魔法の練習するんだけど」
ルビー「一緒にしない?」
その誘いにラブラは顔を輝かせるが……
ルーア「そしたらラブラも魔法が使えるかもしれないわよ」
アンリ「どうだ?やらないか?」
ラブラ「! ぷーんだ」
その後のルーアのにラブラは今度は頬を膨らませて顔を逸らす。
ルビー「素直じゃないんだから…」
ルーア「やれやれね」
あかり「ふふっ、じゃあ見ててね」
そんなラブラにあかりは笑って近くのベンチの上にハーライトに言って借りた魔法書を置く。
あかり「基礎魔法を覚えちゃおうね」
ルビー「たっくさん練習して」
ルーア「魔法をいっぱい覚えて」
アンリ「目指すのはもちろん」
ジュエルスター!とお互いに笑いあって意気込む。
そんな4人にラブラは目を輝かせていた。
まずはあかりとルビーが練習を始める。
あかり&ルビー「ティンクル・ティンクル・ラングーラ!動け、本!」
呪文を唱え、呪文を受けた魔法書はイビキをかき始めた。
アンリ「寝てるな…」
あかり「なんで!?」
ルビー「ご、ごめん。今、心のなかでちょっとだけお昼寝したいって思っちゃったの」
ルーア「もう、ルビーったら」
呆れるアンリとルーアを後目にもう1回と練習を続ける。
ここらへんのはダイジェストで語ろう。
アンリ「今度は豚の貯金箱だな」
あかり「なんで豚の貯金箱!?」
水色の豚の貯金箱になったり……
ルーア「……パフェの事考えてたでしょルビー」
ルビー「ごめーん!」
パフェの様なモンスターになったり……
???「ゆっくりして行ってね~」
アンリ「なんだこれ!?」
あかり「なんだろう;」
謎の1頭身を出したりなどしながら今度こそとイメージを強める。
あかり&ルビー「ティンクル・ティンクル・ラングーラ!動け、本!」
集中して放った魔法を受けた魔法書は少しずつ浮かび上がって行く。
あかり「今度こそ…!」
ルビー「あともうちょっとだよ!」
気を抜かずに集中する2人にラブラは見続ける。
完全に浮かび上がって少し待って大丈夫なのを確認し……
あかり「右!……左!」
指示すると魔法書は右に行ってから左に移動する。
ルビー「やったぁー!」
ラブラ「ラーブラブ!」
成功したのに喜ぶとラブラも嬉しそうにはしゃぐ。
ルビー「あれ?ラブラ」
あかり「応援してくれてたの?」
そんな2人のにラブラはハッとなってオロオロしだす。
あかり「待って!練習しようよ」
ルビー「一緒に」
アンリ「そうすればラブラも魔法が使えるようになるかもしれないぞ」
逃げようとしたラブラにあかり達は一緒に魔法を練習しようよと声をかける。
一緒にと言うのにラブラは今までなかったから嬉しそうに目を輝かせる。
そんなラブラにアンリはあかりとホントに似てると思った。
アンリ「(…ああ、でも素直じゃないってところはオレと似てるかもしれないな)」
ついでにそう思っていると今の場を崩す様に水を差す声が響き渡る。
???「無理でしょうラブラには」
ガビーンとなるラブラから誰もが声のした方を見ると二コラとチターナがいた。
二コラ「ボクが調べたところによると魔法が使えないジュエルペットは魔法歴史上一人も存在しません」
チターナ「つまりラブラは…」
ニコラ・チターナ「ジュエルペットではない可能性があります!/ありまちゅ!」
出て来た言葉にラブラはショックを受けて、目から涙が漏れ出る。
あかり「どうしてそんな事言うの!」
アンリ「お前ら二人はホント人の気持ち考えれないのか?本人の目の前でそんな事言うの……魔法が使えないからってジュエルペットじゃないって侮辱して言い訳ないだろ!」
それにあかりとアンリは非難するが二コラは我関せずだ。
ルビー「あ、ま、マズいよ!」
ルーア「このままだとラブラがまた…!」
あかり「泣かないでラブラ!」
泣き止ませようとするあかりだが止められず……
ラブラ「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ジュエルペットじゃないと言われたのも合わせて最初に聞いた時よりも激しい泣き声に響き渡る。
ビキ、ビシビシビシ!!!
それと共にラブラが立っていたモルダヴァイトの像にひび割れが起こって行く。
アンリ「お、おい、像がヤバいぞ!?」
ヤバいとアンリは慌てて泣きわめくラブラを抱えて像から離れる。
ガラガラドッシャーン!
その直後に像が崩れ落ちる。
もしもラブラがあのままいたら崩れた像に巻き込まれていた可能性が高い。
ふうと息を吐いた後にアンリはあかりにラブラを預け、泣く原因の発端となった2人を睨む。
ニコラ「の、呪いが…この銅像を壊した者には呪いがかかるんです」
チターナ「や、ヤバいでちゅよ」
そんな2人は睨まれてるのを知らずに像が崩れた事で青ざめている
ニコラ「此処に居たらみんな呪われてしまいますー!!」
アンリ「あ、おい!」
慌てて逃げ出す2人にアンリは追いかけようとするがもう姿が見えず、あいつ等……と毒づく中でアンリは本を見つける。
その本が二コラが持っていたのだと気づき、拾い上げるとしおりが挟まれていたのでそこを見てみる。
アンリ「!(このページは……。もしかしてあの二人…)」
とにかくこれを聞くのは後回しとアンリは本を閉じて小脇に抱えた後にあやしているあかり達の元へ戻る。
ラブラが泣き止んだのを確認したあかりは壊れた像を見る。
あかり「ルビー手伝って!魔法で銅像を直すの!」
ルビー「え!?」
出て来た言葉にルビーは驚くとあかりは理由を告げる。
あかり「ラブラが呪われるなんて嫌だから!」
アンリ「(…ホントあかりは優しいんだよな。自分の為じゃなくラブラの為にやるのがな)」
ラブラ「ラブ……」
強く言い切ったあかりのにアンリはフッと笑い、ラブラはあかりを見る。
ルビー「うん、やってみようあかりちゃん」
ルーア「私たちももちろんやるわよねアンリ」
アンリ「ああ、勿論だ」
やるべき事は決まったとお互いに頷いた後に前を見る。
ルビー「輝く勇気はルビーの印!」
ルーア「輝く真実、ブルーアパタイト!」
あかり&ルビー&アンリ&ルーア「ティンクルティンクル・マジカルチャーム!ウィンクルウィンクル・ジュエルフラーッシュ!」
ジュエルフラッシュをして変身完了した後に2人は壊れた像をみつえる。
あかり&アンリ「ティンクル・ティンクル・ラングーラ!校長先生の銅像よ、元に戻れ!」
力強く唱えると魔法陣が現れ、壊れた像の欠片がドンドン集まって行く。
あと少し……と思った所で……少し集中が切れた瞬間。
バッキャーン!!!
像は壊れてしまう。
ルビー「む、難しいね…」
ルーア「二人がかりでも気を抜けられないわね……」
はあはあと肩を上下させるあかりとアンリの肩の上でルビーとルーアは呻く。
あかり「も、もう一回イメージするの!」
ラブラ「ラーブ、ラブ!」
もう一度としようとした時、魔法を使用する際に降ろしたラブラが声をあげる。
ルビー「手伝ってくれるの?」
ラブラ「ラブ!」
あかり「…じゃあ、私のパートナーになってくれる?」
ルビーの問いに力強く頷いたラブラにあかりはそう声をかける。
ラブラ「ラブ!?」
あかり「そしたら勇気が湧くから」
ラブラ「でもラブラ…魔法…」
自信がないラブラをあかりはしゃがんでから抱き上げる。
あかり「魔法が使えなくても全然OKだよ。私も一人だと魔法は使えないの。でもルビーが居ると楽しいし、勇気が湧くし、魔法も使えちゃう!ラブラが一緒ならきっともっと楽しいよ。たっくさん勇気が湧いてくるよ」
目を見て、自身の思いを伝えるあかりにラブラは目を輝かせる。
あかり「私のパートナーになってくれる?」
ラブラ「~~~~ラブ♪」
あかりの再びのお願いにラブラは頷いた。
その後にあかりに抱き着く。
ルビー「やったー!ステキステキ!」
アンリ「良かったなラブラ」
嬉しそうにラブラが鳴くとラブラが輝き出す。
それはジュエルチャーム誕生の証で、続けてあかりのジュエルチャームが輝き出す。
あかり「あぁ……」
ルビー「こ、これって…!?」
アンリ「もしかしてラブラの…!」
続いてルビーも輝き出す。
その光景にこれがラブラの魔法の力とアンリは思う。
あかり「凄い…魔法の力が溢れてくるみたい…!」
ルビー「ラブラの力だよきっと…あかりちゃん!」
これならいけると考えて像をみつえる。
ラブラ「やってみるラブ」
アンリ「今度こそ成功させるぞあかり」
あかり「うん!」
そこにレオンやミリア、ハーライトにモルダヴァイトが来る。
レオン「っ!これは…!」
ハーライト「ラブラの魔法が目覚めたんだわ…!」
ミリア「ラブラの魔法?」
あかり達に起こっている現象に驚くレオンの隣でハーライトが言った事にミリアは疑問を呟く。
ペリドット「ラブラは一人では何もできないけど多分、パートナーが奥深く秘めている魔法の力を引き出すことができるのよ」
ハーライト「それがラブラの魔法なんだわ」
あれが……と誰もが見る中で呪文を唱える。
あかり&ルビー&ラブラ「ティンクル・ティンクル・ラングーラ!校長先生の銅像よ。元に戻れ!」
唱えられると魔法陣が3つ現れ、先ほどよりも速いスピードで像が直って行く。
ガーネット「魔法陣三つ!?」
サンゴ「嘘…凄いにゃん」
レオン「いや、驚くのはまだ早いみたいだぞ」
驚いているミリア達にレオンがそう言ってアンリ達を指す。
見ていたアンリ達の体も同じ様に輝き出したのだ。
ルーア「私たちの魔法力も上がっている…!」
アンリ「(これは、あかりと繋がっているから来てるのか)遅れたが行くぞルーア」
OK!という言葉の後に2人も唱えだす。
アンリ&ルーア「ティンクル・ティンクル・ラングーラ!校長先生の銅像よ。元に戻れ!」
同じ様に呪文を唱えるとあかり達と同じ様に魔法陣が3つ現れ、像の修復スピードがさらに上がる。
モルダヴァイト「こりゃあ驚きじゃわい」
ミリア「あかりもアンリ。どっちとも凄すぎ…」
誰もが見守る中であかり達は気合の声を出した後……
ビッカビカ!!
そこには……直って、さらには純白に輝く校長像があった。
ミリア「なんかバージョンアップしてる!!!?」
サンゴ「ま、眩しいにゃん!?」
それにミリアはえぇぇぇぇぇぇぇ!?と驚く声が響く中であれまとアンリは呟く。
アンリ「元以上の出来になったなこれ」
あかり「や、やりすぎたかな?」
モルダヴァイト「す、素晴らしい!!!なんと素晴らしいんじゃ!!この綺麗な輝きにツヤ!ホレボレするのう~~~」
戸惑うあかりだが、本人は凄く興奮して嬉しそうに像の周りを飛び回っている。
本人喜んでるし良いんじゃね?な呆れ顔のアンリにあかりはあははと苦笑してからそうだ!とモルダヴァイトに声をかける。
あかり「校長先生!お願いです。ラブラとパートナーになってもいいでしょうか?」
モルダヴァイト「勿論、構わんぞい」
お願いに対し、モルダヴァイトはあっさりと了承する。
やったー!とルビーとラブラは嬉しそうに飛び跳ねる。
ラブラにとっても、やっと心が繋がるパートナーが見つかったのでその喜びは高いだろう。
レオン「良かったなラブラ」
あかり「これからよろしくねラブラ!」
微笑ましそうに見ていたアンリは気づく。
レオン達の後ろでこそこそしてる二コラとチターナがいた。
アンリ「あ、ニコラとチターナ」
ギクッとなった二コラとチターナにアンリは逃がさない様にルーアと目配せし……
アンリ&ルーア「ティンクル・ティンクル・ラングーラ。ニコラとチターナ、浮け!」
逃げようとしていた二コラとチターナはその場で浮き上がってアンリ達の方に引っ張られる。
二コラ「な、何するんですか!」
アンリ「さっきラブラに言った事、謝れ」
暴れようとした二コラはアンリの睨みにビクッとなる。
先程見つけた奴で少しは許してやろうと考えているがそれはそれ、これはこれである。
レオン「もしかして、さっき二コラが言ってたラブラが像を壊したに関わってるのかい?」
アンリ「まあさっきの教室でのと同じ感じだ。ニコラがラブラをジュエルペットじゃないって言ってな」
ハーライト「それは本当ですか二コラ、チターナ」
確認する様に聞くレオンのに内心前言撤回しておこうかなと思いながら答えたアンリのにハーライトは二コラを睨む。
教師にも問われたので二コラは顔を青ざめながら頷く。
モルダヴァイト「いかんなそれは…本当にいかんな」
アンリ「まあ待ってくれ先生。二人だって本気でそう言った訳じゃないし、それに、二コラ自身も原因を調べていたようだしな」
笑顔から一転渋い顔をするモルダヴァイトにアンリはそう言って拾っていた二コラの本を見せてからここを見なよとしおりが挟まれていたページを開く。
ミリア「何々…魔法使うのに条件があるジュエルペット…」
あかり「え、これって…!」
覗き込んでタイトルを言ったミリアのにあかりはアンリを見る。
アンリ「そう、ラブラと同じようなジュエルペットが他にも居たって事だ。なんで魔法を使えないか気になって調べてくれてたんだろうけど、流石に言い方とかな」
やれやれと肩を竦めるアンリのを聞いてあかり達は二コラを見て、見られた本人は恥ずかしいのか顔を逸らす。
モルダヴァイト「そうじゃな……最近君はその年で出来る事を凄いと思うが、流石に誰かをバカにするのが度々見られていたから、しばらくはジュエルストーンを貰う事を禁じ、教師の手伝いをして貰う事にしようかのう。後はラブラへの謝罪じゃな」
二コラ「は、はい……ラブラ、すいませんでした」
チターナ「ごめんっちゅ」
罰を言い渡すモルダヴァイトに二コラは返事してからチターナと共に謝罪する。
ラブラ「ラーブ…」
あかり「今度からも気を付けてね」
それで一件落着かなと思った所でところでと二コラがモルダヴァイトに恐る恐る聞く。
二コラ「銅像には恐ろしい呪いがかかってたんじゃ…」
アンリ「そう言うのはどうせ脅かすための冗談だろ」
呆れた顔で言うアンリにほうとモルダヴァイトはドアップで近づく。
モルダヴァイト「残念じゃがあるんじゃよ呪いは。その世にも恐ろしい呪いとは…」
アンリ「いや、ドアップで言わんといてくれません。それはそれで怖いんで;」
迫真の顔で言うモルダヴァイトにアンリはそう言って後ずさる。
モルダヴァイト「呪いとは……ワシのカラオケ100曲聞くの♪」
二コラ&チターナ「はあ?」
ルーア「へ?」
アンリ「……はあ…」
笑顔で巻貝型なカラオケマイクを持って言うモルダヴァイトに誰もが脱力し、アンリはだと思ったと溜息を吐く。
聞く?と可愛げに首を傾げて聞くモルダヴァイトにやがて誰からも笑い声が出て来る。
ルーア「やれやれ、校長先生ったら…」
アンリ「でも面白くて良い先生だな」
笑い合う中でアンリはふと、視線を感じ、感じた方へと顔を向ける。
そこにいたのは少年で、アンリに気づかれたのを見てそそくさと離れる。
アンリ「(今の奴…佑馬にそっくりだったな…)」
その際、見えた顔が自分の知ってる人物と似てたのに少し疑問を感じたが、まぁ、似た様な奴はいてもおかしくないかと深く考えずに頭の隅に置いて話に加わるのであった。
☆
少女「まさかこっちに気づくなんてやるじゃないあのアンリって子」
少年「気づかれるとは思いもしなかった」
戻って来た少年から聞いたのに少し驚く少女へと少年はそう返す。
少女「(ホント何者なのかしらあのアンリって子は…)」
少年「ところでさっきのあの魔法力、感じたか?」
考えていた少女は少年のにう、うんと慌てて頷く。
少女「物凄い魔法力だったわね。ま、まあ■■■には及ばないけど」
少年「ああ……」
そう言う少女だが少年はアンリ達が気になる感じか短く返すのに少女は内心舌打ちする。
少女「(あのアンリのせいで予定が色々と変更しなきゃいけなくなったわ……全くいい迷惑だわ)」
どうしてくれようかしらと考えて、笑みを浮かべる。
少女「(そう言えば
くすくす笑いながら少女は歩き出した少年に続く。
少女の心での言葉の意味とは……