☆
魔法学校に戻ったミリアは草の陰からこそっと燃えていた所を見る。
焼けていた所が無くなり、綺麗になっていた。
ガーネット「うわぁ!元通りになってるわ」
ミリア「誰が直したの…?」
感嘆の声を漏らすガーネットと共にミリアは戸惑った声を漏らす。
サンゴ「誰か居るにゃん!」
ミリア「え?」
見ていたサンゴのにミリアは彼女が指してる方を見る。
そこにはじょうろで花に水をあげているあかりとアンリの姿があった。
あかり「ふぅ…」
アンリ「随分綺麗になってきたなあかり」
うんと頷くと次の花へと水を上げに行こうとする。
ミリア「なにしているの」
あかり「! ミリア!」
アンリ「やっと戻ってきたのか」
嬉しそうに駆け寄るあかりと苦笑しながらアンリも近寄る。
あかり「良かった。戻ってきてくれたんだ」
ミリア「な、なにしているのって聞いてるんだけど」
アンリ「何って…片付けだけど」
まぁ、それは終わってあかりは水やりやってるんだけどなと付け加える。
あかり「アンリの言った様に木や花に水をあげてるの。皆の魔法で建物は元通りになったけど熱かっただろうから水が欲しいかな?って思って」
ミリア「? なんで魔法でやらないの?」
アンリ「まだ上級生のように魔法使えないからな」
首を傾げるミリアはアンリの言葉にあっとなる。
確かにあかり達が来てからそちら方面の授業はまだやっていなかったのだ。
あかり「私、まだ続けて何度も魔法を使えないから……こんなことしかできないけど今はできることを頑張ろうって思って」
ミリア「……」
そう返しながら花に水を与えるあかりにミリアは見つめる。
ルビー「花たちが気持ちいいって!」
ラブラ「喜んでいるラブ!」
あかり「ホント!良かったぁ」
アンリ「良かったなあかり」
ルーア「ここの花もすっかり元気になったわね」
ミリア「…………貸して」
楽しげに話すあかり達にミリアはそう言ってあかりの手から如雨露を取ると花たちに水を上げていく。
アンリ「水が足りなくなりそうだな。持ってくるかあかり」
あかり「うん」
花に水をあげるミリアを見てあかり達は水を取りに行き、手伝うニャ!とサンゴとガーネットも続く。
バケツに水を入れて、ミリアの所へと戻る。
あかり「ミリア。本当は皆に謝りに来たんでしょ?」
ミリア「な、なんでアタシが謝らなきゃいけない訳!?」
アンリ「さっきついうっかりやっちゃっただろ?」
振り向かずに言うミリアにアンリはそう返す。
ミリア「あ、アタシは全然悪くないもの!それなのにレオンまで…」
あかり「レオンはミリアの事大切だから注意したんだと思うよ?ケーキ喜んだり、頭撫でたり、ミリアの事すっごく可愛がってるし」
アンリ「それの何処が不満なんだ?」
不満なくね?と言うアンリにそんなの全然嬉しくない!とミリアは返す。
ミリア「全然違うの!そんなんじゃなくて……」
アンリ「…もしかして大人の女性みたいに扱って欲しいのか?」
モジモジするミリアにアンリはそう聞く。
そう!それ!とミリアはアンリを指し、人に指ささないと下げられる。
ミリア「有名人になってリムジンから降りた後に『行こうか、ミリア』って大人のレディとしてエスコートして貰うってのが夢なの♪」
あかり「すごーい!ステキな夢ね」
アンリ「確かにそう言うのって憧れるよな」
でしょう!と笑ってからすぐにぷんぷんする。
ミリア「アタシだってレディなのにレオンも皆もすぐ子ども扱いするんだから!」
アンリ「(あーなるほどなぁ…)」
さっきの説教のを思い出してるミリアにアンリは察する。
ようするにミリアは一人前のレディとしてレオンに見て貰いたいから背伸びしてるのだ。
あの時の魔法のや今までの上からの物言いもそれ故になってしまった事だろう。
ミリア「もう許してあげないんだから!」
ルビー「レオン、皆に頭を下げてたよ」
ぷんすか怒っていたミリアにルビーがあかりの肩に登ってそう言う。
ミリア「え、なんで?」
あかり「きっと燃えたままにしといたらミリアが戻って来にくいと思ったんじゃないのかな?」
アンリ「(そのために自分の頭を下げることもできる…ホント良い奴なんだよなレオン)」
あかり「謝りに行こう。私も応援するから」
ね?と声をかけるあかりに対し……
ミリア「あ、あなたの応援なんて何の役にも立たないわ!」
そう叫んでそっぽ向く。
アンリ「(素直じゃねぇな…)」
やれやれとアンリが肩を竦めているとミリアは鐘の所の屋根の上にレオンがいるのを見つける
ミリア「あれ、レオン?」
あかり「え?」
アンリ「ん?」
言われて2人も顔を向けると望遠鏡でレオンが何か見ているのが目に入る。
あかり「ホントだ」
アンリ「何を見ているんだ?」
そんな見られてるレオンは望遠鏡で見えてるのに眉をひそめる。
見えてる先では、火の玉が次々と燃やして成長しているのだ。
レオン「…マズいな…。グリーラ・グリーラ!」
マントを手に取って魔法を唱えるとマントはボードに変わり、それにレオンは飛び乗って向かう。
ミリア「あ、レオン!」
あかり「なんか慌ててる様子だったね…」
アンリ「オレ達も行ってみるか」
ただ事ではないとあかり達も後を追う。
それにより気づいていなかった。
レオンがいた鐘の所にそんなレオンを見ていた少年と少女がいた。
少女「(もうすぐあれが起きるわね。それに乗じてあのアンリを…)」
そしてレオンを見ていた事で少年も気づいていなかった。
自分の後ろで狂気的な笑みを浮かばせる少女を……
☆
先ほどまでミリアが泣いていた湖の一角に、レオンを追いかけているうちに3人はそこに辿り着いていた。
ミリア「レオン、何処行っちゃったのかな?」
あかり「確かこっちの方だったのに…」
アンリ「…ん?なんだこの匂い…」
ルビー「くんくん…ホントだ、何か焦げ臭くない?」
周りを見渡すミリアとあかりにアンリは不意に匂って来たのに顔を顰め、ルビーが言う。
あかり「そう言えば…」
ルーア「ちょ、アレ!?」
気付いたあかりの後に後ろを見ていたルーアが突然叫び、全員が振り返る。
そこには大きくなった火の玉がいた。
火の玉「ファファファー!」
アンリ以外の全員「火ー!?」
アンリ「こいつ、まさかさっきのか!?」
驚くあかり達へと火の玉は炎を吐き、あかり達を包む様に燃え上がる。
あかりたち「きゃああああああ!?」
火の玉「ファファファ…」
アンリ「(あかりたちを守らねぇと!)」
あざ笑う火の玉にアンリは守ろうと制服の上着を脱いでそれで火が来ない様に振るう。
勢いが強いのにこのままじゃあ……と焦り始めた時……
???「此処にも居たか!グリーラ・グリーラ!火よ、消えろ!」
空中からの声と共に炎へと何かが降りかかって消火して行く。
アンリ「その声…レオン!」
目の前で火が消えた事と声にアンリが見上げようとした直後にあかり達を守る様にレオンが降り立つ。
あかり&ミリア「レオン!」
火の玉「ファ、ファー!」
降り立ったレオンに2人は喜び、火の玉が警戒する中で攻撃される前にレオンは動く。
レオン「グリーラ・グリーラ!火よ、消えろ!」
先程唱えたのと同じのを使い、放たれた魔法が火の玉に炸裂して先ほどの炎の様に消火される。
消えたのを見届けてふうと息を吐く。
レオン「大丈夫?」
その後にあかり達の方へ向いて安否を聞き、あかり達は頷く
あかり「……あの火は?」
アンリ「もしかしてさっきの生き残りか?」
レオン「ああ、あの時、割れそこなった火種が何かにぶつかって点火したんだと思うよ」
思い出して聞くアンリにレオンは頷く。
アタシのせいで……とそれにミリアが小声で呟いた時、アンリは焦げ臭い匂いに気づく。
アンリ「また焦げ臭いな……ってミリア尻尾燃えてるぞ!」
え!?と慌ててミリアは指摘された尻尾を見るとさっきのより小さいが同じ火の玉が噛みついていた。
ミリア「きゃあああああああ!?」
それにミリアは絶叫し、その際の慌てっぷりで火の玉は離れて逃走してしまう。
アンリ「落ち着けミリア!」
レオン「じっとしてくれ!」
パニックなっているミリアをレオンはなんとか捕まえて、先っぽが焦げている尻尾を外して投げ捨てる。
投げ捨てられたのをアンリは掴んで湖に浸して燃えない様にしてから安堵の息を吐く。
レオン「大丈夫か?」
ミリア「うん!流石レオンだわ!」
褒めたミリアはそのままレオンの手を取って、自分の頬にくっつける。
レオン「っ…!」
その際、レオンは少し顔を顰めた事にミリアは気づいた後に手の火傷に気づく
ミリア「ん?レオン、どうしたのこの手…!」
レオン「な、なんでもないよ」
アンリ「なんでもないじゃねぇだろこれ。火傷してるじゃねぇか!」
心配させない様に言うレオンだがアンリがすぐさま冷やせ!と湖にレオンの右手を突っ込んでからあれから治療をしてなかったのかよ……と呟く。
自分だって復元している中で歩こうとした際に走った痛みので顔を顰めた事で気づかれて治療を受けたのだ。
ミリア「あ、まさかあの時…」
あかり「大丈夫?」
レオン「はは、大したことないよ」
アンリ「カッコつけるなよ全く…」
安心させる様に笑うレオンの頭にアンリは軽くはたく。
ミリア「…ごめんなさい…ごめんなさい…!アタシ…アタシ…」
レオン「良いんだ。ミリアに怪我がなくて良かったよ」
負傷させた事に頭を下げて謝罪してから涙を浮かばせるミリアにレオンはそう返す。
ミリア「レオン…!」
そのままミリアは泣きながらレオンに抱き着く。
あかり「ミリア…」
アンリ「………おい、感動なシーン邪魔して悪いがそんなことしている場合じゃないぞ」
安堵するあかりやレオン達にアンリは別の方を見ながらそう言う。
言われてあかり達もアンリの見ている方を見ると火の玉が家に侵入し、その家を燃やして巨大化していた。
火の玉「バァォオオオオオ!」
あかり「大変!」
レオン「まだ残っていたのか…!ディアン、行くぞ!」
アンリ「おいレオン。そんなに魔法使って大丈夫…」
それにレオンは制止しようとするアンリを押し退けて魔法を使おうとする。
レオン「グリーラ・グリーラ!火よ、消え…!」
唱えようとしたレオンは顔を歪め、膝を付いてしまう。
あかり&ミリア「レオン!?」
ガーネット「魔法を使いすぎたんだわ」
アンリ「だから大丈夫かって言ったのに…!無理しすぎなんだよ!」
慌てて駆け寄る間、火の玉は次なる目標へと向かおうとする。
その先は魔法学校であった。
ルビー「火のおばけが学校の方へ行っちゃう!」
サンゴ「大変にゃあ!」
レオン「くっそ……っ!」
あかり「レオン、無理だよ!怪我もしているのに…!」
アンリ「そんな状態で行ったらもっと酷くかもしれないだろ」
なんとか立ち上がって向かおうとするレオンをあかりとアンリが止める。
レオン「無理でもやらないと…!」
アンリ「レオン。お前…」
ミリア「………!」
ミリア、何かを決心した顔で火の玉へと駆け出す。
あかり&レオン「ミリア!」
アンリ「お前、もしかして…!」
それに驚く3人にミリアは止まって振り返る。
ミリア「これ、アタシのせいだから!だから…アタシがなんとかする!」
レオン「危険すぎる!」
ルーア「危ないわよ!?」
危険だと呼びかける2人の後にお前も同じように危険に飛び込もうとしてたろとアンリがレオンを軽く小突く。
ミリア「危険でも今、アタシに出来る事を頑張りたいの!」
あかり「ミリア!」
駆け出すミリアに追いかけるぞと言うアンリのに頷いて後を追う。
ミリア「アタシだって魔法使いよ!将来はクイーンオブポップなジュエルスターなんだから…!」
ガーネット「ミリアなら絶対大丈夫よ!」
サンゴ「やるにゃん!」
走りながら自分の夢を叫ぶミリアはガーネットとサンゴのにええ!と頷く。
向かうミリアの胸のジュエルチャームが光り輝く。
ガーネット「キラキラアイラブ、ガーネット!」
ミリア&ガーネット&サンゴ「ティンクル・ティンクル・マジカルチャーム!ウィンクル・ウィンクル・ジュエルフラーッシュ!!」
ミリア「にゃん!」
呪文を唱えるとミリアの服が緑色を基調とした動きやすいワンピドレスへと変わる。
その後に飛び上がって先回りする。
火の玉「ヴォォォォォォォォ!」
巨大な火の玉の前に立ったミリアは改めてその大きさにビクッとするが逸らさずに身構える。
ミリア「みんなを……学校を守りたい……アタシが護るんだ!」
火の玉「ヴォ、ヴォ、ヴォー!」
自分を邪魔しようとするミリアに火の玉はそのまま燃やしてやろうと迫る。
ミリア&ガーネット&サンゴ「ティンクル・ティンクル・ラングーラ!火よ、止まりなさい!」
力強く呪文を唱え出現した二つの魔法陣が火の玉を止める
火の玉「ヴォオオオオオオ!!」
ズザザー――ッ!
ミリア「ううぅ…!」
邪魔するなとばかりに押す火の玉にミリアは押されかけるが力を籠める。
そのままミリアと火の玉は拮抗する。
沙羅「あ、先生」
ハーライト「まあ、大変!」
その状況に気づいてハーライトを呼ぶ沙羅に呼ばれた本人も状況に驚いて急いで向かう。
火の玉「ヴォオオオオオオオオ!!」
ズザザッ!
ミリア「っ…!!」
段々押されていくのに顔を歪めるミリア。
アンリ「押されているな…!」
あかり「ミリアの手伝いをしないと!ルビー、ラブラ!」
アンリ「オレ達も行くぞルーア!」
苦戦してるミリアに気づいてお互いにパートナーへと声をかけた後にレオンは休んでおけよと釘を刺してから呪文を唱える。
ルビー「輝く勇気はルビーの印!」
ルーア「輝く真実、ブルーアパタイト!」
あかり&ルビー&ラブラ&アンリ&ルーア「ティンクルティンクル・マジカルチャーム!ウィンクルウィンクル・ジュエルフラーッシュ!(ラーブ!)」
変身したあかりとアンリはすぐさまミリアの傍へと向かう・
あかり「ミリア!」
アンリ「大丈夫か!」
ミリア「あかり!アンリ!」
駆け付けた2人にミリアは良しと妙案を思いつく。
???「さて、そろそろやろうかしらね」
それを少年と一緒に行動していた少女が1人笑ってみていて、作り出した魔方陣を通じて巨大な火の玉に先ほど回収した別の火の玉を投げ入れる。
ミリア「お願い二人とも、ちょっとだけかわ…」
っててと言おうとしたミリアだったが……
火の玉「バシャァアアアアアアアアッ!」
ミリア「ッ!?」
あかり「ミリア!」
突然火の玉が勢いを増し、それにミリアが押され出したのに慌ててあかりとアンリも抑えるの手伝う
アンリ「いきなり勢いが強くなりやがった…!」
ミリア「これじゃあ離れられない…ッ!」
火の玉「バシャァアアアアアアア!!」
ずざざざっ!
3人がかりなのに押され続ける状況に、ミリアは焦りだす。
あかり「このままじゃ…!」
ミリア「少しでも止まればできるのに…!」
アンリ「…おい、少しだけ止めればいけるんだな」
唐突にそう問うアンリにミリアは戸惑う。
ミリア「え?ええ…」
アンリ「…ルーア。ちょいとある魔法を使うぞ」
ある魔法?と首を傾げるルーアにアンリは頷く。
アンリ「ちょいと思いついた魔法でさ、ぶっつけ本番なんだよな」
ルーア「ぶっつけ本番!?」
出てきた言葉にルーアは驚く中、アンリは真剣な顔でルーアを見る。
アンリ「いきなり本番だができるよな」
ルーア「……勿論!この状況を打破できるならやってやろうじゃない!!」
元気よく頷くルーアにいい返事だとアンリは笑う。
ミリア「ちょっとアンリ!あんた何を…」
アンリ「二人とも、ちょっと離れるから抑えといてくれ」
あかり「え、あ、うん」
そう言ってアンリは少し下がって飛び上がった後に炎の玉をしっかりみつえる。
アンリ「よし、やるぞ」
ええ!と気合の入ったルーアと共に呪文を唱える。
アンリ・ルーア「ティンクル・ティンクル・ライワーツ!氷よ!炎を抑えろ!(抑えて!)」
ビュォオオオオオオオッ!
出現した魔法陣から冷気が噴き出し、火の玉へと襲い掛かる。
火の玉「バ、バシャァアアアアアアア!?」
冷気に当たり、その冷たさと勢いに火の玉は後ろに後退する。
アンリ「今だミリア!」
ミリア「ええ!」
出来た隙に今度はミリアが飛び上がり……
ミリア・ガーネット・サンゴ「ティンクル・ティンクル・ラングーラ!水よ!火を消して!」
呪文を唱え、ミリアの魔法により巻き上げられた湖の水による水流が火の玉の頭上へ向けて降り注ぐ。
それにあかりはすぐさま離れる様に飛び上がる。
火の玉「ヴォ…」
放ったアンリを見ようと見上げて上からの水流に気づくが既に遅く……
バッシャァァァァァァァァァン!!!
火の玉「ヴォオオオオォォォォ……」
水流に飲み込まれて消える
ブシュウゥゥゥゥ……
???「な、なに今の魔法…」
少女は茫然と呟く。
火の玉が水に飲み込まれるのはまだわかる。
だが、先ほどの火の玉を怯ませた魔法など、少女が
少女「(もしかして私がまだ習っていない魔法?でもなんでそれをアンリって奴が知っているの…!?)」
まだ習って間もない筈のがありえないと少女は顔を強張らせる。
少女「(一体何者なのよあの子…!?)」
とにかく他にも考える必要があると少女はその場から去る。
それを知らないアンリたちは着地して変身を解除するとミリアは緊張が切れた事で座り込む。
ミリア「ふぅ…」
ガーネット「やったー!」
サンゴ「やったにゃんミリア!」
あかり「凄いねミリア!」
アンリ「やるじぇねえかミリア」
褒めるあかり達のを聞いてミリアは自分が成し遂げたと実感し始め、で……できた……と呟いた後に喜ぶ。
レオン「サンキュー、ミリア。おかげで助かったよ」
そこに体力が回復して来たレオンが礼を述べ、同時に絨毯に乗った沙羅とハーライトが来る。
沙羅「貴女にしてはやるじゃない」
ハーライト「よくやり遂げましたね。ミリア」
ミリア「ハーライト先生」
褒める沙羅と笑顔で言うハーライトにミリアは顔を向ける。
ハーライト「『みんなの為に』。あなたのその素直な気持ちが大きな魔法を生み出したのですよ。成長しましたね」
そう言うと両手を翳し、その間に光が出現した後に上空に飛ぶ。
ミリア「あぁ…」
誰もが見上げると幾つもの虹が出た後に赤いジュエルストーンが出現して立ち上がったミリアの左手首に3つ目として装着される
ミリア「ジュエルストーン…!」
自分の左手首についたジュエルストーンを見たミリアはすぐさまパぁと笑顔を輝かせ……
ミリア&ガーネット&サンゴ「yes!yes!やったぁー!」
ガーネットとサンゴと共に喜びのジャンプを三回する。
ハーライト「あなた達もよくミリアを助けました。成績表につけておきますよ」
あかり&ルビー「はい!」
そんなミリアからあかりとレオン、アンリ達に顔を向けてそう言ったハーライトにあかりとルビーは喜び、ルーアもやったと喜ぶ。
レオン「ありがとう。ミリアの傍にいてくれて」
あかり「ミリア。レオンの為にって凄く頑張ってたから」
アンリ「ホント優しいんだよなあかりは」
レオン「そう言うアンリも優しいよ。アンリの為に隙を作ってくれたしね」
そう言ったアンリは返された事に照れて頬を描く。
そこにもー邪魔邪魔とミリアが間に入り込んでレオンの隣に立つ。
アンリ「良かったなミリア。ジュエルストーン貰えて」
ミリア「これがアタシの実力なんだから!……と、ところでアンリ。もし良かったらなんだけど」
その様子に苦笑しながら賞賛するアンリにミリアは胸を張ってからすぐモジモジする。
アンリ「ん?なんだ?」
ミリア「今度その…お菓子作り教えて欲しいんだけど……い、良いかしら?」
上目遣いでお願いするミリアになるほどと納得してからアンリは笑う。
アンリ「別にいいぞ。今度機会があったらな」
ミリア「分かりにくく教えたら許さないんだからね」
勿論と快く受けてから……
アンリ「けど、魔法なしでだからちゃんと覚える様にな」
ミリア「えー!」
声をあげるミリアに誰もが思わず笑い、ミリアもすぐに笑う。
こうして、ミリアは3つ目のジュエルストーンを手に入れ、あかり達も彼女と距離が縮まったのであった。
だが、その裏で暗躍する少女は一体……