『新潟1600メイクデビュー。栄えある勝利を手にしオープンに勝ち進むのはどのウマ娘か?二番人気の三番リアルファイア、三番人気五番アブソリュート。ゲートに入ります』
『奇数番のゲートイン完了しました。続いて偶数番がゲートに向かいます』
『一番人気の四番プレミアムデイ。いい走りが期待できそうです』
『最後に八番ジャスタウェイがゲートに収まりました。まもなくスタートです!』
トレセン学園では模擬レースは何度か走ったことがあるジャスタだが、今回は本番それもほぼ練習無しのぶっつけ。勝てばゴルシの膝枕が待っているとはいえ、どれだけのパフォーマンスを引き出せるか。
(ゴルちゃんの膝枕ゴルちゃんの膝枕膝枕膝枕プニプニむっちり太ももスリスリ)
ゲートに入る前から笑みを浮かべてブツブツ何かを言っているジャスタに対してこのレースに出場していた他のウマ娘たちはこう思っていた。
(あ、これ危ないヤツだ)
ヒトとしても危ないがそれ以上に気負い過ぎている。そうなると本来の力の一割もレースに活かすことはできない。それはGⅠだろうとオープンだろうと関係ない。そういう奴は決まって
『ゲートオープン!』
「あ」
『八番ジャスタウェイ少し出遅れたか?』
(あ~もう!何をやっているんだ私!)
レースよりもゴルシの事しか頭になかったジャスタはスタートに失敗した。といってもゴルシのやらかしに比べれば可愛いもの。最後尾からのレースとなったがまだまだ挽回できる位置だ。
『先頭は六番メイショウカラマツ、その後方に一番人気四番のプレミアムデイ。良い位置につけた。一バ身後方に一番シルクドリーム、その外に二番ラパーン。五番アブソリュート追走。続いて七番ウインレゾン八番ジャスタウェイ三番リアルファイアが行く。第三コーナーに掛かってラパーンが行った。ラパーン前に出る。プレミアムデイはまだ抑えたままだ。先頭は以前メイショウカラマツ。そのすぐ外からラパーンが差しに掛かる。プレミアムデイも上がってきたぞ。後方勢は最後の直線に賭けるか未だ様子見の模様』
コーナーに入りインを突きたいジャスタだがそれはどのウマ娘も同じそう容易くは入れてくれないだろう。となれば取るべき進路は一つのみ!
『ジャスタウェイ大外にぶん回してきた。このまま先頭を奪えるか』
多少の距離の不利は仕方ないと割り切った。むしろ最後の直線にかける末脚への助走と思えばこの程度!
『各ウマ娘最終直線に入り最初に立ち上がったのはメイショウカラマツ。ラパーンもすぐ横に合わせてきた』
ジャスタが直線に入って先頭までは凡そ3バ身といったところ。これからスパートといったところでジャスタは信じられないものを見た。
笑っている。
先頭を進むメイショウカラマツとラパーンの二人の笑顔が見えた。いや見えてしまった。
(なんで笑っている?)
まだ勝負は付いていないにも係わらず二人は笑っている。単に競り合いを楽しんでいるだけなのだがジャスタは違うことが脳裏をよぎった。
(まさか・・・まさか・・・お前たち
ゴルちゃんの太ももを狙っているのか?)
*違います。
(ゴルちゃんの
*違います。
(ゴルちゃんは私が護る。ゴルちゃんはお前らなんかに)
「誰が渡すかコンニャロー!!!」
『大外からジャスタウェイ!外からジャスタウェイが伸びてきた!先頭に並ばない!あっという間にかわした!』
「うううおおおおぉおおぉぉぉお!」
『突き抜けた突き抜けた!3バ身4バ身!千切る千切る!ブッ千切る!驚異の末脚で!八番ジャスタウェイ!メイクデビューを勝ち抜いた!』
結果を見れば勝ち時計1:36、5バ身差という圧勝劇だった。ただ勝った本人はそれよりも
(ひっざまっくらー、ひっざまっくらー♪)
「・・・・・・・・・・・・・・らいぶ?」
あ、コレ駄目かもしれんね。
その後のウイニングライブでのジャスタは棒立ち棒読みでなんとか致命傷で乗り切ったそうな。
チーム名:蘆毛千年帝國(仮)
ダート:未定
短距離:スノードラゴン
マイル:未定
中距離:ジャスタウェイ
長距離:ゴールドシップ