「はい!というわけで始まりました!クイズ&バラエティー!ゴ~ルシングタ~~~~~~~~~イム!!司会進攻は私ゴールドシップでお送りします」
いつの間にか砂浜には急ごしらえにしてはやけに気合の入ったセットが組み立てられていた。コレあれだね。夏合宿の賢さトレーニングだね。
「問題は全部でどれだけ用意したかは覚えていません!私の一存で急に終わります!」
「そんな企画よく通したな」
「先輩、コレ思い付きですからありえなくはないんですよ」
「とんでもねえ友達持ってるのな、お前」
「恐縮です」
「それよりもこんな勝負でいいんですか?」
「白黒付くならなんだって構わねーよ」
「姐さんは?」
「私は砂浜で相撲でも良かったんだけどね」
それだけは絶対阻止しないととジャスタは思った。この三冠バ様は立合いからカチ上げ、のど輪、なんでもやってくる。多分このヒトに相撲で勝てるのヒシアケボノぐらいじゃなかろうか。
「それでは解答者の登場だ!一枠一番!三冠バ!オルフェーブルー!」
「はい、よろしく」
「二枠二番!NHK杯優勝!クロフネー!」
「はっ!誰が負けるかよ!」
「三枠三番!新潟新バ戦優勝!ジャスタウェイー!」
「・・・・・・・・・うん?」
「ほれ、ジャス。お前も参加するんだよ。ちゃんと解答席用意してあるだろ?」
「確かに席は三つあるけど私もやるの?」
強制イベントです。
「ウソでしょ・・・」
「安心しろジャス!こんなこともあろうかと!」
ゴルシが連れてきたのは三人の担当トレーナー。コンビならまだ勝機はあるかもしれませんね。
「これ普通は私たちが問題を出すんだけど」
「まあまあ竹さん。偶には解答側に回るのも乙なもんですよ」
「松尾トレーナーこういうの好きですもんね」
「本音を言うとメッチャ好き」
珍しくウキウキなジャスタウェイ担当の松尾トレーナーと、やれやれと言った感じのクロフネを担当している竹トレーナー。そしてオルフェーブル担当の池曽根トレーナーがそれぞれの解答席に着いた。
「さあそれじゃあ始めるぞ?まずは早押し問題!
『1ハロンは何メートル?』
ピンポン!
「クロフネチーム!」
「約200m」
「・・・・・・・・・・・・正確に」
「え!?」
ピンポン!
「ジャスタウェイチーム!」
「201.168402!」
「・・・・・・・・・・・・正解!!」
幸先よく先制したのはジャスタウェイチーム。なお日本競馬では1ハロン=200mなので間違ってはいないけど、ヤード・ポンド法では201mになります。そして8ハロン=1マイルです。
「さあジャスタウェイチームが1ポイント獲得!続いての問題はひらめき問題だ!□にはなにが入るかな?
S→S→M→S→□→N→S→D→」
「え?これ規則ある?」
「当たり前だろ?」
「・・・!」
ピンポン!
「オルフェーブルチーム!」
「『M』」
「・・・・・・・・・・・・正解!!よくわかったな!」
「まあ私が外したらダメだよね」
「・・・?」
「ああ。歴代三冠バのイニシャルですか」
「セントライトの『S』で次がシンザンの『S』。なるほど・・・いや待て。それだとシンボリルドルフとナリタブライアンの間にいた?三冠バ」
「メジロラモーヌさんですね。URA史上初のティアラ三冠を達成した」
解説するとセントライト(1941)シンザン(1964)ミスターシービー(1983)シンボリルドルフ(1984)メジロラモーヌ(1986)ナリタブライアン(1994)スティルインラブ(2003)ディープインパクト(2005)
「そういうことだ!オルフェの姉御にはサービス問題だったかな?」
「余裕」
「そんなあなたには1ポイント進呈しちゃうぞ!さあ次は書き問題!次のひらがなを漢字で書いてね?」
ほととぎす
「急に方向変えてきやがったな!?」
「すごいふわっとしか思い出せないんだけど・・・」
「え!?コレでホトトギスって読むの!?」
「タイムアーップ!それじゃあ一斉に解答ドン!」
オルフェーブルチーム『時鳥』
クロフネチーム『不如帰』
ジャスタウェイチーム『子規』
「見事にバラバラだが正解は・・・・・・・・・・・・・なんと全員正解!!みんなに1ポイント追加だ!」
ちなみにホトトギスと読める漢字は多く上記の他に「郭公」「蜀魂」「杜宇」「油天草」「霍公鳥」「沓手鳥」とも書きます。まだまだあるので気になる方は調べてみましょう。
「続いての問題は早押し問題!この実況がされたレース名を答えてくれ!
『どうやらスタートを切ってきるようです』」
「それだけ?」
「これだけだぜ」
「もしかして、あれか?」
ピンポン!
「クロフネチーム!」
「バイオレットステークス?」
「・・・・・・・・・・・・・・正解!正解は『1996 バイオレットステークス』でされた実況だ」
「あの大雪のレースですね」
この時の実況は雪による視界不良により最後の直線まで競馬とは思えない実況が聞けます。こんな状況でもしっかり実況できるのだからプロって凄いですね。
「続いても名実況からの問題だ!92年の大阪杯にて実況がトンデモ発言したせいで関係者が怒った事件があります。さあその問題実況では何と言ったでしょうか!?」
ピンポン!
「全員がボタンを押したが解答権はクロフネチーム!」
「前の二人はもうどうでもいい。・・・だったっけ?」
「・・・・・・・・・・・・・・正解!クロフネチームこれで3ポイント目」
この事件はアニメでも再現された
「さあさあお次の問題は府中の競技場の問題だ。府中っていえばでっかい欅が特徴だが、その欅の根元にあるものはな~んだ?」
「大ケヤキの根元?何かあるの、あそこ?」
「確か府中の職員さんが何か言っていたんだけど・・・」
ピンポン!
「はい!オルフェーブルチーム!」
「お墓があったはず」
「・・・・・・・・・・・・・・・
「誰の!?」
「ゴルシちゃんとしては亡くなった人には敬意ってもんを示す必要があんだろ。墓があるのは合っているが、それだけじゃあ正解にはできないなー」
ピンポン!
「はい!ジャスタチーム!」
「ヒント!」
「甘えんじゃねえ!それ言ったらフェアじゃねーだろ。戦国時代の人物だ」
「言ってるじゃねーか・・・」
「しまった!?誘導尋問とはやるじゃねーか」
「私何もやってないよ!?」
ピンポン!
「クロフネチーム!」
「織田信長!」
「・・・・・・・・・・・・・残念!」
「戦国の人だろ!?」
ピンポン!
「ジャスタウェイチーム!」
「豊臣秀吉!」
「・・・・・・・・・・・・・残念!」
「戦国の人でしょ!?」
ピンポン!
「オルフェーブルチーム!」
「ちょっと待ってください。
「出るか?出るか・・・出ない!時間切れ!!」
ピンポン!
「最後の解答権です!クロフネチーム!」
「・・・・・・・パス!」
「終了!あ~残念、正解者は出ず!」
正解は『井田摂津守是政』。豊臣時代に一帯を開墾した人らしいです。尚このお墓、移転する話もあったそうですが、遺族が日本刀で反対したり、その上の大木を切った人が急死したりとかなりの曰くつき。現在は関係者以外立ち入り禁止の上で年に一回供養を行っているそうです。
「さてお次はトレーナーに関する問題だぜ?というわけで、トレーナーの皆々様にはマスクを着けて会話禁止な」
手渡されたマスクを着けたトレーナー達。多少息苦しいかもしれませんがガマンしてもらいましょう。
「さて、竹トレーナーと松尾トレーナーは実家がご近所ということもあって幼馴染だったとか」
「昔はよく遊んでもらっていましたね」
「一緒に阪神とか京都行ったりね」
「「ねー」」
「仲いいな・・・この歳でも」
「というよりもマスク意味ないじゃん」
「さあそんな二人に関する問題です!年上ということもあって先にトレセン学園でトレーナーになった竹トレーナーですが、当時の竹トレーナーの愛車は何だったでしょうか!?」
ピンポン!
「押し勝ったのはオルフェーブル!解答をどうぞ!」
「フェラーリ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・残念!しかし惜しい!外車なのは合っている!」
ピンポン!
「クロフネに解答権が渡った!担当だから間違えられないが解答どうぞ!」
「ええっとな。ポルシェだったか?白の」
「・・・・・・・・・・・・・正解!いやーいい車乗っていたんですねー」
「まあねー。あそういえば松尾トレーナーも買っていたよね、ポルシェ」
「ええ・・・まあ・・・」
ちなみに同じデザインにしたのは竹トレーナーの影響らしいですよ。そりゃ近所の友達がスポーツ紙の一面飾って高級車乗り回しているとなれば・・・ねえ?
「さあドンドン問題出していくぜ!次の問題は・・・・・・・・・
今何問目?」
ピンポン!
「ジャスタウェイチーム!」
「8!」
「・・・・・・・・・・・・・・・正解!」
「ゴルちゃんのことだからそろそろ来るかなってヤマ張っていたんだよね」
「問題を予想してくるとはジャスもなかなかやるじゃねーか」
さあ次行ってみよう!
「続いてもトレーナーに関する問題だぜ。トレーナーは引き続きマスク着用でお願いします」
「ハイハイ」
「さて、さっきは竹トレーナーと松尾トレーナーだったからお次は池曽根トレーナーに関する問題だ!」
「え!?僕の問題!?」
「池曽根トレーナーといえば一昨年御結婚されたようでおめでとうございます」
「ああ、うん。ありがとうございます」
「そんな池曽根トレーナーの嫁さんは元教え子だったようで」
「まさかトレーナーってロリコン!?」
「違います」
「告白したのは奥さんからだったそうだが、ここで問題!この時池曽根トレーナーはある事を言って怒らせてしまったそうだが、さあ何て言ったのでしょうか?」
ピンポン!
「解答権はクロフネチーム!」
「ごめんなさいと断った!」
「・・・・・・・・・・・・・・・違います!」
ピンポン!
「お次はジャスタウェイチーム!」
「大人になってから出直せ」
「・・・・・・・・・・・・・・・違うけどつまりはそういう事!」
ピンポン!
「ここで本命のオルフェーブルチームの解答です!」
「冗談きついです」
「・・・・・・・・・・・・・・池曽根トレーナー?」
「ここで僕に聞く?」
「正解は?」
この場にいる全員の視線が池曽根トレーナーに集中した。その圧に耐えかねるように彼はボソッと言った。
「うん。正解・・・」
「あり?手元の資料には『いやー、キツイっす!』ってなっているんだけど」
「そうだけど!間違ってないけど!誰から聞いたの!?」
「え?
これにはさすがの池曽根トレーナーも頭を抱えて黙ってしまった。あまりのいたたまれなさにオルフェーブルが優しく背中を叩く程度にはダメージを食らっていた。
「さあそろそろ私も飽きてきたところで最終問題といくぜ!」
その前に現在のポイントを整理しておくと
クロフネチーム →4
オルフェーブルチーム→3
ジャスタウェイチーム→3
何だかんだで大分接戦していたようです。
「最後は一発逆転可能の10ポイント問題だ!」
「バラエティ番組でよくあるやつじゃねーか」
「最後の問題はこのゴルシちゃん特製の焼きそばから問題を出すぜ!ちょーっと待っていてもらうぜ」
そう言うとゴルシは海の家に引っ込んで焼きそばを作り始めた。一体何するつもりなのでしょう。
「ロシアンルーレットするんじゃねーだろうな・・・」
「さあ、どうでしょう。変なものは入れないと思いますが」
「そういえばちょっと気になることがあるんですけど。クロフネ先輩?」
「ん?」
「さっき中で話していたチーム入りできない理由ってなんですか?」
妹自慢からケンカに発展してしまった為理由をちゃんと聞けていなかった。理由を問うならこのタイミングぐらいしかないだろう。
「まあ簡単な話だが、俺には沢山妹がいるんだよ。それで妹を負かすとなると嫌われちゃうかもしれないだろ?」
「考えすぎだと思うけどねー」
「私もそう思います」
「確証はないだろ?」
「ないですけど・・・」
「クロフネ君は適正はマイル~中距離なんですよね?」
「そうですね。本来なら菊花賞を狙いたかったんですが、距離延長をするよりも天皇賞に向かう方がベストだと見ています」
「・・・トレーナー?どうかしたの?」
しばらくの間思考していた松尾トレーナーは徐に口を開いた。
「これは私見ではありますが、私はクロフネ君のチーム入りに賛成です。ウチのジャスタウェイ君も適正距離がほぼ一致していますから研鑽しあうのには申し分ないと思います」
「そうですね。管理する側の意見になってしまいますが実力を高めあうのには最適でしょう。最も今はまだ実力不足は否めませんが」
二人のトレーナーの意見は概ね賛成みたいだ。後は本人の意思だけなのだが。
「わかったよ」
「え!?本当ですか!?」
「ただしだ!この最後のクイズに正解できなかったら他を当たるんだな」
「・・・わかりました」
どうやら最後のお題、解答できるかどうかが問われることになりそうですがはたしてどんな問題が出されるのか・・・。
「は~~い!お待たせしました!ゴルシちゃん特製スペシャル焼きそばDA★ZE!」
器用に六人前の焼きそばを運んできたゴルシは全員の前に配膳した。
「さあ最終問題は!今作った焼きそばにはさっきまでこの海の家で作っていた焼きそばにある
最後にかなり難しい問題がきたが正解者は現れるのか!?
「ゴルちゃん、一つ聞きたいんだけど、隠し味って一つだけだよね?」
「おう!料理は足し算引き算、そこに因数分解と四捨五入で構成されているからな!」
どうやら使った隠し味は一つだけの模様。正解は導き出されるのか・・・?
ピンポン!
「先制したのはオルフェーブルチーム!解答どうぞ!」
「ゴルシ」
「ん?どうした姉御?」
「トレーナーが美味いからおかわり欲しいんだと」
「残念だが、それで今日の分はお仕舞だ。流石のゴルシ様も材料がなくっちゃ作れねーからな」
「そうですか・・・」
残念がっているところ悪いけど答えはわかりましたか?
「わかりませんね」
「ダメじゃん!」
「まだ食べてないんですよね。普通のを」
「「あ」」
そう。トレーナー達はまだゴルシちゃん特製ノーマル焼きそばを食べていないから隠し味がどうと言われてもわかるわけがないのだ!
「っていうかそれなら俺もまだ食ってないんだが!?」
おっとクロフネチーム、ここに来てまさかの圧倒的不利!巻き返し出来るか!?
「う~ん。開店前に試食をさせてもらった時とは何か違うのはわかるんだけど・・・」
「何か風味が違うのはわかるんだが・・・何だこれ・・・」
やはり難しいか?答えは導き出せるか!?
ピンポン!
「ここで解答は・・・ジャスタウェイチーム!」
「・・・・・・・・」
「早く答えないと時間切れになるぞ?」
「待って!今二択まで絞れているの!」
さあ絞り出した答えは!?
「・・・・・・エビ!!」
推理の結果はエビ!逆転勝利か!?それとも不正解か!?
「・・・・・・・・・・・・・・・・正解!!!答えはエビの粉末を混ぜていt
「ブッフォ!?」
おっと?いきなりクロフネが口に含んでいた焼きそばを噴き出したがどうしたことだ?
「俺・・・エビ・・・キライ・・・」
「そんなにダメなんですか?」
「ただの食わず嫌いなだけです」
甲殻類のアレルギーは洒落にならんレベルで危険だったりするけどその心配は大丈夫みたいです。
「さぁて、これで全問終了!結果は13ポイント獲得したジャスタウェイチームだ!」
「わーい!」
「しかーし優勝しても賞品とか副賞なんてもんは何も用意してませーん!」
「え~~~~~!?」
元はと言えばオルフェとクロフネのケンカの仲裁が始まりだったからそんなもん準備しているわけない。
「それではまた次回、三千万秒後にお会いしましょう!クイズ&バラエティー!ゴ~ルシングタ~~~~~~~~~イム!!司会は皆の芦毛♥ゴルシちゃんでした!」
チーム名:蘆毛千年帝國(仮)
ダート:未定
短距離:スノードラゴン
マイル:クロフネ←NEW
中距離:ジャスタウェイ
長距離:ゴールドシップ