神浜市の異変の調査に派遣されたマミの家住みの不死のインキュベーター。接続が切れてテンション上がってマミへの連絡もすっかり忘れた(この後蜂の巣)。
偶然見つけた小さいキュゥべえに餌をやったり毛づくろいしたりと世話をしている。
走る時は口に加えて運ぶので毒舌が止まる。喋る必要がある場合には背中に乗せるから意味なく見えるがいろはが相手だと小さいキュゥべえが耳を引っ張ってとめる。
因みに呼び方は「後輩」
神浜ごんべえVer2
調整屋に住み着く不死のインキュベーター。
誰がとは言わないがある人物を拗らせている。あまり外に出歩けないかないため小さいキュゥべえにあってない。
神浜ごんべえVer3
とある病院のロリ三人衆に出会う不死のインキュベーター。
大人を馬鹿にする子供を馬鹿にする宇宙人。永久機関なんか作れんなら先にやってるからね。
天才だの頭がいいだの言ってくるロリ達に知ってることと思いつくことは違うと言って頭を撫でてやる。
いろはの妹について知っているようだが……?
小さいキュゥべえの呼び方は「ういべえ」
神浜ごんべえVer4
とある絵描き少女の絵を眺めていて見つかった不死のインキュベーター。
死が存在しないごんべえに興味を持たれ、しばらく生活しある一件の後絵についてどう思うかと聞かれたりする。表現力はあるが伝えたいものが見えないと言う。嘘つかないからね、こいつ。
少女が真っ当な自分のテーマを見つけられれば平和。契約はするかも?
歪んだ答えの場合契約はしない。
Ver次第でマギウスの翼が存在しなかったり主戦力がいなかったりする
無数の玩具が転がっている。
通常サイズのものから人より大きなものまで。さしずめ玩具の魔女結界。
玩具の散乱と聞けば遊戯室を思い起こすのに、異様に高い天井、乱雑にばら撒かれた玩具が魔女の結界らしく不気味な雰囲気を出していた。
「きょ、恭介! 逃げなきゃ、立てる?」
さやかは恭介を起こそうとするが、元々最近歩けるようになった身。ましてや魔女の口づけにより思考を染められ逃げる気もない。
「■■■■■■!」
現れる異形。魔女、使い魔?
それは解らない。不気味な猫のような影。人と同じ角張った歯の生えた口がニタニタと笑みを浮かべている。
近くに小巻の姿は見えない。別の場所に移動させられたのだろう。つまり、ここには無力な少女と無力な少年の2人。
「きょ、恭介ぇ……」
「さやか……良いんだ、もう。僕は………未来なんてない。死なせてくれ」
「何を……!」
「あっはっは! 良いんじゃないですかぁ、本人がそう言ってるんだし」
と、不意に響く笑い声。振り返ると道化師のような格好をした少女が立っていた。
「魔法、少女……? お、お願い! 助けて!」
「んん? 魔法少女を知ってんですね。でも魔法少女じゃない……」
さやかの言葉にコテンと首を傾げる魔法少女。魔女の結界に一般人が巻き込まれているのに、気にした様子がない。
「ま、いいや。殺せ」
「………へ?」
その言葉と同時に黒い猫がさやか達に大口を開けて接近し、紺色の障壁に弾かれた。
「…………は?」
「ああん? 障壁魔法だと………チッ、さっきの奴か!」
見覚えがある。これは、小巻の魔法。おそらく咄嗟に張ってくれたのだろう。だが……
「な、なんで今………え? これ、貴方の仕業なの………」
「そうですよ。私の魔法は洗脳。使い魔や魔女を操って、同士討ちさせるのが私のやり方。でもほら、律儀に狩るより手下にした使い魔魔女に変えてグリーフシード産ませたほうが合理的だと思いません?」
「………何を、言って………」
これまで出会った魔法少女は、人を守っていて、だからそういうものだと思っていた。だけど目の前の魔法少女は、さやかが知る魔法少女とは何かが違う。
見下すように笑い、ごんべえともまた違う嘲りを感じる。
「だって、魔法少女なんでしょ………人を魔女から守る……」
「のんのん。魔法少女の仕事は魔女を狩ること。それ以外はどうだっていいんですよ」
「そんな………!」
「病院っていいですよね。不治の病とか夢を失った奴とか、自殺する理由に溢れてて。精神科とかも良いんですが何せあの神童様が入院してると聞いたもんで」
魔法少女の視線が恭介に向けられる。彼女の狙いは、どうやら彼のようだ。
「何で、恭介を………」
「いやだってムカつくじゃないですか。神童とか天才とか持て囃される奴。ムカつきません? 私は大嫌いですよ。死んでほしいです」
ただ自分より優れている。たったそれだけを理由に、命を脅かそうとする少女の動機をまるで理解できないさやかを馬鹿にするように笑う。
「……魔女を使う魔法少女………風見野の、魔女使い?」
「………結構こっちについて知ってんですねえ。候補か? 面倒くさ。ま、死ぬからいっか!」
「ひっ!」
ガン! と使い魔が障壁にぶつかる。障壁は罅一つはいらないが、何時まで持つのか。
「っ! なんで結界の中に魔女が2体もいんのよ!」
小巻は舌打ちしながら目の前の魔女を見る。細長く薄い体をした布のような魔女に、綿から無数の黒い手足が生えたかのような魔女。使い魔、ではないだろう。
魔女と使い魔の見分けならつく。
「魔女が手を組むなんてあり得るの? それとも、優木沙々ってやつの仕業かしら?」
守りの力の殆どはさやか達を守るために使用している。彼女の強みの半分以上が失われていると言っていいだろう。
「だからなんだって話よ。そこをどきなさい!」
「本当に頑丈な結界ですね。先にあっちから殺したほうがいいか」
魔女使いはそう言うとグリーフシードに穢れを吸わせ新たな魔女を生み出し、帽子の中に居た小型の魔女を巨大化させ乗ると飛んでいく。
『不味いね。小巻といえど、防御が使えない今魔女4体は相手にできない』
「わっ!」
と、何時のまにか結界の外にキュゥべえが居た。どうやら戻ってきたらしい。
『や、さやか!』
「あんた……何で、あんな奴を魔法少女に!」
『またそれかい? 魔法少女の悪事を、君達はよく僕等のせいにするね。ごんべえの何時かの言葉を借りるなら、『包丁を売って罪に問われちゃたまらない』、だったかな』
さやかの非難にやれやれ、というような態度
『力をどう使おうと僕等に非はないはずだよ。こればっかりは君達に近いごんべえも同じ意見だ』
「何を………!」
『それより今は現状をどうするか考えるべきじゃないかな。小巻が死ねば、この障壁も消える。そしたら君も上条恭介も魔女の餌だ』
「何を他人事みたいに! 元はと言えば、あんたらが持ち込んだ魔女が!」
『君達人類だって持ち込んだ外来種で多くの生命を絶滅危惧種とやらにしてるじゃないか。君達が持ち込まれたものに脅かされる側になったからと言って、絶滅手前にしてない僕達に文句言うなんて理不尽だよ』
「───っ!」
駄目だ、これは。話が通じない。
価値観がまるで違う。人類を地球に住む生き物の一つとして、それこそ微生物と同等の存在として見ている。
『それより小巻だね。僕としては、魔法少女が無意味に死ぬのは避けたい』
「…………小巻さん、死んじゃうの?」
『小巻は才能のある魔法少女だ。あの程度の魔女なら、あの数でも最悪撤退も視野に入れられる。でも誰かを守ると決めたらやり通すのが彼女らしい』
不思議な生態の生き物の解説でもするかのように話すキュゥべえ。キュゥべえからすれば自分を犠牲にしてまで他者を助ける事が理解できないのだ。
『でも、君なら彼女を救えるよ!』
「っ!」
『この障壁は外からの守りに強くしたぶん、中からの衝撃に弱い。魔法少女ならこの障壁を破壊して、この使い魔を蹴散らして小巻の助けになれる。だから、僕と契約して魔法少女になってよ!』
魔法少女の真実を全て知る相手にも、平然と魔法少女になるよう勧誘するキュゥべえ。
──まあそう言うわけだから半端な覚悟で願うな
「………ごんべえとは、本当全然違うのねあんた」
『まあ彼は精神疾患を患っているからね。それで、どうするんだい? 僕としては魔法少女の小巻や素質のある君が無為に死ぬのは大きくなくともしたくない損失なんだけど』
恭介のことには一切触れない。キュゥべえにとって重要なのは宇宙のエネルギーになる魔法少女だけ。そして、このままだと本当に小巻もさやかも恭介も死ぬのだろう。
「キュゥべえ………さっきの続き。恭介の腕を治して」
『それが君の願いだね。さやか、君の思いはエントロピーを凌駕した! さあ、受け取って』
「あ、ぐぅ!?」
体の中から何かが抜けていく感覚。胸の中で固まり、体外に現れる。小さな小さな宝石。
「これが、私の魂………小さい」
『無くしにくく落としにくいサイズの統計だよ。気に入らなかったら言ってくれ。今後の参考にするよ』
何処までも的はずれなキュゥべえの言葉にいっそ笑みが溢れる。
「恭介、ちょっと待ってて。すぐ終わらせるから」
ソウルジェムが輝き、白いマントを羽織った剣士がその場に現れる。サーベルを片手に障壁を破壊すると迫ってきた使い魔の頭を掴み投げ飛ばす。
「■■■■■■!」
起き上がり反撃しようとした使い魔に無数のサーベルが突き刺さる。
「っ!?」
「クフフ。どうしたんですかぁ? 急に動きが鈍くなって」
障壁が破壊されたのを感じ取り、僅かな硬直を魔女につかれ殴り飛ばされる。感覚的に肋が折れた。内臓に流れた血をペッと吐き出し痛みを一部遮断する。
立ち上がった小巻を見て優木は目を見開く。
「何で生きてんすかあんた、化物かよ」
「………ふーん。なるほど、あんたは知らないのか」
「………見下してんじゃねえよ」
コキコキ首を鳴らしながら自分を見据える小巻の言葉に苛立ったかのように眉根を寄せる優木。
「やっちま…………え?」
魔女を突撃させようとして、魔女達が無数のサーベルに貫かれる。振り返って見えたのは、突っ込んでくる剣士姿のさやか。
「クソが、契約したのか!」
死にかけの魔女を盾にし飛行型の魔女に乗り中に逃げる。その際回収できたグリーフシードは1つ。
手持ちにはこの街で手に入れた魔女があるが精神攻撃系で対象は一人。魔法少女2人は分が悪い。
「……面倒くさ。帰りますよ私は。良かったですね、好きな人守れて」
「あ! 待て!」
「まつかよ、バーカ!」
もう一体の死にかけをさやかにけしかける。大して強くもない魔女。不意をつかれ致命傷を負った今さやかを倒せるとは思えないが一瞬の足止めにはなる。小巻が障壁に閉じ込めようとするが結界が消え、優木の姿も消えた。結界ごと逃げたのだろう。
小巻はソウルジェムの穢れを見て、グリーフシードを探す。少しふらついた小巻をさやかが支え胸に手を当てると痛みはないが違和感があった胸からその違和感が消える。
「………治癒の魔法。そう、あんた………」
「ごめんなさい………」
「謝んのは私の方よ。魔女がこんなタイミングで来るなんて………狙ってたの、キュゥべえ?」
と、小巻がキュゥべえを睨みつける。
『心外だな。僕は君達人類を対等な契約相手として扱っているつもりだよ? 魔女の卵を置いて、契約せざるを得ない状況に持っていくなんて事はしないよ』
「でも、アイツがここに来てることは黙ってたのね」
『別段君達に損はなかったと思ったからね。沙々もあくまで死んで騒ぎになりにくい相手を選ぶつもりだったようだし』
「どうせ死ぬ気だったり死ぬかもしれないから、魔女に食わせていいっての!?」
『口減らしなんてのは、ほんの少し前まで君達の中で当たり前に横行していたじゃないか』
キュゥべえにとって人間の評価は洞窟で暮らしていた時に比べ、精々暮らし方を変えた、やれることが増えた、程度なのだろう。
『う〜ん。ちょっと前までは国の王達も力ある魔法少女の為に魔女になるための魔法少女を用意してた時代もあるんだけどなあ。それだって、そんな王達が居なくなった今君達を尊重してやっていないんだよ?』
「でも当時は契約してたのよね」
『もちろん。重要なのは宇宙の存命だからね!』
「その頃のあいつ……ごんべえは?」
小巻の言葉にキュゥべえは何故そんな事? と言うように首を傾げながらも、訊かれたので答える。
『ごんべえはあの時代は王や貴族の影響を受けにくい辺境を中心に活動してたよ。契約時の因果は少なくて何でわざわざ、とは思ったけど皆それなりに戦える魔法少女になって、多くの人を助け因果を成長させた。まあ彼の契約相手はソウルジェムを砕くことが多く回収できたのは半数ほどだけどね』
もったいなかったなあ、と懐かしむように空を見上げるキュゥべえを白い影が襲いかかった。首を噛み千切り両前足を傷口に入れ爪を立て首を引きちぎった。
ごんべえだ。殺し方がエグい。
「美樹さやか………」
「………ほむら」
「っ! 貴方は、どうして何時も………!」
「待って暁美。こいつはちゃんと、全部知った上で契約したの………いえ、させちゃったというべきかしらね」
「…………どういう」
『きゅぷ。取り敢えず上条恭介を部屋に運んでからにしろ。病院が騒がしくなる』
キュゥべえの死体を完食し終えたごんべえは恭介を抱えようとして一瞬躊躇うさやかを見て、その肩に乗る。
『俺達が憎いか?』
「………憎くないよ。少なくとも、あんたは」
『そうか……』
「……あはは。私、魔法少女になっちゃったよ。動く死体! ゾンビ! しかもソウルジェムを綺麗にしなきゃ魔女になっちゃうなんてねえ、これから頑張んないと………!」
『気持ち悪い』
「ちょっ、本当口悪いわねアンタ……」
笑みを浮かべ陽気に振る舞うさやかにごんべえが吐き捨てるように言う。
『元気なふりをする人間なんざ気持ち悪ぃよ。その程度の演技、解るんだよ。何万年見てきたと思ってやがる。魔女にならないよう頑張る? 結構なことだ。だが、グリーフシードが手元にあるんだ。今日ぐらいは落ち込んでろ………』
「…………あんたさ、もしこの星を滅ぼせば宇宙の寿命がめちゃくちゃ伸びるって言われたら、どうするの?」
恭介を抱えながら、さやかはごんべえにそう尋ねる。小巻やほむらもその言葉にごんべえを見た。
『伸びた寿命の間に地球人レベルの感情エネルギーを放つ種族が見つかるかわからん。却下だ』
「じゃあ見つけてた場合は?」
『最初に言ったろ。俺は宇宙の延命なんぞに興味はない。まあ、取るだろうな』
「取るんだ」
『俺はお前達の敵だと何度も言ったろ。興味はないが、元々そのために発展させてきた種族だ』
「あんた、キュゥべえと違って嘘つきだね………」
さやかがそう微笑むとごんべえは何を思ったのかその肩から飛び降りる。
『俺はまどかのところに戻る。詳細は明日訊く』
「うん。また明日……」
ほむらとごんべえが一緒に。つまりほむらがごんべえ(インキュベーター)を運んだということ。
因みに幼少期の織莉子にごんべえが出会うと「泣き方を忘れようとするガキ」と称して泣かせる。
汚職はまあ、織莉子が年相応になればしないんじゃないかな。泣くことはできても無理に大人ぶろうとした織莉子に見捨てられないよう汚職して失望されるのをビビッて自殺した場合織莉子がごんべえに色々拗らせる。こいついつも誰かしら拗らせてんな。
神浜で活動してたらどうなってたんだろう
とある悪魔と■■の会話 (未来であるかもしれないし過去かもしれないし別の世界かもしれない場所)
『迷子がいやがる』
「…………貴方、何?」
『このボロ雑巾の同類さ。違う世界のだが……』
「そう………消えなさい」
『消してみせろよクソガキ』
真っ白な毛並みを持つ赤いリボンを首輪代わりに巻いた■■は、ボロボロのそっくりな生き物を前足で触りながら悪魔に向かって笑みを浮かべる。
『宇宙の全ては私の思いのまま、ってか? だってのにただただありふれた日常を再現して人々に安寧を過ごさせ、自分はここで一人見守り神様気取りか?』
「神? まさか。私は悪魔よ」
『うわ………』
「………………」
『ま、良いさ。例え迷子でもその年なら一人で帰れるだろ。俺は俺で迷子になった母親を探してるんでね』
「貴方に母親なんているの?」
『血の繋がりが全てじゃあねえさ。他人同士が出会い築きあうもの。ま、繰り返す時間の中家族の事すら忘れたお前には実感が薄いか』
「知ってるのね、私のことを」
『こっちにも似た奴いるんでね。そうならねえように気をつけなきゃな……』
尾を揺らし嘆息する■■に悪魔は何処か不機嫌な、ともすれば敵意すら滲んだ視線を向ける。
「どうやって私の世界に入り込んだか知らないけど、何を持ち込むつもりかしら」
『何も? 生憎と俺は宇宙の延命なんかにゃ興味もねえ。伸ばせるなら伸ばすが、積極的に行動するつもりもなしだった。てか今の俺はどちらかと言うなら宇宙の敵だ』
「…………」
『別にこの宇宙を滅ぼそうってわけじゃなねえ。迷子の間抜けさえ見つけりゃ直ぐ帰る。邪魔するってんなら、こっちも容赦しねえけどな』
悪魔が翼を広げれば■■も光背を背負い、互いに睨み合う。
「………迷子を見つければ帰るのね」
『ああ。もっとも、目の前の迷子は知らんが。母さん見つけてからだな、その辺りは』
「私が、迷子? 生憎だけど、今の私はなんだって出来るし何処だって行ける」
『何をしたい? 何処に行きたい?』
■■は悪魔を静かに見据える。
『何だって出来るのに何をしたいか忘れ、何処に向かいたいのかも忘れここに一人。お前が迷子じゃねえなら、誰が迷子だってんだ』
「…………消えなさい」
『……また来るぜ。ある奴曰く、俺は迷子には優しくしちまうらしいからな』
本編後
-
マギレコでも魔法少女を誑かす
-
たるマギで家族3人でフランスを救う
-
たむらの旅につきあわされる