家庭教師ヒットマンREBORN! ~Secret BulletⅩ~   作:鵜飼 ひよこ。

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Ⅳth Bullet:雷を呼ぶ雲。【α】

「ただいま。」「まー。」

 

 意味もわからずにツナの真似をするファー。

 

(結局、言われたままに連れ帰ってきちゃったよ・・・。)

 

 流れるように。

だが、かなり強制的にこういう運びとなってしまった事にツナは、天を仰ぐ。

 

「ま、なるようにしかならねぇナ。」

 

 強制的な流れを作った張本人からしてコレなのだ、ツナでなくとも天を仰ぎたくなるだろう。

 

「オマエら、遅いぞ。ランボさん、待ちきれなかったもんネ!」

 

「うわっ、ランボ、オマエ、それ?!」

 

 玄関に入る一行。

そんな一行を出迎えたランボだったのだが、彼は包帯だらけの姿だった。

 

「ファーも遅いぞ!子分ならランボさん待たせるな!」

 

「え?ランボ、ファーを知ってるのか?!」

 

 意外なトコロから意外なヒント。

ツナはランボからファーの名前が出た事に驚く。

 

「教えてくれランボ!」

 

 もし、何か手がかりが掴めればファーを安全に保護してくれる存在を見つけられるかも知れない。

光明を得たとばかりにランボに詰め寄るツナ。

 

「知ってるもんネ。」

 

「ランボさん、やくそく。」

 

 ガハハと包帯を巻いた状態のまま、踊りまくるランボにファーがぽつりと漏らす。

 

「そうだ、男同士の約束だったもんネ。」

 

「そ、そんな事を言わないでさー。」

 

「ガッコで会って・・・ぴぎゃーッ!」

 

 そこまで言った瞬間、ランボの身体が宙を舞い、綺麗な弧を描く。

 

「オマエ、学校で騒ぐなってオレが言ったの覚えてるか?」

 

 何時の間にかリボーンが、片手に大きなモーニングスターのような物を携えていた。

ランボを宙に飛ばした正体は、ソレらしい。

と、次の瞬間、モーニングスターは緑のカメレオンの姿になってリボーンの帽子の横に移動する。

 

「リボーン!」

 

「弱いヤツは相手しないが、学校から迷惑だって言われちゃあナ。やぱりバカは昼間の一発じゃわからないみてぇだナ。」

 

 どうやら、久方ぶりにリボーンが学校について来たのは、そういう事だったらしい。

ちなみにランボはそのまま、ぐしゃりという鈍い音を立てて廊下に叩きつけられていた。

 

「ま、自業自得だナ。」

 

「はは・・・やり過ぎな気もするけど・・・。」

 

 毎度の事ながら、この惨状に渇いた笑いしか出て来ないツナ。

普段、自分もこんな風にぐしゃっとなってたりするのかと思うと、おおっぴらに賛同も出来ず、ちょっぴり泣きたくなってくる。

 

「そっか、ランボは学校でファーと会ったのか。」

 

「うん。」

 

 ファーの身元のヒントになるようなモノがそこには無いと、少しがっくりのツナ。

実際、そこにはそんな単純な出来事があったワケではない。

ツナには未だそれがわかってなかった。

冷静に登場人物を並べていけばすぐに気づけるハズだったのに。

学校で騒ぐランボ。

頼まれて説教しに来たリボーン。

この二人が暴れれば、出てくるといったら・・・例の風紀委員しかいない事に・・・。

そして、ファーが言った言葉。

 

【約束。】

 

 何かのお願いゴトを指していたのかも知れない。

或いは、何かの口止め。

それは・・・。

 

『何が群れてて騒がしいのかと思ったら・・・皆、噛み殺すよ。』

 

 ツナのいない昼休み後から、その男が乱入してきた所から始まる。

 

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