家庭教師ヒットマンREBORN! ~Secret BulletⅩ~ 作:鵜飼 ひよこ。
「ただいま。」「まー。」
意味もわからずにツナの真似をするファー。
(結局、言われたままに連れ帰ってきちゃったよ・・・。)
流れるように。
だが、かなり強制的にこういう運びとなってしまった事にツナは、天を仰ぐ。
「ま、なるようにしかならねぇナ。」
強制的な流れを作った張本人からしてコレなのだ、ツナでなくとも天を仰ぎたくなるだろう。
「オマエら、遅いぞ。ランボさん、待ちきれなかったもんネ!」
「うわっ、ランボ、オマエ、それ?!」
玄関に入る一行。
そんな一行を出迎えたランボだったのだが、彼は包帯だらけの姿だった。
「ファーも遅いぞ!子分ならランボさん待たせるな!」
「え?ランボ、ファーを知ってるのか?!」
意外なトコロから意外なヒント。
ツナはランボからファーの名前が出た事に驚く。
「教えてくれランボ!」
もし、何か手がかりが掴めればファーを安全に保護してくれる存在を見つけられるかも知れない。
光明を得たとばかりにランボに詰め寄るツナ。
「知ってるもんネ。」
「ランボさん、やくそく。」
ガハハと包帯を巻いた状態のまま、踊りまくるランボにファーがぽつりと漏らす。
「そうだ、男同士の約束だったもんネ。」
「そ、そんな事を言わないでさー。」
「ガッコで会って・・・ぴぎゃーッ!」
そこまで言った瞬間、ランボの身体が宙を舞い、綺麗な弧を描く。
「オマエ、学校で騒ぐなってオレが言ったの覚えてるか?」
何時の間にかリボーンが、片手に大きなモーニングスターのような物を携えていた。
ランボを宙に飛ばした正体は、ソレらしい。
と、次の瞬間、モーニングスターは緑のカメレオンの姿になってリボーンの帽子の横に移動する。
「リボーン!」
「弱いヤツは相手しないが、学校から迷惑だって言われちゃあナ。やぱりバカは昼間の一発じゃわからないみてぇだナ。」
どうやら、久方ぶりにリボーンが学校について来たのは、そういう事だったらしい。
ちなみにランボはそのまま、ぐしゃりという鈍い音を立てて廊下に叩きつけられていた。
「ま、自業自得だナ。」
「はは・・・やり過ぎな気もするけど・・・。」
毎度の事ながら、この惨状に渇いた笑いしか出て来ないツナ。
普段、自分もこんな風にぐしゃっとなってたりするのかと思うと、おおっぴらに賛同も出来ず、ちょっぴり泣きたくなってくる。
「そっか、ランボは学校でファーと会ったのか。」
「うん。」
ファーの身元のヒントになるようなモノがそこには無いと、少しがっくりのツナ。
実際、そこにはそんな単純な出来事があったワケではない。
ツナには未だそれがわかってなかった。
冷静に登場人物を並べていけばすぐに気づけるハズだったのに。
学校で騒ぐランボ。
頼まれて説教しに来たリボーン。
この二人が暴れれば、出てくるといったら・・・例の風紀委員しかいない事に・・・。
そして、ファーが言った言葉。
【約束。】
何かのお願いゴトを指していたのかも知れない。
或いは、何かの口止め。
それは・・・。
『何が群れてて騒がしいのかと思ったら・・・皆、噛み殺すよ。』
ツナのいない昼休み後から、その男が乱入してきた所から始まる。