海外製の潜水艦なったけど周りが危険過ぎて草も生えぬ 作:TS大好き侍
我、応援コメントがある限り書き続ける所存。これからも応援よろしく!あとコメント返信はちょいと待っててくだされ、書きたい事を書いているので。
「レーダー正面、11時方向に艦アリ! 数三!」
「左舷見張り台員より報告。敵艦を双眼鏡より視認。艦種、重巡2、戦艦と思わしき艦影1。真っ直ぐに本艦の方へと迫りつつあります」
「この濃い霧の中よく見つけられたな……流石だ。ソナー、アクティブよーい。ここは潜水艦の目撃報告が多かった海域だ、可能性を消しておきたい」
「了解艦長、ピンガーよーい! 撃て」
「対潜システム起動ヨーソロー……って敵艦影見られず、潜水艦の影形見えません」
「艦長、護衛より出撃まだかと催促が来ているのですが……」
「オイオイ、それは困るな。彼女達に関する云々は俺が決めれる事じゃねぇってのによぉ全く……最近の若い子ってのはどうしてこーも、血の気の多い子が多いかね」
海上に浮かぶ一隻の船。揚陸艦にも似た形状をしたその船では今まさに、戦闘状態へと移りつつあった。そしてその船のブリッチにて、内線を手に取り艦長席に腰掛ける初老の男が振り向いて、後ろに立つ真っ白い軍服に身を包んだまだ20台にも満たないであろう青年へと話しかける。
「それで、提督殿。あの子達を出していいので?」
声色には若干だがふざけてるかのような明るさがあった。しかし、その彼へと向ける目は真剣そのもの。その明るさを馬鹿にできる様な雰囲気では到底ない。そんな視線を知ってか知らずか青年は受け入れ、答えを出す。
「頼む。うちの水雷戦隊を出してくれ」
彼の答えを聞くと艦長は正面へと座り直し、内線へとブリッチクルーへと指示を飛ばす。
「操舵、ダウントリム最大、機関前速3分の1。戦術、格納庫注水始め。ハッチ開け、出撃準備開始」
「操舵了解、ダウントリム最大、機関前速3分の1ヨーソロー」
【戦術了解、格納庫注水作業始め。ハッチ解放、強制注水!】
船が大きく前へと傾くが、同時に重厚なハッチが開かれ海水が勢い良く入り始めるとそれは直様元へと戻る。その直後だろう、開かれたハッチから2本の棒状の物が飛び出しその異様さを引き立てていた。
「渇水安定、セット完了」
「全艦発艦ッ!」
直後、火花を散らせながら影が飛び出して来た。それは女の子。その小柄な体型に不釣り合いな装備を身に付けた少女であった。その少女は飛び出るや否や水の上へと着地、まるで水上をスケート場かの如く船の進む速度より速く滑っていた。
「1番睦月発艦完了。続いて2番夕立発艦ヨロシ」
【ポイ!】
「2番発艦ッ!」
次々と吐き出されるかの如く飛び出して来る少女達。その子達に例外はなく、水上を滑り陣形を組む。そして最後の子の番がやって来た。
「5番電の発艦確認! ラスト旗艦阿武隈、準備はヨロシ?」
【えっとあのー、質問なんですが何で毎回こんな無駄な手順踏む────】
「こちら艦長、ロマンだからだ。戦術、阿武隈強制発艦開始」
【了解、阿武隈を強制発艦させます】
【ちょ、えぇぇ!?】
まるで首を斬るかの如くジェスチャーに答える様に、悲鳴と共に船から吐き出された最後の旗艦。
後にその場にいた提督は語った。その時のブリッチクルーはみんな清々しいほどいい笑顔で中指を揃って立てていたと。
……まぁ、アレだ。野暮な事は聞いちゃいけねぇって事だなっと。
吐き出された彼女は特徴的な金色の綺麗な髪を靡かせながら、思わす涙を流す。何故私だけこんな扱いなのかっと、心の中で叫びながら。こうして、阿武隈は先に発艦した少女達を率いて戦場へ向かう。その目的は一つ、自分達の帰る場所を守る為に……
※※※
「全艦ランダム回避開始ぃぃぃぃ! あわわわ」
戦闘は発艦後直ぐに始まった。元々戦艦と思われる敵艦の射程内だった様で、発艦後直ぐに水雷戦隊は砲撃を受けた。次々と撃ち出される砲弾が海面へ着弾すると、耳を裂くかの如く大音量の爆裂音と共に大きな水柱が上がる。威力はやはり絶大、しかしそのおかげで拡散も得られる。この遠距離から狙撃してくるという事は戦艦という証明、しかしそれ故に彼女達は気を引き締めるしかない。搭載されている主砲の威力には絶対的な質量の暴力が宿っている、直撃どころか至近弾でも被害は免れないだろう。それにこの霧の中で割と正確に砲弾を撃ち込んでくる事から恐らく観測機が飛んでいる。対空警戒をしながら水雷戦隊の面々は奴が極めて危険な存在だと感じ取り回避運動を続けた。
数十分、その状態が続いた頃だろうか。避けながらも敵艦への接近が出来ていたおかげか、彼女達の中で水上レーダーを装備していた電が敵艦を視認範囲に捉えた。
「敵艦見ユ、なのです!」
そして、それによって敵艦隊の編成も判明。即座に全艦へと情報共有される。そして、その情報に一度度肝抜かれる事となる。
「電ちゃん、これってほんと?」
「ハイなのです。信じられない事ですが……」
敵旗艦はやはり戦艦であった。しかしただの戦艦ではない。戦艦タ級と呼ばれる強力な艦であった。もちろん阿武隈達も戦艦を相手した事も、そして勝利した事もある。だが、今回の相手は話が違う。戦艦タ級と言うのは彼女達が相手してきた戦艦達とは比べ物にならないほどに強力な相手。
公式記録では過去数度会敵し、大本営が運用する第一主力艦隊を数段殲滅せしめた事もあるほどだ。そして強力な艦には強力な随伴艦もいる訳であり、随伴する2隻の重巡洋艦は揃いも揃って黄金の炎を瞳に宿す。つまりは最上位個体であるフラグシップ級を指し示していた。
敵艦は揃って主力級の戦力。対して阿武隈率いる水雷戦隊の戦力は比べるまでもなく劣勢であり、本来の戦闘ならば鎮守府へと撤退する事が望ましい。だが、今回の場合そうはいかない。今回の結果によっては日本の未来が決まるかもしれない、重大な任務だからだ。今回の任務の目的、再組織化される佐世保港へとある重要人物を送り届ける事にある。それ故に今回の任務では別派閥に妨害されない特別な航路を使い目的地を目指し、旧時代の資産である特務艦まで引っ張り出して鼠輸送かの如く行動している。
だからこそ、彼女達の中で撤退の2文字は存在しなかった。睦月は迫り来る恐怖に身震いし、夕立は死期を悟り、江風は遺言書を握りしめ、朝潮は自身の事よりも泣き出す電に向かって声をかけ続ける。
そんな状態であっても彼女達に撤退は無い。任務の完封こそがお国の為、人類の未来の為、そう信じて涙を流し心の折れそうな気持ちを奮い立たせた阿武隈は指示を飛ばした。
「砲雷撃戦よーい!」
その声に最初見せていたオドオドしく臆病な性格は感じられない。ただ一つ感じられるのは、自身の任務を全うする1人の軍人としての意思のみであった。
「ポイ!」
「にゃしー!」
「お、おしゃッ! 江風様がやってやらぁ!」
「了解です! ほら、電さんも頑張って」
「な、なのです!」
その声に鼓舞され、それぞれ自身の持つ獲物を迫り来る絶望へと向ける。
引き鉄へと指を掛け、敵艦の動きを予測して照準し旗艦からの指示を待った。
「よーい!」
陣形は単縦陣。相手も単純であり、同行戦の形となったこの戦い、勝敗を分ける要因は────
「撃てぇ!」
ただ単純に個々の技量と単純なる火力、そして運なんだろう。
ほぼ同時に双方の砲塔から噴き出す火花。それぞれの思いを乗せて、砲弾は敵を撃ち倒さんと放たれるのであった。
【熟練度】
・阿武隈(Lv35)
・睦月(Lv29)
・夕立(Lv28)
・江風(Lv29)
・朝潮(Lv28)
・電(Lv26)
この世界の艦娘達の平均レベルは20程度です。
最高レベルである大本営の総旗艦でもレベル45なので戦艦タ級と言えどかなりの脅威となります。この世界において電探などの艦娘に装備できるレーダーは貴重な物なので、それが装備され平均以上の熟練度を誇るこの艦隊は人類側からするとかなりのエリートな艦隊となります。
一番可愛いは?
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阿武隈
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睦月
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夕立
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江風
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朝潮
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電
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艦長