オッス、おら大和カナタ。
俗に言う転生者ってやつだ。
死んだ理由は10代後半に末期癌でぽっくり逝きました。
死んだあとに何故か真っ白なとこにいて、神様ってやつに会った。
何でも可哀想だから転生させてやるって話だから俺はそれに了承した。
「よし。 なら転生特典をこのくじで3回引くがいい。」
え〜 選べるんじゃないの〜
「文句を言うな! 生まれ変わるのだけありがたいと思え! まずは転生する世界じゃな。」
それもそうだ。 よ〜しいいの出てくれよ〜。 できれば鬼滅とか進撃とかシンフォギアとかそういうモブに厳しい世界はなしで! マジで! お願いしやす!
ガラガラ カランっ
「ーどれどれ? ほほう。 呪術廻戦の世界に転生じゃと。」
what? repeat after me?
「呪術廻戦の世界に転生じゃな。」
そんな! あァァァんまりだァァアァー もし原作介入なんかしたら渋谷事変辺りで死んじまう確率100%なんだけど!?
つーかもうフラグ回収だなんてひでーよ! せめてド○ゴンボールとかならワンチャン生きられたよ!
「まぁ。 決まったものは仕方がない。 頑張って生き延びろ。 次は能力じゃな。」
能力か。 頼む! 俺tueeeeeとかいらないから、せめて生き延びることが出来る、そんな能力を!!
ガラガラ カランッ
「ーほうほう。 傀儡操術じゃな。」
な、な、な、なんということでしょう~! なんで傀儡操術なのよ! 最低でも東堂の不義遊戯くらい欲しかったよ!
ありえないだけど〜 傀儡操術持ってる奴らネタバレになっちゃうけど死んじまったよ!
どうすんのこれ! どうすんのこれ!!
「落ち着けぇ! 決まってもんはしょうがねぇッて言ってんだろ!! ほら、最後行くからな!」
ガラガラ カランッ
「よ〜し、これで最後じゃ。 え〜となになに‥‥ホホウ‥‥喜べ! ようやくお主にあたりが来たぞ。」
ゑ! マジで? どんなのどんなの。
「成長補正【大】じゃな。」
よっしゃァァァァァァァァァ!!! 第一部完!! 成長補正系統はダ○まちを見てのとうり、最強クラスの能力と言っても過言じゃない!! ようやく俺に、青天の霹靂が見えた!!
「良かったな。 ワシもせっかく転生させたのにすぐに死ぬのではつまらんからな。」
ありがとう御座います! 神様!! 仏様!!
「いや、ワシ神様じゃし。 よし早速転生させるぞ〜。」
ゑ? 俺の下に穴が‥‥ウワァァァァァァァ‥‥
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で。
現在に至る。
俺は今、小学3年生です。
いやはやなんとも、ここまで成長したのに、傀儡操術をまとも扱えていない。
理由としては、大きく3つある。
一つ目。
まず俺は傀儡操術の元となる人形やぬいぐるみが作れないこと。
こればっかりは数ヶ月前から今世の母さんにぬいぐるみの作り方を教えてもらってる。
母さんには言い訳として、町内の幼稚園児に人形劇をやるという嘘をついている。
でなければ、教えを請うなど恥ずかしいからだ。 今では数時間もあれば数個ぐらいは作れるようになった。
2つ目。
呪力の操作がムズいこと。
いや原作では虎杖君は公式最強さんの教えがあったとはいえ、すぐにできるようになったので簡単かなと甘く見てたけど、スッゲームズい。 正直舐めてたわー。 そういえば俺、原作キャラと違って主人公補正とか持ってねえわ。
ふつーに俺は才能が無いやつなのか……。 だがしかァしィー俺には成長補正【大】を持っているのだ。
最初は手を焼いたが、今ではかなり操作になったと思う。 しかし時間がかかった。
才能がないので1年近くかかった。
3つ目。
これが問題。
単純にしてシンプルな答え。
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥呪骸ってどうやって作るの?
ぬいぐるみは作れるようになったのはいいが、その後どうすれば呪骸になんの?
俺はぬいぐるみを見つめる。
詰んだ。
成長補正があってもやり方が分からないのでは意味が‥‥‥‥‥待てよ?
呪骸っていわばチ○ッキー的な呪いの人形でしょ。
確か呪具って呪力を込めながら作るんだっけ。
ものは試しやってみるか。
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数時間後‥‥‥‥
できねぇぇぇ!!
形はできているが何かが足りない!
こうなったら原作を思いだせ!
夜蛾学長はどうやって作っていたか‥‥‥‥
そうだ。 核が無いんだ。 そういえばパンダは核が3つあって、その相性の良い3つの核が補い合う形で自我が生まれるんだっけ。 じゃあ核ってどうやって作るんだ?
あ〜結局振り出しかよ!
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翌日‥‥‥
イライラしても仕方がないので、呪力の操作に力を入れようと思う。
あわよくば黒閃を発動させれば術式の核心に触れ、核の作り方もわかるやもしれん。
よ〜し。
なら五条悟が教えていたとうりに映画鑑賞で頑張ってみよう。
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三日後‥‥‥‥‥‥‥‥
この三日間ずっと呪力を練りながら映画を見ていたけど‥‥‥‥‥
実感が沸かねェェェ‥‥‥
それもそうだ。
だって虎杖君の時と違って呪骸が無いんだから。
あァァァァァァもォォォ!!
どうすりゃええんだよォォォ!!?
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二時間後‥‥‥‥‥‥
わたくしは思いつきました。
古来よりこの方法が最も効率の良い修行方法だと。
実践じゃあァァァァァァゴラァァァァァァァ!!
明日から
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翌日‥‥‥‥‥‥‥‥‥
今日から実践訓練を行う。
と言っても目的の最終的には黒閃を出すこと。
死闘ではない。
なので木製バットで余裕な4級呪霊とか蠅頭を狙ってやろう。
しかしここで問題があるのだ。
そう。
原作キャラに遭遇する可能性があるのだ。
ゑ?
いいじゃないかって?
馬鹿!!
そうなったら呪術界の仲間入りにされて渋谷事変でぽっくり逝っちまうよ!!
俺は二度と死にたくない!!
だから強くなるのだ!!
最も出会ってはいけないのは、もちろん五条悟だ。
出会ってしまえば六眼で呪力を持っているどころか術式が使えることまでバレ、高専に行くことを断っても万年人手不足な呪術界に目をつけられてしまう。
それだけは絶対阻止しなければならない。
まあ見つかっても、特級呪術師の一人である九十九由基くらいのの自由人ならば見逃してくれるかもしれないが。
あーだこーだ言っても仕方がない。
夕方5時までをタイムリミットにして呪霊を祓おう。
次回から呪霊と闘います。