あのあとも、
ヒトモシの性能実験兼ねてのレベル上げを続けている。
体感だが、
おそらくレベル20だろう。
『鬼火』を使えるようになったのがその証拠だ。
他にも、『あやしいひかり』『たたりめ』もできるようになった。
てっきり俺は、技は4つまでだと思いこんでいたが、そんなことはなかった。
色々な技を使えるようになっても、初期状態で使える技は健在だ。
特に『あやしいひかり』と『たたりめ』は、凄まじい。
『あやしいひかり』の効果は、催眠の類だろう。
人間や呪霊に関係なく、通用する。
そして、『たたりめ』だ。
ゲーム同様、状態異常になった敵に対する威力が倍近く上昇した。
このコンボは強力で3級呪霊は、ワンパン出来る程。
今回の実験結果はこんなものだろう。
これ程の性能を自我もないのに有し、
なおかつ成長する。
呪術界の連中(特に上層部の腐ったみかん)に見られれば、
夜蛾学長と同じ理由で確定で目をつけられるだろう。
幸い香里奈さんにも、ヒトモシの存在はバレていない。
が、時間の問題だろう。
例え見つかっても、
あの人が告げ口する可能性は、ゼロに近い。
だが、もしもの場合があれば俺は何も出来ないだろう。
その事態も考慮すべきだろう。
そのために俺とヒトモシは、自衛のために強くならねばならない。
俺はともかく、
自我の無いヒトモシでは強さの限界がきっと来てしまうだろう。
やはり早い段階で自我を持たせることにしたほうがいいだろう。
自我があれば、知能を持てる。
知能があれば、知識が持てる。
知識があれば、戦略を練れる。
戦略を練れるならば、闘いに打ち勝てる!
早急に相性の良い核を2つを作る準備だ!
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
数十分後‥‥‥‥‥
やはり、
相性の良い核を作るには、
ヒトモシもといシャンデラに関連するものをベースにしたほうがいいだろう。
ならば、
ヒトモシを作った時と同じようにゴーストポケモンの核を作って見よう。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
数日後‥‥‥‥‥
何故だァァァァァァァァァァァァあ!!!
出来ない!
何故出来ない!?
相性の良い筈のゴーストポケモンの核を作った筈なのにィィィィィィい!!
ヒトモシに近づけた瞬間、
同じ極を向かい合わせた磁石のように弾かれたァアァァァ!!?
まさか、
同じタイプのものでは、駄目だと言うのか?
‥‥‥‥‥‥‥‥もしや‥‥
ゴーストとゴーストの相性が対極だから弾かれているのか?
ならば別のタイプで勝負だ!!
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
さらに数日後‥‥‥‥‥‥
結果的に言おう。
まず成功した。
が、3つ目は、弾かれた。
全く同じタイプでは駄目のようだ。
おそらく、大事なのはタイプ相性の三角関係だと思う。
例えるならば、炎は草に強く、草は水に強く、水は炎に強い。
これらが、バランスの調和を生み出すのだろう。
適合したのは、以外なことに草タイプポケモンのロズレイドの核だった。
確かにこいつもシャンデラと同じ特攻が高いステータスになっている。
まぁ、
ロズレイドが対戦に出たところでシャンデラならボコれるから、
強さの基準的にはちょうどいいのかもしれない。
なら次は、水タイプだな。
水タイプといえば、俺にとってはミロカロスだな。
ダイパリメイクでストーリーに、対戦向き(特性『不思議な鱗』の性格ずぶといH244、B256、D12振り‥‥‥尚ストーリーの為、個体値は、考慮していません)のを使う程、お気に入りのポケモンだ。
こいつならば、この三竦みに補完がとれるだろう。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
2日後‥‥‥‥
ミロカロスの核の作成が完了した。
相性の適合も、難なくクリアした。
あとは、これをヒトモシに‥‥‥‥ヒトモシに‥‥‥
あ"あ"あ"ァァァァァァ!!
しまったァァァァァァ!!
シャンデラはともかく、ヒトモシでは、
このガチポケモンである2体のチカラに耐えられない!
完全に盲点だったぁ!
何故俺は、シャンデラの前提で話を進めていたのだ!?
早くヒトモシを進化させねば!
レベル上げには、いつもの裏山でいいだろう。
突然だが説明しよう
ヒトモシは、カナタの記憶を元に作られた呪骸でありポケモンである。
そのために定められたレベルになれば、進化できるのだ。
進化の過程は、呪霊を思い出して欲しい。
強力な呪霊は、生まれつきの強さだけで成り立っている訳ではない。
人間や同族である呪霊を喰らうことで、
より大きく、より強靭に、より呪力を増すのだ。
カナタのヒトモシもまた同じ。
尚、シャンデラへの進化は『闇の石』がいるのだが、
この世界にそんなものはないので、レベルアップで進化出来る使用になっている。
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2週間後‥‥‥‥
ようやくランプラーに進化した。
レベルは、上がるほど上がりにくくなるから大変だった。
この時点で、ゲームでは考えられない程強くなっている。
だって、超遠距離から『すりぬけ』で障害物を無視してからの『はじけるほのお』の狙撃で、殲滅出来るのだもの。
しかし、最近少々暴れ過ぎた。
呪霊が発生するたびに殲滅しているから、マンネリになっているし。
何よりそろそろ呪術界の『窓』に見つかってもおかしくない。
そろそろ別のヤマを変えた方が、良さそうだ。 山だけに。
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一週間後‥‥‥‥‥‥‥‥
手頃な、洞窟を見つけた。
この洞窟は、隣町で有名な心霊スポットの一つだ。
この洞窟に入った人間が帰って来ないとかが噂されている。
それも前の裏山より。
ここなら上質な呪霊もいるだろう。
家からも徒歩で45分の距離だ。
夕方には、帰らないと行けないから、
行動出来る時間も少ないが、利点もある。
昼にも呪霊がいることだ。
洞窟の中は、一面真っ暗闇。
そのためいつでも呪霊が発生するのだ。
今まで裏山で行動できたのは、
わずか一時間も満たなかったがこの洞窟では、一時間半まで修行出来る。
ランプラーのレベル上げに最適だろう。
しかも、ここなら『窓』の連中の目も届かないだろう。
早速行きたいところだが、もう夕方近くだ。
仕方がない、
明日出直そう。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
翌日‥‥‥‥‥
洞窟前
今日から洞窟探検だ。
活きが良い呪霊をばかすか倒すぜぇ!!
本来なら真っ暗で何も見えないだろうが、
こちらには、ランプラーがいる。
こいつなら、明かり代わりになるだろう。
フハハハハハハハハ
笑いが止まらんとは、このことや!
3級呪霊が湧きまくっていやがるゥ!
ランプラーのレベルも鰻登りや!
イヤッホォォォー
現在、レベル52ィィィ!!
進化まで、残りレベル2!
フフフ 実に最高デス!!
フウー
少し落ち着いた。
テンションが上がりすぎた。
最高にハイってやつだったんだ。
なにせ、レベルがもう10も上がったからね。
この洞窟は、呪霊の数も質も裏山より上等だ。
ランプラーの技もかなり充実してきた。
しかもまだ、三十分しか経っていない。
もう今日中に、進化出来るだろう。
『『グフフゥ〜げヒヒィガハハ〜~!!!』』
『『『グガァ〜!!』ゲハハハハハフゥう〜〜〜!!?』
お〜と、また呪霊の群れだ!
パット見、3級〜2級弱だな。
いいだろう。
俺自身は、
それほど強くなっていないがランプラーはすでに2級術師並なのだよ。
お前らなんぞ!
ただの餌と知れええええ!!!(まだ最高にハイッな状態
勝ちました!
レベルもアップ!
進化まであとレベル1になった。
次に群れ来れば、それが最後になるだろう。
もっと早くここを見つければ良かった。
しかしだいぶ奥まで来たのに、まだまだ先がある。
もう洞窟に入って50分経っているのに、
裏山の時と違って呪霊の生得領域でもないぞ。
まるでドラクエのダンジョンだ。
一体何なんだここは?
コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"コ"
突如、カナタに向けてどす黒い狂気に満ちた殺意が浴びせられた。
なんだこの殺気は?
今までの呪霊より比べ物にならないぞ!?
その殺気を放っていた存在は壁際から正体を表した。
それは、人型のナニカだった。
『また来たな。 我らのための尊い犠牲が‥‥‥』
ナニィィィィィィイ!!
シャベッタァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!
馬鹿な、喋る呪霊など‥‥‥
いや、呪霊なのかあれは?
どちらかといえば、人間だ。
多少、変質しているが、人間だ。
衣服?も着ているして言うより、なんかアニメで見たことがある。
そうか、軍服か!
それにしても、こいつはなんだ?
ガスマスクのようなものをつけているが‥‥‥
とにかく、こいつは雰囲気からやばい!
何より、やつから血の匂いがしやがる。
「あんた。 ナニモンだ?」
『答える必要があるか? 呪術師(シャーマン)? 今から我らの犠牲になる分際で‥‥‥』
「生憎だが、そんな予定は、無い。」
『面白い。 なら貴様も試してみるとしよう。』
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
やべえ。
こいつはやべえ!!
身体能力は、人外クラスだ。
そしてどこへ逃げようとも、
必ず見つけて追いかけて来やがる。
おまけに拳銃まで持っている。
それもデザートイーグルかよ!
デザートイーグル
それは、世界で最も威力が出せる拳銃の一つ。
本来なら反動も強く、連発が厳しいのだが‥‥‥
こいつ!
並外れた身体能力と技術で、反動を最小限にしてやがる。
そのせいで、デザートイーグルを水鉄砲のように連射してきやがる!
『どこへ行こうというのかね?』
クソぉ
逃げても逃げても、
俺の身体能力を呪力で強化しても追いつかれる。
(このままじゃ自利損だ! 殺るしかねぇ!!)
そうだ。 生き残るために、カナタは殺るしか無い。
殺るしかないのだ。 初めての人殺しを!
「『はじけるほのお』!!」
『ランプッラン!!』
ランプラーから細い炎がレーザーの如く放たれる。
(こいつは、ゲームやアニメに出てくるようなただの『はじけるほのお』じゃあァない!!
本来なら着弾と共に周りに拡散し、定数ダメージを与える技だが俺がそれを改良し、
拡散するはずの炎を一点に凝縮することでレーザーのようになり、殺傷力を増大させ、敵を爆ぜる。
これが、俺達の『はじけるほのお』だ!!)
裏山で遭遇した、1級呪霊にすら屠りそうなレーザーが、ガスマスクの男に迫る。
『ほほう。 凄まじい火力だな。
だかね! どれだけ攻撃優れていても、こんな愚直な攻撃、簡単に避けられるぜぇ!!』
ガスマスクの男は身体を横に捻ることで、攻撃を回避した。
そして回避と共に銃に弾を装填した。
『残念だったね。 僕ぅ? あの攻撃が俺の脳を貫いていれば、致命傷を与えられたのになぁ。
じゃあな‥‥‥さようなら‥‥ 楽しかったぞ‥‥』
男がデザートイーグルをカナタに狙いを定め、
脳天を撃ち抜こうとしたその時‥‥
なんと後ろから、避けた筈のレーザーが男の背後から脳天を貫いたのだ!!
『な、なにィィィ!!?』
「フッ まんまとひかかったな。 ガスマスク野郎!」
『な"、な"に"を"したぁ"?』
「そうかそうか。そりゃ気になるよな。
簡単に避けた筈の攻撃が時間差で背後から貫いて来たんだからな。」
「簡単なことだよ。 俺の呪骸は、炎を発火し、それを操る術式を持っている。
先程のレーザーの軌道を変えるなど容易い!」
もちろん嘘である。 本当は、ランプラーの『サイコキネシス』で軌道を変えただけである。
『‥‥!? 術式を持った呪骸だとォ‥‥!? そんなもの‥‥前代未聞だ‥‥』
「だが、お前の目の前に実在している。 これが現実だ。 お前は俺たちに負けたんだ。」
『‥‥‥‥‥』
もうくたばっていたか。
俺は、やつに目を離し、場を離れようとした、
が、次の瞬間
『隙きありイィィィyyyy!!』
脳天を貫かれ絶命したと思っていた男が何も無かったかのように勢いよく起き上がり、
カナタに向けて銃を構えたのだ!
「!?」
突然の出来事だったためにカナタは、反応が遅れてしまった。
ズキューン!
男は迷わず、狂いなく銃の引き金を引いた。
『ほほう。 貴様の反射神経は、見事なものだ。
俺の不意打ちをかすり傷で済ませるとはな。 だが、俺の演技を見抜けなかったのは、減点だ。』
カナタは、反応が遅れたものの、反射神経で攻撃をかわしたのだ。
この一ヶ月以上ものの間、伊達に毎日呪霊と戦ってきていない。
今までの経験がカナタの命を救ったのだ。
だがしかし、カナタは、そのことなどどうでも良かった。
彼が、気にしているのはなぜ脳天撃ち抜いたはずなのに、
男が生きているのかという疑問だけだった。
『なぜ、生きているのか、そう言いたげだな。』
(!?)
『図星か。 いいだろう。 冥土の土産に教えてやる。 俺は俺たちは、ただの人間じゃない、かの御方に施して頂いた海外で発見された呪物のチカラによって、人間を超越した存在。 まぁ俗に言う吸血鬼ッてやつだ。』
(吸血鬼!? 何を馬鹿げたことをッていいてぇけど事実ならば脳天を撃ち抜いたのに生きていることに辻褄が合う。)
そう。
ガスマスクの男の正体は、吸血鬼だったのだ。
吸血鬼は、太陽の下に出ることが出来ない代わりに人からかけ離れた身体能力と自己再生能力を持つ存在。
実際、撃ち抜かれた脳天がもう治っている。
(やつを殺すには、おそらくランプラーの火力では足りないだろう。 今は、作戦を練るために時間稼ぎが有効だろう。)
「お前は、お前たちはなんの為にそんなことをする?」
『なんのために? 少年、それは愚問というやつなのだよ。 我々に具体的な目的など存在しない!
あるとすれば、闘争そして戦争だ!! 戦いこそ我らのの本能であり! 本質であり!!
‥‥生きる意味だァァ!! ‥‥グフフ‥‥‥フハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!』
俺は、戦慄した。
こいつは、まともどころじゃない。 イカれているどころじゃない。
ただの怪物だ。
さらに、恐ろしいのはこの世界にこいつみたいな怪物がまだまだいるということだ。
「そうかい。 ならこっちは‥‥」
「ランプラー! 『くろいきり』!」
ランプラーから黒い霧が大量が放出される。
『!?』
カナタ達は、霧を煙幕に場を離れた。
霧が晴れた頃には、カナタ達の姿は無かった。
『なるほど、この場をしのいで体制を立て直すというか‥‥ 面白いィ!!
小僧のくせにここまで吸血鬼である俺をここまで出し抜くか!
実に面白い! よろしい! 俺は、出口で待っているぞ!』
フハハと笑う戦闘狂人は、この洞窟(ダンジョン)の最後の関門として、
カナタ達に立ちふさがる。
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
ハァーハァーハァー
なんとか戦線を離脱出来た。
この洞窟にあんな狂人がいるなんてな。
おまけに吸血鬼と来たもんだ。
つーか作者!
一話に対して、どれだけ詰め込むんだよ!!
もう5000文字はとっくに、超えてんだろ!
いい加減休ませてくれよ!!
え?
あと少しで今回終わるからもう少し頑張れって?
無茶言うなよォォォ!
大体、第二話の時点でもかなり苦労したよ!
本当に頑張ったと思うよ。
大体こういうのは、段階を踏んで、十話くらいでやるもんじゃないの〜?
あ〜もうグダグダ言ってたって仕方がない。
おそらくあいつは、俺が洞窟を出ようとするのは、分かっているだろう。
ガスマスクのあいつは、この洞窟を知り尽くしている。
だからそれを利用する。 黒い霧をばら撒いたあとに洞窟の出口に向かって、『鬼火』をサイコキネシスで人型にしたものを、ランプラーに向かわせた。 呪力が籠もった鬼火人形をあいつは、今頃追いかけているか、出口で待ち構えているだろう。
その間に俺は、やつのアジトに向かう。 あいつは、恐らく組織の呪詛師だろう。 ここに拠点を構えている以上、アジトがある筈だ。
そこには、やつらの研究結果やデザートイーグルのような武器もあるかもしれない。
武器や弱点を知るだけで戦況は、だいぶ変わるだろう。
待ってろよ。 ガスマスク野郎
てめぇの狂人面をぶちのめしてやるぜ。
⇐To Be Continued
ガスマスクの男の名前は、次回判明します。
オリジナルだけど。 このキャラのCVは、誰が思い浮かびますか?