あのあと、
やつが現れた方向に向かった。
(あいつが俺達の思惑に気づく前に早くやつのアジトに‥‥)
さらに、奥に進むと、ようやく光明が見えてきた。
「あそこか‥‥‥」
光明の先には、レトロ風なドアがあった。
ぎぃぃぃ
俺は、迷わずドアを開けた。
その先に広がっていたのは、
見るからに怪しい感じな研究所だった。
(予想どうりだ。 あいつみたいなやばいやつが普通の心霊スポットの洞窟にいるわけがない。 いるのならば、それ相応の理由がある筈だ。 だから俺は、やつが、拠点を用意していると踏んでいた。)
実際、カナタはその賭けに勝った。
カナタは、すぐに研究所を漁った。
すると、吸血鬼の資料と数多くの銃が見つかった。
(これでやつの吸血鬼としての弱点が見つけられる。)
吸血鬼の資料の内容は、こう記されていた。
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吸血鬼の特徴。
一つ、決して年をとらず、死ぬこともない。
二つ、身体がバラバラになろうとも、呪力を消費して再生する。
尚、再生速度には、個人差がある。
三つ、太陽に光を浴びると、チリになる。
四つ、不老不死の人間離れした、
肉体を得る代わりに生得術式と反転術式が使えなくなる。
五つ、等級が己より低い、格下の呪霊を従えられる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
なるほど、太陽の光に弱いのは周知のとうりか。
にしても、術式が使えないということを、知れたのはかなり有り難い。
俺は、さらにページをめくると、興味深いことが、記されていた。
(ほほう。 吸血鬼の弱点になりうるものが書かれている。)
その内容を詳しく読むと、
吸血鬼の弱点になるゆるもの。
それは、波紋と呼ばれる技術だった。
(は、波紋だってぇ~!?)
カナタは、度肝を抜いた。
何せ、自身が読んでいた漫画の技術が記されていたからだ。
(すげぇ‥‥‥ 波紋は、実在していたのか。)
波紋についても、細かく記されていた。
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一つ、波紋を扱うには、反転術式が必須であること。
二つ、波紋の使い方とは、
呼吸と共に、反転術式で正のエネルギーを生み出し、酸素と共に身体には循環させる技術である。
三つ、これを持続させることで、
正のエネルギーが身体を満たし、肉体が衰えることもなく、歳もとらない。
身体が切断されても、波紋を使っていればくっつけることで元に戻る。
四つ、波紋による攻撃は、吸血鬼にとって太陽の光も同然のため当たればチリになる。
五つ、もちろん習得も難しく、波紋使いは200年前の東洋の国で継承が途絶えている。
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ってこんなんできるか!
つまり反転術式を持続させるんだろう?
無理無理無理無理!! 反転術式を持続させるだけで、五条悟並の呪力と操作練度がいるんだぞ!!
そりゃ継承も途絶えるわ!!
どうやらこの世界の波紋は、取得方法が理不尽らしい。
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(クソお‥‥! ここまで来て有効だなしか‥‥)
ならば、前世で読みまくったジャンプ漫画の先人達の知恵を借りて、
やっぱし圧倒的な火力で消し炭にするしかないだろう。
だけど、ランプラーの火力じゃ風穴を上がるだけで精一杯なのが今の現実だ。
シャンデラに進化しても、消し炭に出来るのか、かなり怪しい。
(あ〜もう、ウジウジ考えたって仕方がねぇ! まぁやるだけやるしかないか。)
カナタは、今度は銃器の保管庫を漁った。
すると、とんでもないことが分かった。
なんと、保管されている銃はすべて呪具だったのだ。
中には、術式が施されている物もあった。
(とんでもねぇ、ものばかりだ。 流石に特級はないが、それでもここを、抑えられたのはラッキーだったな。)
自身の幸運に感謝しながら、
カナタは、ヤツに対抗する銃を探し始めた。
(あいつ、案外几帳面だな。
銃や弾の種類とかがまとめられているだけでなく、
細かく説明付きで保管してやがる。)
今度は、あの狂人の几帳面な性格に、したくもない感謝をした。
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よ〜し。
やつに対して対策も練ったし、武器も充実している。
俺が選んだ拳銃は、ルガー·ブラックホークにした。
ブラックホークは、
西部劇を彷彿とさせるルックスのシングルアクション·リボルバーだ。
ハンマーを起こさなくてもローディングゲートを開けるだけで、
シリンダーが自由に回る構造なのがグットだ。
全長は317mm、重量は1219g、口径は9mm✕19で装填数6発の回転式拳銃だ。
これを二丁使用する。
理由は、単に二丁拳銃が強そうと思ったからだ。
別にふざけていない。
もちろんこの銃にも、術式が施されている。
一丁目の術式は、【炎熱操術】だ。
これは、かなり便利だ。 放たれた弾丸にも影響を及ぼす。
これで発泡したときに火薬の爆発の威力を上げて破壊力を底上げしたり、着弾したときに、発生した火花を操って弾丸の向きを変えて、ホーミング出来る。 火花を操るたびに呪力を消費するけどね。
二丁目の術式もかなりやばい。
その術式は、【風操術式】。
もしどうり、風を操る術式だ。
この術式と銃の相性は、ベストマッチと言っていい。
まず、先程の【炎熱操術】の銃と違い使用したときに呪力をあまり消費しない。
次に、風を操ることで銃声が聞こえなくなる。
そして、放たれた弾丸は、術式の空気の膜に覆われ光を屈折し透明になる。
まとめると、無音透明の弾丸をローコストで連射出来るぶっ壊れ銃なのだ。
おそらく、撃たれたヤツは、撃たれたことにすら気づかないだろう。
ここまで暗殺に優れた拳銃は存在しないだろう。
と、以上が俺の使う銃の説明だ。
正直、ガスマスクの男が使ってこなくて良かったと本気で思っている。
多分、あいつの使っているデザートイーグルも術式を持っている可能性が高いだろうな。
あの銃の説明書がないのを見ると、
相当使い込んでいるヤツだろうから気をつけないとな。
さてそろそろ出発しないとな。
ちゃんと母さんとの門限を守って必ず無事に帰ってみせる!
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俺は、今現在
ブラックホークの二丁拳銃スタイルで呪霊達相手に無双している。
全速力で洞窟の出入り口に向かっている、
ここまでやつの気配がないのを感じると、
出入り口で待ち構えているだろう。
その証拠に出入り口までの道のりに今まで以上の呪霊が襲いかかってきた。
ガスマスク野郎が従えている呪霊だろう。
まぁ二丁拳銃の良い練習相手になっているので別にいいのだけれど。
俺は、【成長補正 大】のおかげで拳銃を使うたびに命中精度が増してきている。
弾丸は、研究所から持ってくれるだけバックに詰めて持ってきたので、無くなる心配はない。
ランプラーも応戦している。
新しく覚えた『れんごく』と『かえんほうしゃ』で呪霊を焼き尽くしている。
進化の時も近いだろう。
よし! このまま突っ切るぞ!!
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十分後‥‥‥‥‥
『‥‥‥‥‥‥‥‥来たか。』
男は、カナタ達がすぐ近く来ているのに気づいた。
そしてカナタ達も到着した。
「よぉ。 来たぜ。 ガスマスク男。 てめぇの従えていた下僕なら全滅したぜ。」
カナタは、そう挑発する。
もうあの男に対する恐怖は、ない。
『愚問。 あれらは、下僕ですらない。
力に屈服し、支配された路地裏でイキリ散らすチンピラも同然のゴミ共だ。』
「そうかい。 ならあんたも生ゴミにして、ゴミ処理場で焼却してやるよ。 吸血鬼。」
これは、男の研究所を調べたと暗示している。
が、男の反応は‥‥‥
『ほほう。 子供にしては、なかなか賢いな。
ここで待ち構えた甲斐が合ったと言うものだ。』
(や、やはり揺れねぇか。 こいつは、イカれた戦闘狂だ。 まともな返答が帰ってくる訳ねぇか。)
『それにしても、俺から見ればゴミ同然の呪霊だったが中には、2級相当もいた。
小僧、お前は何級だ?』
「正式な呪術師じゃないから、等級はないが2級ならこの拳銃が無くとも余裕だぞ。」
『そうか。 大したものだ。 ならばこちらも、ここまで来た君に敬意を払い‥‥‥‥
男は、ガスマスクを脱ぎ、素顔を表した。
男は、黒髪の長髪で血のように、朱い瞳を持っている。
「名乗ろう。 俺の名は、アーカード。 周りからは、不死者(ノスフェラトゥ)、死なずの君(ノーライフキング)とかつては、呼ばれていた‥‥‥‥小僧‥‥お前の名は‥‥?」
「カナタ。 大和カナタだ。」
「そうか‥‥‥ ではカナタ。 第二ラウンドを始めよう。」
てなわけで、ガスマスクの男は、アーカードの旦那でした。
この世界の旦那は、ヘルシングに属していません。
しかしその暴れっぷりは健在で、今は、とある男に雇われています。
誰でしょう? 【ヒント】戦争好き
ちなみに旦那は、原作より年季がある、より渋い感じにしたいので、
イメージCVは、津田健次郎で読んで下さい。