なあ、【GGO】民よ、…………【EFT】って知ってるかい???   作:ulo-uno

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2022/1/17_筆者の操作ミスで一斉削除してしまい誠に申し訳ございませんでした。


第三話

 

 

 

<side ???>

 

 

 

 

 

 

―――――――カツ カツ カツ

 

 

 

薄暗いショッピングモールの中幾人かの足音が響く。

 

5人であろう。

 

皆、各々が装備をまといカスタムが施された武器を持っている。

 

そんな男達が向かっている先には鍵が掛けられた武器屋があった。

 

「オーケー。ここが噂の《KIBA》か……」

 

「ああ、そうさ。とっとと中を漁って帰ろうぜ?」

 

そう言って鍵を取り出そうとする男達。

 

そのうちの一人がふと何かを思い出したかのように後ろを警戒している男に話しかける。

 

「……あ。そう言えばあの噂ってどうなんだ?」

 

「あの噂?……ああ、《KIBA》を漁ろうとするヤベー奴に殺されるってやつか?」

 

「そう、それそれ。あれって実際どうなんだ?」

 

「バカヤロウ……ありゃただの噂だ」

 

「そうそう。どうせ、どっかの誰かがここに人が近ずかねぇ様にそんなデマ流してるだけさ。……開けるぞ」

 

「そ、そうか……そうだよな!!!」

 

鍵を取り出した男が安心させるように言う。

 

まあ、普通に考えればその考えに行きつくだろう。

 

このゲームでは情報というのは大切だ。

 

だが、そこにデマを流して利益を得ようとする者もいる。

 

だから情報の正確性というのは大切なのだ。

 

因みにだがこの場合は、……。

 

「……ん?おい、あっちで何か動かなかったか?」

 

「いや、そんな風には見えなかったぞ?」

 

「いや、多分俺の気のs――――――――――――ダダダダダダダダダダッ!!!!!!!!――――――――――ッ!?!?接敵!!!応戦開始!!――――って、え?」

 

男が振り向いたそこにはすでに仲間は居なかった。

 

その男も振り向いた隙に既に死んでいる。

 

彼らを攻撃していた男は息を吐き構えていたRPK_16の銃口を下す。

 

そしてまたどこかへ去っていくのだった。

 

 

 

 

 

 

<side out>

 

 

 

 

 

 

<side Killa>

 

 

 

 

 

 

 

いきなりだが俺には前世の記憶がある。

 

いや、正確には殺されたと思ったら別の場所にいた。

 

今ではこんなゲーマー共を相手しているが俺に言わせれば例外を除いてまだまだひよっこだ。

 

なんたって俺は前世で本物の戦闘というのを数多くこなしてきた。

 

何人もの《PMC》を相手してきたし、それにあやかろうとする《Scav》も相手してきた。

 

だが、俺にもついに最期の時が来た。

 

音が聞こえ辛いなか前から撃ってくる奴に気を取られ背後を取られていた。

 

あとはお察しの通りってやつさ。

 

俺は殺された。

 

死んだ時の感想としては、余りに一瞬過ぎて苦しみさえなかった。

 

もしかするとあれはあの時戦った《PMC》達の一種の情けだったのかもしれない。

 

まあ、そんなこんなで死んだ俺だが何の間違いかこんな国で目を覚ましたって訳だ。

 

だが俺が目を覚ました先は戦闘のかけらもない平和な日本だったて訳だ。

 

しかも俺にはこの国の戸籍も何もない。

 

そうして何もない俺は路上生活をしながらホームレスの真似事をしていたのさ。

 

だがそんな俺にある時俺の人生の転換点とも言える出来事が起こった。

 

それは見知らぬ男が話しかけてきたことが切っ掛けだった。

 

男は自身のボディガードとして俺を雇いたいと言ってきた。

 

勿論俺はこの男を怪しく思った。

 

俺は自分で言うのもなんだが顔つきがかなり怖い部類だ。

 

それにわざわざホームレスの俺をボディガードとして雇うなど普通は考えられない。

 

そう言う事奴に言ってみると、奴はこう返してきた。

 

『もし君に守らねばならないものがあったとしてそこに敵がいたら君はどうする?』

 

ってな。

 

俺は答えたさ、迷わず撃つ、と。

 

そしたら奴はその口に笑みを浮かべて、ほら、やはり適任じゃないか、と言ってきた。

 

正直、平和ボケしている日本にこんな奴がいるとは思わなかった。

 

そこから奴は、正式に俺を雇うと言い出した。

 

まあ、銃の所持免許などは取らさせられたが。

 

そこで初めて知ったのだが奴は今では世界的な規模を誇るネット通販を立ち上げた張本人であったのだ。

 

本人は、自分のアイデアではないと否定しているがそのアイデアを初めて実現した時点ですごい奴だと思った。

 

そして驚くことに奴は何処からか俺の戸籍を作ってきた。

 

そのおかげで俺は公の場を堂々歩けるようになったわけなんだが、本当に驚いたのはこの後のことだった。

 

何と俺以外にもこちら側に来ていたやつがいたのだ。

 

俺の弟にいけ好かないリシャーラとその取り巻き、軍人崩れのグルカー、元ロシア空軍エースパイロットのシュトゥーマン、藪医者のサニタ―、カルト集団の奴らまで居やがる。

 

俺以外の奴、皆いたわけだ。

 

そして皆奴に拾われた。

 

俺と同様路頭に迷っていたところに。

 

因みにだが、グルカーがそれとなくカマをかけたところどうやら奴も俺達と同じところに居たようだ。

 

それがはっきりと確信したのはそれからしばらくしてのことだ。

 

奴が【GGO】とか言うゲームにはまりその中で【EFT】という店を立ち上げた時だ。

 

奴はその時、《Scav》というものを立ち上げた。

 

しかもその後しばらくして奴に妙な疑惑のせいでアカウントを止められその賠償として新しいマップを運営に追加させたときだ、その中に《INTERCHANGE》があったのだ。

 

他の連中も見知った土地があったようで直ぐにそこを自分の縄張りにした。

 

かくいう俺もその一人だ。

 

奴の護衛の間に、かつてのように《KIBA》を守っている。

 

もう実際には俺の店ではないんだろうが、それでも俺が死んでまでも守りたかった場所がそこにあった。

 

店に武器を飾り、アタッチメントを置き、鍵を閉める。

 

他人が聞いたら何をそんなことをしているのかと聞かれるだろうが、あいにく俺はあそこに魂をおいてきてしまったようだ。

 

もう無理だと考えていたあの時へ多少は変われども戻ることができるなんて……。

 

だからまあ、俺も奴に捨てられるまでは付いて行ってもいいかもしれない。

 

きっとそれがプロとしての礼儀というものだろう。

 

 

 

 

 

 

 

<side out>

 

 

 




この度は、この様な小説を読んで下さり誠にありがとうございます。

2022/1/17_筆者の操作ミスで一斉削除してしまい誠に申し訳ございませんでした。

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