敗残兵の荒野 Tin Soldiers 0079 作:霧島 碧
「敗残兵の荒野 Tin Soldiers 0079」を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
なんとか終章まで投稿することができ、ホッとしています。
アニメのキャラクターも、転生者も、召喚者も登場しない。それどころかガンダムも出てこない、出てくるのはザクとGMだけ。そのザクとGMの戦闘シーンすら2回だけ。
こんな地味な物語を読んでくれる人がいるのだろうか? ───と思っていましたが、それなりの方々が読んでくださったうえ、評価もしてくださったみたいで感謝にたえません。
ここからは劇中で詳しく説明しなかったことを、
コンウェル基地の所在地ですが黒海とカスピ海の間でカフカス山脈の南側、ジョージアかアゼルバイジャンの辺りを想定しました。
オデッサ作戦において黒海-カスピ海間を侵攻する連邦軍は、黒海・カスピ海の海沿いを通過しカフカス山脈越えを避けたようなので、内陸部にあり戦略的な価値の低いコンウェル基地は無視された───と、都合のいい設定になっています。
ホワイトベースは黒海側を通過しているみたいですね。
一応、簡単なタイムシートを作り時系列的な辻褄は合わせたつもりですが、無理のある部分もなきにしもあらず・・・・・
「7-6 決断」でクロウとマスードがコンテナハウスで会うのが12月21日だったので、終章は12月24日のクリスマスイブにしました。そして1年戦争の12月24日と言えば、ソロモン攻略戦なのでああいう締めになりました。
「 敗残兵の荒野 」を書き始めてすぐに『「ククルス・ドアンの島」と「ポケットの中の戦争」を足して2で割ったような話だよなあ・・・・』と気づいたのですが、こればかりは変更するには如何ともし難く、そのまま完成させました。
「映画:ククルスドアンの島」より先に発表できてよかった・・・・・(←オイ)
なお、タイトル後半の「 Tin Soldiers 0079 」の「 Tin Soldiers 」は、もちろん「ブリキの兵隊」という意味です。「ブリキの兵隊のように(上層部の)好き勝手に動かされる兵」と言う意味と「モビルスーツ」の、二つの意味をひっかけています。
もしかしたらサブタイトルだと思われているかもしれませんが、実はシリーズタイトルのつもりだったりします。「 Tin Soldiers 0079 」というシリーズがあり、その中の物語のひとつが「 敗残兵の荒野 」です。
───というわけで他にも物語を書くつもりがあったりします。
とりあえずクロウ・ギーケイがグラナダにいたときの話を書きたいかなあ。ただし主人公はクロウではありません。
「7-4 風の果て」でクロウの見た幻影に、いきなり登場した人物が大勢いますが、彼らはクロウがグラナダにいたときの関係者達です。
構想だけなのでいつになるかは全く不明ですが、機会があったらまたお会いしましょう。