Minecraft ~結月ゆかりのマインクラフト人生~ 作:ライドウ
作者わかっちゃった、アンケートで次の目的地決めない方がいいって。
ゴポゴポ...
「熱い、ですね。」
「キュー...」
額の汗を拭きながら、肩に乗っているスノー君を気に掛ける。
やはり、体毛がある分かなり熱いのかかなり汗をかいているようだ。
しかし、意識を張り詰めて辺りを警戒してくれている。
「ぶえー...あ、あつすぎるよぉ~」
「そうですか?むしろ私は、ワクワクしますけど。」
上着どころか履いていたニーソックスさえ脱ぎ捨て、それでも熱いのか手をパタパタと仰いでいるマキさんと、安全ヘルメット*1を被り、つるはし片手に目を輝かせているあかりさん。
「むふー!こんな活発な活火山なら、当然クラフター以外近寄っていない!クラフター以外が近寄っていないってことは、ここにある資源は誰も手が付けられてない!!つまーり、この活火山の資源は全部!私のものだ―!!」
「落ち着いてくれあかり。興奮するのは分かるが、直下掘りでマグマダイブだけはやめてくれ。」
「クラフターノトラウマキューイ。」
唯一、機械であるフェルグさんが無事そうなのだが...いや、ダメそうだ「むぅ、機体温度が...」という小声が聞こえてきた。
どうして、私たちが昨日まで平原を歩いていたのに突然危険な活火山を登る羽目になったのか、それはこの火山を通るルートが今のところ安全なルートだから。らしい。
というのも、この一つ手前の村で情報収集したのだが...あのままの平原の道だと最近だと『サイクロプス』*2が出現するようになってしまい、通行止め。周りの森の中をとある商隊突っ切ろうとして、そのまま遭難して帰ってこなくなった。そのために、険しく熱く、常人であれば歩まない活火山を登ることになったのだ。
「あっ、鉄鉱石だ!!あぁ、こっちには金鉱石もある!!」
「えっ、ただの石に向かって何をしているんです?」
「く、クラフターのあかりちゃんにしか見えないような何かがあるんじゃないかな?きっと...」
「キュイキュイ!」
ハイテンションのあかりさんを置いていこうと歩き出すが...思いのほかあかりさんのペースの方が速く追い抜かされてしまった。
...やっぱりクラフターって本当に一般常識に当てはまらないなぁ...と考えつつ、暑さに耐える。
ふと、溶岩が噴き出す火山の山頂を見つめ...とあるお話を思い出す。
「そういえば、こういった火山には神話とかおとぎ話がつきものですよね」
「...あーうんそうだね。こういう火山なら『フェニックス』*3とか『火竜』*4とかいそうだよね」
「ですよね!流石マキさん、私の親友!私の言いたいことわかってますね!」
「分ったからゆかりちゃん、じりじりと近寄らないで...うわっ...抱き着かないで、熱いからぁッ!!」
「キマシタワーキューイ!!」
嬉しさのあまりマキさんに飛びつくが...マキさんの言う通り熱いのですぐに離れた。
先ほどまで滑らかに動いていたフェルグさんが、ピタッと動きを止めて...ゼンマイが切れかけの機械のように私の顔を見た。
「......なぜ、今その話をしたんだ?」
何故だか声が震えて、顔部分のパーツが青ざめているようにも見える。
「えっ、いや...そういう話がありますよ~ってだけですよ?」
「...ねえ、フェルグさん。まさかと思うけど...」
「あ、ああ...そのまさかだ!!走れ!!」
「フラグケンチクオツキューイ!!ギュェッ……」
フェルグさんが速く走りだし、マキさんは自分の手荷物をすべてバックパックに投げ込んだ後、スノー君をひったくって走り出した。
なにがなんだか、わからず困惑していると...
「ケェエエエエエエエッ!!!」
「えっ?」
ドスン!!という大きな音が聞こえ...何やら猛烈に嫌な予感がする。
こういう時、一番最後に残った人が連れ去られたり...もしくは火で焼かれて死んでしまうわけなのだが。...ははは、いや...そんなまさか。
ゴクリと、少しの生唾をのみバッと背後を振り返ると。
「ケェエエエエエエエエエッ!!!」
「いやぁあああああぁっ!?」
~~~~~~~
「うぉおおおおおおおっ!!」
手荷物をすべてバックパックにしまい込んだ後、全速力で走り出す。
ドスン!ドスン!!と鳥の足音とは思えない音で、背後で追ってきている
しかし、私の足の速さとその鳥の足の速さは同等らしく、スタートダッシュで開けた間をキープし続けている。
(冗談で言ったつもりなのに本当に『フェニックス』がいるだなんてぇええええっ!!)
走りながら、泣き言を考えひたすらに走り続ける。
チラリと、走りながら背後を見ると
「ケェエエエエエエエエエッ!!!」
「ああああああああああっ!!まだ追ってきてますぅううううっ!!」
フェニックスが咆哮を再び上げてまだ追ってきていた。
しかも心なしか、先ほどより火の力が強まっていてフェニックスの体を包む炎がさらに赤く輝いている。
「いやあぁぁぁぁぁああああああっ!私を食べてもおいしくないですよ、おぉぉぉ!?」
ギュンと体を横に引っ張られてそのまま転ぶ。
ドサッと言う音と共に、フェニックスは
「ふぅ……ふぅ、助かりました。」
「あ、危なかったですね……ゆかりさん。」
「キズユカテェテェキューイ!マキユカネトリキューイ!!」
私を引っ張って助けてくれたのはあかりさんだったみたいだ。
私を抱きとめたまま、土の上で横になっている。
チラリと視線を動かしてみると、同じように息を切らして座り込んでいるマキさんと、こちらをジッと見つめているフェルグさんがいた。
「……どうやら、全員無事みたいだな。」
まだ声の震えているフェルグさんの声で、私は冷静さを取り戻すのであった。
【冷や汗うさぎ】結月ゆかり
今回ばかりは死ぬかと思った。
フェニックスと同等の足の速さを持つ。
弦巻マキ
なにかスノー君が聞き捨てならないことを叫んだ気がするが、本気で走ったせいで何を言ったか聞き取れなかった。
【百合ハーレムを期待するマスコット】スノー
できることなら擬人化してゆかりんを番にしたいが、そんな能力は持ってないしそんなご都合主義な展開があるはずがないので百合ハーレムを期待し始めた。百合の間に入ってくる男を抹殺する系マスコットの誕生である。(大本営発表)
【最後のクラフター】紲星あかり
ゆかりんを助けて抱きしめたら、謎にドキドキした。
そしてゆかりさんが意外と細くて柔らかいことに気づきさらにドキドキ……
【マシンウルフ】フェルグ
実はフェニックスの反応を感知して1番ビビってた。
そして、助けたあかりと助けられたゆかりを見て存在しない記憶が溢れた。
【燃え盛る鳥】フェニックス
略して焼き鳥……じゃなくてフェニックス。
激おこプンプンカムチャッカフェニックス!だった。