Minecraft ~結月ゆかりのマインクラフト人生~ 作:ライドウ
正直5人いればいいかな~って考えてたらまさかの9人ってね。
ありがたや~ありがたや~
なお今回からマキマキの称号が外れます。
お話が進むと、再びつくようになりますがそれまで称号はないです。
ごめんねマキマキ。
それと、前回遺跡やアーティファクトの説明をし忘れていました。申し訳ねぇ!
開いた途端、プシューという空気の音が爆音で響き、私とマキさんはその円柱の箱から離れる。離れるというより、私は吹き飛ばされる。
吹き飛ばされた私はそのまま壁にたたきつけられてしまう。
幸い、打ちどころが良かったのか気絶せずには済む。が、強く叩きつけられたからか上手く身体がうごかせない。
「ゆかりちゃん!大丈夫!?」
「キュ!?キュキューイ!!」
「え…ええっ。なん、とか。」
マキさんが駆け寄り、その箱から出てくるものを警戒してライフルを構え、スノー君も私のフードから飛び出し箱に向かって威嚇しだした。
やがて、蓋が完全に開封されその中身をさらけ出す。
しかし、吹き飛ばされたために中身を見るとこはできない。
もし、敵ならば今この状況は非常にまずい。
そして、
ムクリとそれが起き上がった。
「「女の子?」」
「キュー?」
白い髪で、水色に近い瞳の目を擦る女の子がいた。
服装はまるで、私達も着るような洋服で、不思議と親近感が湧いていた。
その子が、キョロキョロと辺りを見渡し…私たちを見つけると眠たそうな目を広げ、ポカーンとし始める。
マキさんは警戒してライフルを向け続け、スノーも威嚇を続けるがるが…
「お」
「「お?」」
「おはよう、ございます?」
「…うん、おはよう?」
「おはようございます?」
「キュー?」
その一言で、私たちが持っていた緊張感は全て吹き飛ばされてしまった。
~~~~~
あの後、私も動けるようになりその女の子と会話をすることとなった。
「えっと、まずは自己紹介からですね。私は、結月ゆかり、こちらは」
「弦巻マキだよ、よろしくね!」
「ゆかりさんに、マキさんですね。私は、紲星あかり。ノースタウン出身の一般市民クラフターです。」
クラフターと自分で言ったということは間違いがない、この子は古代文明の生き残りだ。何かを察したのかマキさんが、引きつった笑顔で私を見た。
「ところで、おふたりはどこの出身で、階級はどうしたんですか?」
「え、えぇっとそれは…」
「…あかりさん。」
この際、隠していても仕方がない。
この子に生きる術がない以上、私たちが見つけたからこそ彼女を守り教え、そしてこの世界に馴染ませなければならない。
「今から貴女にとって信じられないような話をします。」
「ゆ、ゆかりちゃん!?」
「マキさん、このまま黙っててもいいことなんて」
「そうだけど、あかりちゃんは起きたばかりなんだよ!?」
「はぁ…どんなお話なんです?」
「
「はい?」
「ゆかりちゃん!!」
案の定信じていない。マキさんは怒鳴ってくるが、目線だけで制し、納得させる。
それはそうだ、眠っていていきなり起こされ、何万年後の世界といきなり言われて信じるはずがない。私だって信じるはずがない。眠って起きたら、知らない世界なんて。
「出身と階級を知られたくないからと、そんな嘘を着く必要はありませんよ?私、そんなに力があるってわけじゃ」
「いえ、嘘ではなく本当です。残念ながら。」
「…え?」
あかりさんが目を逸らした私とマキさんを見て少しは信じたのか、手首にしてあるブレスレットのボタンを押す。
すると、空中に半透明な物体が表示され、私たちからは鏡文字の『off-line』の文字が見える。
「そ、そんなっ『クラフトネット』に接続できない?あ、『
そのオフラインの画面を消し、別の物体を出現させて操り始める。私とマキさんは、それをただ黙ってみている。
「別
またその画面を消し、再び別の画面を複数出現させるが、どれもこれもオフラインの文字しか表示されない。
マキさんはその姿を見るのが耐えられないのか涙まで流し始めた。
「な、なら、ちょっとロードが遅くなるけど、どんな場所だって繋げられる『
最後に出した画面でさえ、大きくオフラインの文字が点滅している。あかりさんが目から光を消し、ヘナヘナと座り込む。
「どういう、どういうことなんです?」
「…お分かり、いただけましたか?」
「じゃ、じゃあ私の友達は?!お母さんとお父さんは?!友達とは、非常事態宣言が解除されたら美味しいアイスクリームのお店に行こうって約束して、お母さんとお父さんには今度サウスタウンのリゾートに連れてって親孝行する予定だったんですよっ?!」
「……。」
「…あかりちゃん。」
頭を抱え、大粒の涙を零しながら錯乱する。
教えてしまった。という罪悪感はある。
「ドッキリ...テレビ番組とかでよくあるドッキリなんですよね?あの扉から、ドッキリ大成功を持った友達が出てくるんですよね!?」
「認めたくないのは分かります。ですが、全て...」
「もういいよ、ゆかりちゃん!!」
耐え切れなくなったのか、マキさんが私の口をふさぐ。
マキさんの目を見るが、マキさんもつらそうな目をしていた。
「もう、これ以上は...」
「......ごめんなさい。」
小声でやり取りし、泣き崩れるあかりさんを見る。
本当に信じられないのだろう、いまだに小さく「早く、早くドッキリの看板を...」とつぶやいている。
でも、いつまでたってもその看板を持った彼女の友達が現れることはない。
「キュー...」
「スノー君...」
「ひっ、せ、生物兵器!?」
スノー君を見た途端、あかりさんの目が恐怖に変わり、腰を抜かしたまま後ずさりをする。
しかし、あの箱にぶつかり体を震わせながら、スノー君を見る。
「ど、どうして生物兵器がフードから出てきたんですか!?」
「落ち着いてください、この子はスノー...私のペットです。」
「しょ、正気ですか!?だっ、だってそれは兵器ですよ!?あのウエポンズフロートの悲劇を起こした!!」
「...。」
どうやらスノー君の祖先は、彼女らクラフターによってつくられたみたいだ。
そしてその祖先は、クラフターが生きている間に大きな事件を起こしていたみたいで、その事件を知っているあかりさんはスノー君に怯えているみたいだ。
「キュッ...」
スノー君が耳を畳み、悲しそうに私のフードの中へと戻ってゆく。
そして、あかりさんの私を見る目が恐怖に染まった目になっていて、マキさんに助けを求めるようにチラチラとみていた。
「...私は退出します。マキさん、彼女の事をお願いしていいですか?」
「うん、気をつけてね。彼女が落ち着いたら、すぐ合流する。」
居ていられなくなった私は、部屋から逃げ出す。
部屋から出ると、扉の脇に座り込んでいるあの機械の狼がいた。
その狼は、私を一瞥すると...ついてこいと言わんばかりに私たちが歩いてきた方向に歩き出す。
~~~~~
しばらく、その狼と無言で長い道を歩いていると。
「あの子が、すまないな。」
と、狼から声が出た。
驚きと困惑が広がるが、正直...言葉が分かり話せるとなると、敵ではないということがよくわかる。
「...喋れたんですか?」
「元より喋れるように作られている。が、6354万2456年と243日16時間34分も喋っていないとなるとどう言葉を切り出していいのか分からなくてな。」
「...貴方は、どれだけあかりさんを守っていたのですか?」
「少なくとも、
テシテシという、彼の足音だけが響く。私の足は、いつの間にか止まっていた。
彼もそれに気づいたのか、歩くのをやめて振り返る。
「絶句したか?だが私は、高性能な機体、そしてもとより人工知能搭載型の...いや、君言っても文明の差で分からないか。わかりやすく言うならば、先ほど述べた時間を動ける体と、君たちのように感情を持つ頭脳を持っている。だからこそ、私は彼女の為にここを守り続けた。私は、彼女に恩義がある。作ってもらったという、返せない恩義がな。」
「...私の事を恨んでいる。だから、始末するために?」
「まさか、主をコールドスリープ...眠りから覚まさせてくれた恩人に牙を剥くほど私は野蛮で危険ではない。」
また彼は歩き出し、どこかへと向かう。
私は彼においていかれないように歩き始める。
「今から君には、彼女のみに何が起きたか知ってもらう義務がある。」
「良いんですか?私、この子を連れているせいで嫌われてるみたいですけど」
「少なくとも起こしたのは君だ。連れて行くんだろう?彼女を。だからこそ知ってもらわなければならない。なぜクラフターは彼女以外いなくなったのか、そしてなぜ彼女が眠ることになったのかを。」
そうして、私が案内されたどり着いたのは...一つの
『旅ウサギ』結月ゆかり
人に嫌われることは慣れているため、特段気にしてはいない。
でも、そういうことがあるとちょっとだけ心に闇が溜まる子である。
弦巻マキ
今回の事であとでゆかりちゃんをメンタルケアしないとと考えている。
そしてあかりちゃんのことに関しては、どうすればいいのか分からないのでとりあえず話を聞いている。
『最後のクラフター』紲星あかり
本作がマインクラフトの世界だと証明する子。
ノースタウン出身の階級:一般市民の普通のクラフター。
ノースタウンの大きな大学に通ったり、あの機械の狼を作れるほど頭がいい。
『生物兵器』スノー
スノーの先祖は、生物兵器でウエポンズフロートと呼ばれる場所で事件を起こしたらしい。その事件は少なくともあかりちゃんが知っているので、それなりに大きな事件である。
『機械の狼』???
コールドスリープしていたあかりを守り続けていた存在。
ナノマシンを利用した特殊な装甲を用いた機体と、超高精度な人工知能を搭載したAIを持ち、その性能を生かしてゆかりたちが訪れた遺跡を守っていた。
遺跡
古代文明が作り上げた、建造物もしくは建造群。
よく見かける遺跡は、石レンガで...稀に鉄や黒曜石、挙句には成分不明のレンガ(ネザーレンガ、エンドストーンレンガ)でできていたりする。
そこで拾われる道具などは
古代文明が使っていたとされる道具や武器。
なぜか壊れずに残っており、今でも使えたりする。
しかし、現在の技術力では再現不能なため、