次の更新はTwitterで告知致します。
Twitterは私のページのコメントか、以下のURLからジャンプしてくださいm(_ _)m
Twitter: https://twitter.com/Mitsu_Kazahaya
1回の裏、柳大川越の攻撃を、三者連続三振…しかもストレートとチェンジアップのみでそれを成した光がベンチに戻る。
これを成したのは光だが、それ以上に珠姫のリードが素晴らしいものだった。
「ナイピ!」
「三者連続三振!」
「パーフェクト行けるよ!」
ベンチでみんなから褒められて顔を赤くする光に、少し不満げな詠深。
だが、光、珠姫、芳乃は分かっている。球威の低い光の投球は『当てられたら打たれる。強打者は特に』ということを。
現に、2番打者の亀平さんにファールを打たれた時は、軽く飛ばされていた。
2回の表、新越谷の攻撃。
7番、息吹から。
初球。
先程打席を完了していなかった息吹。
つまり、大野の球を打席で見るのは2球目となる。
はたして…
カンっ
当たりはするが、前には飛ばず。完全に力負けである。
結局5球粘るも空振り三振となった。
一死無走で8番はぶんぶんま…もとい、白菊である。
豪快なスイングフォーム、ジェット機のような音がするスイングスピード…目には見えないがトップバランスで重めのバット…
これぞ一発狙いと言わんばかりのバッターは、投手としては嫌なものだ。
なぜなら狙って打たれるならともかく、『たまたま芯に合ったら柵超えた』みたいないわゆる『事故』が起こるからだ。出会い頭とも言う。
その『事故・出会い頭』はごく稀にあるものの、その時にブンブン丸がバッターではほぼ確実にホームランである。
たとえ芯を外して詰まっても外野に飛ばすパワーも感じるのは、さらに怖い。
だが、ブンブン丸も当てられなければ意味が無い。三球三振でツーアウト。
9番、光。
光は投手ではあるものの、本来はこんな下位打線にいていい打者ではない。
それを知らなかった大野と浅井は、投手相手に少し甘い低めのアウトコースを選択した。
埼玉一右から放たれるクロスファイアーと自称する大野なだけあって、ストライクゾーンから外に逃げていく球になる。
だが…
甲高い金属音。鋭い打球角度。
スっと普段よりも前に右足を出して、バッターボックスに1番近い時に球を捉えた…技ありの打撃。
あわや本塁打…かに思えたが、センター大島がフェンスをスパイクで噛ませてジャンピング捕球。大島の超ファインプレーでスリーアウトである。
(ひぃ〜、なんて打球よ)
(9番で小柄なピッチャー…打てない投手だと思ったが…)
(後1歩でも前目に位置どってたら間に合わなかったスね…)
柳大川越の扇の中心線に位置する選手3人は、光への認識を改める必要があると感じた。
浅井は大野の背中を叩きながら、2巡目以降の組み立てを考え直すのであった。
白菊「ブンブン丸ってなんですか?」
息吹「あんたみたいなバッターよ」
白菊「なるほど、初心者ってことですね!」
息吹「…そうね」