元々はpixivだけに投稿していましたが、今作品からハーメルンでも投稿させていただきます。
長いブランク明けなので読みづらい部分があるかもしれませんが、これからよろしくお願いします。
今年の新入生で面白いウマ娘が入ったと聞いた
その娘はスプリンターとしての才能が傑出しているらしく、近いうちに開催される選抜レースでその才能を見るのを多くのトレーナーが楽しみにしていた
……もちろん、俺も楽しみにしているトレーナーの1人だった
「○○○○さん、噂のウマ娘、どう思いますか?」
後輩トレーナーに言われて少し考える
「……そうだな、多くのウマ娘がクラシック三冠を目指しているが、ウマ娘の強さは三冠とか、そういうものだけじゃない。その娘には才能を活かして、他とは違う新しい強さを見せてほしいな」
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ある日の夜
寝つきが悪く、なんとなくでコンビニに行った帰りのこと…
「ハァ…ハァ…」タッタッタッ…
夜遅くまで公園でランニングをしているウマ娘がいた
青白く光る耳飾りと、銀のメタリックな髪飾りをつけたウマ娘
トレーナーとして見たくなったのか、それともただの心配からか、俺は足を止めて彼女の練習を少し眺めておくことにした
時刻は午前1時
俺が見始めて1時間半が経過してた
恐らく寮の門限すらとっくに過ぎているのだろうに、彼女は走るのを止めようとしない
タッタッタッ…
タッタッタッ……
ただひたすら、持久力をつけるための長距離を走り続けていた
ピタッ
長い間走り続けていた彼女が足を止めた
途端に、力尽き果てたかのようによろめき、近くのベンチに腰をかけた
「君、門限は大丈夫なのか?」
興味というより、そっちの心配が大きかったので、見かねて声をかけた
「………門限?今何時なのか教えていただいてもよろしいでしょうか」
冷たく、機械のような口調で話す彼女
「午前1時だが…大丈夫か?」
「いえ……大丈夫ではありません」
どうやら時間なんて気にせず走り続けていたようだ
「ところで、貴方はずっと私の走りを見ていたようですが……?」
「あぁ、ごめんね、俺は学園でトレーナーをやってる○○○○だ。君は?」
「○○○○様ですね、登録しました……私はミホノブルボン。三冠ウマ娘を目指しています」
三冠ウマ娘
歴史上にたった数人しかいない、クラシック三冠を制したウマ娘に与えられる称号
「三冠か……良い目標だな」
「ありがとうございます。………しかし、私の周りは皆、私は短距離路線を走った方が良いと言います」
「そうなのか……でも君は三冠を目指すんだろ?」
そう言った瞬間、彼女の体から少し反応したように見えた
「いくら短距離に向いていても、君が何を目指すかは君の自由だ」
「……………」
俺の言葉を聞いて、ミホノブルボンは何かを考えているのか、ずっと黙ったままだった
「……どうした?」
「いえ……私にそう言ってくれる方は初めてです」
「そうか…」
「ありがとうございました。私は寮に戻ります」
タッタッタッ
そう言って彼女は学園の方へと戻って行った
「……俺も帰るか」
先程会った彼女の選抜レースはいつだろうか、来月か、もっと先か、はたまた今週末かもしれない
……あ、今週末ってあの噂のウマ娘の選抜レースだっけ
どんなウマ娘か、お目にかかるのが楽しみだった
※オリ主トレーナーの名前はそのうち出てきます