申し子と呼ばれるまで   作:化学のハコ

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初めまして!化学のハコというものです。

元々はpixivだけに投稿していましたが、今作品からハーメルンでも投稿させていただきます。

長いブランク明けなので読みづらい部分があるかもしれませんが、これからよろしくお願いします。


1.噂のウマ娘

 

今年の新入生で面白いウマ娘が入ったと聞いた

 

 

その娘はスプリンターとしての才能が傑出しているらしく、近いうちに開催される選抜レースでその才能を見るのを多くのトレーナーが楽しみにしていた

 

 

……もちろん、俺も楽しみにしているトレーナーの1人だった

 

 

「○○○○さん、噂のウマ娘、どう思いますか?」

 

 

後輩トレーナーに言われて少し考える

 

 

「……そうだな、多くのウマ娘がクラシック三冠を目指しているが、ウマ娘の強さは三冠とか、そういうものだけじゃない。その娘には才能を活かして、他とは違う新しい強さを見せてほしいな」

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

ある日の夜

 

 

寝つきが悪く、なんとなくでコンビニに行った帰りのこと…

 

 

「ハァ…ハァ…」タッタッタッ…

 

 

夜遅くまで公園でランニングをしているウマ娘がいた

 

 

青白く光る耳飾りと、銀のメタリックな髪飾りをつけたウマ娘

 

 

トレーナーとして見たくなったのか、それともただの心配からか、俺は足を止めて彼女の練習を少し眺めておくことにした

 

 

時刻は午前1時

 

 

俺が見始めて1時間半が経過してた

 

 

恐らく寮の門限すらとっくに過ぎているのだろうに、彼女は走るのを止めようとしない

 

 

 タッタッタッ…

 

 

 タッタッタッ……

 

 

ただひたすら、持久力をつけるための長距離を走り続けていた

 

 

 ピタッ

 

 

長い間走り続けていた彼女が足を止めた

 

 

途端に、力尽き果てたかのようによろめき、近くのベンチに腰をかけた

 

 

「君、門限は大丈夫なのか?」

 

 

興味というより、そっちの心配が大きかったので、見かねて声をかけた

 

 

「………門限?今何時なのか教えていただいてもよろしいでしょうか」

 

 

冷たく、機械のような口調で話す彼女

 

 

「午前1時だが…大丈夫か?」

 

 

「いえ……大丈夫ではありません」

 

 

どうやら時間なんて気にせず走り続けていたようだ

 

 

「ところで、貴方はずっと私の走りを見ていたようですが……?」

 

 

「あぁ、ごめんね、俺は学園でトレーナーをやってる○○○○だ。君は?」

 

 

「○○○○様ですね、登録しました……私はミホノブルボン。三冠ウマ娘を目指しています」

 

 

三冠ウマ娘

 

歴史上にたった数人しかいない、クラシック三冠を制したウマ娘に与えられる称号

 

 

「三冠か……良い目標だな」

 

 

「ありがとうございます。………しかし、私の周りは皆、私は短距離路線を走った方が良いと言います」

 

 

「そうなのか……でも君は三冠を目指すんだろ?」

 

 

そう言った瞬間、彼女の体から少し反応したように見えた

 

 

「いくら短距離に向いていても、君が何を目指すかは君の自由だ」

 

 

「……………」

 

 

俺の言葉を聞いて、ミホノブルボンは何かを考えているのか、ずっと黙ったままだった

 

 

「……どうした?」

 

 

「いえ……私にそう言ってくれる方は初めてです」

 

 

「そうか…」

 

 

「ありがとうございました。私は寮に戻ります」

 

 

 タッタッタッ

 

 

そう言って彼女は学園の方へと戻って行った

 

 

「……俺も帰るか」

 

 

先程会った彼女の選抜レースはいつだろうか、来月か、もっと先か、はたまた今週末かもしれない

 

 

……あ、今週末ってあの噂のウマ娘の選抜レースだっけ

 

 

どんなウマ娘か、お目にかかるのが楽しみだった

 

 




※オリ主トレーナーの名前はそのうち出てきます
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