クロバス+プラス   作:ネッシュ

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第二回目は・・・桜井良くんです!!
読んでみてくださいね!!


クロバスプラス 桜井良

 桐皇学園 【桜井良】

 

「み、美咲さん! あの、よかったら一緒にお昼ご飯食べませんか!?」

 

昼休み早々、隣の席に座っている彼ーーー桜井良がお弁当箱を持って美咲をお昼に誘う。美咲は笑顔でそれに頷いた。

 

「うん、いいよ! 一緒に食べよう!」

 

「あ、ありがとうございます! すいません、僕なんかのために・・・! すいません!!」

 

『すいません』それが、彼の口癖である。何故そうなのかは良く分からないが・・・。

 

「もー、謝ることじゃないでしょ?」

 

「す、すいません!」

 

また、ぺこぺこと頭を下げる。そんな彼の姿を見て、「良くんらしいなあ」と、可笑しそうに微笑んだ。

 

美咲はお弁当箱を手に持ち、彼の手を握った。

 

「さ、行こう?」

 

「はい!」

 

彼は、嬉しそうに微笑んだ。

 

 

 

二人はお昼の指定席ーーー屋上へとやってきた。この場所は、風が気持ちよく、比較的過ごしやすいため、とても気に入っているのだ。

 

二人はお弁当の包みを開いて両の手のひらを合わせる。

 

「「いただきます!」」

 

そして、お弁当のふたを同時に開ける。すると美咲が彼のお弁当の中身をみて「わあ・・・!」と、感嘆の声を上げた。

 

「やっぱり、良くんのお弁当美味しそうだね! すごい、色取りもきれい・・・!」

 

「そ、そんなことないですよ! 美咲さんのお弁当のほうが、すっごく、美味しそうじゃないですか!!」

 

美咲が褒めると、彼も負けじ(?)となって褒め返す。「栄養バランスとかもきちんとなってますし、見た目もきれいですし・・・!」と、美咲を褒めちぎる。

 

「ふふ、ありがとう。・・・そうだ! ねえ、良くん」

 

美咲は自分のお弁当箱から美味しそうな黄色の卵焼きを箸でつかむと、彼に一つのお願いを言う。

 

「この卵焼き、味見してくれない?」

 

「えっ!? 僕が、ですか?」

 

「うん。味付けをもっとこうしたほうがいいーとか、焼き具合とか、アドバイスが欲しいなって。・・・ダメ、かな?」

 

困った風にお願いをすると、彼は「ぼ、僕なんかでよければ!!」と謙虚だが、大きく言ってくれた。

 

「やった! じゃあ良くん。はい、あ~ん」

 

「へっ!?」

 

美咲が卵焼きを彼の口元へ運ぶと、彼はリンゴのように顔を赤く染め上げた。

 

「どうしたの? 良くん」

 

「い、いえ!! 何でもないです!」

 

「そう? なら、いいけど・・・。じゃ、改めて・・・あ~ん」

 

「あ、あ~ん・・・!」

 

小さな口をもぐもぐと動かして食べる姿はなんだか小動物のように見えて、なんだかとても愛おしく、愛らしく見えた。

 

(・・・なんて、本人に言ったら怒られちゃいそうだなあ)

 

小さく苦笑していると、彼は表情をぱあっと明るくして楽しそうにコメントを述べてくれた。

 

「美味しいです! 文句なしに!! しかも、僕の好みの味だったので、驚きました!」

 

「本当? 良かった~。良くんから太鼓判もらえれば、もう卵焼きはバッチリだね!!」

 

テストで100点を取った子供のように嬉しそうにする美咲を見て、「そうだ」と、つぶやき、美咲の口元にに卵焼きを運んだ。

 

「美咲さん、僕の卵焼きも食べてもらえませんか? 今日、上手く焼けたと思うんです!」

 

「え、いいの!? じゃあ、お言葉に甘えて!」

 

「はい! じゃあ・・・。あ、あ~ん・・・!」

 

美咲も、彼と同様に小さな口をもぐもぐと動かす。飲み込むと、「ん~~~!!」と嬉しそうな声を上げた。

 

「美味し~~!! これ、お店とかでも全然通用する味だよ! この甘さ加減も絶妙で・・・!はあ~~・・・溜息が出ちゃうくらいだよ~」

 

「ありがとうございます! 美咲さんに褒めてもらえるなんて、うれしいです!」

 

「ふふ、大袈裟だなあ。私なんてまだまだだよ~」

 

小さく笑うと、「そんなことないです!」と、大きな声で、堂々と美咲の言葉を否定した。

 

「美咲さんの卵焼き、すっごく美味しかったですもん! そんなに謙遜しちゃダメですよ!」

 

彼の言葉に目を丸くする。でも、それより、嬉しかった。そんな言葉をかけてもらったのは、初めてだったから・・・。

 

「ありがとう。じゃあ、良くんも謙遜は禁止だね!」

 

美咲がそう言うと、二人は視線を交えてお互い笑いあった。

 

「なんか私たちって、似た者同士なのかもね」

 

「そうかもしれませんね。・・・でも、僕の方が、美咲さんのこと大好きですから!!」

 

「!?」

 

彼は、美咲にぎゅっと抱きついた。いつもなら美咲に許可をとってから抱きついてくるのだが・・・

 

「りょ、良くん?!」

 

「びっくりしました? 僕、もっと美咲さんの事が好きになっちゃったみたいなので・・・。ずっと、こうしていたいなって。ずっと、僕だけの美咲さんでいてほしいなって」

 

美咲は顔を赤らめながら、その言葉に返答する。

 

「わ、私も・・・ずっと、良くんに、そばに・・・いてほしい、です・・・!」

 

美咲は顔をうずめる。もう、恥ずかしくて彼の顔を見る事すら出来ない。

 

「やっぱり、似た者同士ですね。僕たち」

 

彼は、美咲の髪に優しいキスを落とす。

 

そのキスは、甘酸っぱくて、くすぐったいような、そんな青春の味がした。

 

また明日は、どのくらいあなたを好きになっているんだろう。

 

明後日は、どのくらいあなたを好きになっているんだろう。

 

『幸せ』という甘いものに酔いしれながら、二人は心地よい風に包まれた。

 

 




結構甘めに書けたかな! ちなみに私は卵焼きはしょっぱいほうが好きです!!
うん、どうでもいい情報だね!気にしないでください!
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