ではでは、読んでみてほしいのだよ!
秀徳高校 【緑間真太郎・高尾和成】
本日、秀徳高校は体育祭。みんな、汗を流しながら一生懸命に頑張っている。
「プログラム6番、借り物競争に出場する選手は召集場所に集まってください。繰り返します・・・」
放送の合図と同時に、借り物競争に参加する生徒がぞろぞろと召集場所に向かって集まっていく。
「真ちゃん高尾くん、頑張ってね!!」
「うむ、人事を尽くしてくるのだよ」
「美咲ちゃんに言われちゃ頑張るしかないな。俺のかっこいいとこ、見とけよ~!」
そう言い残し、真ちゃんはラッキーアイテムのイヤフォンを手に持ったまま、高尾くんはこちらに手を振りながら、召集場所へと向かった。
「プログラム6番、借り物競争。よ~い・・・」
パァン
威勢のいいピストル音とともに、選手がお題の書いてある紙に向かって勢いよく走りだした。
その中でも先頭を走っている生徒が二人。それはーーー
「あれ? 俺たち陸上部の1年エースくんよりも速いじゃん!」
「毎日あれだけの練習をしているのだから、当然の結果なのだよ」
高尾くんは笑顔で笑いながら走っており、真ちゃんも真顔で高尾くんと話しながら走っている。
「やっぱりすごいなあ、あの二人は」
ふふっと、思わず笑いが込み上げてくる。あの二人といるといつも楽しくて、秀徳高校にきてから本当に、心から毎日が楽しいと思えるようになった。
一方二人はというと、お互いに紙を手に取り目を大きく見開いていた。
「なっ!?」「ちょ、定番すぎでしょ・・・!」
二人はフリーズしてしまい、どんどん後ろから追い抜かされてしまう。それを見た美咲は不思議に思い、二人に大きな声をかける。
「真ちゃ~ん!高尾く~ん!!頑張れ~~!!!」
その応援の声が届いたのか、二人ははっ、と我に返り、その場に立ち上がった。
美咲がほっとしたのもつかの間。二人はさっきよりも速いスピードでこちらへ走ってやってきた。
「「美咲!!」」
「は、はい?!」
同時に呼ばれ、思わず声が裏返る。二人は息を切らしながら美咲の手をつかんで、再び声を合わせて言葉を放った。
「俺と一緒に来るのだよ!」「俺と一緒に来て!!」
「・・・え?」
真ちゃんと高尾くんは視線を交じり合わせ、バチッと火花を散らしていた。
「おい高尾。その手を離すのだよ。俺が先だったのだから」
「な~に勘違いしてんの、真ちゃん。俺の方が速かったんだケド?」
バチバチッと、再び火花が散った。美咲は大きくため息をつくと、「もうっ!」と声を上げてその場にすくっと立ち上がる。
「二人とも一緒に行く!これで決定ね!はい、行くよ!!」
「お、おい!美咲!」
「美咲ちゃんって、意外と強引なとこあるよなあ・・・」
全力疾走の結果、ぎりぎり一位で通過することに成功した。真ちゃんと高尾は涼しい顔をしているが、美咲は息を切らして肩を上下に動かしている。
「・・・はあっ、はあ・・・。ちょ、二人とも速すぎだし・・・!」
二人はお題の紙を係の生徒に渡す。係りの生徒が「え~と、お題は・・・」と声に出して読み上げようとした時、「ちょ、ストップストップ!!」と、高尾くんが大声を出した。
「ど、どうしたの高尾くん?」
「お、お前は聞くな! 耳ふさいでろ!!」
「は、はあ?」
「いいから!!」
そういうと、両耳をラッキーアイテムのイヤフォンが塞いだ。
その中で、微かにだが、読み上げる声が聞こえた。
「・・・な人と、・・・にいたい・・・」
言い終わると、両耳が解放され、ようやく音が聞こえるようになった。
「も~・・・なんだったのさ・・・」
小さくつぶやいた私の言葉に、二人は返答をしてくれた。
「あとで、ちゃんと言うのだよ。・・・だから、少しだけ待っててほしいのだよ」
「俺も、ちゃんと言うから。・・・ちょっとだけ、待ってて」
「う、うん・・・?」
二人とも、顔が赤くて、なんだかリンゴみたいに真っ赤で。
どうしたの?って聞きたくても、あの表情を見ちゃうと何だか聞きにくくて。
・・・でも、なんでだろう。私にも、何か変化があったみたい。
胸の鼓動が速くて、なんで何だか、わからないけど・・・この気持ちはなんだろう。
だけど、心地いい。
「美咲、何を笑っているのだよ?」
真ちゃんの言葉に、私は微笑んだ。
「ん~ん、何でもないよ!」
その笑顔は、ヒマワリのように眩しく、元気な、美しい笑顔だった。
この笑顔が、ずっと、続きますようにーーー。
三角関係ってちょっと難しいですね・・・。もっと腕を磨かなければ!!
次は誰書こうかな~。ネタ考えておかなきゃ・・・!
ではでは、今回はこの辺で。コメントしてくれる方は是非お願いします!!