お姉ちゃんのお姉ちゃんによるお姉ちゃんの為だけのヒーローになる、です 作:珱瑠 耀
トガちゃん推しなので書きました。
ちなみにオリ主の変わった敬語はデフォルトです
やべー性癖を持ってるオリ主が無理な方は閲覧をお控え下さい(次のお話くらいからやべー)。
前世で好きな漫画の、好きなキャラは「敵」サイドの子だった。
笑い方や価値観が気持ち悪いと親に叱責されて自分を閉じ込めたけど、爆発して相手を切りつけてしまい警察に追われてしまう事になった子。
世間一般的には歪んだその感情を隠す事なく、むしろ堂々としているあの子。
私はその子の価値観を小さな頃から否定された事が気に入らなかった。
いや、こんな良すぎる作品を作られた作者様に向かってそんな事を言うのもあれだけどもさ。
普通にしなさいって、綺麗に笑いなさいって言われ続けて摩耗していく心に、彼女は実際耐えられなかった。
そんな押し付けを言われ続ければ、殺人犯になって歪んでしまうのは解っていただろうに。
そんなことが無ければ、もっと彼女は良い方向に生きられた筈なのに。
敵にならないで幸せになって欲しかった、なんて思いが湧いては沈む。
―――あぁ、いっその事。
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「……ハルちゃん」
「どうしたのですか、お姉ちゃん」
パジャマを纏った二人の少女が、ベッドに寝転び向かい合う。
物欲しそうにこちらを見つめる
―――突然だけど、私は転生した。
世界人口の8割が"個性"と言う特異的な能力を持つこの世界。
始まりは中国で光る赤子が産まれた事らしいが、それはそれで。
私には正直、漫画の中でしか聞いたことが無いような荒唐無稽なものだった。
ていうか、
残りの2割が"無個性"という落ちこぼれの中、憧れたプロヒーローのようになりたいと仲間と切磋琢磨していくお話。
私はこの世界に産まれる前から、この世界の事を知っていた。
そう、ヒロアカだ。
よりにもよって彼等の存在する世界に転生とは、なんの因果かどんな林檎か。
そんな私は小さい時に今世最大のくしゃみをした衝撃で、前世と個性の2つを思い出した。
今世の名前と前世の名前、そして数十年という途方も無い記憶の濁流に2日ほど寝込みながらだが。
そして、
今世の両親に付けられたこの名前は、自分の個性とも相まって割と気に入っている。
その両親とは、最近は殆ど話していないが。
「……ハルちゃん、どうしたの?」
と、ちょっと回想に耽っていたら姉が再度声を掛けた。
その少し下がった目尻に悶えそうなのを必死に我慢して、私は姉に悟られない様に返答する。
「なんでもないのですよ、お姉ちゃん。所で、今日も
―――飲む、という言葉を聞いた途端に姉の閉じ掛けていた目がぱっと開き、
「……いいんですか?」
という呟きを零す。
とても小さくて切れてしまいそうな声だったが、私はそれを聞き逃さなかった。
衝動を抑えようと苦い顔をする姉に私は慈愛でたっぷりの笑顔を向ける。
「良いのですよ」
うずうず、と布団の中で手が動く。
「私の身体は、」
チキチキ、という金属音に加えてか細いのに荒い呼吸。
「お姉ちゃんだけのモノなのです」
―――その言葉を最後に、姉と私は獣になった。
言っておきますがR-18ではありません。
そういったお話はまた別に書きますが(皆さんからの需要があればですが)。