お姉ちゃんのお姉ちゃんによるお姉ちゃんの為だけのヒーローになる、です 作:珱瑠 耀
ランチラッシュのカツ丼が食べたいです。
雄英高校の授業は、基本的に午前と午後で大きく分かれる。
午前は国数英など必修科目とその他科目の通常授業。
今日は現代文と英語だ。
先程セメントス先生が担任の現代文が終わり、現在はプレゼント・マイク先生が担当する英語なのだが。
『んじゃ、次の英文で間違っているのは……ヘイミニガール!』
「これ以上ミニガールって呼ぶなら発言しないですよ?」
『アッハイ……じゃあ、渡我ガール』
「まったくもう…………4番ですね」
『オゥイエス!ここの文だけ関係詞の位置が一個前にズレてるぜ、見間違えんなよ!』
「「「「(普通だ)」」」」
かなりテンションが高い以外には特筆することのない至って普通の授業だったと記録しておく。
その後は昼食。
学食はランチラッシュが特性の食事を作ってくれるとのことだが、生憎と私には姉から貰った愛情たっぷりのお弁当がある。
が、ランチラッシュのご飯はかなり気になるのが正直な所。
―――という事で。
「7人分の席、空いてるかなぁ……」
「ランチラッシュの学食、とんでもなく美味しいって噂だからねぇ」
「お姉ちゃんのとどっちが美味しいんでしょうか……」
「私の家のコックとも……あら渡我さん、涎が垂れてますわよ」
「うにゅう」
A組女子全員集合、in学食だ。
というか、ひっろいのだここの学食。
ワイワイガヤガヤと談笑する声の中、割と広めの席を頂いた私は取り敢えずみんなを待つ。
私は行かないのか、と聞かれるが私は何故か皆から分けてもらえる事になったのだ。
皆から貰うと思うとなんだか申し訳ないが、皆から気にしないでと言われたので有り難く頂くことにする。
はい閑話休題。
皆が食事を取りに行っている間、私がやる事と言えば姉との通話かメッセージ。
どうやら今日はメッセージのようだ。
今はクラスメイトと学食です、と送れば『後で写真送って〜』という返信と共にだらけた猫のスタンプが。
「うにゅうえへへ……」
やばい頬が緩む、愛おしすぎておかしくなりそう。
地面に着かない脚をぶんぶんと振って落ち着かせる。
「そろそろ戻ってきてもいいんですがね……あ、来ましたね」
「ただいま〜!」
と、ちょうど良いタイミングで皆がお盆を持って戻ってきた。
芦戸さんは生姜焼き定食、麗日さんと梅雨ちゃんはそれぞれ焼鮭と焼き鯖定食、耳郎さんはチキンカツ定食、葉隠さんはラーメン、八百万さんはサラダに弁当。
ここからでもいい匂いが漂ってくるのは反則だと思う。
「すごいおいしそうです……」
「あぁまた涎が」
「むにゅう」
「だねぇ、ほんとに美味しそうやね!」
「それでそれでっ、反榴ちゃんのお弁当も!」
そうだった、早く開けなきゃ。
芦戸さんに急かされて桃色の弁当箱、その蓋をいそいそと開ける。
小さい箱の中の半分を占める白米と、残り半分に詰められた卵焼きに野菜。
そして―――
「ハンバーグだ!凄い手が込んでるねぇ……」
わぁっと声を上げた葉隠さんの言うとおりだと思う。
ソースに絡まれたパスタが良い色になっているのも乙だ。
「今日も朝から焼いてたですねぇ……すっごく美味しそうです」
「えっ、それ昨日の残りとかじゃないの?」
「むふふ……昨日の夜ご飯はシチューだったのですよ、耳郎さん」
「うはー……家庭的というか、万能というか」
そう、私のお姉ちゃんは凄いのだ。
自分の事ではないが、とても嬉しくなる。
「反榴さんのお姉さん、料理がお好きなんですね」
「ですです。それにしても、八百万さんのお弁当も凄いですねぇ」
「ふふ、反榴さんがお姉さんを自慢するように、私もシェフを自慢するのですわよ」
隣に座る八百万さんが、慎ましく胸を張る。
動作が可愛い。
「ささ、食べよ食べよ!アタシからはお肉を一枚〜♪」
と、皆で褒める時間は終わり。
あまり長く話しても時間が押してしまう為、私達は手を進める事にした。
「私も私も!ラーメンあーんしたげる!」
「わぁ〜い♪」
ランチラッシュの美味しいご飯とお姉ちゃんの美味しいお弁当を頬張りながら、鯖ってあったかなぁ、と私はふと思った。
姉とのメッセのやり取りででろでろに頬を緩める合法ロリのハルちゃん
ヤオモモに涎を拭かれる合法ロリのハルちゃん
クラスメイトからのあーんで嬉々とする合法ロリのハルちゃん
今回はこの三本立てでお送りいたしました。(小並感)