お姉ちゃんのお姉ちゃんによるお姉ちゃんの為だけのヒーローになる、です 作:珱瑠 耀
きっとオリ主ならやってくれると信じているぞ。
拳藤さんとの絡みは完全オリジナルです、はい。
「仮想
「沢山出るんだね」
隣同士で座った私と拳藤さんは、説明を聞いて小さな声で話す。
―――実技試験の概要は原作と同じ。
1P、2P、3P、そして0Pの仮想
「……本当に、それだけでしょうか……?」
「ん、どうしたの?」
「あ、いえ。なんでもないです」
そう、これだけじゃない。
きっと、というか確実にこの中には救助ポイントという項目も存在している筈。
敵の殲滅だけじゃヒーローは務まらないぞ、という事だろう。
それを一般開示しない辺り流石だと思う。
……あ、飯田さんが質問してる。
やはりまだそんなに介入してないから、原作通りなのだろう。
緑谷さんが黙らせられるまでちゃんとセットだ。
「……あの緑の人、凄い洞察力ですねぇ」
「え、あぁ……さっきのブツブツって」
「はい、場面設定とか規模とかを考えてる様ですね」
半分適当だが、間違ってはないだろう。
どうせ雄英だし、この都市部というステージもデカいのだ。
いやデカいしいくつかあるんだけど。
そうしてる間にも、プレゼント・マイクの説明は続いていく。
『―――ってことで、俺からの説明は以上だ。最後にリスナーの君達へ我が校の校訓を贈ろう。
―――かの英雄、ナポレオン・ボナパルトは言った。
真の英雄とは、人生の不幸を乗り越えていくもの!
それでは皆さん、良い受難を!』
原作通りの口上に拍手を送り(今度は皆もやってくれた)、わらわらと講堂から出ていく。
此処からは拳藤さんと別々に、それぞれ試験を行う。
拳藤さんはA会場で私はB会場。
確かA会場は緑谷さんとかが居た気がするなぁ、とか、私がA組に入ったら誰が抜けてしまうのだろうか、とかいう予想とかをもやもやと巡らせながら、拳藤さんと(いつの間にか)繋いでいた手を離す。
頑張ってと激励を送り合って別れ、私は三度人波に流された。
――――――――――――――――――――――――――
ぐいぐいぐい、と揺られながら進み、その人混みが晴れた所で私も息を吐く。
やはりデカい。
向こう側が見えないとかどんなステージですか。
いや試験のステージだったわ。
「さて、確か……」
一息ついた私は再度リュックと竹刀入れを背負い、ガチャッと重そうな音を鳴らす
棒達と言ってもゴルフフラグ―――アイアンとかパターとか普通の鉄パイプとか、要らなくなったものを掻き集めただけなのだが。
その音を聞いた周りの人が怪力でも見るような目でこちらを凝視してくる。
すぐに解りますよ、と頬を若干膨らませていると。
『はいスタートー』
その気の抜けた声と共に私は個性を使用し、
「〜〜♪」
先程まで怪力を見るような視線を送っていた人達が、今度はぎょっとして私の背中を見送る。
私を見て急いで走り出す人達も居るが、それはそれ。
姉の料理中によく聞く歌を口遊みながら、後方の集団をぐいぐいと離していく。
『どうした、試験はもう始まってるぜ!走れ走れ!実戦じゃあカウントダウンなんてねーんだぞ!』
と、プレゼント・マイクが催促して漸く後続が走り始めた。
個性で飛んだり滑ったりして早くポイントを取ろうとする、が。
―――もう遅い。
「えーいっ♪」
個性を発動して誰も居ない方向に向かって拳を突き出せば、私の身体が文字通り
「よいしょっと……こっちですね♪」
着地の瞬間に個性を使用して墜落を防いだら、再度発動してパターを2Pへと投擲。
豪速で飛んでいくそれは後ろに居た3体くらいをゆうに巻込み、纏めて停止させた。
「ええええなんだなんだあの娘怖い怖い怖い」
「なんだあの動きやばっ!?」
「満面の笑顔が逆に怖いんだけど!!」
こんなにアクロバティックな動きをしてはいるが、これはれっきとした一つの個性だ。
個性で飛んで、投げて、たまに仮想
これには受験生には勿論、教師陣も驚いているだろう。
―――その途中。
「うわぁぁっ!!……あ、あれ?」
「大丈夫ですか〜?」
「あっ、え、と……」
「大丈夫そうですね、ですが念の為これを持ってて下さいね〜」
「えっ、絆創膏!?って行っちゃったし……」
仮想
「そこ擦り剥いてますねぇ、ちょっと失礼しますよ〜」
「っ痛……ごめんね、ありがとう」
「いえいえ、お互い様ですよ〜」
制圧が完了した区域で負傷者の介護にあたったりもしていた。
リュックを持っていて良かった気がする。
多分普通は取られるだろうけど、私のリュックには竹刀入れが縫い合わされているのだ。
先程中身を見られたけど、あの量の棒類を手で持って行かせるのは流石に駄目だと思ったのだろう。
教師陣には感謝だ。
『残り1分!ラストスパート、まだまだ頑張れ!』
―――と、運び込まれていく負傷者に処置を施していれば、ラストスパートになっているのにも気付けなかった。
「確か、0Pが出るんでしたよね」
「そっ、そうだけど……まさか行くとか、無いよね?」
近くにいた腕が翼になっている女の子の受験生にそう聞くと、体格差からだろうか心配されてしまう。
「ふふふ……ヒーローは、一芸だけじゃあ務まらないんですよ?」
何時かのアングラ系ヒーローが言っていた言葉に、心配していた女の子は止めようと口を開く。
そんな彼女の口に持ってきた携帯食料を突っ込んだ私は、モゴーッ!!と叫ぶ彼女を無視して会場の中央へ吹っ飛んだ。
周りの人も何か言ってるが、無視無視。
途中でパンチやキックを駆使して高度を調節しながらその問題のロボットを見てみれば。
「実際に見るとほんとヤバいですね」
今まで出てきた仮想
一歩踏み出せば建物が崩れ、軽い地震が発生する。
まるでMt.レディの巨大化位はありそうなパワーと大きさだ。
「こう見ると、リアル『人がゴ○のようだ』ですよぉ」
そんな感想を零しながら、逃げ惑う受験生の流れに逆らって0Pの目の前に着地。
「まぁでも、私にとっては好都合なので……
―――お姉ちゃんの為に、壊れてもらいましょうか?」
細められた目のまま、私はにっこりと微笑んだ。
ぅゎょぅι゛ょっょぃ(白目)(←作者)
ちなみにタイトルの「インバージョン」は「反転」の英訳です。
そしてオリ主の無双タイムに合わせて、渡我反榴ちゃんのプロフィールを書きましたのでどうぞ。
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HERO NAME:未定
NAME:
AGE:15
BIRTHDAY:8/6
"個性":「反転」
身体のどこかに触れたものに関する事を反転させられる。
例:このゴルフプラグは軽い
十年近い特訓により、「AはBである」という固定観念の反転も可能。
例:自分には感電が効く
尚使い過ぎると精神力が尽きて気を失う。