お姉ちゃんのお姉ちゃんによるお姉ちゃんの為だけのヒーローになる、です 作:珱瑠 耀
オリジナルなお話なのでちょっとゆるめ(いつでもゆるい気がする)。
入学選抜の終わった次の日は土日という事で、まず土曜は二人でごろごろいちゃいちゃして過ごした。
そして次の日の始まりは姉のこの一言。
「デートしましょう!デート!!」
という言葉に即同意して、私と姉は都内に出向く事に。
姉が何を言っているか解るだろうか?
私には解る、受験を終わらせたご褒美という事だ。
まぁご褒美の本番は合格したら、だろうけども。
「……それで、最初はどこに行くです?」
「まずは服屋ですよ!ハルちゃんに似合うやつたくさん買いましょ!!」
絡められた手を引っ張られて服屋を探す。
―――あぁもう、手から伝わる体温が愛おしくて堪らない。
姉は前を向いているから解らないと思うが、多分今の私が蕩け切った顔をしているであろう事はしっかり解った。
入試のように人混みに流されそうだったけど、姉が先導してくれるお陰で逸れる等のイベントもなく無事に大手の服メーカーの店に入る事ができた。
やはり都内という事で店内はかなり広く、多彩な服が展示されたりしている。
店員がその店の服を着ているのも好みだ。
………だが、服の値段が高そうなのは見ない事にしよう。
ゼロが一つ多い気がしたけど私は何も見ていない。
……あ、安いのもあるんですか?
そっちはオーダーメイドだから……あぁ、そうだったんですね。
そんな店員さんからの微笑ましい視線を浴びながら、やってきたのは春服のコーナー。
「う〜ん……ハルちゃんはやはりパーカーな感じですねぇ」
「そうですか……?」
入ってすぐに姉からそう言われた私は、ふと今までの私服を振り返ってみる。
えーと、姉と遊園地に行った時、姉とゲームセンターに行った時、姉とお部屋でいちゃついた時……
「……ですね、私基本パーカーでした」
「ハルちゃんは萌え袖がカァイイからねぇ」
そこまで思い出して、そういえば殆どの洋服がパーカーにキュロットだったなと解った。
多分、緩い感じの服が自分には合っているのだろう。
「あ、これ着てみてもいいですか?」
「ふぅむ……それならこれと合わせましょ!」
そうしてパステルカラーのパーカーに姉が合わせたのは、私があまり履いた事の無いスカートタイプのもの。
ベージュという落ち着いた色合いがパーカーによく合うのもいいチョイスだ。
勿論、それを着ない選択肢等ない。
「じゃんっ、です!どうですか?」
しゃっとカーテンを開けて姉に聞いてみれば、大して間も置かずにサムズアップが返ってくる。
その口が楽しげに歪んでいるのは、きっとこの後も色々着せるからだと思う。
きっとそうだろう。
「じゃあ、次はこれを合わせて……あっ、こっちも!」
……姉の両腕に抱えられた数セットの服が無くなるのは、昼を過ぎる頃になりそうだ。
「週末のお買い物みたいな量になっちゃいましたね」
「全部ハルちゃんに似合ってたのが悪いですよぅ」
「二時間以上着せ替えた理由がそれですかぁ……まったく、そんな事を言う口はこうですよぉ!」
「
―――あの後、いつの間にか来ていた店員さんも参加して着せ替えられてしまい、気付けば午後2時を優に過ぎてしまっていた。
両手には上下合わせて20着はありそうな服がずっしりと入った紙袋。
新しい服を着て姉とデートできると解ればすぐさま嬉しさで一杯になれた。
そんな私はかなりチョロいんだと思う。
「それにしても、やはり混んでましたねぇ」
「でも30分待ちした甲斐があったと思うですよ」
その買い物の後に向かったレストランは、週末という事でかなり混み合っていた。
私は牡蠣フライ定食、姉は麻婆豆腐をそれぞれ頼んだのだが、これが結構美味しい。
食前に見たパスタやカツ丼なども美味しそうで、目移りしてしまったのは内緒だ。
……うん、作って欲しいし今度牡蠣買って来ようかな。
「美味しかったのは否定しないけど……なんか悔しい気分になります……」
「ふふっ、私はお姉ちゃんの料理が一番好きですよ」
「……んにぇへへへ、今晩は何にしよっかなぁ」
「ン"ン"ッ」
にへーと笑顔になる姉がやばい程に可愛くて鼻血が出そうになったが、これをかなり頑張って堪えた私は偉いと思う。
お昼ごはん時には店員さんに「お子様ランチじゃないんですね」と真顔で言われて凹むオリ主が見たい(懇願)
ちなパーカーをよく着るのは脱ぎ着が楽だからです。
だぼだぼで萌え袖なハルちゃんかわいい(迫真)