お姉ちゃんのお姉ちゃんによるお姉ちゃんの為だけのヒーローになる、です   作:珱瑠 耀

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トガちゃんかわいいよトガちゃん(優しい笑顔)

リア友が雀魂にハマったので漢気麻雀を布教した結果、段位戦をやらなくなりました(やったぜ)


逢引:フライアスター 2

突然だが、姉の嗜好について少し語ろうと思う。

 

私の姉は重度の血液愛好(ヘマトフィリア)で、血に関する事が好きで好きで堪らない猛獣になる程のレベルだ。

 

それでも私の血を吸えない時なんかは多くあり、何もしないでいれば暴走なんて事も(何回か経験した)。

 

だから、どうにかしてその衝動を抑えないといけない。

 

そんな姉が吸血以外にその欲を抑えられる事になった手段というのが、ゲームだ。

 

それもゴリッゴリの流血系ゲーム。

 

バイオ○ザードとかゾン○シューターとかSI○ENとか、ぐっしゃぐしゃに敵が血を吹き出すタイプのゲームで血をたっぷり見て、衝動を抑えている。

 

まぁ結局私が帰ってきたら気持ちが爆発して吸っちゃうんだけどね。

 

毎回飛び付くから怒らないとって思うけど噛まれた痛みと姉の暖かさですぐ許しちゃう。

 

どうしてこんな話を突然したんだ、って?

 

 

「あっははは!!ハルちゃん右ぃ!!」

 

「ですーっ!あっ、お姉ちゃん上も」

 

「にゃははははは!!」

 

 

今、現在進行形で姉の欲を抑えてるから。

 

駅前をぶらついていたら姉が暴走しそうになった中、こんな大衆の前で血を吸わせるなんて恥ずかしい事はできない。

 

……え、被虐性欲(マゾヒスト)だから大丈夫だろうって?

 

何を言ってるの、私が被虐性欲(マゾヒスト)になるのはお姉ちゃんと二人きりの時だけだよ?

 

そもそも私自身被虐性欲(マゾヒスト)とか苦痛愛好(アルゴフィリア)とか言ってるけどそうなったのは全部お姉ちゃんへの愛があったからだしそれを他の人に見せ付けたりするのは性に合わな―――あ、聞いてない?

 

 

……閑話休題(ン”ッンン”ッ(咳払い))

 

 

まぁそういう訳で、私は現在姉の一時の平穏を守る為に慣れないビー○トバス○ーズをやっているのです。

 

たまに弾を外しながら、リロードの時間に姉の方をちらりと見る。

 

「うらららららららっ……ありゃ?弾切れ……」

 

「ン"ン"ッ」

 

トリガーハッピーしていたらいつの間にか銃がカチカチと鳴らされるだけになってしまい、ほぇ?と呟いていた。

 

可愛い。

 

あっ鼻血出そう、でも今出したら抑えた意味無くなっちゃう。

 

「リロードリロー……あ」

 

「あっ」

 

そんな間にも迫ってくるゾンビを私達は対応しきれず、3ステージ中2ステージ目での撤退を余儀無くされた。

 

「うむむ……もうちょっと連射性が高ければ……」

 

「まぁゲームですから……」

 

ドゥーンという重低音と共に浮かび上がるYOUR DIEDの文字とぼやく姉に、私はえぇ…と苦笑い。

 

だが、これで姉の欲もかなり収まっ

 

「他にも沢山ありますけ」

 

「えいっ」

 

「へ?」

 

―――てはなかったみたい。

 

振り向けば、既に姉はコンテニュー分の料金を払っていた。

 

カーソルをさっさと合わせてクリックし、すぐにカウントダウン。

 

「んに"ゃっ、待っ用意が!?あっ、あーーーー!!」

 

この後更に4回死に、その度にコンテニューする事になった。

 

だけどボスを倒した時の弾けんばかりの笑顔が途轍もなく可愛かったのでもう全部許す。

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「……あれ」

 

「ハルちゃん、それは?」

 

お互いに凹んだり喜んだりして残りの時間を過ごし、もう午後4時に差し掛かる頃。

 

晩ご飯に足りない物を買い足して鼻歌を歌いながら家に戻ると、ポストに見慣れないものが。

 

「雄英高校からですね」

 

「おぉ〜…合格通知?受かってるかなぁ……」

 

「それにしては些か嵩張るといいますか、重いといいますか」

 

触った感じ、ゴツゴツしてて硬く、小さな機械の様だ。

 

実物を見るのは勿論始めてだが、ここからオールマイトがホログラム出でくるってなると、前世よりもテクノロジーが発達していると言ってもいいのかもしれない。

 

「んー……ま、先に夜ご飯ですね」

 

私はそう言うと、姉の手を引っ張って家に入った。

 

「うんっ、今晩はペペロンチーノですよ〜♪―――んっ」

 

扉を閉じてすぐ、彼女が唇を重ねる。

 

所謂おかえりのキスだ。

 

どちらからともこれをやると決めた覚えは無いが、一緒に帰ってくると毎回してくれる。

 

あまりディープなものをするとお互いにスイッチが入ってしまうので我慢だが、そうならないようにと大義名分を立ててフレンチを何回もしてしまうのがオチだ。

 

だってお姉ちゃん可愛いんだもん、しょうがないよね?

 

そんな自問自答を繰り返しながら、ちゅっちゅっと姉に唇を啄まれ続ける。

 

……が、そろそろ姉のスイッチが入りそうなので、中断させる事にした。

 

「んっ―――はぁ……お姉ちゃん、続きは後で……ですよ?」

 

「―――ぅ、ん」

 

7回目のキスをしようと顔を近付ける姉の唇に人差し指を置き、微笑んでそう制止すると彼女は寂しそうな表情をしてすごすごと離れる。

 

それを見て、姉に犬耳と尻尾があったらしゅーんと垂れているだろうな、なんていけない思考をし始めてしまい頭を振る。

 

「お姉ちゃん」

 

「……?」

 

もうちょっと見ていたいけどそうしたら夜ご飯が遅くなってしまうので、至極優しい声で姉を呼ぶ。

 

 

そして、

 

 

「後で、」

 

 

甘い吐息と共に、

 

 

「たぁっぷり、」

 

 

()()の付近を撫でれば、

 

 

 

「―――下さい、ね?」

 

 

 

姉は、この上なく悦ぶのだ。




フフフ……フフフ……(ポマエラ期待してろよって顔)



こう見るとハルちゃんは誘い受けって言葉が合うかもしれない
やっぱり被虐愛好(マゾヒスト)苦痛愛好(アルゴフィリア)だからね!!


※2/6追記
R-18版幕間「溺れた柘榴」にて、このエピソードの続きを投稿しました。
こちらも良ければどうぞご覧下さい。
https://syosetu.org/novel/278901/
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