お姉ちゃんのお姉ちゃんによるお姉ちゃんの為だけのヒーローになる、です   作:珱瑠 耀

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入学。

某トガちゃん×ジェダイオリ主二次創作を書かれておられるあの方の更新が無くて最近になってなんと4周目に到達しました。
百合はきっと世界を救うのだから(悟)


入学:レクリエーション

「やっと、着きましたね―――雄英高校」

 

家から電車を使って数十分、そして通学路の人波に流されて数分。

 

雄英高校の制服に身を包んだ私は、この広すぎる敷地に建つ雄英高校の校舎を震える脚を押さえて見上げていた。

 

「しかし、首位ですか……まぁ、解ってはいましたが

 

そう、私はこの入試を首位で通過していた。

 

まぁ筆記は前世の記憶があったから解るが、問題は実技だ。

 

「それでも、()()P()3()2()()()()P()5()5()は……流石に、やり過ぎたですね」

 

合計して87P。

 

原作での爆豪さんの77Pを10も上回る結果となっていた。

 

しかも爆豪さんとは同じ試験会場だった為に、恐らく原作よりも爆豪さんのポイントは低くなってしまっているだろう。

 

 

……―――待てよ?

 

 

まさかこれはもしや、体育祭の宣誓とかなんか色々やらされる?

 

その他色々なイベントが盛り沢山なこの高校でなんでもかんでも首位に任せられてしまう?

 

あぁでもそれだとお姉ちゃんに見てもらえるからそんなに悪い訳でもないって思っちゃう……

 

顎に指を添えてぐっと考える。

 

「……ま、その時はその時です。……それにしても、うん」

 

……だがすぐに考える事をやめ、袖口の辺りを見やった。

 

そんなに気にしたい訳でもないが、これは―――

 

「あれ、渡我さん?合格してたんだ、よかった」

 

「ほぇ?―――あ、拳籐さん」

 

思考が引き戻されると、そこには同じく雄英高校の制服を着た拳藤一佳さんが。

 

「拳藤さんも合格してたんですね、良かったです〜♪」

 

ぴょこぴょこと駆け寄って隣に立ち、ばっと左腕を上げる。

 

いぇーい、と二人でハイタッチをしてお互いの健勝を称え合った。

 

「うん、お互い行けてよかったよ……んで、所でなんだけど」

 

「はい?」

 

ソレ(制服)、デカくない?」

 

そう言われて、ぴしりと固まる。

 

拳籐さんは言わないでいてくれると思ってたのに、一瞬でフラグを回収されてしまった。

 

―――そう。

 

どういう訳か、今の私に合うサイズの制服が何故か無かったのだ。

 

二周り大きいサイズの制服は私の小さい体躯をふかぶかと隠し、スカートは折り込んで短くして手首に至っては完全な萌え袖となっている。

 

一言提言しよう。

 

 

ど う し て こ う な っ た

 

 

「ですよね……凄く、大きいです……あはは……手が、見えないですねぇ……」

 

「あぁあぁほら飴あるから落ち着いて?ね?ほらいちご味だからきっと気が紛れるし」

 

「もご」

 

あはは、と半笑いで落ち込む私の口に丸くていつの間にか包みの剥がされた甘い球体が半ば無理矢理突っ込まれる。

 

いちごおいしい……というか今どこから飴出したの?

 

ありふぁほれふ(ありがとです)……うん、元気出ました」

 

「良かった、ほら行こっか」

 

私の隣に差し出された手をナチュラルに繋ぐ。

 

また繋いじゃってるなぁ、と歩き始めてから気付いたが、まぁいいやと考えるのを止めて私は鼻歌を歌いながら拳籐さんと校舎に入っていく。

 

なんだか周囲が煩かったけど、当の私は飴の美味しさで頭がいっぱいだったのでそんなに気にならなかった。

 

 

 

 

 

「扉、でっかいですねぇ」

 

直前に拳籐さんと別れてA組の教室の前で首を上げた私は、そう呟いた。

 

天井までありそうな高さの扉は、私をひぃ、ふぅ、みぃ……五人分は優に並べられそうなほど。

 

そんな重そうな扉をよいしょーと開くとそこは。

 

「失礼しま」

 

「おい、君!机に足を乗せるんじゃない!その机を作った製作者の方に失礼だと思わないのか!?」

 

「ああ!?思うわけねぇだろモブが!てめえどこ中だ!?」

 

「俺は聡明中だが……」

 

「……いやまぁ解っては居ましたけども……

 

一触即発、とはこの事を指すのだろう。

 

入試の時に少し話した爆豪さんが机の上に足をドンと乗せていて、飯田さんがそれを咎めている。

 

このタイミングという事は、原作主人公の緑谷さんはもうすぐ来る辺りなのだろうか。

 

しかしこの会話かぁ……と思わず眉間に手を当ててしまった。

 

「……?やぁ、お早う!はじめましてだな、俺は飯田天哉という!これから宜しく頼むぞ!」

 

と、この光景に立ったままで居た私に向かって飯田さんが私に気付いて話しかけてくれた。

 

彼は凄く律儀というか、カクカク動くというか、兎に角見てて面白いのだ。

 

その挨拶に釣られて大声になりそうになりながら、自己紹介を―――

 

「あっ、はい!渡我反榴って―――」

 

「オイチビ女ァ!ンでテメェまでA組なんだゴラァ!!」

 

「ぅぇふん」

 

―――出来なかった。

 

というか爆豪さん?貴方入試で話し掛けた時の冷静さはどこに行ったんですか?

 

「……その、なんでと言われましても……受かったからとしか言えませんよ?」

 

「……チッ!!」

 

「なんだいその態度は!?……あ、渡我さんの席はあそこだな!」

 

その尊大な態度に、えぇ……と苦笑いして、飯田さんの案内を受ける。

 

座席は瀬呂さんの次で常闇さんの前。

 

番号でいうと、ひぃ、ふぅ、みぃ……13番目だろうか。

 

そして、この間にさっと周囲を見回して確認する。

 

「(砂藤さんの席が障子さんになってますね……砂藤さん、南無)」

 

ここには居ないスイーツコック(私が勝手にそう呼んでいるだけだが)に向かって、心の中で合掌をしておいた。

 

「おはようございます〜」

 

「おう、おはよう」

 

「おはよう」

 

「よいしょっと……あら」

 

前後の二人に軽く挨拶をして席に座ると、丁度緑谷さんと麗日さんが来たところだった。

 

そんな緑谷さんは飯田さんと爆豪さんが居る事に顔を青くし、その後案の定絡まれてしまう。

 

周囲はなんだか疲れたようにため息をついたりしている人も居る事から、ずっとこんなだったのだろうか。

 

「HR始まるぞ。お友達ごっこがしたいならよそへ行け、ここはヒーロー科だぞ」

 

と、爆豪さんがヒートアップしそうになったタイミングで割り込む声が。

 

私は座高的な意味で見えないが、恐らく相澤先生が寝袋で寝転がっているあのシーンだろう。

 

あ、起き上がった。

 

無精髭に生気の感じられない目、伸びっぱなしの髪となんとも不安になる容貌にクラス一同が困惑する中で自己紹介を終わらせた相澤先生は、周囲のその視線を物ともせずに言い放った。

 

「早速だが、机の中に君達の分の体操服が入っているはずだ。それを着てグラウンドに集合。10分で支度しろよ」




という事で、今作で不在にされた砂藤君に謝罪と合掌を。
口田君とで迷いましたが、性格的に合いそうだった口田君を残す方にしました。

(ぶかぶかにさせたのは作者の欲望です。
ただただサイズの合わない制服を着せたかっただけです。)
※作者より再追記
感想から制服のサイズについて革新的とも言える設定を提言してくれた方がいらっしゃったので、その設定を起用します。


ハルちゃんのぶかぶか制服は将来を見越してお姉ちゃんがサイズを設定したよ!!!!


遅い気がしますけど、こうさせてください。(懇願)


次回、お着替えシーン……つまり、そういう事さ(察せよ)
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