たまに細かいとことかちょっとずつ変えたりしています。話自体は変わって無いので気になるひとだけ見てください。多分わからんと思うけど。
学校の友達です。
#11友人たち
初配信から2週間が経った。
私は配信にもようやく慣れてきて、楽しく思えてきた。たまに鈴音奏とコラボしたりしていい感じにやっている。
チャンネル登録者も順調に伸びていき、もうすぐで10万人だ。前の先輩とのオフコラボ配信が結構話題となった為、3期生の中では登録者は1番多くなっている。
私の配信スタイルは雑談は苦手なのでゲーム配信が主となる。たまに歌枠もしたいが、自信がないからなかなか手を出せない。歌に自信のある先輩や同期の人達は結構歌枠をしている。
でも、それよりも私に要望が多いのが楽器を使って演奏配信をして欲しいというものをよく見かける。やってもいいかもしれないが、配信中に楽器1つで演奏するのはなかなか難しい。音源を使おうにもカラオケ用や著作権の問題などでなかなか使えない。要するに1人ではなかなか出来ないのである。なので今はあまり触れないようにそっとしてある。
まあ、私は演奏はしたいが、今は歌を歌って、みんなを笑顔にできるライブをしたい。それが目標である。まずは3Dが実装されるのを待たなければいけないが。
そんな私は今日も配信をして、終わるところだ。
うん、ちゃんとVTuberしている。
「今日も楽しかった!また次の配信も楽しもう!じゃあおつみう〜!」
コメント:楽しかった!
コメント:おつみう〜
コメント:おつみう〜
私は配信を切り、今日も楽しかったと心から思う。私はしばらくTwitterでエゴサをしてみる。私の事を好きとか嫌いとか色んなことが書いてある。それを見るのも最近の楽しみになっている。そしてその後にファンアートを見る。とてもすごい絵を書いてくれる絵師さんや、頑張って書いてくれている人もいて私はとても愛されてるんだなぁと最近は思えてきた。VTuberになってよかったなぁ。
すると、VTuber用の会社から貰ったスマホに連絡が届いた。マネージャーの阿部ちゃんからだ。普段は配信の予定や告知などのメッセージのやり取りしかしないのに、こんな平日の木曜日に何用か。メッセージを見ると、
『3期生の皆さんで公式番組を撮ります。なので、明後日の土曜日、午前10時までに事務所の隣にあるスタジオまで来てくだい。』
とある。なんでいつも唐突なんだよ。まあ、予定表は提出しているので私に用事がないことはわかっていて当たり前か。
だが私は、これはやばい!と思った。
「はぁぁ...」
ああこれはまた大変だぁ。私はため息をつくのであった。
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金曜日。午前の授業が終わり、昼休み。
私は最近間宮ななこことみこみこ。さんとその友達2人と弁当を食べている。らんちゃんとさきちゃんだ。その2人は間宮さんがみこみこ。だということは知っている。なので、その話はしてもOKということになっている。(人前じゃダメだけど)
最近その友達2人が間宮さんの影響でVTuber、それもソラカラにハマってしまい、私と間宮さんはその話題が出る度にかなりハラハラドキドキしている。それでも、共通の話題があって、とても楽しく過ごしている。弁当食べながらさきちゃんからの質問が飛んできた。
「ねぇねぇ、なぎちゃんの家ってどこにあるの?」
「え、駅前を少し東に進んで右に曲がったところの一軒家だよ。」
「じゃあ、海近いじゃん!」
「うん、うちの窓からも海見えるよ。」
「いいなぁ!」
「最近引っ越してきたばかりで海は1回しか行ってないけどね。」
「あ、そうだ!あそこの海のとこにある神社での夏祭り、今年は4人で行かない?」
どうやら夏休みに近くの神社で祭りがあるようだ。まだだいぶ先の気もするが...
「去年は私が歌の仕事で行けなかったから今年は早めに決めておこうってなってたの。」
何も聞いてないのに答えが帰ってきた。
「なるほど。」
それなら自分もその日は開けておかないとな。
「なぎちゃんも8月9日空けておいてね!」
「う、うん。」
「ねえ!突然で悪いんだけど今日なぎちゃんちに行ってもいい?」
ほんとに突然だな。みんな突然に言い出すのが流行りなのか?だが、今日は昨日配信したので休みの日だ。家には誰もいない。
「いいよ!」
「やった!」
帰りにみんなで家によって遊んでいくことになった。友達が家に遊びに来るなんて何年ぶりだろう。私はとてもワクワクしていた。
間宮さんは何故かとても焦っていたが、あれは一体なんだったのだろう。
私はその答えに家の前に来てから気づいた。
家はほぼ一人暮らし状態で別に見られて困るものなんてないと思っていた。だがVTuberとなった今、配信機材などを見られてしまったら身バレしてしまう!!レン先輩に言われた言葉が脳内再生される。
《そうだよね。でも、こういうのって慣れない方がいいかもよ?ほら、気が緩んで本名とか言いかねないから常に意識持ってね。みうちゃんももう、普通の一般人ではないんだから。》
私はとても焦った。
「あ〜、えっと〜。待って待って!あの〜家の中がちょっと...ね」
「わかった。」
「待ってる。」
素直に聞いてくれた。
「あと、間宮さんちょっと...」
私は間宮さんだけを手招きして玄関に入れた。
「あのさ、なぎちゃん...」
間宮さんに怒られた。
「はい...すいませんでした。」
「もう何やってもしょうがないし、私も協力するから、できるだけ配信機材を見られないところに隠して来なさい。私もあの子たちに気づかれないように手伝うからさ。」
「ありがとう..。」
私は間宮さんに身バレしていて心底良かったと思うのであった。
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「バイバイ〜」
「また月曜日ね〜」
私たちは何とか2人にはバレずにやり通すことが出来た。途中、配信部屋の防音室を覗かれそうになったが、あそこはただの物置ということでやり過ごした。家の構造上それはありえないのだが。
とっても疲れた。家のリビングはお菓子のゴミとかが色々散らばっていた。あれだけゲームしてはしゃいだもんな。
片付けるのも面倒なので明日の自分に任せることにした。私は明日の朝から撮影があることを忘れていた...
次回同期達がようやく登場です。
挿絵っていります?実現するとは限りません
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別にいらない
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あった方がいい、いる
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絵を描け
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小説書くのに集中しろ