【コラボ】美海ちゃんやで。【夏火ミライ 蒼井美海】
「皆さんこんばんは〜!ソラカラ3期生の夏火ミライで〜す。今日はなんと!あの蒼井美海ちゃんが来てくれたで〜!」
「ど、どうも...」
「あれ?美海ちゃん挨拶は?」
「アッ、はい。こんみう〜。ソラカラ3期生の蒼井美海だよ。」
コメント:こんばんわ〜
コメント:こんみう〜
コメント:こんばんわ〜
今、私はびびっている。これまでにないくらいにびびっている。何故びびっているのかと言うと、原因はこの夏火ミライである。彼は京都生まれのバリバリの関西弁。しかも、それはみんなが想像するような優しいイメージの京都弁ではなく、聞いたことなくてもわかるほどの強い大阪弁なのだ。しかもこの男、なかなかのヤバイとのことで、度々危ない発言をしているのである。なので私は何が起こるかわからないこの状況がとても怖いのである。前会った時はこんな感じじゃなくて好青年なイメージだったのに。
だけど、私が何もしなくても話を進めてくれるのはありがたい。ちょっとそのコミュ力分けてくれない?マジで。
「はいはい、みんな今日も来てくれてありがと〜な〜。せや、美海ちゃん!今日なにする?ゲーム?あ、雑談でもええよ〜。」
「え?何も決めてないの!?」
「せやな。決めてもらおうおもててんけど。」
「無理無理無理。」
「あ、それじゃあ今回はあれいっちゃいます〜?」
「あれ?」
コメント:あれいいね〜
コメント:いっちゃいな〜
コメント:あれやるんか
コメント:まさか美海ちゃんにあれを!?
コメント:みうちゃんだとやらかすぞ
「ねえ、あれって何?」
「あれはな〜、ほんま楽しいで!ま!とりあえずやった方がええて!」
「うぇぇぇ...」
なんか嫌な予感がする。この流れはまずいかもしれない。やばい逃げないと。
「あ、やっぱやめt...」
「第3回!おし〇こ我慢スマ〇ラ大会〜!」
私の声は大声でかき消された。
「この大会はスマ〇ラで俺と戦って死んだら水を飲むっていう単純なゲームや!で、先にトイレ行った方が負けな!」
え、何言ってんのこの人。確かこの人配信内では負けたことの無い、ゲームガチ勢ではなかったか?昔なんかの大会で優勝したことあるとかないとか噂にも聞く。てか、既に犠牲者が2人も居るのか。
「そんなん私の負けじゃん。完全に。」
「そう思うやろ?だから、ハンデを設けるんや。死んだら美海ちゃんは200ml、俺は500ml飲む。これで文句ないやろ?」
「え、それでもダメじゃない?絶対負け続けるじゃん。」
「じゃあ、これならどうや。試合設定はストック99!これなら俺もいずれかは死ぬ。」
「ん〜それなら...行けそう。」
「やろ?ほなはじめよか!」
いやいや、何言ってんだ私!?こんな勝負受ける必要ないだろ!こっちが確定で負けるヤツじゃん!コイツ嫌い!
そんなこと考えているうちに、既に勝負は始まろうとしている。仕方ない。死ななければいいのだ。私はスマ〇ラは結構やっている方だ。まあ、オンラインではなかなか勝てないが。でも、避け続ければ死ななくて済むだろ?
「カ〇ビィにしよ。」
「よっしゃ俺はド〇キーを使うで!」
「え、なんでド〇キー?」
「え、おもろいからやん。」
何それ。いいの?倒しちゃうよ?私もこれなら行けるのでは?相手はお遊びモードだし。
そんなことを思ったのはもう過去のこと。私は負けないためにガチで逃げたのだが、相手はそれを上回るスピードで技を繰り出してくる。1度ハマるとコンボでボコボコにされた。これで既に3ストック目を失った。
「はい!それじゃ水飲んでね!」
「ううぅぅぅぅ...」
ごくっごくっ!ぷは〜!
コメント:いい飲みっぷり!
コメント:これはもうみうちゃんの負けでは?
コメント:漏らすなよ〜
「誰が漏らすか!」
私はズルをしようと思ったが、なんと言っても200mlである。女の子になってしまった私の小さな口ではこの量を一気に飲み干せないので、量を少なくして一瞬で飲んんだらすぐにバレてしまう。かと言って少ししか飲んでないように見せかける演技力は私には無い。まずい。これは非常にまずい。
飲み終わると直ぐに試合が再開される。相手のダメージは80%。よし!これなら1回は倒せる!私は掴みにかかった。
「ホイホイ!はい〜!」
だが、簡単に避けられてしまう。それどころか返り討ちにされる。助けて〜。そして、カ〇ビィは落下した。
「あ゛あ゛あ゛!!」
「ざぁんねぇ〜ん!はい、水な〜。」
「くそ〜!」
コメント:くそ煽るやん
コメント:うわぁ...うざぁw
コメント:草
なんで、ただでさえウザいのに、なんで関西弁になるとさらにムカつくんだろうか。
う...ちょっときつくなってきた。前はもっと我慢できたのに、体が女になったことでトイレが男の時よりすぐ行きたくなってしまう。早いとこ倒さないと。
「あ、水無くなった。」
「取ってき〜や〜。」
私はキッチンに水を取りに行く。なんでこんなことしてるんだろう。そんなことを思いながら水をコップに入れ、部屋に戻る時に思いついた。そうだ、奇襲してやろう。
静かに部屋に戻ると、画面ではド〇キーがモーションで煽っている。あ〜!うぜ〜!
「うりゃ!」
「は?なんや!」
私はまだ水を汲みに行っている振りをして急にカ〇ビィを動かし、煽っているド〇キーを吹っ飛ばした。
「ずるやん!!」
「煽ってくるそっちが悪いんです〜。」
「くそっ!負けないつもりでいたのに!」
「飲んでくださ〜い。」
「くそおおおお!」
相当私にやられたのが悔しいらしい。まあ、私をこんだけボコボコにしたのだ。少しくらいは飲んでもらわないと!
ごくごくと水を飲む音が聞こえる。500mlを一気飲みしたようだ。
「う...結構量あるな。次負けたらやばいかもな。」
「でしょ〜?このあともたっぷり飲ませてやる!」
コメント:煽りよる
コメント:陰キャがイキってる
コメント:みうちゃんが珍しく煽ってる
コメント:あんま煽んない方が...
コメント:もう手遅れじゃね?
「絶対ぶっ飛ばしてやる。」
私はそのあとボコボコにされた。その間私はミライを1度も倒せなかった。そろそろ私の膀胱は限界に近い。
「う、やばい...と、トイレ...」
「早めに行った方がええんやない〜?」
「う、ま、まだ負けて、ない...んっ!?」
コメント:!?
コメント:どした!?
コメント:漏らしたか?
「え、大丈夫か?まさか漏らしてへんやろな?」
「漏らしてねぇよぉぉぉぉ!!」
私は相手が油断している隙にド〇キーを吹っ飛ばした。
「ふっふっ!」
「またや!せこすぎる!」
「これも作戦だ...っ!?」
ドンッバタンッ!
コメント:あ
コメント:あ
コメント:これはw
コメント:トイレ行ったなw
私は一矢むくいたところで力尽き、扉を乱暴に開けトイレに駆け込んだ。あ、あぶね〜、危うく部屋がベチャベチャになるところだったぜ。全世界に私の音を流すなんて死んでもやりたくない。
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「どれがええかな〜?」
コメント:歌ってみた
コメント:先輩たちとコラボ
コメント:ASMR配信
「お、ええねそれ。それにしよう。」
「ふ〜危なかった〜。」
「お、帰ってきた。」
私がトイレに行っている間にゲーム画面は普通の配信が画面に変わっており、ミライは何やら視聴者に質問しているようだった。
「ん?これ何してんの?」
「え、美海ちゃんの罰ゲーム決め」
「は?」
「そして今、ASMRに決まった。」
「は?」
「ってことで、美海ちゃんのASMR配信お楽しみに!ほな次の配信でお待ちしてます〜!」
コメント:ほな
コメント:ほなな〜
コメント:楽しみ!
配信は終了しました
こいつクソだ。まじで無理。女としても男としても。罰ゲームとか聞いてないし。勝手に配信終わるし。ついでに逃げるように通話から抜けやがった。マジでヤバいやつ。
私は文句ばっかり言っていたが、ふと疑問が浮かんだ。
ASMRってなんだ?
関西弁合ってます?関西弁間違ってたらすいません。
挿絵っていります?実現するとは限りません
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別にいらない
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あった方がいい、いる
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絵を描け
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小説書くのに集中しろ