文化祭が終わって、1日。
今日は土曜日で休みの日。昨日はなんだかんだで文化祭結構楽しかったな。メイドは恥ずかしかったけど、ライブは結構盛り上がったし、その後もみんなでカラオケ行って歌いまくった。
今日はとっても疲れていたので、昼過ぎまで寝てしまった。まあ、ライブやカラオケの後の高揚感で夜あまり寝付けなかったってのもあるけど。
あ、そうだ。今日はこれから配信するんだった。今日はちゃんと配信前に起きれたし(先週コラボ配信に遅刻して怒られた)、寝ぼけてもない(一昨日寝ぼけてふにゃふにゃしていてそれの切り抜きが伸びている)ので、大丈夫なはず。
「よし、配信するかー」
....ん?喉が痛いんだけど?なんだこれ。
確認のために声をもう一度出してみる。
「あー」
やっぱり喉が痛い。風邪....?いや、なんか違う。....昨日のカラオケかな?普段のレッスンで散々喉を痛めないような歌い方をしろと言われていたのに、気が緩んで連続で歌いまくったもんなぁ....。みんなが歌上手い上手い言うから....地声で歌ったらバレるからめっちゃ声を高くして歌ったせいか....
配信....やるべきか?う〜ん....。阿部ちゃんに聞いてみるか。
阿部:どうしましたか?
蒼井美海:実は昨日、喉痛めちゃったみたいで....
阿部:そうですか。病院行きましたか?行っていないなら、うちのライバーが前にかかったことのある所を紹介しますよ。
蒼井美海:病院...ですか。行かなきゃダメですか?
阿部:行って欲しいですね。何かあってからでは遅いですから。今日の配信は中止にして、病院に行ってください。
蒼井美海:はい....
まじか....病院か....やだなぁ。配信したかったなー。あー、行きたくない。めんどくさい。誰か代わりに行ってくれないかなー。
.....こんなこと考えててもしょうがないか。さっさと行ってこよ。私は重い足取りで阿部ちゃんに紹介してもらった病院へ向かった。
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【雑談】少しだけ。お話しよ?告知あり【蒼井美海】
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「あー、あー。はいどうも。こんみうー。ソラカラ3期生の蒼井美海だよー!」
コメント:こんみう〜
コメント:こんみう〜
コメント:こんみう〜
「あ゛ぁー。あー、やっぱダメだ。」
あー、喉痛い〜。無理〜。
「....あのー、すいません。喉痛めちゃいました。だから今日はこの声でやっていきまーす。」
コメント:草
コメント:声低っ!
コメント:何その声
コメント:イケボ
「そ、そう?イケボかな...?イケボ....う〜ん?」
男の時に言われたかったなその言葉!そんなこと言われたこと無かったぞ!....てか、そもそもあの時代は人とあまり喋ってなかったような....いや、あの時代は過去のことだ。あまり思い出さないでおこう。うん。
コメント:いつもの声もいいけど、この声もいいな!
コメント:なんか新鮮
コメント:声作ってたの?
「声は作ってないよ?普段のがほぼ地声みたいなもんだよ。ただ普段の高い声とかは喉が痛くて出せなくて、低い声なら出しやすいからこの声なの。」
コメント:へ〜
コメント:あれ地声なんだ
コメント:あれが地声なら本当にお茶目っぽい
コメント:あ〜、初期設定?
コメント:初期の頃は今の普段よりこんな感じでもうちょっと低いだった気がする
「初期設定言うなし!公式設定だから!私お茶目で可愛いでしょ?ピッタリじゃん!あと、あの頃はホントに自分のこと嫌いだったり落ち込んでたからそれがでてたのかもね〜。」
コメント:そう言われればそうだな
コメント:設定www
コメント:草
コメント:そんなこと言っていいのかw
コメント:そうだったんだ
「まだまだ3、4ヶ月ぐらい前の話だから最近と言えば最近だけど、たったそれだけの時間で色んな人と関わってきて変わった気がするよ。自分でもわかるもん。」
コメント:そうだよな
コメント:みうちゃんは成長してるよ
コメント:こんなにも大きくなって...パパは嬉しいよ
コメント:みうちゃんを見てると子供の成長を見ているようでほっこりする
コメント:今ならあのみうちゃん大好きーズの3人の気持ちがよくわかる
コメント:あの3人は身近で見てるからこそあそこまで好きなんだろうな
確かに前からお姉ちゃんだのママだの言われているあの3人だが(私もたまにそう呼ぶ)、そういうことを思ってたのかな....なんだか嬉しいけど、恥ずかしい。
「ん...。そんなに私のことを話されるとなんだか恥ずかしくなってきたよ。」
コメント:恥ずかしがってるのかわいい
コメント:好きぃ
コメント:この前みうちゃんの成長記録っていう切り抜きがあったな
誰がそんなの作ってるんだよ。暇人かよ!
「何その切り抜き!私まだ見てない!ってかそんなの切り抜かなくていいから!恥ずかしい....もう!話変えようよ!」
コメント:えー
コメント:あの切り抜きまじで最高だった
コメント:結構伸びてるぞ
コメント:今見てきたけど50万回再生されてた
コメント:動画の最後の方にこの前の遅刻したのもあったなw
ヤバい、この流れは長々と続いて私だけがダメージ受けるだけだ!!ってか、先週の配信まで切り抜かれてるのか....や、やめよう、ここは無理矢理話を変えなければ!
「そ、そうだ、話したいことがあったんだ。」
コメント:なに?
コメント:?
コメント:めずらしい
「実はこの前この喉の件で病院行ったんだけどね、診てもらう前に問診票みたいのがあって、その欄にあなたの職業は?っていうのがあってね、アイドルとか声優とかの項目があったの。で、配信者っていう項目もあってびっくりしたよ。時代だね〜」
コメント:今ってそんなのあるんだ
コメント:配信者とかイマドキだな
コメント:みうちゃんはどれにしたの?
「配信で喋りすぎたり歌いすぎたりして喉壊しちゃったりする人が増えてるのかもね。あ、私は普通に配信者ってしたよ?アイドル....ではあるけどなんか違くない?」
私も流石にどっちにすればいいか迷った。でも、基本の活動はまだ配信者なのでそっちにした。
「それで、この話にはまだ続きがあるんだけど、診てくれた先生がおじいちゃん先生でさ、配信者ってところにチェック入れたはずなのに、『お嬢ちゃん、アイドル?』って言われてびっくりしたよね。」
コメント:そんなことあるんだw
コメント:アイドルじゃん
コメント:リアルでもかわいいんだろうな
コメント:勘のいいおじいちゃんは嫌いだよ
「いや、まあ、コミュ障出してほとんど喋れなくて、配信者っていうのは言ったんだけど、それ以外はうんうんって頷いてただけなんだよね。」
仲のいい人とかは喋れるようになったけど、やっぱり人見知りは治らない。いつまでも治ることは無い。コミュ障 is forever。
コメント:うんうん
コメント:さすが
コメント:さすみう
「それでね、先生には歌いすぎだねって言われたよ。」
コメント:歌いすぎ....?
コメント:歌枠1回もやってないみうちゃんが?
コメント:え?なんで?
コメント:歌枠まだ?
歌枠、それは配信者が好きに選曲したり、視聴者からのリクエストを貰いながら楽しく歌を歌うというだけの配信。言わばカラオケ。
でも、私はデビューしてから約半年、1度もそれを行っていないのだ。
「いや...友達とカラオケ行ったというか、そこで歌が上手いって言われて調子乗っちゃって...ほら、ボイトレとか歌の練習はいつもやってるから....」
コメント:で、そのザマとw
コメント:なるほどねw
コメント:みうちゃんらしいっちゃらしいかも
コメント:ところで歌枠まだ?
「ご、ごめんなさい....う、歌枠かぁ...ん〜...え、みんなそんなに私の歌聞きたい?」
コメント:もちろん
コメント:あたりまえじゃん
コメント:
コメント:なんで今までやってこなかったの?
「う...スパチャでそんなこと言われると何も言い返せないんだが...」
そう、私が今までやってこなかった理由は、もちろん歌が下手だからって言うところはあるけど、他にもっと大きな問題があった。
自分の声をあまりよく理解していなかったからだ。
最初にボイトレを始めたくらいの時ぐらいまでそういう気分だった。元々歌が上手くない上に、この女子の体になってからなんてどんな声が出るのかなんて知らないし、試そうともしなかった(今となってはなんでしなかったのか謎である)。
それでまあ、当時は結構ネガティブ思考だったし、配信で歌うのは怖かったのだ。そんなに私の歌に需要ないと思ってたし。
だけど今は違う。自分の声や歌い方もわかってきたし、みんなに上手いって言われるくらいだ。
「歌枠....やろうかな...?」
コメント:おお!
コメント:ついに!
コメント:みんなが待ち望んでいた歌枠!
コメント:まずはその喉直せ
コメント:喉大丈夫?
「大丈夫大丈夫。治ってからやるから。未定ですけどね〜。」
コメント:待ってます
コメント:ちゃんと治せよ
コメント:無理すんな
「みんなありがとうね。あ、そうだそうだ。告知しなきゃだった。」
そう、今回の告知はこの前収録した文化祭ボイスの発売を告知するんだった。私の初めてのボイスということで私から発表という形になっている。
久しぶりの告知ということでチャット欄は爆速で流れる。
コメント:なんだなんだ?
コメント:告知待ってました!
コメント:何かあるのか?
「はい、実はねこの配信が終わるのと同時に私やソラカラメンバーの期間限定文化祭ボイスが発売されます〜。いえ〜い!」
コメント:うおおおお!
コメント:みうちゃんの初シュチュボ!
コメント:絶対買います!
コメント:え、その声なの?
コメント:イケボ?
「いやいや、これはだいぶ前に撮ったやつだから普通の声だよ。いやー、こういうのって難しいね。台本から考えろって言われて難しかったよ。」
コメント:なんだー、イケボじゃないのか〜
コメント:えー
コメント:イケボが良かった
コメント:イケメンみうちゃんも見てみたい
え?そんな私のイケボって需要高いの?てか、多分君たち男だよね?なんでそんなにイケボを望むんだ?頑張って女子高生っぽいセリフ考えて読んだのに。
「頑張ってかわいいの考えたんだから!ちゃんと買って聞けよ!お前ら!」
コメント:はい
コメント:もちろん買うよ
コメント:あたりまえじゃん
「感想待ってるね!」
私の初めてのシュチュボはクオリティ的には自分では満足していない。なぜなら文化祭やる前に撮ってるから、それっぽくないかもしれないのだ。他の人にはどのように聞こえるのか感想を聞きたい。
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文化祭が終わり、平穏(日常)が戻ってきた学校に、私の声にならない悲鳴が響き渡る。なぜなら、ななちゃんが私のシュチュボを私の目の前で聴いてニヤニヤしながら私にも聞かせてきたからである。
恥ずかしすぎるだろこれ。
感想は『結構良かったよ。』と高評価であった。
どういう反応すればいいんだこれ。