VTuberになるために   作:Cucu

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今日2本目です。

この話は結構楽しかった。

一期一会です。


#6出会い1

え〜、私はぼっちです。でも、今日は違います。たくさんの人に見られております。なんででしょうね。ははっ!

 

 

なんでこんなことになったのか、ちょっと前に遡ってみよう!

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

午前中の授業が終わり、昼休み。私は頭を抱え悩んでいた。

 

 

すると、隣席の女子の間宮ななこ(このクラスの委員長)が話しかけてきた。

 

 

「青野さん、大丈夫?体調悪い?」

 

 

私は体調が悪く見えるほど顔をしかめていたようだ。

 

 

「ん、だ、大丈夫だ、よ?ちょっと悩んでて。」

 

「悩み事?良かった聞かせて!何か力になれるかもしれないよ。」

 

 

私はどうしようかと迷った。もちろんVTuberであることなど言えない。ん〜、困った。

 

 

私が少し悩んでいると、向こうから話しかけてきた。

 

 

「言えない悩みだった?ごめんね。」

 

「いや、いいよ。こんな私にも気を使ってくれて。」

 

「いえいえ〜。何の解決にもならないかもしれないけど、何か気分転換することも大事だよ。」

 

「気分転換?」

 

「うん。歌を歌うとか。」

 

 

私は基本カラオケには行かない。友達なんていないし、1人で行っても悲しくなるだけだ。

 

 

すると、彼女はこう言った。

 

 

「放課後、時間ある?」

 

 

今日は配信しない予定。

 

 

「う、うん。」

 

「一緒に来て欲しいところがあるの!!」

 

 

え、やっぱり陽キャはいきなり誘ってくるもんなの?こっわぁ。

 

 

とかいっても、断ることは出来ない私であった。

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

私はてっきり、カラオケに行くのかと思っていた。

 

 

間宮さんについて行くと、そこはなんとソラカラの事務所の隣にあるスタジオだった。そこはソラカラを運営する会社が親会社のスタジオ、つまり、ソラカラのスタジオでもあった。でも、普通のレコーディングスタジオなため、一般の人も使うことが出来る。でもなんで?まさかソラカラの人なの!?

 

 

「私、実はYouTubeで歌ってみたを上げてるの!あ、みんなには秘密ね。」

 

 

と言って、スマホのYouTubeの画面を見せてくる。それは私もよく知っている『みこみこ。』という有名なボカロPであり、歌い手だった。登録者は32万人もいる。ボカロで曲を作り、それを自分で歌ったりしてる人。他の人の曲もカバーすることもあれば、たまにゲーム配信も行っている。私は『みこみこ。』のファンである。

 

 

え、何言ってんのこの人。そんな秘密簡単にただのクラスメイトに喋っちゃっていいの?

 

 

「知ってる?」

 

「うん知ってる。もちろん知ってる。でも、まさか間宮さんだったなんて。」

 

 

私は驚きを隠せない。冷静を装ったが、さすがに顔に出ていただろう。そんな私を見て間宮さんは笑っていた。

 

 

「実はそうなんだよ。仲のいい友達には言ってるんだけどね。青野さんは特別。」

 

「それでなんでここに?」

 

「私今から歌ってみたを録るの。ちょっと見学して行って欲しい。あなたが何に悩んでるか分からないけど、何か考え方とか変わるかなぁって思って。」

 

 

間宮さんことみこみこ。さんは平然とスタジオの中に入っていった。私はどうすればいいかなんて分からず、急いで着いていくのだった。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

「ここってVTuberのスタジオで、結構色んな歌い手の人とかも来るんだよ!」

 

 

「へ、へぇ〜」

 

 

しばらく雑談(コミュ障発動)して待っていると時間が来たようで、間宮さんと一緒にスタジオに入って行った。

 

 

「今から打ち合わせをして、その後に歌を録るから。」

 

 

と言って近くの椅子に座った。

 

 

そこに大人の人が2人ほど入ってきて、打ち合わせを始めた。間宮さんの隣にいる私は、「え、私ここにいていいの?」という感じでかなり場違いな気がしていた。

 

 

間宮さんは大人の人と歌う曲の詳細について話していた。すごく楽しそう。自分はデビューしたてで、スタジオなんて使ったこともないので、正直とても緊張していた。

 

 

収録が始まった。間宮さんは発声練習をしている。さっきまであんなに笑ってたのに、とても真面目な顔になっていた。私は特別に見学させてもらっている。私は窓を挟んでその様子を見ていた。

 

 

間宮さんが歌い出す。その曲は私も楽器で弾ける(今は弾けない)、よく知っている曲だった。でも、間宮さんが歌うととても、綺麗でかっこよかった。でも、真面目な顔の中にも楽しさを感じた。間宮さんは楽しんでいるのだ。歌うことを。

 

いつもYouTubeで聞いている声とは違って聞こえた。でも、普段クラスでみんなまとめたり、盛り上げている彼女と同じに見えた。

 

 

私は何か勘違いしていたのかもしれない。

配信者はみんな画面の向こうの人を楽しませるだけでなく、自分も楽しんでいたのだ。たとえ辛いことがあってもそれが楽しいから続けていける。そこにファンの人たちの声援があればもっと楽しくなる。

 

 

それが、私に足りなかった考えかもしれない。コラボのことも楽しめばいいのだ。相手と話すのも楽しめばいいのでは?

 

 

 

間宮さんは曲の別パートを録り始めた。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

しばらくして、トイレに行きたくなったので私はこっそり部屋から出た。

 

 

トイレを探すためにキョロキョロする。

 

 

 

するとある文字が目に入った。

 

 

 

「ソラカラレコーディングスタジオ」

 

 

 

そこであることに気づく。

 

 

 

ここはソラカラのスタジオである。

 

 

 

ソラカラ専用の部屋があるのだ。

 

 

もしかしたら誰かいるかもしれない。

 

 

いても、顔は知らないので分からないだろうけど。

 

 

少しだけ覗いてみる。

 

 

「こ、こんにちは〜」

 

 

返事はない。誰もいないようだ。

 

 

覗いていると後ろから声が聞こえた。

 

 

 

 

 

「こんにちは。あなたはだれ?迷子?」

 

 

 

 

「なっ....!?!?」

 

 

私はビクッとして、変な声を発しながら振り返るとそこには大人しめそうな長い黒髪の清楚な見た目の女性が立っていた。

 

 




間宮ななこ
誕生日11月13日 17歳
クラスの委員長
みんなからしたわれている
クラスの人気者

活動名・みこみこ。登録者約32万人
ボカロP・歌い手
ゲーム配信もしている


こんな高校生いたらスゴすぎですね
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