とりあえず10話までは頑張ろう。
今回ちょっとごちゃごちゃしてて分かりにくかったらすいません。
何とか気合いで理解お願いします。
この話は結構やりたい放題です。
新たな出会いが欲しいです。
・間宮視点
今日は友達と来れたのでだいぶ緊張がほぐれて、いい歌が録れた!
私は歌を録り終わり、少し休憩していた。
「青野さん遅いなぁ」
収録中にトイレに行ったとはスタッフさんから聞いたが、さすがに長い。
一度見に行ってみるか。そう思い私はトイレの方へ向かった。
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同時刻
・青野視点
私はそこにいた女性と会ったことは無かった。が、どこかで聞いたことある声。一体誰なんだろう。聞いてみよう。
「あ、あの、どっかで会ったことあります?」
それまでは相手も不思議そうな顔をして見ていたが、私の声を聞いた途端、パッと顔を明るくし、こう言い放った。
「あっ!もしかして美海ちゃん?」
私の心臓はドキッと跳ね上がる。え、身バレ?まじ?デビューして1週間たってないが?最速記録更新?
「中身も可愛いね〜」
あたふたしていると、女性はこうも言った。
「私よ、私!赤刎レンだよ!」
いつもの聞きなれたテンションの声が聞こえた。私は今日二度目の衝撃を受けた。
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私はさらにまたやらかしたのかと思った。だが、そうではなかった。なんと!レン先輩であったのだ。身内で良かったことの安堵と共に、さらなるある一つの事に思い至る。
「あんなに誘っていただいてるのに、断ってすいません!!!」
今日一大きな声が出た。
「いえいえ〜、気にしてないよ〜。」
ああ、良かった。心が広い先輩でよかった。
「先輩はここに何しに来たんですか?」
私は疑問に思ったことを聞く。すると、
「また今度、新曲出すでしょ〜?それのレコーディングだよ!」
「そうなんですか!?」
え、そんなん知らない。まだ未公開情報ですよね?私が知ってもいいの!?
「あっ!そうだ!この歌、合いの手を入れるところがあるんだけどそれがまだ決まってなくて、それはまた今度レコーディングすることになってたんだけど...やってみない?」
「え?」
え?なんかサラッとやばいこと言ってない?コラボとかなんにもなしに本人の曲に私の声が入る?やばくないそれ?
「やる?」
「あ、はい。」
私はいつもの如く断れなかった。
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こんなに大勢の人に見られるのは人生で初めてだ。いや、クラスで転校してきた時あったような...?
まるでライブしているようだ。私は歌ってみたや歌枠すらもまだやった事ない。それなのに先輩の前で、歌う(合いの手)の!?いきなりこんなことやらされることってあるの!?
とか思っていた時期が私にもありました。発声練習とか、やり方を知らないのでとりあえずさっきの間宮さんを真似してみる。やり方が合ってるかわからないが、先輩がにこにここちらを見てくる。初めて聞く曲だから全くわからなかったけど何回かやったら、意外とすんなりできたとおもう。(普通にほんのちょっとだけだった)。バカ緊張して何回もミスったけど。
「よかったじゃん。」
「そ、そんなことないですよ。先輩の方が何倍もすごいですって。」
「い、いや〜。後輩に言われると照れるね。」
「先輩の生歌を同期の誰よりも先に聞けてよかったです。」
「そんなこと言って貰えて嬉しいよ。あ、そうだ。美海ちゃんはレコーディングでもないのになんでここに来たの?」
「あ」
完全に忘れてた。間宮さんはそろそろ収録終わってるよね?うん。終わってないはずがない。
「実は友達(?)がちょっと...」
「友達いるんだ。良かった。配信でぼっちみたいなこと言ってたから、友達なりたいなぁって思ってたんだよね。」
なんか酷いこと言われた気がする。
「友達が収録に来ているんです。多分終わってるんで行かないと。」
「友達何か動画上げてるの?」
「はい、歌ってみたとかを上げてるみたいです。(これ言ってよかったのかな?)」
「へぇ、すごいね。早く行ってあげなよ。待ってるよ。」
「はい!」
私は勢いよく部屋のソラカラレコーディングスタジオの扉を開ける。
「「あ」」
目の前にみこみこ。こと間宮さんがいた。
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・再び間宮視点
トイレに行ったが、結局青野さんは見つからなかった。どこへ行ったんだろう。
一応フロントの人に帰ってないか聞いてみたが帰ってないと言われた。仕方なく部屋へ戻って青野さんの帰りを待つことにする。帰り道に何人かの大人の人とすれ違った。ソラカラのスタッフさんだろうか。ソラカラの専用の部屋に入って行く。
「誰かやってるのかな?」
私はソラカラの大ファンである。いわゆる箱推し。みんな面白いしかっこいいし、憧れている。最近は3期生が入ってきてかなりの盛り上がりを見せている。このスタジオで歌を録り始めてからそんなに経っていないので、まだ会ったことあるのは赤刎レンさんだけだ。赤刎レンさんは実は大学生(Vでは高校生)で歌がとっても上手い。
しばらく待ったが、行方不明の青野さん。青野さんには悪いが、正直ソラカラのところに誰がいるかの方が気になっていた。
「ちょっとだけ...ね?」
気づいたらドアの前まで来ていた。スタッフさんが中から出てきた。中からは話し声だけが聞こえる。
今はレコーディングは行われていないようだ。
い、今なら少しくらいいいよ...ね?
少し緊張するが目の前に推しがいるかもしれない、そんなことを思いながらドアノブに手をかけた...が、ドアが勝手に開く。
「「あ」」
ドアの開いた先には青野さんと赤刎レンさんがぽかんとした顔でこちらを見ていた。
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合流
ドアを開けた目の前に立っていたのは驚きの顔をした。間宮さんだった。
「え、赤刎レンさんとどういう関係?」
「え、あ、え〜っと??」
どうしよう、今度こそ身バレだ。私は何とか言い逃れできないか必死に考える。
「あ、みこみこ。ちゃん!こんにちは!」
私の後ろでレン先輩が挨拶をする。
「もしかして、友達ってみこみこ。ちゃんなの!?」
「そ、そうです。」
え、もしかして知り合い!?私は何も出来ずに間宮さんに質問攻めにされるのであった。
かくかくしかじか。
私は間宮さんに全てを話した。VTuberであり、蒼井美海であることを。
間宮さんはソラカラの大ファンで配信などでもたびたびオタクムーブを見せているようだった。意外すぎて、普段の間宮さんでは想像できなかった。
ましてや、実は3期生の中では
「ええ!?まさかあの蒼井美海が私の隣の席にずっと居たなんて!今までなんで気づかなかったんだろう。」
えー、それは私が普段から喋らないからですね。はい。
「どうして蒼井美海だって言ってくれなかったの?」
「普段どんな曲歌う?」
「歌枠配信する予定ある?」
「私の歌、配信で歌ってよ!」
その後も間宮さんからの質問攻めは止まらなかった。
私はみこみこ。さんの連絡先をもらい、そして先輩からはオフコラボしようと言われた。オフコラボなんて本当はしたくないが、目の前に本人がいると断れない私。はいと返事をしてしまう。ま、楽しめばなんとかなるだろ?気楽に行こう。
間宮さんは別れ際に、
「明日のコラボ配信楽しみにしてるから!」
配信を楽しみにしてくれる人がいるんだ。
私の理想のVに少しだけ近づけたかな...?
私はすっかり緊張や悩みはなくなり、明日の鈴音奏とのコラボすら楽しもうと思うようになっていた。
赤刎レン
ソラカラ2期生
誕生日4月25日18歳(リアルは20歳)
登録者27万人
普段はゲームや雑談、歌枠配信をしている。
歌が評判でめちゃめちゃ上手い。
普段かわいいのと歌うときのかっこよさのギャップがすごい。
設定上高校生である。
なかなかごちゃってしてました。すいません。