僕のヒーローアカデミア WE ARE LETHAL PROTECTOR! 作:のろまな怪獣
感想ありがとうございます。これからもどんどんお願いします
そして今回から話は一気に進んで本編のUSJ編までぶっ飛びます
―ねぇ知ってる?
―悪いやつの頭を食べちゃう怪物のこと
―絶対に悪いやつ、しかも飛びっきりの悪いやつしか襲わないんだって
―例えば殺人鬼とか…ね
「うわぁあああああ!?」
深夜、誰も通ることがないであろう路地裏に男の悲鳴が響き渡る
男は逆さまになりながら目の前の"怪物"から逃げようとじたばたしている
だがまるで大木のような太い腕が男の足を握っていたため無意味に終わる
「人のカバンを奪って挙句の果てに持ち主の彼女に襲いかかろうとしたな?お前みたいなやつは人間のクズだ。生きている価値はないよな?」
「や、やだぁ!!助けてくれぇえ!!」
男の命乞いに対してヴェノムは長い舌で男の顔を舐め回し、笑いながら誰かに話しかける
「なぁ、こいつの頭を引きちぎってバスケでもしよう。ドリブルで顔の原型が無くなるくらいにボコボコにしてやろう!」
「ストップだ、ヴェノム」
頭を掴んだ瞬間、ヴェノムの中から江都辺が話しかける
「なんだ?こいつも食わないのか?」
「あぁ、俺らが食べるのは人を殺したやつだけだ」
「そうか。こういうのは食った方がいいと思ったが…わかった」
ヴェノムは男の鼻の中に触手を突っ込み、気絶させる
「これに懲りたらもう二度と女性に近づくなよ!ケダモノめ!!」
そう言うと男をゴミ箱へ放り込み、カバンを拾って近くに座り込んでいた女性に渡す
「もう心配ない、君のカバンは無事だ。なぁに、気にする事はない。当たり前のことをしたまでさ。もうこんなところを歩くなよ?」
ヴェノムは女性の頭を優しく撫でて、壁に爪を立てながら闇の中へ姿を消した
「……き、き、キャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」
深夜、裏路地から再び叫び声
しかも今度は女性の声が響き渡った
「悪いやつは山ほどいるが…殺人を犯すやつはなかなかいないな」
「オールマイトがいるからなぁ、あの人のおかげで日本の犯罪率は6%をキープ出来てるんだ」
あの後、江都辺とヴェノムは近くで1番大きなビルの屋上で食事をしカバンを枕にして星を眺めていた
「それだけじゃない。オレ達が未然に防いでるおかげだろ」
「俺達とナガン、あとホークスだな。彼らは優秀だ。あそこにいた頃の俺達よりな」
そう言って江都辺がコーヒーを飲もうとした瞬間にヴェノムが江都辺に頭突きをする
「っだぁ!?」
「そんなことないだろ!オレ達は最強だ!!オールマイトがなんだ!ナガンやホークスは確かに優秀だが…オレ達には及ばない!!」
「あのなぁ!!だからって頭突きすんな!痛てぇ…!」
「決めたぞ!!明日は悪い奴らを沢山捕まえてヒーロー事務所の前に山積みにする!!」
「わかったわかった…けどその前にナガンの様子見に行こう」
「なんだ、久しぶりに名前を出したから寂しくなったのか?それとも嫉妬か?」
「…どっちもかな」
「お前はもっとグイグイいけ。戦いの時はグイグイ行くのに恋になったらこうだ」
「うるせーな!寝るぞ!」
「すぐはぐらかすのも良くないところだぞ、陸」
ヴェノムはニヤニヤ笑いながら陸の中へと入り、2人は眠りについた
ー翌朝ー
「さぁ朝だ!悪人に裁きの鉄槌を下そう!」
「うっし、じゃあまずは…もしもしおばちゃん?」
江都辺が連絡をかけたのは新たなヒーロー公安委員会の会長
『何かしら?』
「裏で敵…つっても有象無象のチンピラたちが動き始めてる。数減らしつつ情報引っ張り出して公安にポイポイしてくからよろしく頼む」
『は?ちょっと待』
ブチッと携帯の電源を切り、ヴェノムはビルから降りて下水道へと入っていく
「頭を食ってもいい社会不適合者の愚か者は何人いるかな?」
「んー…今回は様子見だが人を殺してる奴がいたら食ってもいいさ」
「それは楽しみだ!!」
マンホールを蹴り飛ばし、チンピラ達のたまり場に到着し壁に張り付き、中を覗き込む
「…そろそろだな」
「あぁ、ワクワクするぜ」
「しかもガキ共を殺すだけの楽な作業!!」
「チンピラ達の数は14人。見た感じ分かるのは異形2人、発動7人…残りは変形か?」
陸が分析しているとチンピラ達は粉のようなものを吸って、ソファに座り込んでワイワイと騒ぎはじめ、ヴェノムはそれを見て顔をしかめる
「おいあれ見ろ、陸。吸うとハッピーになれるヤバいのでエンジョイしてるぞ」
「あぁ、あいつらの頭だけは食わないでくれ。俺の頭までパッパラパーになっちまうよ」
「あいつらの脳みそはソニーとシェールより小さそうだ」
2人が話しているとはしゃいでいるチンピラたちの前に黒い渦が現れる
「来たァ!行くぞお前ら!!」
「「「おぉぉおおお!!!!」」」
「おっともう移動の時間か、オレ達も行くぞ!」
ヴェノムは窓ごと壁をぶち破りチンピラを追いかけその渦の中へ突っ込む
「いいか、なるべく殺すなよ!とっ捕まえて…」
「情報を吐かせて刑務所へぶち込む!そうだろ?」
「あぁ!その通り!!」
渦の中を抜けると岩肌の見えるまるで山岳地帯のような場所に出る
「……天井があるな。なんかの施設か?」
辺りを見回すと先程の敵達が女2人、男一人を囲っているのが見えた
「愚かなヤツらめ…ぶっ飛ばしてやる!!」
地面がえぐれるほどの力で大きく跳躍し、"
ーヴェノムがくる少し前ー
「うぉっ!!っぶねぇ!マジで!!今三途の川見えた!!」
「上鳴あんた…!うだうだ言ってないで交戦して!!」
「いや、俺の個性見たろ?戦闘訓練ん時!俺のは"纏う"だけであって"操作"は出来ねぇの!2人まで巻き込んじまう!」
「くっ…数が多いっ!」
「2人とも!なるべく離れないように!!」
3人が敵と距離を取り、気づけば壁際まで追い込まれていた
「おいおい…大人しく殺されな?」
「足掻くだけ無駄なんだ、大人しく俺らのされるがままに…なっとけぇ!!」
1人の敵がのこぎり状の剣を3人に向けてふりかざし、2歩、3歩と近づいた瞬間
3人の視界が黒く染る
「なっ!?」
「うわっ!」
「び、びびったぁあ!!」
筋肉質な黒い体、こちらをみる白い眼、鋭く歯並びの悪い牙
それを見て上鳴がハッとしたように話し始める
「も、もしかして路地裏に出るって言う噂の怪物…!!!」
ヴェノムは上鳴に近づき、頭を撫でる
「よく持ちこらえたなお前たち。もう大丈夫だ」
「え、あぁ…」
「3人相手、しかも子供に大人が雁首揃えて…情けなくてみてられないぜ」
ヴェノムは敵たちの方へ向き、呆れた顔でそう言った
「なんだテメェ…バッ!?」
剣を持っていた敵は再び歩み寄せるが顔面に黒くて大きな拳がめり込み、来た道をそのまま吹っ飛んでいく
「オレたちは…ヴェノム、"
なんで新しい公安会長と話しているのかはキャラ紹介文の時に全部まとめて書いて出そうと思います