学校のテストがあるのに何やってるんだろ、オレ・・・。
それと、あとがきにて二つほどお知らせがありますので、ご覧下さい。
それではどうぞ。
「で、呼び出されたのはいいが、なんで誰もいないんだ?」
自己紹介が終わるなり、十六夜は周囲を見ながら言った。
「こういうときは、この箱庭の世界について説明するヤツがいるもんじゃねぇのか?」
「そうね、このままでは動きようがないものね。」
「・・・この状況で慌てないのもどうかと思うけど。」
(まったくもってその通りですが、あなたも人のことは言えないのですよ?)
と、問題児三人(+草むらの中の一人)がこのようなやり取りをしているなか、アインスはというと。
(なるほど・・・、この世界は”箱庭”というのか・・・。)
現状把握に努めていた。先ほどまで話を聞く限り、自分以外の三人は手紙を受け取ってこの世界に来たという。箱庭という名はその手紙の中に書いてあったのだろう。しかし、箱庭などという名前の次元世界は聞いたこともない。考えられるのは、時空管理局がまだ発見していない次元世界、もしくは時空管理局が干渉できない平行世界であるかのどちらかだろう。他の三人も説明する人を待っているのなら、あまりこの世界の情報は手に入らないだろう。
「仕方ねぇ。ならそこに隠れてるヤツに話でも聞くか?」
十六夜の声に思考の海から脱すると、彼は草むらのある一点を見ていた。
「あら、あなたも気づいていたの?」
「当然、かくれんぼじゃ負けなしだぜ。そっちの二人も気づいてたんだろ?」
「・・・風上にいられたら嫌でもわかる。」
「空から落ちてくるときから気づいてたが、敵意を感じなかったからほおっておいたんだが・・・まずかったか?」
「いや、別に問題ねぇよ。にしても、オマエら面白いな。」
アインス達を見ながら、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた十六夜。だがすぐに目線を先ほどの草むらの方に向ける。アインスたちもそれにならうように草むらへ目を向けたところで、草むらから一人の少女が両手を上げて歩み出てきた。その少女は少し露出の多い服装だったが普通の少女だった。
・・・頭からウサ耳さえ生えてなければ。
「い、イヤだなー、四人様方。そのような鋭い視線を向けられたら黒ウサギの脆弱な心では受け止めきれず死んでしまいますよ?古来より寂しさと狼はウサギの天敵ともうしますし、ここはひとつ話し合いで解決いたしませんか?」
「断る。」
「却下。」
「お断りします。」
「いや、話しくらい聞いてやったらどうだ?」
「アハ、取りつくシマもないですね♪それと、そこの銀髪の方、ありがとうございます!」
バンザーイと降参してから、アインスの方を向いて頭を下げる黒ウサギ。しかし、頭の中では目の前の四人を値踏みしていた。
(肝っ玉は及第点。ここでNOといえるのは評価にあたいします。少し扱いにくいのが難点ですが・・・。それに、もう一方もそれなりに実力もあるようですし、ここはぜひとも私達のコミュニティーに入っていただかなければ・・・!)
しかし、黒ウサギは自分の思考に没頭するあまり目の前の人物が三人しかいないことに気が付かなかった。そして、いなくなった一人-----春日部耀はというと、
「えいっ!」
「フギャ!?」
黒ウサギの背後から思いっきりウサ耳を引っ張っていた。黒ウサギの口からは、女性らしからぬ悲鳴が聞こえた。
「ち、ちょっと待って下さい!触るだけなら黒ウサギも黙って受け入れますが、初対面でいきなり黒ウサギのステキ耳を引っこ抜きにかかるとはどういう了見ですか!」
「好奇心のなせる技。」
「黙らっしゃい!」
まったく反省の色を見せない耀に、怒鳴り散らす黒ウサギ。そのせいで、再び背後から近づく脅威に気がつけなかった。
「へぇ・・・。このウサ耳って本物なのか。」
ガシッ!と黒ウサギのウサ耳を掴む十六夜。
「なら、私はコッチ。」
十六夜が掴んだのと逆の耳を掴む飛鳥。
「え!ち、ちょっと待って-----」
フギャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!
その日、森に黒ウサギの悲鳴が響き渡った。
ちなみに、アインスはというと
(ヴィータがいたら、喜んで引っ張っていただろうな・・・。)
と、ここにはいない家族のことを考えていた。黒ウサギはアインスに助けてほしそうな目で見ていたが、アインスはまったく気が付かなかった。
アインスは、若干天然だった。
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「あ、ありえないのですよヨ。まさか自己紹介して箱庭の説明に入るまでに30分もかかってしまうなんて・・・。学級崩壊とはきっとこのようなことをいうに違いありません・・・。」
「いいから、とっとと話せ。」
あれから30分、しばらくして黒ウサギの助けに気がついたアインスの協力もあり、ようやく箱庭の説明が始まろうとしていた。問題児たちは、なかなか黒ウサギ弄りをやめなかったが、アインスが根気よく止めたこともあり渋々黒ウサギを開放した。これが某「管理局の白い魔王」だった場合、三回ほど注意してもやめなかった時点で「少し・・・頭冷やそうか・・・。」と情け容赦無くディバインバスターを叩き込んでいるが、アインスはそこまで非道ではないのだ。
「さあ、いきますよ。定例文ででいきますよ。ようこそ!箱庭の世界へ!」
そう言って、黒ウサギは箱庭についての説明を始めた。
---------------黒ウサギ説明中---------------
黒ウサギが話した内容をアインスが自分なりにまとめると、次のようなものだった。
・箱庭には、様々な修羅神仏が住んでいる。
・この場にいる四人はタダの人間ではなく(アインスは人間ですらないが)、「ギフト」という特殊な力を持っている。
・この箱庭は、ギフトをつかって行われる「ギフトゲーム」の言わば巨大な舞台だということ。
・箱庭にいる以上、どこかのコミュニティに所属しなければいけないこと。
・ギフトゲームには、様々な物(金銭、土地、人材、ギフトets)を賭けて行い、そこに法律は存在しない。(盗みはダメだが、ギフトゲームで勝てばOK)
・ギフトゲームは両者の同意により行われる。
かなり大雑把だが、大体こんなものだろうと、アインスは考えた。途中のコミュニティの所属についての話のとき、十六夜が「イヤだね。」と言ったのに対し、黒ウサギが激反応したため何かあるのではないかと思ったが、それよりも重要なことがあったので、アインスはスルーした。
アインスが気になっていたのは、今の自分の状態についてだ。アインスは闇の書の防衛プログラムを完全に消滅させるために自らの死を選んだはずだ。しかし、今こうして生きているということは、防衛プログラムもまた消えていないのではないかと考えたのだ。アインスは
(どういうことだ?防衛プログラムの存在を感じるのに、バグがすべてなくなっている・・・?)
その結果、アインスが出した結論は「防衛プログラムはあるが、自分の中にあったバグがすべてなくなっている」だった。これは、アインスにとって嬉しい誤算だった。もし、防衛プログラムがなかったらアインスの実力は大幅に下がっていただろう。何せ夜天の書が闇の書として恐れられてきたのは、防衛プログラムによるところが大きい。その防衛プログラムがなくなってしまったら、アインスの弱体化は避けられなかっただろう。逆に残っていても、バグがそのままだったなら、暴走の危険があるためアインスはすぐさま自分の命を絶つだろう。ゆえに、今のアインスの状態は「本来の力を完全に発揮できる状態」というわけだ。
「さて、残りの説明については私たちのコミュニティでゆっくりお話ししたいのですが・・・よろしいでしょうか?」
アインスがここまで自己分析を終わらせたところで、黒ウサギの説明も終わったようだ。
「まてよ。俺がまだ質問してないだろ。」
これで説明を終えようとした黒ウサギに十六夜が待ったをかける。
「・・・どのような質問ですか?ルールですか?ゲームそのものですか?」
「そんなものは
ここで十六夜は一度言葉を切り、
「この世界は
続きを口にした。その言葉に、飛鳥と耀も黒ウサギの返答を待つ。アインスは知らないことだが、三人がもらった手紙には、こう記されていた。
「家族を、友人を、財産を、世界の全てを捨てて箱庭に来い」
この言葉に見合ったものがあるのかという、十六夜の、いや三人の質問に黒ウサギは、
「-----YES。ギフトゲームは必ずや皆さんのご期待に添えるものであることをお約束します♪」
そう言って、満面の笑みを浮かべるのだった。
というわけで第二話でした。
黒ウサギは、アインスのおかげで30分で解放されました。
「仏の顔も三度まで」と言うし、魔王様もきっと三回は我慢してくれるよね!
ここで少し謝罪を。
皆様に感想を書いていただけるのは大変うれしいです。
ですが、私の個人的な理由により返信を行わないことにいたしました。
理由としては、ただでさえ執筆の時間をを取れないのに、感想の返信を書いていたら余計遅くなってしまうからです。
感想に「早く続きが見たい」という意見が多かったので、このような処置を取らせていただきました。
しかし、感想を読まないわけではないので勘違いしないでください。
感想はしっかり読ませていただきたいと思いますので、これからも書いていただけると嬉しいです。
これからもこんな駄文ですが、この小説をよろしくお願いします。
最後に、活動報告にてアンケートを実施しておりますので、良かったらお答えください。
それでは今回はこのへんで。