アーテリーギア 傀儡世界のアメインゴースト   作:アパテー

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始めまして、アパテーと申します。処女作に当たる今作、アーテリーギアの世界に最近ハマったアニメの機体を投げ込んだだけですが、読んでいただければ幸いです。


『起動・アメインゴースト』

唐突だが、目覚めた場所が崩壊した都市だとしたらどう思うだろうか。

見知らぬ場所に放り投げられた事に悲しむか、理解するのに時間を使うかのどちらかだと勝手に思っている。

だが、追い打ちをかける様にロボットや両手両足が機械になっている少女達が闊歩している状況を見せられては、どんな対処をすればいいかわからない。

 

 

………ここまで現実に今起きている事についての説明になったものの、目覚める前の最後の記憶は家に車が突っ込んだ所で途切れている。多分そこで僕は死んでしまったのだと思う。

 

異世界転生、というものをしたのだとは思うが、崩れそうなビルのひび割れたガラスに映り込んだ僕の体を見てひっくり返りそうになった。

 

黒と赤の塗装がされた装甲、片持ち式と言われる腕関節、掌は大きく赤いカギ爪状になり、足は逆関節でこちらにも赤いカギ爪がされた姿。背中は上手く見る事ができないが丸みを帯びたユニットがついているのが少し見えた。左側頭部にアンテナ、目は中央、左右の3つ。

 

……いや、どう見てもこれ、『境界戦機』のアメインゴーストじゃないか!?そもそもこの世界がわからないのに何故こいつなんだ!そもそも大きさが人間大って訳わからん!

 

一応わからない人に簡単に説明すれば、このアメインゴースト、『境界戦機』に登場する、敵味方関係なく襲いかかる謎の無人機体、もといアメインと呼ばれる機体である。こいつの特徴としては、武器の認証を無視して使用する事ができたり、使用する事はなかったものの、ジャミング機能が使え、後に強化され…というように、ホントに謎が多い。

 

なんて、少しパニクっていたのだが、こちらに近づく足音が聞こえた為、すぐに振り返る。

[ヤバッ、ここ行き止まりなんですが!?隠れそうな場所ないってのに!]

 

???(………。)

 

目の前に現れた少女らしき何かを観察する。関節が全てゴムか何かで覆われて、一部にヒビが入った身体、瞳には生気がない。両腕には剣と思われる物がついていた。アンドロイドか?等と考えていたが、

 

[…!?あぶなっ!]

剣を振りかざして襲ってきた。即座に横に飛んで避けたが、咄嗟の事だった為軽く避けるつもりが、力を入れてしまったようで、壁に激突してしまった。身体が機械になっているからか、痛みは全然ない。

 

[ああクソっ!攻撃してきたんだ、やり返しても構わないよな!]

 

すぐに立ち上がり、攻撃を待ち受ける。角付きアンドロイドは近くまで接近し、剣を振り下ろそうとしていた。

 

[なら、こうする!]

 

振り下ろす前に左腕で相手の剣を掴み、空いた右腕で腹を殴りつけるとすぐに背負い投げる。立ち上がろうとしているようだが、その前に馬のりになり、頭を掴みそのまま力を込めていく。ミシミシと音を立て始め、アンドロイドはそこから逃れるために両手足を振り回し、拘束を解こうとしているようだが、今の自分の身体には傷一つついていない。

 

[これで…!!]

 

バキャリ!!と音を立て、アンドロイドの頭が完全に潰れ、オイルらしき物を撒き散らし完全に動かなくなった。

 

[…嫌悪感とか出ないな、何故かはわからないけど、って嘘!?]

 

アンドロイドの体が少しずつ赤くなっていく事に気付き、急いで離れた。ほんの2〜3秒程でバァン!という爆音が聞こえた。ここにいたら先ほどのアンドロイド等に襲われる可能性がある為、すぐに移動することにした。まぁ、読めるか分からないが本や新聞があれば少しはこの世界の事がわかるだろう。

 

2〜3日経過したが、変わった事といえば、デカいハープを持っている、又はスカートがデカいゴスロリドレスを来ていたアンドロイドから隠れたり、ケンタウロスのような姿をしたアンドロイドから逃げ回っていた(機械の身体なのに何故か全員目にした時に寒気がした。ケンタウロスに至ってはアンドロイドを集めて襲いかかってきて戦っても確実に負ける気しかせず、取り巻きの武器を奪って投げつけまくって逃げた)。

 

[それにしても、ここまで荒廃しているなんて…、バッテリーの充電できる場所も何処か探しておかないと不味いな。]

 

アメインは関節毎に分けられたバッテリーによって動く。

どこかで電源を確保しなければ…ん?

 

[船…だよな?]

 

逃げ回った先で海沿いに歩いていた所に、大きさ的に戦艦と同じくらいのサイズの船が停泊していた。コンテナがロボットによって積み込まれている様子が見えた為、出港するまで時間が掛かるだろう。…、よし。

 

[他のロボットの積み込みに紛れて入るか。今度こそ何かわかればいいんだが。]

 

ついでに近くにいたロボットと同じ荷物を運ぶ。邪魔はしていないし、バッテリーの充電や情報収集もできるだろう。それにしても、兵士の数が多いような…?

 

「ん?新しくロボットを配備したのか?ロボットよりもAGの配備を速くしてほしいものなんだが…。傀儡化されたら面倒な事になるってのに。」

 

あ、わかった。さっきの兵士の(傀儡)と(AG)という発言でもうこの世界がどこかわかった。『アーテリーギア』じゃねえかこの世界!?ア○ールレー○やF○Oと一緒にインストールしてたよこのゲーム!!

 

*アーテリーギアとは…未知の生命体『傀儡』による100年間にも及ぶ侵攻により荒廃した地球全土を舞台として、プレイヤーは指揮官として人型機動兵器アーテリーギア、通称AGと呼ばれる少女達を率いて戦う事になるターン制RPG。(Goog○ep○ayより一部内容抜粋)

 

 

[危ねぇ寒気がした奴ら全員傀儡師でやばい奴らじゃないか、良く無事にここまでこれたな…。それに、この船もよく見たらオートランド号、指揮官が乗っている船ときた。プロローグが終わっていればいいんだけど…。」

 

傀儡師は糸と呼ばれる物を使用し、人間・機械問わず対象を同化又は支配する厄介な能力を持つ。一度傀儡に同化されては、元の状態には戻れず確実に破壊するしかないという最悪なオマケつきだ。傀儡師の中でも一部は特殊能力持ちで、数百体の傀儡を操る、誘導する等面倒な能力を持った…僕を追いかけて来たケンタウロスが該当する…奴らだ。…良く逃げられたな、僕。

 

あとはストーリーがどこまで進んでいるのかも気になる。プロローグでオートランド号は傀儡に襲われる。指揮官救出のため味方のAGが奪還作戦を開始、まではうろ覚えではあるが…まて、最後に傀儡師出てくるんだが!!近くに通信装置とかないか!?

 

〔まもなくオートランド号を出港させる。乗務員は指定の場所へ着け。〕

 

……元から通信の傍受ができたのか、焦って損したわ…。

 

 

 

大体2〜3時間くらいが経過したのだろうか。通信をそのまま聞いていたのだが、今日AGが配備されるとのことなので、プロローグが近いのだろう(ヴーーッ!!ヴーーッ!!)って嘘だろ襲撃始まったのか!!

 

〔艦内に傀儡師の反応あり!!救援要請は出してある、AGが来るまで持ちこたえろ!!〕

 

艦内に配備されていたロボット達が武装し、戦闘に向かう。とにかく僕も何か武器を持っていこう、ないよりは…多分マシだと思う。武器庫にはバズーカ・キャノン・マシンガン・シールド・剣が収納されていた。とりあえずシールドは確定、裏に剣を格納できるようだったので剣も持っていこう。あとは…銃火器にはトリガーガードがついていない、今の手でも上手く持てば使えるな…!ならマシンガンにしておこう、下手にバズーカとか使ったら被害がでかくなる!!

 

[まずは指揮官の救出、と一緒に乗務員もできる限り助ける!]

 

オートランド号の船内については乗り込んだ時に自動で取得されていた。今の体に感謝しつつ、ロボット達を追いかける。

 

 

……見た目で敵と思われない事を祈っておこう。

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