希望の太陽   作:浮雲のソル

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第6話 激昂

久人が決意を固めた次の日の夜。

 

 

 

久人はとりあえず自分のできることからしようと思い魔女がいないか街をパトロールしていた。

 

 

〖魔女の気配は今のところ感じないな……〗

 

 

「おい久人」

 

 

『うわ!?って承太郎さん?』

 

 

突然、後ろから声をかけられ振り向くと承太郎がいた。

 

 

「こんな時間になにしてんだ?」

 

 

『それは……あのーなんていうか……』

 

 

なんと説明していいか困っていると

 

 

「……魔法少女と魔女のことならもう聞いている」

 

 

『そうなんですか!なら話ははやいですね。パトロールしてるんですよ。俺もなにかできることはないかなって』

 

 

「ならいい…と言いたいところだが中学生がひとりうろつくもんじゃないからな。おれも同行させてもらうぜ」

 

 

『ホントですか!心強いです……ん?』

 

 

「どうした?」

 

 

『少し先に魔女の気配がしますね。でもあんまり強くなさそうです』

 

 

「行くか…」

 

 

久人と承太郎は裏路地にあった結界を見つけ、中に入って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結界の中を進んで行くと人影を見つけた。

 

 

『(結界に迷い込んだ人か?)おい!ここは危険だ……って鹿目!?美樹!?キュウべえ!?』

 

 

なんと結界の中にいたのはまどかとさやかとキュウべえであった。

 

 

「お?九十九じゃん。なにしてんの?」

 

 

さやかは久人に尋ねるが

 

 

『それはこっちのセリフだ!魔女退治は危険だって分からないのか?』

 

 

「それは普通の人間だからでしょ。あたしは違う」

 

 

『まさか!?』

 

 

「あたしはキュウべえと契約して魔法少女になったの」

 

 

魔女は絶望に堕ちた魔法少女よ

 

 

久人の脳裏にほむらの言葉がよぎった。

 

 

『(ま、まあすぐに魔女になるわけじゃないからな……)ということはおまえも魔女退治の最中ってことか?』

 

 

「そういうこと」

 

 

「さやか!あそこに使い魔が」

 

 

キュウべえが落書きのような使い魔を見つけ、さやかに伝える。

 

 

「よっしゃ!」

 

 

すぐさまさやかは変身し、現れた剣で使い魔めがけて衝撃波を放つ…が

 

 

バチィ!!

 

 

なにかに弾かれてしまう。

 

 

「弾かれた?」

 

 

「何やってんのさアンタ達」

 

 

さやかが不思議に思っていると奥の方から赤髪の魔法少女が現れた。

その隙に使い魔は逃げて行った。

 

 

『追わないと……「おっと」

 

 

赤髪の魔法少女が久人の喉元に槍の先を向ける。

 

 

『誰だおまえは?どういうつもりだ?』

 

 

「あたしは佐倉杏子。あんな使い魔倒したところでどうすんの?」

 

 

『そんなもん決まっている誰かが被害にあう前に倒す』

 

 

「はあ……アンタさあ食物連鎖って知ってる?弱い人間を魔女が喰う。その魔女をアタシ達魔法少女が喰う」

 

 

『なにが言いたい?』

 

 

「つまりは弱い人間を守ってどうすんのって話。弱い人間は死んだってしょうがないんだよ」

 

 

『……じゃあてめえは弱い人間が殺されてもその殺した張本人は悪くないって言うのか?』

 

 

「ああそうさ弱い方が悪い」

 

 

プッツン

 

 

久人の中で何かが切れた。

 

 

『そうか……よーく分かった。てめえの考えてることは……ただの殺人鬼と変わりねえってことがな!!!』

 

 

久人はラーを出し、突きつけられている槍を掴んだ。

 

 

「!?なんだこいつは……うわっ」

 

 

ラーは槍ごと杏子を持ち上げ前方へぶん投げる。杏子は受け身をとりすぐに立ち上がる。

 

 

「何すんのさっ」

 

 

ザシュッ

 

 

すぐさま杏子の槍がラーを切り裂いた。

 

 

『ぐあっ』

 

 

ラーのダメージはスタンド本体の久人にも現れた。

 

 

「なるほどねえ。そいつが傷つくと、アンタも傷つくってことか……まあ、これでしばらくは……『それでおわりか?』な!?」

 

 

久人はラーの能力を使い、傷をすぐに治した。

 

 

『攻撃ってのはな、こうするんだよ……オラァッ』

 

 

ガキィン

 

 

「くっ」

 

 

杏子はラーのパンチを槍で防御する。

 

 

『オラオラオラオラオラオラ』

 

 

容赦なく続けてパンチを叩き込むがどうにか杏子はすべて防御している。

ふたりの戦っている様子を見てまどかとさやかは

 

 

「ど、どうしたの?九十九君……」

 

 

「まるで別人だ……」

 

 

「久人の奴まさかあのことを?」

 

 

承太郎は心当たりがあるようだ。

 

 

「承太郎さん。あのことって?」

 

 

まどかが尋ねる。

 

 

「久人が前に住んでいた町……杜王町で殺人鬼に久人の親友が殺された……」

 

 

「「!?」」

 

 

「恐らくあの魔法少女が言った言葉で今は怒り狂ってる。今の久人の目には魔法少女ではなく憎き殺人鬼にしか見えていないだろうな」

 

 

バシィッ

 

 

「しまった!?」

 

 

杏子はなんとかラーの攻撃を防いできたが槍が弾き飛ばされてしまった。

 

 

『これでおわりだ殺人鬼!!……「そこまでだ久人」

 

 

杏子に攻撃をしようとした瞬間、承太郎が目の前に現れ、スタープラチナがラーの腕をつかんだ。時を止めて近づいたのであろう。

 

 

『放してください承太郎さん……俺はコイツを』

 

 

「おまえの目的はコイツを倒すことじゃねえだろ?」

 

 

『でもっ!!コイツは』

 

 

バキィ

 

 

承太郎は久人の顔を殴った。

 

 

「目を覚ませ久人!!」

 

 

『承太郎さん……すいません』

 

 

「杏子とか言ったか?早く失せな。コイツが目を覚ましてる間に」

 

 

「ちっ」

 

 

杏子は去って行った。

 

 

「おまえらも今日は帰るんだな。俺は久人を送って行く」

 

 

『承太郎さんは鹿目と美樹を送ってください。少しひとりになりたいんで……』

 

 

「やれやれ…わかった」

 

 

久人はひとり下を向きながら結界を去って行った。

 

 

To be continued

 

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