杏子との戦いの後、久人はひとり公園のベンチに座り下を向いていた。
〖あの時承太郎さんが止めてくれなかったら俺は……〗
『いるんだろ暁美?出て来いよ』
「!?」
久人がそう言うと物陰からほむらが姿を現した。
「気付いていたの?」
『ああ。結界の中にいたんだろ?』
「ええ……隣、座っていいかしら?」
『ひとりにしてほしいんだけど……まあいいか』
ほむらは久人の隣に座る。
すると久人が突然
『怖かっただろ?』
「え?」
『さっき、佐倉と戦っていた時の俺は怖かっただろ?』
「それは…」
返答に困るほむら
『俺は佐倉のことを殺人鬼と同じだって言ったけど、今思えば俺も佐倉を殺そうと思ってた時点で殺人鬼と同じなんだなって……』
「それは違うわ!」
『違わねえよ……』
「だってあなたは目を覚ましたじゃない!」
『それは承太郎さんが……』
「でも目を覚ましたことには変わりないわ!」
『でも……』
「しっかりして!あなたはまどかと私を救ってくれるんじゃなかったの?」
ほむらは久人の手を握る。
『暁美……』
久人はしばらくの間黙った。そして
『そうだよな……しっかりしなきゃ。じゃないとこのままじゃおまえとの約束が果たせないからな』
「九十九……」
『ありがとう暁美。おかげで元気が出た。だからその……////』
「?」
顔を赤らめている久人に疑問を持ったほむら
『手、離していいぞ////』
「あ!ご、ごめんなさい////」
久人の手を握っていたことを忘れていたほむらはすぐさま手を離し、ベンチから立つ
「わ、私帰るわ////」
『も、もう暗いから送って行くよ////』
「あ、ありがとう/////」
ふたりは顔を真っ赤にしながら公園を去った。
次の日 見滝原中学校2年生の教室
「……そんなことがあったんだ」
東雲は昨日のことをまどかとさやかから聞いていた。
「九十九君にあんな悲しい過去があったなんて……」
「親友を殺された人にあんなこと言ったらそりゃキレるって。あたしだってイラッときたんだから。杏子って奴に今度会ったらあたしが……」
「だ、駄目だってさやかちゃん」
「魔法少女同士争ってもしょうがないよ」
まどかと東雲がさやかをなだめる。
「冗談だって冗談」
「九十九君まだ来ないね……」
まどかが久人の席を見ながら言う。
「そうだね……九十九の奴もしかして今日は……『おっはよ―――』うわ!って九十九?」
突然、東雲の耳元から久人の大声が聞こえてきた。
『よう3人ともおはよう!いい朝だなー』
「「「……」」」
元気の良い久人に呆気に取られている3人。するとまどかが
「九十九君大丈夫なの?」
『え?なにが?』
次にさやかが
「ほら昨日のことでさ……」
『ぜんぜん大丈夫!いつも通りの俺だ!……あ!そろそろホームルームが始まるぜ。3人とも席に着こうぜ!』
(心配した)
(私たちが)
(バカみたい……)
東雲とまどかとさやかは心の中でそう思いながら席に着くのであった。。
To be continued