久人と杏子は魔女になったさやかを捜して見滝原を回っていた。
『魔女の気配を感じるな…でも美樹かどうかは分からないな』
「たしかに感じる。あたしには分かる…これはさやかの魔力だ」
そして魔女の結界を見つけた。
『準備はいいか?』
「ああ」
ふたりは結界の中に入って行った。
結界の奥にたどり着いたふたりの目にはいったのは、剣を持った巨大な人魚のような魔女だった。
『こ、これが美樹なのか?』
「間違いない……来るぞ!」
魔女は巨大な剣を久人に向かって振り回してきた。
〖避けきれない……〗
ザシュッ
『ぐあ!』
久人は腹の辺りを切られてしまった。
「九十九!?」
『大丈夫だ。このぐらいならすぐに治せる』
ラーの力ですぐさま傷を治す。
「目を覚ませさやか!」
ガキィン
杏子は自分の槍で魔女に向かって行くが剣で弾かれ、吹き飛ばされて地面に叩きつけられた。
「う、うう……」
身動きの取れない杏子のソウルジェムに向けて魔女は剣を突き刺そうとする。
『佐倉!あぶない!!』
ドスッ
『かはっ』
久人は杏子の前に立ち魔女の攻撃を庇った。その結果魔女の剣が久人の腹を貫いた。
『大…丈夫か…佐倉?』
剣が引き抜かれその場で倒れる久人。周りが血の海と化した。
「なんで…あたしなんかを庇って……」
『さあな……身体が勝手に……う…ご……いた』
そのまま久人は目を閉じてしまった。
久人が目を覚ますと真っ暗な場所にいた。
『ここはどこだ?俺は死んだのか?まあ、あんだけの出血じゃラーの力も間に合わないか……結局俺は誰ひとり救えなかったのか……せっかくできた仲間も友達も誰ひとり救えなかった。
これでいいのか?これで……いいわけがない…俺は…俺は……あきらめてたくない!!あきらめてたまるか!!』
魔女の結界内
「おい九十九、目を覚ませよ……」
杏子は久人に呼びかけるが返事がない。
その隙に魔女が杏子を狙っていた時であった。久人の身体が光りはじめた。
「な、なんだ?」
光ったまま久人が目を覚まし、起き上がる。
『俺は絶対にあきらめない!!』
そう言った瞬間、ラーも光に包まれて姿形を変えていき、火をまとった巨大な鳥……不死鳥のような姿になっていく。
『(感じる…今のラーなら美樹を救える)いくぞ!ラーいや、ラー・フェニックス!!ゴッド・ブレイズ・キャノン!!』
ラー・フェニックスは大きく息を吸い込み、口から炎を出した。
その炎は魔女の身体を包みこんで光を放ち、その光は結界中を駆け巡った。
杏子が目を開けると結界は消え、元の場所に戻っていた。
「今のはいったい……?」
杏子は久人を捜す。少し離れたところに久人を見つけ、杏子が近づく
「九十九!いったいなにが起きたんだ?さやかは…さやかはどうなったんだ!?」
『美樹ならここにいる』
そう言って久人は手のひらを見せると、ひとつのソウルジェムがあった。
「これは…間違いない…さやかのソウルジェムだ……よかった」
『一時的だが俺のスタンドが進化したみたいだ。能力は物質の時間を戻す。魔女は元ソウルジェムだからな。ついでに俺と佐倉の傷も戻した』
「ほんとだ。九十九の傷もあたしの傷も治ってる」
『早く美樹のところへ戻ろう』
To be continued