何と言いますか……やっちゃった感が凄いです。
原作とは大きく異なる点もあるとは思いますが、
暖かい目で見て下さると、幸いです。
それでは、ゆっくりしていってね♪
ほおずきに宿りし蒼い魂
REIMU
~月見の森 上空
私達は、とある森の上空を飛んでいた。
目の前には、青白い大きな満月が浮かんでいた。
でも、どれだけ飛んでも其には追いつけなかった。
無論目標は違っていたわ。
其は、此の森の彼方先にある赤紫の館よ。
でも……其の満月を見て、思わず言葉が漏れる。
「……最初はああ言ってしまったけど、やっぱり夜は気持ちが良いわね…」
「!貴方もそう思う?夜は神秘的なものなのよ」
隣で飛んでいたレミリアが私の方を向き、相槌を打ってくれた。
「だからこそ、その夜をけがしたアイツを許せないのよ」
視線を戻したレミリアの顔には、明らかに殺意がこもっていた。
私も月から目を離して、まっすぐに飛んだ。
突然、まぶしい光が辺りを包みこんだ。
あまりのまぶしさに思わず目をつぶる。もちろん急停止もしたわ。
「助けてぇ……私、光はダメなのよぉ!!!」
レミリアが悲鳴を上げながら、私の影に急いで隠れる気配を感じた。
瞼の裏から感じるほど強烈な光だ。
たまらず両腕で顔を覆った。
全てが真っ白になった。
瞼の裏から透ける光の量が少なくなったように感じ、
私はゆっくりと両腕を下ろし、目を開けた。
私達の目の前に、巨大な光の塊が浮かんでいた。
「!誰!?」
私はお札を構えながら叫んだ。
レミリアも恐る恐る私の影から出てきて構えていた。
光の塊がだんだんと小さくなっていった。
そして、其の中心から現れたのは……
「!ルーミア!?」
気がつけば名前を叫んでいた。
レミリアも目を細めている。
ルーミア。
私の神社の周辺に住んでいる闇を操る妖怪。
最近は湖の妖精達とグループを作ってるようだけど……
でも、光を操れるようになってたなんて聞いたことがなかった。
其に今の私達や、赤といった紫そっくりの人物のように
服装の色がおかしかった。
リボンや首元のリボンの赤色の部分は青く、
服も白黒が逆になっていた。
黄色いの髪の毛も白く、月の光に輝いていた。
そして両目の周りに、赤い波紋の様な幾何学模様が施してあった。
ルーミアに似たソイツは首をかしげて、
「…ルーミア?あんた、誰の名前を言ってるの?」
こんな事を言い始めた。
「!え……でも……ルーミアと色違いだけど、同じ格好してるじゃない!!」
私は思わず反論した。
するとそのルーミア似の妖怪はこう叫んだ。
「私はルーミアじゃないわ!私の名前はゴーラよ!」
「!ゴーラ……!?」
今まで聞いたことのない名前ね……
!という事は……!
彼女に揺さぶりをかけてみる。
「……八雲赤が何処か知ってるかしら?」
すると、たちまちにして彼女の態度が変わった。
「!赤様が、此処に立ち寄るものは通さないように仰ってたけど其聞いて納得した!
あんたが『赤色』を取り返しに来たのね!?」
「なら、アンタが赤紫の最初の配下って訳ね……!?」
……にしても、ルーミアが紫の部下って……
妖怪同士といえど、奇妙な組み合わせね?
「答えろ……お前の馬鹿主はなぜこんな事をする!?」
レミリアが叫んだ。
遠まわしに、『赤色を返せ!!』と言ってるのは私からでも判った。
偽ルーミアは答えた。
「平和な幻想を保つにはこうするしかないのよ。
其に青色ってほら、見ていると落ち着くじゃない?人々は争いを起こさなくなるの。
おまけに目にもいいから、鳥目にも効くのかな…って」
「鳥目はヤツメウナギを食べるのがベストな治療法なのよ。後、目に良いのは
青じゃなくて緑色!そんなに青を見ていたら、逆に目がおかしくなるわ!」
レミリアがいかにも「へぇ~……」って顔をした。
私の博識に感心していた。
「!とにかく、夜明けが来たらもう此の世界に『赤色』は戻らないわ!!
永久に赤様のもの!!そうなれば此の世界は、永遠に静かになるのよ!!」
「……そう言ってるお前が静かじゃない」
レミリア、上手いわ。
「だけど良い事を聞いたわ!ちょうど私達もお前達を此の一晩で倒そうと
思ってたのよ!!」
レミリアが構え、私も其にならった。
偽ルーミアは両手をバッと広げた。其処はルーミアそっくりだった。
ところどころでは、本人と似たところがあるらしいわね……
にしても、此処までルーミアに似るとは……
いったい何者……?
青いお札は効くのかしら……?
赤紫の配下なら効かない可能性も……
私は青い模様や文字が書かれたお札を出しながら、そんな事を考えていた。
するとその時、
ォオォオォオォオ………!!!!!
偽ルーミアの両手が赤黒いオーラに包まれた。
そして判り切った、此処に立つ目的を言う。
「赤様は、妹様の為に頑張ってるんだから!!
邪魔はさせないのかぁあーーーーー!!!」
REIMU
VS〈暁闇の妖怪〉ゴーラ
~月見の森 上空
「日符『サンライトレイ』!!」
ゴーラと名乗ったルーミア似の妖怪は
赤黒い弾幕をバラ撒きながら、両手から赤黒いレーザーを放ち、
其で私達を挟んできた。
まるで本物のルーミアが使う、月符『ムーンライトレイ』みたいな攻撃ね……
フン、そんなレーザー、私達までは届かないもの……怖くなんてないわ!!
私はお札を偽ルーミアに投げようとした。
「危ないわ、霊夢!!」
「!え……?」
其の瞬間、レミリアが私を抱きかかえて上に飛翔していた。
「何するのよ、レミリア!?」
「さっきまでいたところを見なさいよ…!!」
レミリアにそう言われさっきまでいた場所に視線を向ける。
なんと、私達がいたところで一対のレーザーが閉じ、更に交差までしていた。
偽ルーミアが私達を見上げて、にやりと笑う。
「危なかったわね……もう少しで真っ二つに出来たのに……」
!まさか……本当に閉じてきたの……!?
「~~油断してたわ……ありがとう、レミリア」
「いつもの勘はどうしたのよ!色を抜かれて、調子でも狂ってるの?」
感謝したけど、逆にレミリアに怒られる。
まさか、本人がやらなかった事をやってくるとは……どうやら、
本物のルーミアよりも強いみたいね……!
「どういう原理で似た技を出すのかは知らないけど、退治してしまえば同じよ!!
レミリア、私を持ったまま突っ込んで頂戴!?」
「!どうするつもり……!?」
「良いから行くのよ!早く!!」
そしてレミリアは私を抱え、其のまま後ろに宙返りをして、
「『デーモンロードアロー』!!!」
其処から、高速で偽ルーミアに突っ込んだ。
「!?させないわ……!朝符『ヌーンバード』!!」
対するルーミアもどきは広げた両手を片手ずつを振り、その動きに合わせて
羽根状に広がった赤紫色の弾幕を放って迎え撃ってきた。
弾の数が多くなってるけど……まるで、本物のルーミアの
夜符『ナイトバード』の様ね……!
そんなもの避けるのに苦労もいらない筈よ!!
レミリアは向きを微調整し其の弾幕の一波を丸ごと、時には
隙間に入ったりしてかわし、偽ルーミアに接近した。
「今よ!私を投げ飛ばして!!」
レミリアが其の言葉に質問する間はなかった。
私は勢いのまま放り投げられ、弾幕の間をまるで狭い穴を通る一本の矢の様に
かいくぐり、突っ切った。
遂に私とルーミアの偽者の間に弾幕はなくなった。
私は飛ばされた勢いのまままっすぐにしていた体勢を変え、
脚を思いっきり振り上げた。
「『昇夢』!!!」
ゴッッッッッ!!!!!!!!!!
私の脚はタイミング良く、偽ルーミアの顎をとらえ、
其のまま大きく上に弾き飛ばした。回転しながら飛んで行く。
私は完全に勢いを殺して、敵が飛んで行った方向を見上げた。
ルーミアもどきは何とか体勢を立て直し、
自分の唇をぬぐい、手の甲に付いた青い血を見ていた。
赤色が抜かれた影響は自分にまで及んでいるのね……
私からしたら、其処までしてあの赤紫に仕える気がしれなかった。
でも……疑問があった。
あの目の周りの模様はどうして赤色なの……?
レミリアが私のところに飛んできたのが、目の端で見えた。
私と同じように敵を見据えている。
「っ~~~…な、なかなかやるね……!?」
唇をもう一度擦りながらそう言ってきた。
口についていた青色は完全に消えている。
「じゃあ……」
彼女は再びにやりと笑い、
「赤様から授かった、とっておきのスペルを見せてあげるわ!!」
そう言うと、いきなり身体を縮込ませた。
すると両目の周りの波紋模様が赤く輝き出した。
と同時に、偽ルーミアの両目がグルンとひっくり返り白目になった。
其の直後、ルーミアもどきの身体も光り始めた。
身体から数本の赤い光の筋が漏れてくる。
「!え……!?」
此のスペルは……私が見たことがあるルーミアの残りのスペルは
闇符『ディマーケイション』だけだった。
でも違う……あのスペルはこんなに溜めが長くはないわ……!
今まで見たことがないスペル………!?警戒しないと……!!
「レミリア!」
「判ってるわよ…!」
そう言いつつも、レミリアは苦しそうだった。
だんだん強くなる光に抵抗しているのだろう。
今や偽ルーミアの身体からは大量の光の筋が溢れている。
其の時、私の脳裏に此の後に起きる、ある最悪の予想が浮かんで来た。
此は……まさか………自爆!!????
でもその時には、既に偽ルーミアは光の中から大きく叫んでいた。
「暁符『ライト・アダプテーション』!!!」
如何でしたか?
オリキャラ……というより、ほぼ偽キャラですね……
名前は違いますが……スペルも似たような名前で同じ様ですが、若干強化されています。
次回は、ゴーラ戦も後半に入っていきます。
それでは、次回もゆっくりしていってね♪