Fell!sansは夜を廻る。   作:Sleeping Pills*

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第三話

– ガスターブラスターが来る5分前 –

 

はあ・・・はあ・・・

普段から運動してねーから、

疲れるのがやたらと早い。

その辺の地面に座って休憩する。

papyrusが運動しろと言っていた意味が今になって身に染みて分かってきた。

まあ化け物に襲われない点まだ幸運だと言える。

脅しでガスターブラスターを一発撃てば襲われない。

「よしっ」

声を出して立ち、背伸びをする。

俺もあのガキのために頑張らないとな・・・

そう思いながら歩き出す。

 

ズリ・・・

 

「ん?」

 

ズリ・・・

 

ズリ・・・

 

何かを引きずるような音が聞こえてくる。

しかも、かなり近くから。

とっさに物陰に隠れて見ていると、

見たことのない奴がだんだんと薄暗い中から姿を現していった。

黒い体、カタツムリのような足、眠そうな目、触手、背負っている袋、

随分と変わった見た目だ。

時間的にも、こいつとは戦わない方がいい。

静かに離れよう。

そう考え、なるべく音をたてないように動く。

が、その時に袋に目がいった。

明らかに一つ変なのがある、

たまに少し痙攣する。

形もおかしい。

まるで無理矢理人間を詰め込んだような・・・

次の瞬間、こいつが何を運んでいるかが分かった。

素早く後ろに回り込んで、そいつを呼ぶ。

「おい、そこのお前。」

その化け物は気づいたらしく、ゆっくりとこっちに振り向いた。

改めて見るとかなり大きい。

だが、その分だけ遅そうだ。

続けて言う。

「今持っている荷物全部置いてけ。」

やはり嫌そうだ。

「なら・・・」

そう言っていくつかの骨を出す。

「奪わせてもらうぞ。」

だいたいこうしておけばあっさりと渡してくれる。

だが・・・

こいつは違った。

ある程度下がった後に、一気にめくり返った。

「⁉︎」

あまりにもショッキングな光景に、一瞬止まった。

その後すぐ骨を撃ち出そうとしたが、もう遅い。

相手は一気に距離を詰め、俺を押し潰そうとしてくる。

とっさに曲がり道に逃げ込んだから助かったが、

当然それで諦めるはずもなく、何度も追われ、

ギリギリの所で狭い道に逃げこみ、

そいつを撒けた。

だが、あいつの姉は奪い返せなかった・・・

 

 

 

俺はそれまでにあった事を全てこともに打ち明けた。

正直、一つ言葉を言うだけで体に重りを載せられる気分になる。

だが、こともは失敗した俺を責めるどころか、

こう言ってきた。

「大丈夫だよ。失敗は誰だってするし、

サンズさんの言ってる事が正しいなら、

きっとお姉ちゃんは生きているよ。」

自分より小さい子供の励ましで、俺は心の重荷が降りたような気分になった。

そして、何かが吹っ切れたのか、

俺は泣き出していた。

励ましてくれることもと、

俺を守ってくれていたpapyrusの面影が重なったからだ。

「すまねぇ、つい泣いちまった。」

パーカーの袖で涙をふきながら謝ると、

こともは別にいいよ、と言ってくれた。

「それじゃあ、一回家に帰ろっか。

サンズさんも来る?」

「そうだな、ここに俺の家ねーし、泊めて貰うぞ。」

そんな何気ない会話をしながら、

俺たちはこともの家に向かって歩いた。

その道中で、色々話した。こともの姉の事とか、俺の弟のpapyrusの事とか・・・

そんな事を話していると、

ある物に目がいった。

「なんだ、あれ?」

そう言いながら、俺はとある方向を指で指した

そこには、小さな石像が置いてあり、大きな蝋燭が立ててある。

随分と変わっているが、それだけなら普通質問はしない。

なぜ質問したのかと言うと、

見たことの無いはずなのに、妙に懐かしく感じるからだ。

「あれはおじぞうさんって言われている物で、お金をもらう代わりに

みんなの願いを叶えてくれるの。

ちょうど10えんが2枚あるから、サンズさんも何かお願いしたら?」

「いいや、いらん。

それに、その2枚でお前が2つ願い事をすればいいだろ?」

そう言って断る。

こともがその石像の土台の上にコインを置いて、

手を合わせて、目を閉じる。

そんな行動を見ていると、何かを思い出してくる。

だが、なかなか思い出せない。

確か・・・

 

ケツイ

 

唐突にその言葉を思い出し、すぐに全てを理解した。

とっさにこともの肩を掴み、質問をする。

「なあ、この質問に答えてくれ・・・。

お前は本当に(ことも)なのか?

 

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