Fell!sansは夜を廻る。   作:Sleeping Pills*

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第四話

突然肩を掴まれて、こんな質問をされた。

「なあ、この質問に答えてくれ・・・。

お前は本当に(ことも)なのか?」

何を言っているのか全く理解できない。

「何を言ってるの?私はこともだよ?」

サンズさんはしばらく黙った後、肩を持つ力を緩めた。

「すまん、お前があのクソガキの変装か何かだと思ったんだよ。」

あのクソガキ・・・?

「ねえ、誰の事なの?」

「・・・それは言えない、早く帰るぞ。」

本当はまだ何個か質問したかったけど、

嫌そうな顔だったからやめた。

一体、何があったのかな?

「ねえ」

不意に後ろから声をかけられた。

とっさに後ろを見ると、

そこにはだれかがいた。

顔は全く分からないし、姿もよく見えないけど、

なぜか人だって事は分かる。

「サンズさん、あの人はだれ?」

そう質問した。

「なんだ・・・? 誰もいないじゃね–か。」

なんで?こんなに近くにいるのに?

「彼に私の姿は見えないよ。」

その人は言った。

「なぜなら、『ケツイ』を持っている人にしか

見る事が出来ないからね。

もっとも、君のそれはまだ未熟だから、ぼんやりとしか見えないと思うよ。」

何を言っているのか全く分からない。

「すまん、そっちに何があるんだ?」

「えっと・・・ごめん、先に行っといて!」

サンズさんは怪しそうな顔をして、その後離れていった。

「あの、何個か質問していいですか?」

「全然いいよ、ただし3つまで。」

「まず、あなたの名前は?」

「Chara、もっとも彼は知らないと思うよ。」

「次に、『ケツイ』について教えて。」

それを言うと、その人はしばらく黙り、そして言った。

「まあ、君に話してもいいだろう、

結局君にも関係してくるからね。

簡単に言うと、科学上ありえないエネルギーの事で、

その力を使いこなせば、死ぬ事さえも免れられるんだ。

そして1番の特徴は、

何度死んだとしても、ケツイの満ちた所からやり直せるという訳だよ。」

「ちょっと待って、私はそんな力を持っているの!?」

「そうだよ、君がまだ自覚してないだけさ。」

信じられない・・・。だけど、嘘を言っている様にも思えない。

「ところで、それが3つ目の質問かい?」

「い、いや、違うけど・・・。」

「なら、最後の質問は?」

私は、1番知りたい事を聞いた。

「サンズさんが(あのクソガキ)って言ってた人は、なんでそんなに

嫌われてるの?一体何をしたの?」

それを言った途端、その人は嬉しそうに言った。

「そうだよ、そう聞くのを待ってたんだよ。

サンズがクソガキと言っているのは、

(Frisk)という人間の事さ。

元々サンズは地下世界にいたんだけど、

そこに落ちてきて、

そこにいるモンスター達を全員殺したんだ。

え⁉︎

「なんでそんな事をしたの?一体何をされたの?」

「いいや、そいつは何もされていない。」

「なら、なんで?」

「簡単さ、ただそいつの好奇心でやったんだ。」

ショクで頭の中が真っ白になる。

「そ、そんな・・・いくら何でも酷いよ!

そんな取り返しのつかない事をやりたいと思う時点で!」

「いいや、そんな事はない、

そいつの持っていた能力には・・・」

「そんな事聞いてない!」

気がついたら、私は私を抑えられなくなっていた。

「それに、あなたもだよ!

それを知っているって事は、見てたって事でしょ?

何で止められなかったの?」

私の口調に驚いたのか、しばらく黙って、また口を開いた。

「いいや、私は止められなかったんじゃない、

止めなかったんだよ。」

え?

「一体、何で・・・?」

その後返ってきたのは予想外の答えだった。

「なぜかって?それは・・・

私がそうする様に仕向けたからさ。

ショクを受けて全く喋れない私に、その人は続けて言う。

「さっきは話しきれなかったけど、

そいつはもう一つの力を持っていた。

『Reset』といって、

全てを初めからやり直せる能力さ。

そこで、私はそいつを誘ったんだ。

(モンスターを全員殺してしまおうよ、

大丈夫、『Reset』を使えばまた全て戻る)

ってね。」

「・・・ねえ、一体何が言いたいの?」

最初に出た言葉はそれだった。

「簡単に言うよ、

君もここにいるおばけ達を皆殺しにしないか?」

え・・・?

「そ、そんなの・・・嫌にきまってるよ!」

「そうかい?なんで?」

「だ、だって生き物を殺す事は悪い事だから・・・」

「へぇ、それは何で?それは誰が決めたの?」

「そ、それは・・・」

「それに、そいつらは君を殺そうとしてくるんだよ?生かしておく意味はあるかい?」

駄目だ、全く言い返せない。

「さあ、私と手を組もう。」

いやだ。

「なぜ拒むんだい?悪い点は一つもないだろう?」

いやだ。

「それとも、君に拒否権が・・・」

「いやだ!」

思わず、大きな声を出してしまった。

慌ててその人を見ると、

少し驚いたような感じになっている。

「そうか、まあいい。

今は諦めるけれど、

また近いうちに会うと思うよ。」

そう言って消えていった。

「おい、ことも!」

後ろから聞こえるサンズさんの声で我にかえる。

「お前が突然叫んだりするから、心配でやって来たんだよ。

怪我とかは?」

「ううん、してない。」

「そうか・・・ところで、一体何をしていたんだ?」

私は少し考えた後、こう言った。

「ごめん、なんとなく叫びたかったの。」

本当は違う。

だけど、これは私にだけの問題だ。

今まで、私は他の人たちに頼っていた。

だけど、あの不思議な人との会話で分かった。

時には、自分1人で、誰にも頼らずに行動しなければいけない時もある。

そう考えながら、私は一歩踏み出した。

 




【お知らせ&謝罪】

先程姉が書いている別小説、「Sleeping Pills*のAU小説」の方に間違ってこの小説が投稿されてしまいました。
そちらで見てしまい混乱した方々、申し訳ありませんでした。
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