あれから数週間たった。その間もずっとカセロはぱしりのような事をやっていた。呼ばれては何かを買い、呼ばれては何かを買い。嫌な顔を全くしないカセロを不思議に思ったモスティマは問いかけた。
「カセロは暇なの?」
「……急にどうしたんだ?」
「カセロはいつでも呼んだら現れるよね。大変じゃないの?」
「暇だからな。些細な問題さ。」
「結局暇なんだね。それでお願い事とやらが叶うまでずっとそうしているつもりなの?」
「そうなるな。」
「そっかー。」
モスティマはそろそろ真面目に願い事について考えてみようと思った。このまま流されるままでも良かったが、そろそろ大切な仕事が始まる。そこによく知らない人の存在は良くないと考えたからだ。
「……たしか、国を揺るがすような事じゃなければだっけ?」
「そうだね。あまり大事にはしたくないからね。」
その返事にモスティマはうーんと考えた。さらにううーん、、と考える。だがお願い事は思いつかない。
「ねぇなんか良い感じのお願い事無い?」
「ない。」
「断言しちゃうんだ……、そうだ。逆になんか私にお願い事はない?」
「逆に?」
「そうだよ。いつもお世話になってるからね。何か丁度いいお願い事だったら叶えてあげよっかな~って。」
「そうか…」
カセロは考え込んだ。モスティマは寝顔と真顔以外の顔を初めて見たなと思った。
モスティマはからかうように言う。
「そんなに私にやって欲しいことがあるのかな?」
「悩んでる。ちょっと待ってて。」
「とりあえず言ってみなよ。悩んでても終わらないよ?」
「そっか……そうか…」
更に少し考えた後、意を決したようにカセロが言う。
「ロドスの人達と会ってみたいな。」
「ロドス?そりゃまたなんで?」
「ちょっとね……ロドスの上層部あたりと会話したいんだ。」
カセロは誤魔化すように言葉を濁した。そして大切なところは省かれた内容を言った。
「カセロならちょちょいのちょいで会いに行けるんじゃないの?」
「いきなり現れて一体何を真面目に話し合うんだ?さすがに無謀すぎないか?」
「…それもそうだね。カセロって思ってるより頭良い?」
「……え・?馬鹿だと思われていたのか?」
「だって馬鹿そうじゃん。」
カセロはショックを受けた。いくらカセロといえど、そう平然と当たり前のように貶されたら傷つく。そんな中モスティマが突然元気な声、そして満面の笑みで言った。
「そうだ、良いことを思いついた。」
そこでカセロが元気を取り戻した。そしてモスティマが続けて言う。
「お願い事を決めたよ。」
そこでカセロは怪しむ様子を見せた。そんな様子を楽しそうにニヤけながらモスティマは自信満々に言う。
「ロドスで何をするのか教えてよ。」
「ちょっとね…」
カセロはまたもや言葉を濁らせた。だがモスティマは更なる笑みを浮かべて言う。
「なんで?これはカセロに叶えられる内容だよね?それにたしか、ある程度まではお願い事と認識しないって言ってたよね?」
「………それもそうだがな。」
「もしかして国を揺るがしちゃう事なのかな?」
「そんなことはないけど……」
「決まり事なんでしょ?ねぇ、お願い事だよ?どうなんだい?」
モスティマが言葉事に物理的にカセロに近づいた。カセロはそれに対して目を逸らした。そして弱気になりながら言った。
「聞きたい事がある。」
「うんうんそれで?」
モスティマは更に問いかける。どうやら全てを話すまで離す気は無さそうだ。カセロは言うことを考えながらゆっくりとしゃべり出した。
「知りたいことがある。それはロドスにしか答えられないことだな。最終的に、可能ならオペレーターとして働きたい…かな。」
「……何それ?」
「しょうも無い事で悪かったな。」
「ロドスで働きたいなら普通に求人に応募すればいいんじゃない?」
「無理だな。」
「そりゃまたなんで?」
「俺が人じゃないからだね。」
「そういえば…そんなことを言ってたね。」
モスティマはちょっぴり納得したような様子を見せた。
「タイミングが良いね。それじゃロドスに寄ってからお別れしようか。」
「どういうこと?」
「ちょうどロドスに寄る予定だったんだよ。」
「つまり?」
「ドクターにお願いしてみるよ。」
「……ドクターじゃなくてアーミアがいいな。」
「そう?それなら見つけたらお願いしてみるよ。」
「ありがとう。」
そしてめずらしくカセロはモスティマと一緒にロドスを目指す小さな旅をした。数日がたった頃。やっと目的の物を見ることができた。
「ロドス・アイランド」の名を冠する移動都市、ロドスアイランドの本拠地が見えてきた。
テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ
ちょっとイメージがまとまらないですね……どうしようか?
ま、週一投稿に間に合えばええやろ。