好きには不祥がつきまとう   作:庭顔宅

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6/6 進出のアドバンス

「思ったよりあっという間だったね。」

 

「そうだな。」

 

目の前には巨大な移動都市ロドスアイランド。これ一つまるまる一つの企業である。なに気に初めて正面から移動都市に入国?することになる。

 

モスティマは車を走らす。移動都市は止っていたようであっという間だった。

 

最後のラストスパートだろうか。どんどん加速している。移動都市の中へと繋がる坂道を進む。一瞬そのまま突撃してダイナミック駐車をするんじゃないかと心配になったが、問題無かった。モスティマの方を見るとアクセルから足を外し、惰力で中に入っていく。これがプロの技というやつか。

 

彼女は迷うこと無く、車を進めていき適切と思われる場所に駐車した。

 

「とうちゃーく。」

 

「お疲れ様。」

 

「はーい。」

 

そこで2人は車を降りた。そこにロドスのオペレーターと思われる人がやってくる。片手にタブレット端末っぽいのを操作しながら、モスティマを見た後、こちらを見て疑惑の目線になる。

 

「モスティマさん確認しました。……その方はどちら様ですか?」

 

「この人はカセロだよ。お客さんかな?」

 

「はぁ、モスティマさん。次からは来る予定であれば事前に申請しといてください。めんどくさいです。」

 

「ごめんねー、面倒くさくなっちゃった。」

 

する気はあった?…本当?

 

「まぁ今回はいいです。とりあえず来客用IDカードを作るのでいくつか質問をしますね。よろしいですか?」

 

監察官(仮名称)は、諦めたかのように静かにため息を吐く。

 

そして俺は心配している。監察官は質問と言った。答えられる内容があるとは到底思えないのだが…

 

「はい。」

 

とりあえず、やってみる。ダメ元というやつだ。

 

「何か身分などを証明書はありますか?」

 

「ないです。」

 

「…所属会社、所属組織等は何かありますか?」

 

「ないです。」

 

「モスティマさん捨て子ですか?」

 

「うーん、違うけど、違わない?」

 

「目的は?」

 

「お話だね。」

 

「意味がわかりません。そこの子、そこの奴が使えないので説明を求めます。」

 

モスティマはなんだとーっと怒りを露わにする。だが随分と気の抜けた声であり、完全に野次馬になっていた。その調子に乗せられたカセロが少し元気な声で言う。

 

「責任者とお話に来ました。」

 

「ダメだこいつら。」

 

何とも悲しい結果であった。カセロがあかんやんとジト目で見えない空を眺めた。そしてモスティマが何か同族を見るようにニヤニヤとカセロを見ていた。

 

「治療目的ではないんですね?」

 

「そうですね。」

 

「責任者と知り合いですか?」

 

「顔見知りですらないですね。」

 

その答えに監察官様は更に???と疑問を浮かべた。そんな様子をモスティマが見て良い笑顔でウンウンとうなずいていた。

監察官はすぐに立ち直り次の質問を問いかけようとしたが、少し考えその内容を変えた。

 

「とりあえず、検査しましょうか。」

 

「お、やっと終わる?それじゃカセロ頑張ってね~~」

 

モスティマが手をヒラヒラとさせながら、明るい入口へ向かおうとした。そこに監察官の手が伸び、モスティマの歩を止めた。

 

「ちょうど良い機会ですしあなたもですよ。」

 

「えーー…」

 

モスティマが不満そうに声をあげた。だが監察官は気にせずに続ける。

 

「はいはい、文句言わない。」

 

「あ、俺は遠慮します。」

 

「は?」

 

監察官の鋭い目がカセロに向く。まるで脅すように、面倒くさいと言うように、有無を言わさぬ様子で言った。一瞬怯みそうになったが、カセロは遠慮無く言った。

 

「いや無理です。NGです。」

 

「は?」

 

今度はタダひたすらに困惑するようだった。




テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ

期限が先か…発想が先か…

後2話ぐらいが危険なラインですね。
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