好きには不祥がつきまとう   作:庭顔宅

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6/15 進出のアドバンス

ケルシー先生が注射器の針を突き立てる。だがその針がセムの皮膚を貫くことはなかった。続けて少しだけ力強く、突き立てられる。だが結果は変わらない。

 

少しの間だけルシー先生の腕は止まった。だがすぐさま針が突き立てられる。そして何度も突き立てられる。まるで意地っ張りのように何度も繰り返していた。相変わらずの無表情も相まって、かわいいと思った。ぜひため息の領分でムーと言って欲しい。

 

そしていつの間にか注射器を一旦置いて、その美しくも少しだけ硬い手で腕に触れ……揉んでいた。突然の出来事につい聞いてしまった。

 

「…どうしたんですか?」

 

「硬い。だが弾力がある。これに刃物を防ぐだけの防御力があるとは考えられない。普通の人体構造とは違うのか?」

 

「どこまで違うなんて知る機会がなかったのだからわからない。少なくとも、普通の人間ではないだろうな。」

 

「傷つくのか?怪我をした経験は?そもそもその文字列はどうやって刻まれた物なのだ?」

 

「ある一定レベル以上の攻撃力と、特定の物質で傷つけられたはずだ。不注意で怪我したことは……偶然怪我することはない。文字列に関しては特定条件下で可能、としか言いようが無いな。それは一度しか経験がないがな。」

 

「しばらくの間…、いや先に採寸を済ませようか。」

 

「いや、血ならすぐにでも出せるよ。」

 

気になる単語が聞こえた気がするが、一度放置してアーツを使い指先を傷つけ血を出す。

 

「……アーツの応用か?」

 

「本当にアーツかはわからないが、応用ではある。今度アーツに関して詳しく教えて欲しいな。」

 

「講師を頼んでおこう。血液はこの試験管の中に入れてくれ。」

 

「一杯一杯まで入れるか?」

 

「8割ほどまで入れてくれ。」

 

3本ほど血液を入れてた所で、空の試験管はなくなった。アーツで血を止めていた所、問いかけられる。

 

「ずいぶんと勢いが良く血液が出るのだな。アーツで出させているのか?」

 

「……気にしたことがなかったな。無意識だ。」

 

そういえば、ドバドバ出るな。…穴を開けているから当然か?あんま痛覚なくてどこまでがどこかよくわかってないんだ。

 

「よし…、次は採寸だ。オペレーターとしての服を作ろうと思うが、必要ないか?」

 

「必要です。ぜひ作ってください。」

 

やったぜ。地味に結構とても嬉しいやつだ。へっへオペレーターとしての証拠のような物。やっぱ黒主体の青なのかな?めっちゃわくわくすっぞ。

 

「しばらくしたら、人が来るはずだ。その人の指示に従うといい。私は先に失礼させてもらう。採寸が終わった頃再び現れる。」

 

「わかった。」

 

と返すと、ケルシー先生はワゴンを押しながら部屋の奥へ帰って行った。………残りの書類は?と思ったが、また後で使うのだろうか?まぁいい。今はこの手元にあるオペレータになる上に必要事項をまとめた書類だ。大変気になります。

 

 

 

 




テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ

最近千文字程度しか書いてないなー

と思いつつ平然と千文字を出す。今回は切りがいいから。
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