しばらくして、人が現れた。フレンドリー感はなく。ぱぱっと採寸して帰って行った。驚いたことに体の数字やら首と胸の間に埋め込んでいる大切な黒曜石を見ても、何一つとして反応せず帰って行った。ちょっとなんか残念。
採寸した人は消え、また俺は1人になった。
耳を澄ましても足音は聞こえてこない。
たしか採寸が終わった頃再び現れるとか言ってきたと思うんだけどな。まぁまだ書類を見終わってないのでいいだろう。
セムは黙々と読書モードに入った。
そして全部読み切るまで後もう少しというところで、足音が聞こえてきた。余計な音は聞こえてこず、軽やかな音だった。
顔をそちらに向ける前に声が聞こえてきた。
「待たせてしまったようだな。」
「いえ、後もう少しでそうなるところだったよ。」
体を反らし体をケルシー先生の元へ向けながら、手に持った書類をぶらぶらとゆらしながら言った。
「それならば良かった。」
そう言い切ったきり、静かになり近づいてきた。そして側にある椅子に座る。
そこからは話し合いだった。まぁ話し合いというよりも尋問に近いけど。無表情系女性が質問、俺が答える。それの繰り返し。いろいろと根掘り葉掘りと聞かれた。良い感じに答えられたと思う。だが頭痛い。久しぶりに頭をこんなに使った。ケルシー先生も偶にこめかみを押さえていたのは印象的だったな。
「……こんな所か。」
「…そうですか。」
お互いに燃え尽きたように無言でいると、突然扉が開く。そして先ほど採寸に来ていた人が荷物を持って現れた。
「完成しました。どうぞ、セムさん。」
自己紹介したっけ?と思いながらも「ありがとうございます。」と言った。そして荷物を受け取る。
簡単に包装された紙を破り、中の物を取り出す。それは自分の体が覆えるほど大きい。だが優に片手で持てるほど軽い。折りたたまれたそれを広げる。それは黒を基準とされた服だった。
「おぉーーー…、これがオペレーターとしての服か。」
「そうです。明日には、もう3着ほど完成する予定です。」
おぉーーー仕事が早い。さすが大企業ロドス様は格が違う。
「そしてこれが通信端末、そしてIDカードだ。」
続けてケルシー先生からプレゼントが渡される。何処かで見たことがある薄く四角い箱にカードだ。
「ありがとうございます。」
「次の予定だが、何も問題がないようであれば、それに着替えてもらい、彼女にこの施設案内をしてもらう。」
「おねがいします。」
「…わかった。次はしばらく日にちがたった後になる。予定に空きが生まれたら連絡する。」
「了解です。」
その言葉を合図にするように、ケルシー先生は研究室の奥へと帰って行った。
しばらくお暇を頂きました(日単位)
「着替え終わったら外に出て来てください。」
採寸の人はそう言って研究室の外へ出て行った。
「……また1人になったか。」
そんなつぶやきを残して、さっさと着替える。テキパキ着替える。
ダボダボのズボンに黒い手袋、ネックウォーマーに頭の角が隠れるほどの大きなフードに地面すれすれまである体に密着する系マント。ついでに目元を隠す用と思われる薄黒いゴーグル。
過去一肌色が見えな服装です。不審者セットじゃん。俺じゃなかったら熱中症になりそう。
テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ
本編中中中中になりました。
ぎりぎりセーフです。