好きには不祥がつきまとう   作:庭顔宅

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2/6 壊死からの地生 主side

チェンと共に部屋を出て、ホシグマの居るエレベーター前に行く。通路を抜け少しだけ大きな踊り場の端の方に窓の方を向いているホシグマが居た。片腕を肘掛けに置き、その手は頬に向かっている。かすかに頭を傾けておりゆっくりと休んでいた。

あともうちょっとというところでホシグマは椅子から立ち上がりこちらを向く。

 

「ずいぶんと早かったですね。」

 

「思っているよりスムーズに終わった。話し合いの結果シュヴェルの事はこちらに任せられた。ホシグマ、これからどうするのが良いと思う?」

 

ほんまそれ。てかスムーズというよりあっけなくという方が正しいと思うんですが。記憶によるとホシグマ宅に保護だった予定なんですが、、まだ有効ですかね?

 

「それはうちで預かろうと思う。ミスチェーのお店で働いてもらおうと思っている。何か他に良い案があるか?」

 

「いや、ないな。悪いが任せる。」

 

「はい。任されました。」

 

問題無く、解決した。特に記述することは無いだろう。これで私の天下だ。ここから俺の夢と希望が待っている。

 

「それではこれからミスチェーの店の店主にお願いしに行こうと思っていますが、チェンさんはどうしますか?」

 

「すまないがまだやることがあr「聞いたわよ!!チェン!隠し子がいるそうね!」

 

体の芯まで響きそうな声だ。声のする方を向くとあら不思議。目の前にスワイヤーさんが現れた。

ベアトリクス・スワイヤー警官、茶髪、猫、教官、教官服装、セレブ、ドケチ。以上。これ以上説明することは無いだろう。龍門近衛局の上級警司。サーポートが得意なオペレーターだ。しかし侮るなかれ。場合によってはその手にもつ凶悪な武器に追いかけ回されるだろう。厳しくも情熱的。まさに秘書官人権である。そしてチェン、ホシグマと仲が良く三角関係に持ち込んでくれる最高の人である。この関係性が一番すき。

 

そんな印象的な人物にじろじろとなめ回すように見られていた。横ではホシグマさんが{やれやれ}と言った様子であり、前ではチェンさんの額に血管が浮き出ている。こ、これは見れるのか!?龍門伝統

 

「*龍門スラング*のお嬢様、?……この子も戸惑っているだろう?……「はいはい、チェンさんスワイヤーさん喧嘩ならよそでやってください。」

 

ホシグマが少し大きな声で制止する。私としては龍門スラングが聞けただけで大変まんぞくです。龍門スラングはやっぱり龍門スラングだったんだ!

 

「ごめんなさいね僕。ちょっとこのチェンっていう人をからかいたくなってね。」

 

そういいつつ頭を軽くなでてくれる。これがお姉ちゃん。いじわるなお姉ちゃん。いいね。

 

「アタシはスワイヤーって言うの。スワイヤーお姉ちゃんって呼んでね!よろしく!」

 

「僕はシュヴェルといいますよろしくお願いします。スワイヤーお姉ちゃん。」

お姉ちゃん公認。やったぜ。

 

「それでスワイヤーさんどうしたんですか?」

 

「チェンを呼びにきたのよ。いつまでたっても会議に来ないからね。じゃそう言うことでチェンを連れていくわね。」

 

「あっ。」

 

チェンさんの呆けたあっ。珍しい。でもこの会議って緊急な物で、多分俺が元凶だよね?ごめんね。心の中で謝るから許して。

 

「すまないなホシグマ、シュヴェル。ここでお別れだ。それではまた後で。」

 

「こんどまた改めてお話ししましょ~シュヴェル君!」

 

そのまま今俺たちが来た道を進んでいった。やはり嵐のような人だな。いやトルネードだわ。何を言っているかは分からないけど二人の女性の怒鳴り声が聞こえるわ。

 

「それじゃ、行こうかシュヴェル。」

 

「ぁ…はい。」

 

いつの間にかエレベーターのドアが開いていた。中には誰も居ない。ホシグマはあたかも何も無かったようにエレベーターに乗る。それに続く。

 

「多分シュヴェルのことはさっきエントランスで見られたことが広まったか、スワイヤーさんのでまかせだと思うよ。後でなんとかしておくから気にしないでくれ。」

 

「分かりました。わざわざすみません。」

アフターケアまでしっかりと……やはりホシグマさんは最強。

 

「いや気にしないでくれ。それではこれからこれから働いてもらおうと思っているお店に行くよ。」

 

「はい。」

 

「店主の名前はグレイブという。厳つい見た目だが優しい人だよ。」

 

「分かりました。」

 

グレイブ、、男か、なんか強そう。は?男?男といえばミスチェーとかいう人もそこで働いているんだよね。さぁ戦争だ。まけんぞ俺は。

そういえば俺、はいと分かりましたしか言ってないわ。もっと話を広げられるように頑張ります。

 

 

時は流れてグレイブとか言う人の店に来た。看板には{ファルシオン}とある。青が主で外見は屋台と居酒屋の狭間のようなシンプルな感じ。大通りの面しているからそれなりに繁盛していることが分かる。正直これ以上ここで分かる事は無い。

ホシグマさんはなぜか「すまない。少し待っておいてくれ。」と言って、どこかに行ってしまった。お店の中に入った訳では無い。俺をお店の前まで案内して放置って一体どういうことだよ。すべてが嘘でここで捨てるのか?まぁこんな糞ガキ捨てられてもシャーなし。赤の他人だし。むしろ適当な場所じゃないだけまし。いやこん大通りで捨てるのは最低だわ。いやあわよくばこの店主に拾ってもらおうとしているのか?分からないけどどうでもいいや。

本来の予定通りこの龍門市街離れようかな。最低でもプラチナさん見るまではこの旅を止める気はないし。

 

そうと決めたら有言実践。踵を返して進む。としたかったけどここがどこがまだ分かってなかったわ。はぁ俺は両利きだし、どっち向かおうか。

 

そんなことを思っているシュヴェルの元に近寄る影が3つと3つ。複縦陣かな?前と後ろは別々のグループぽいわ。

 

「おいおいガキ。さっさとスラム街に帰れよ。」

「この店の品性下がっちまうだろ。」

「金が無いやつはさっさと帰れ。」

 

軽装備の男三人組。しかしその顔は歴戦の戦士だ。顔や手足に着いている切り傷から傭兵のような存在だと思う。

 

コンビネーション完璧、、しかも全部的確で草。いまだにフードでポーチすら装備してないし。まじで乞食じゃん。言い訳も出来たしさっさと道なき道へ帰りましょうか。

 

さらに踵を返してこの男の集団の反対の方向へ向かう。とりあえず一日一歩の精神だ。

 

「ちょっと待ちなガキ。」

 

その声はさっきの三人とは違い老けた声だ。怒鳴っているというより面倒くさそうって感じだ。

 

横目で軽く確認してみるとその後ろにいた。三人組だ。同じく軽装備で外見はアラサーって感じがする。

 

「待てって言っているだろう。僕ちゃん。」

 

その声は少しづつ近づく足音と共に来る。まだ面倒くさそうな感じだ。なので私は逃げる。

へ、おじさん。お前らごときに捕まるほど引きこもりはやってわ。

速度はそのアラサーと同じ速度で進む。

 

「待てって言っているだろうが。ガキ!」

 

早くなった。小走りから走りに変わった。ついに怒鳴り始めた。

 

こいつ、ガキにキレてやがる。頭に血が上ってるな。こんなことで上るなんて高血圧で死ぬぞ?おじさん?(絶対に声には出してはいけない)

僕は悪い乞食じゃ無いよ!!

俺も全速力で走る。

 

あっ。

 

気づいたときには飛んでいた。いや飛ぶと言うより転ぶというのが正しい。

 

なんでこんな大通りに引っかかりそうな大きめの石が!?

 

残念ながら人間は重力には勝てない者。最後に南無三と唱えながら転びに行きましょう。あぁ空が曇っている。面倒ごとの匂いがぷんぷんだぜ。

 

 ぼよん 

 

不思議な感触だ。冷たくも柔らかい、、これは絶対に地面じゃ無い。コンクリートじゃ無い。転ぶ前に人は居なかったはずだ。ではなんで?

二つの感触がおなかに回る。それは腕だ倒れ込んでしまうより、もたれかかっているという印象だ。

あ、申し訳ねえ俺の下敷きになった人かわいそうだわ。これはちゃんと謝らないといけません。さぁしっかりとはきはきと一言。

「g

 

「大丈夫か?」

 

ファッ

 

このタイトルコールより聞き慣れた声は!?

 

上を向く。そこには若緑のきれいで長い髪。真っ黒な襟をたびかせながら、肌白い肌を見せている。ピンポイントで顔が見える。そこに柔らかいという感覚があればどのような結果か分かるはずだ。

 

急げ、行動は一つ。速やかに動け。これぞ日本の最上級の謝罪。跳び土下座、、腕がホールドしていて動けません。離して、離してください。は!これはさらに上の切腹をしろというお告げか!?分かりました。刀なんて物は使いません。爪でむごたらしく引きちぎります!

誠に申しわk

 

「これはどういうことか、説明してもらおうか?」

 

ひっ 鬼、、鬼が、、鬼神がいる。

 

上を見上げる。そこで異変に気づく。ホシグマさんは俺のことを見ては居ない。前を向いている。目の前の三人組を睨んでいる。その三人組は顔を真っ青にしながら背筋を伸ばしている。明らかなる上下関係が見えた。




テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ

シュヴェルはわずか一秒の出来事だったを実現できる身体能力です・
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