好きには不祥がつきまとう   作:庭顔宅

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2/7壊死からの地生 主side+α

そこで異変に気づく。ホシグマさんは俺のことを見ては居ない。前を向いている。目の前の三人組を睨んでいる。その三人組は顔を真っ青にしながら背筋を伸ばしている。明らかなる上下関係が見えた。

 

「黙ってないで何か言ったらどうだ?」

 

この詰め方怖いやつじゃん。他人と言うより知人て感じがする。教え子かなにか?あ、傭兵三人衆が逃げていくわ。プロの逃げ方。通行人を装い速やかに撤退していったわ。さすがホシグマの姉貴!やっぱりホシグマの姉貴の知名度すごいなぁ。

今頃になってアラサー集団が後ろを振り向く。だが時すでに遅し、そこには誰も居ない。物理的に普通の通行人もそこを避けて通っているからね。しょうがないね。

 

「どうした?何も言えないのか?」

 

二度目のチャンスを与えてるわ。だがとどめにもなる。アラーサー集団、顔が白になってるわ。あれが燃え尽きた後の白い灰か、、お気の毒様だわぁ~~ざまぁとも言う。

 

「はぁ……すまないそこの人。」

 

ホシグマが{ファルシオン}の前にいる全く関係ない二人組に声をかけた。全力でこちらを見ないようにしていたのに、多分心の中でも祈ってたよ。だってこの世の終わりみたいな顔してるもん。あなたたち関係ないでしょ?堂々としてたら良いのに、、

 

「さっきここで何があったのか説明してくれないか?」

 

有無を言わせない質問ですわ。俺も逃げたいです。だからこのホールドを解いてくれませんか?ちょっとこの道の突き当たりまで全速力で向かうだけです。

ぁぁ良い匂いがする。ハーブとかの香水って匂いじゃ無くてなんか良い匂いがする。汗?酒?」とりあえずは良い匂いで私は変態の第一歩を進めていることは分かった。

 

「なな、なんか言い争っていたんだ。そこの三人組とは違う奴らとその小ねねんが、若い奴らだったんです。少年がどこかに行こうとしたときその中央の人がその少年を止めようとしていたんんだ。です。」

 

錯乱してるんじゃ……今日はゆっくり休んでください。

 

「シュヴェル、本当のことか?」

 

「うん。そうだよ。」

 

そこでアラサー集団の顔色が戻った。

 

「でも、どこかに行こうとしたところであいつらがいきなり怒鳴りつけてきたんだ。」

 

指をピンと伸ばし、アラサー集団を指さす。アラサー集団の顔色がさらに戻った。俺は許そう。だがホシグマが許すかな?おまけに二人も冤罪をプレゼントだ☆

 

「言い訳を聞こうか、名無しA。」

 

名無しA?これが名前なんか?コードネームか?わかりやすい。

 

「最近来た例の若造三人衆がその子に絡んでいました。そこで言い過ぎと感じたため、飴ちゃんをあげようと思った次第であります。また若造三人衆の言葉に頭に血を上らせてしまいつい八つ当たりをしてしっまいました。」

 

「ふむ……本末転倒か、お前たちには精神力が足らないようだな、後で特訓するぞ。いやみんなまとめて訓練しようか。」

 

「ぁぃ。」

 

「声が小さいぞ。」

 

「はッいッ。」

 

「大きすぎる。ここが人通りの多い大通りと分かっていて言っているのか?」

 

「はい。」

 

アラサー……どんまい。言い方が軍隊のそれに似てるんだよなぁ。冷静な悪魔の三段責め。下から内角をえぐるようなお叱りほど怖い物はないよな。大声で怒鳴り散らかされた方がまだましだ。

 

話は変わるがホシグマさんのお人形になるのは最高かもしれない。このゴスロリの少女が熊のぬいぐるみを抱っこするように、俺は抱きかかえられている。脚が宙に浮いているためダイレクトに感触が分かる。

この優しくだか抱えるようでしっかりと離さないように抱きかかえられている感覚。これがママだ。しっかりと参考にするように。

 

「ではやり方を分かっているな?」

 

「「「はい。」」」

 

「では行ってらっしゃい。」

 

おかしいな……俺には逝っててらっしゃいに聞こえたわ。アラサー集団がこの世の真理を知ったみたいな顔してるわ。お気の毒さま。これを教訓にして二度とキレないように頑張ってね。

 

「シュヴェル。」

 

名前を呼ばれて顔を上げる。そこには笑顔のホシグマさんが居た。だけどもその笑みには好戦的な何かがあるように見えた。

 

「前の三人組がなんて言っていたか覚えているか?嫌なら言わなくて良いぞ。」

 

俺の目は腐ってないようだ。これこのままカチ込み行きそうだわ。言葉に気をつけなければ、後お戻りが出来ないところまで行きそうでこわい。

 

「ガキとか金が無いやつはさっさと帰れ、だった気がする。もう覚えてないや。」

 

どうでもいい感を醸しつつ控えめにしっかり伝える。これが最善のはずだ。まぁ実際どうでもいいんだけど。とりあえず顔だけ覚えておけば良い。次あったとき小石を投げるか蹴るために。俺は執念深い男だ。慈悲は無いぞ?

 

「そうか。ありがとうな。」

 

そのままシュヴェルを地面に下ろし、頭を軽くなでる。この撫でもやはり優しく、おっとりしてしまうなでなでだ。このなでなではいつまでも変わらない。

 

「さあ、中でグレイブさんも待っている。早く行こうか。」

 

そのままシュヴェルの手を握り、中へと進む。その背中姿は身長の差も相まって親子としか思えないと思ったそこの人だった。

無意識のまま二人の青年の性癖を叩き直したシュヴェルだった。

 

中に入ったからといって、何か印象が変わるわけでは無い。外と変わらず。青が主で外見は屋台と居酒屋の狭間のような感じだ。ちょっとおしゃれになっただけで、いやお店がおしゃれじゃ無い。このウェイトさんがおしゃれなんだ!

オレンジ色の髪をたびかせながらあちらこちらと忙しく動き回っている。少し大きなこの部屋にたった一人で厨房とカウンターを忙しく行き来している。さながらライブ会場の主役のように。小豆色の美しい目に猫耳がありメイド服のような白と黒の服を着こなし、その柔らかい声を響かせている。騒がしい中、彼女の声だけはハッキリと聞こえてくる。

 

その少女がホシグマの存在に気づき、まるで尻尾を振り回すように笑顔になりながら近づいてくる。実際にめっちゃ揺れてる。

ここでホシグマさんの陰に隠れたのは僕だけの秘密だよ。

 

「ホシグマさん!いらっしゃい!今日は何を注文するの?」

 

「いや今日はグレイブさんに会いに来たんだ。」

 

「分かった!また今度飲みに来てね!!」

 

「ああ。またな。」

 

酒場かな?いや酒の匂いがしない。辺りを見渡しても、誰一人として赤面している人はいない。視線はこのウェイトさんか話し相手に向いている。つまりガールズバーかな。

脅威の満席。彼女の人気は世界一じゃったか。すごいなぁ。

 

「では行こか。」

 

そのまま彼女が出てきた厨房らしき場所へ向かう。ホシグマさん関係者?どっちにしても親しい関係か、すごいなぁ、、もしかして彼女がミスチェーって子ですか?す ば ら し い

そのまま末永く仲良くしていてください。

 

進むと厨房へ出る。そこには一人の女性がカクテルを作っていた。

 

こちらもメイド服のような白と黒を着こなす。その漆黒のロングヘアを下ろしながらグラスを振る。そのたたずまいに私はヤマトの魂を感じた。具体的には自然の美しさや神々しさを素直に受け入れる豊かな感受性や、他人を思いやる心。その薄紫色はすべてを見通すような目を持っているが、そこに奥ゆかしい何かを感じさせる。

 

その手際、プロの道。かわいいメイドさんに実力のある飲み物。これは大盛況だわ、みんな来る。俺でも来るわ。

 

「ラミカ。グレイブさんは今日も上にいるかい?」

 

「ええ。いるわ。その子が新入?」

 

「にお願いしようとしているんだ。」

 

ラミカは品定めをするようにねっとりと見てくる。ここでもやっぱりホシグマさんの後ろに隠れる。いや無理だって話す話題の無い相手と、何も無いのに目をじっくりと見られるのは弱いんだよ。

 

「ん。かわいい子ね。これからよろしくね。」

 

「まだ決まった訳では無いんだけどね。」

 

「でもあの人なら採用するわよ。多分ウェイトになると思うけど。さぁどっちの方が人気出るかしらね。」

 

心底楽しそうに笑う。そこに邪悪な物はなく、ただ単純に楽しそうにしている。

 

「それではまた後で。」

 

ホシグマは軽く手を上げそのまま厨房の端に居ある階段の方へ向かう。

 

「新作ができたからまた休みの日に飲みに来なさいね。」

 

ラミカもまた手を軽く上げ返す。

 

そのまま階段を上り、鉄の扉の前に着く。あの美しい光景を見た後に見る鉄の扉。俺はヤクザにでも合うんか?

急に心配になってくる。

そこにホシグマが

 

「外見は怖いけど、いい人だよ。」

 

と言う。何度も言われると逆に怖くなる。この扉の向こうには無いがあるのか。何が待ち受けているのか。

 

ホシグマが扉を開ける。中は木材だ。木の机に木の椅子にきれいな明かり。インテリの極意がそこにある気がした。だがそのすべてをぶち壊す者がそこに居た。俺から見て大きく感じる椅子に丁度良く座る。そこに大量の書類を保持しながら、書類に書き込みをしている。

 

筋肉モリモリマッチョマンの変態だ。

 

ホシグマですらすっぽりと、はまってしまいそうなコートを着て居るが、それでは隠しきれない筋肉がチラチラと見えていた。

 

* * * * * 名無しAside * * * * *

 

今日は災難だ。買い出し当番にはなるわ、転んで笑われるわ、くそ野郎には合うわで災厄だ。

だがそれすらも凌駕する災難が襲う。敵はホシグマ。我らの隊長だ。

 

始まりは良心だった。最近この{ファルシオン}を行きつけにしている三人組がいた。ミスチェーに厄介を出す糞野郎だ。みんな目を開かせてそいつらを見張っている。名前も知らない紳士のみんなで、だ。いつもミスチェーが丁度良いときにいて手を出せないで居る。もし時間があるならばあいつらは男としての尊厳を消し取ってやるところだ。

 

その三人組が{ファルシオン}の前に居る小汚いフードを纏った少年にちょっかいを出した。疑問には思った。スラム街の人間がこんな大道りに居ることなんて珍しい。だがミスチェーもスラムの孤児院出身だ。その仲間がミスチェーに何かを伝えようとここまで来たんだと思った。

だから頭にきた。それと僅かに少しだけミスチェーに良いところを見せようと思った。

 

でも俺の頭にはミスチェーに褒められることしかなかった。心の底からの感謝。それを想像するだけで高揚してくる。

 

だから選択を間違えた。目の前の少年が逃げる。それを追う。そして捕まえるように走る。目の前の欲にとらわれて目の前の少年のことをないがしろにしたんだ。これに関しては全力で謝罪する。

 

だが、来てしまった。いや良いことではあるのだが、来てしまったのだ。鬼が

 

そこからは流れ作業だ。申し訳ないとは思う。だがあの俺たちに買い出しを任せた野郎どもに復讐できると考えると気分が楽になる。

 

改めてあの少年には謝罪をしなくてはならない。あとお詫びの品は何が良いだろうか?後でしっかりと考えよう。

 

それとは別にあの三人組には本格的に復しゅ、、げふんげふん。ミスチェーにちょっかいだした粛正をしてやろう。なぁにちょっとあの三人組に無料ソープ券をあげるだけだ。

 

ちゃんと事情を説明してあるBLソープに…………




テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ
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