「なんとかなったね!ボス!」
「ああ、いつもより激しかったな。はぁ一発当たっちまったじゃねぇか。ほら見てみろよトランクがダメになってやがるぜ。」
今日に限ってはいつも以上にしつこい奴らだ。執念深さも、連携もいつも以上だ。これはさっさと対策しておかねえとな。
「うわ……血もついてるじゃん。掃除面倒くさいなぁ~……ねぇねぇボス。血が中から流れてない?」
「何馬鹿なこと言ってんだそんな訳……血…止まらないな。」
トランクから血がポツポツと流れ出ている。ゆっくりと落ちるのではなくそれなりの頻度でポツポツと、勢いが弱まる様子はない。
厄日か?面倒ごとはもうごめんだぜ。
「3で行くぞ。」
俺はハンマーを持ちトランクに近づく。エクシアはもしものために銃を構える。
「バォン」
心の中で三を数えハンマーを振り上げる。トランクはどこかに飛んでいく。中には小さい黒い布の塊が存在していた。
「……なんだこいつ?ガキか?」
「お荷物かもよ。じゃ引っ張り出すから下がってて。」
今度は俺が下がり、エクシアが近づく。エクシアはその布をつかむと一気に後ろに投げ捨て、車を障害物にする。
黒い布の物体が転がり落ちる。手足があった。どうやら大きさからして子供ではあるようだ。しばらくした後、子供は座り込む。右腕を押さえながら。右腕があられもない方向に曲がっている。子供は辺りを見渡した。そこでこちらを見た。その目は不思議な目だった。怖がる様子でも怒ったりもしない。そのまま後ずさり、壁に背中を預けた。
強そうでもない。ただの鬼族のガキ。
エクシアの腕を引っ張り車の陰に呼び出す。
「なぁ、どうする?ガキだぞ。一体いつは行ってきやがった。てかどうやって入ってきた?」
「し、知らないよ。とりあえず治療してあげたら?」
「それもそうか。」
「おい、テキサス!医療道具を持ってこい。」
中に居るはずのテキサスを呼び出す。しばらくガサゴソと隣の部屋から音がする。そして扉が開き医療箱を持ったテキサスがやってきた。
シュヴェルを一望すると、面倒くさそうに
「やったか?」
「ちげぇよこいつがトランクの中にいつの間にか入っていたんだよ。俺は悪くねぇ。」
テキサスは疑いの目は止めたが軽蔑の目は止めていなかった。
だから俺は悪くねぇだろ。
テキサスが医療箱を持って近づき治療を素早く終わらせる。
へぇ案外根性あるガキじゃねえか
治療中は一言も声を漏らさずにいた。
「もし、よかったらどうしてトランクに入っていたか、教えてくれないか?」
おっと、本題に入るようだ。
子供は当たり前のように特に戸惑った様子を見せずに言う。
「爆発に巻き込まれて、足下が崩れて、トランクに入った。」
入った?ずいぶんと都合の良い悪夢があったみたいだな。いや奇跡か?そんなことより足下が崩れた、か。つまり屋上にでも居たのか?このガキが?ただのガキじゃなさそうだな。
「で、どうするんだ?」
テキサスが戻ってきた
「そりゃ親元かスラムに返すしだろ。送ってやってくれ。俺は後始末やってくるからよ。」
面倒ごとには関わらず放置が一番。最低限の治療ぐらいはやったから良いだろ。
「りょーかい!じゃテキサス行こ!」
「それぐらい一人で行ってこい。」
「へーいケチ。じゃあ行ってきますよ。」
話し合いは終わった。さてと、今日の奴らはどうしてくれるか。
「ホシグマさんの家。」
体に刺激が走る。脚が止まる。嘘だと言って欲しいいんだがな。
「あのー、龍門近衛局の方向さえ言って貰えれば帰れますよ?」
その言葉で動き出す。あっという間にシュヴェルの横に行き、起き上がらないように肩に手を置く。
ちょっと待てや。ホシグマの親族だと?ホシグマにばれてみろ。絞られる程度じゃ終わらないぞ。
「そんなに焦ることはないよ!シュヴェル君!」
「そうだ。せっかく来たんだ。ゆっくりしていけ。おいテキサス!」
「諦めたらどうだ?」
「いいからやれ。」
テキサスはやれやれと言った様子でシュヴェルに近づいてくる。
そしてシュヴェルの肩を持つ、同時にエクシアも肩を持ち上げ脚が宙に浮く。そのままテキサスが来た扉の方に向かっている。
そのまま連行しバーの中央にある椅子に座らさせる。その横にエクシアとテキサスが待機している。
「さて、本題に入ろうか。こちらの要求は一つホシグマに今回ペンギン急便が関わっていることを言わないことだ。」
「さぁ何がほしい?そこまであげれる物は無いけど好きな物を言ってみなさい。」
「無いです。」
「まぁまぁそう言わずに何か言ってみな。」
こいつ、ホシグマと同じか。めんどくせぇ。ここでは邪魔だ。その純粋さはここで捨てていきな。
「じゃエンペラーさんのおすすめレコードちょうだい。」
は?ここにはレコードは無かったはずだが、やっぱり俺らのこと知ってるんじゃねえか。
「レコードはホシグマに見つかったらばれるからダメだ。」
「じゃ何もいらない。」
「それじゃ問屋が卸さない。」
「テキサスがほしい。」
こいつ本当にホシグマの親族か?んなことほざくなんて、こいつどこの者だ?
「断る。」
「じゃあ何もいらない。」
「それは無理だな。」
逃がさないぞ?なんか情報を落としていけ。
「言っているだろう?テキサスをよこせと。」
ドスを効かせた声。腕を組み、前屈になった。さっきまでの無関心はどこに行ったのやら。ようやく本性を出したか。
「断る。」
こちらも声を上げる。この程度の修羅場、俺の範疇だぞ?
しばらく無声が辺りを支配する。そこにいきなり背筋に不快な感じを感じる。
「ふははは。」
さらにこいつはあざ笑うように笑う。一体俺に何をしたんだ?クソガキが。
「お前、気に入った。」
笑いはすぐに止まり、予想すらしなかった言葉が出てきた。いくら頭の中を振り返ってもこんなやつは覚えていない。一方的に知っているだけか。
気がつくとやつは外の出入り口の前に居た。
「土産だ。受け取れ。」
そいつはフードの中に手を突っ込み何か黒く長い物体をこちらに投げてくる。
「売るなり、飾るなり好きにしな。親愛の証だ。」
そう言い置き、外に出る。
その投げられた物体はやつの角と同じくらいの大きさだ。重みもしっかりとある。
なんだこいつは。
「なあ、これが何か分るか?」
「んーわかんない。」
「……やつの角じゃないか?」
「この大きさでか?じゃあいつは何歳なんだよ。」
「さあ、知らん。」
「たっだいま~~。どうしたんや?そんなお通夜雰囲気だしこんで。」
クロワッサンが配達から帰ってきた。
橙色の髪。スポーツウェアのような露出の多い服にジャンバーを着こなしている。関西弁の元気いっぱいの少女だ。常に金欠でよく屋台などを開いているようだ。
「ちょっとあってな。」
「ふ~~ん、ん?なんやそれ?」
クロワッサンが目をきらめかせながらその黒い角に近寄る。
「なんやこれ!?ちょっとかしてぇ~や!」
クロワッサンが黒い角を奪い去る。特に抵抗されること無く黒い角を確保した。上下左右に傾けながらジロジロ見回す。
「むむむ。ちょっとまっててな。」
そう言い黒い角を持ったまま二階へ駆け上がった。しばらくどたばた音がした後飛び降りてきた。
「どうしたんこれ!この大きさの源石!?角の形までしとる。これは高値で売れるでぇ。」
「おい待て、源石なのか?」
「嘘はつかへん。純度100%の源石や。」
そこで深く椅子に座り込む。
「とてつもない者を置き土産しやがって、、」
「土産?どうゆうことなん?ボス?なぁーなぁーテキサス!エクシア!」
源石の角。しかもあいつの角に酷似してやがるときたもんだ。とてつもないやつと脈が出来たと喜ぶべきか、不確定要素が来たと嘆くべきか、どうか面倒ごとに巻き込まれないことを願っておこう。
テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ
昨日アンケートを募集しましたが質問の最後に意味わかめな2が着いていました。
これはアンケート機能を詳しく知らなかったのが悪いです。
だけどもアークナイツは両手両足でも数え切れないほど居るのに回答欄が20しかないハーメルン様が悪いんです。ちゃんと試験運用せず実戦投入した私が完全に悪いですね。
誠に申し訳ありませんでした。
あらすじにも書きました通り20~23話にそれぞれ別のアンケートを募集します。片手間に投票よろしくお願いします。
アンケートは20~23話のみ掲載します。
結構早いですがロドスに居る場合どのキャラを登場したら良いのか考えるのが億劫なのでみんなの推しキャラを教えてください。必ず登場するわけではないです。
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ロボット
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12f
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龍門近衛局
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ロスモンティス
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ブレイズ
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レッド
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パフューマー(園芸部?
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行動予備隊A4
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行動予備隊A1
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行動隊A4
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行動予備隊A6
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グレースロート
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テンニンカ
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カシャ
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ドーベルマン
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スルトスルト
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ジュナー
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ウィーディ
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エリジウム
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ケオベ