好きには不祥がつきまとう   作:庭顔宅

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2/13壊死からの地生 主side

「全てが揃う、ネクストマッチだ。」

 

まるで踊るように180度回転し、にこやかに笑うのだった。

 

今日もホシグマさんが華やかです。全てが揃う?つまり写真もありますよね?今すぐください。くれないなら奪い取ります。

いやそこに防犯カメラがあるじゃろ?そのデータ寄こせよ。盗み取るぞ運営。

 

「ほしぐまぁーー。」

 

上から声が聞こえる。角度45度またの名二階とも親方!?空から女の子が!?

 

声がする方に視線を向けるとすでに赤髪のロングが飛び降りてきた。可憐に着地。そしてホシグマに頭から突撃した。そして頭をぐりぐりと擦りつける。ホシグマはそれをいともたやすく受け止めた。その表情には{またか}という感情が見える気がした。

 

「売り子はどうしたんだ?エンジ。」

 

「今日の売り上げはもう出したからもう良いの。」

 

そこで赤髪ロングがようやくホシグマと目を合わせた。

 

クール系……赤髪クール+緑髪クール……見つめ合う……ベストマッチ。最高やん。レズは良いぞ。クール系二人組はもっと良いぞ。増えろ。漫画も出てください。

 

「そんなことより今日はどうしたの?一緒について行って良い?」

 

「丁度良いな。シュヴェル。この人はエンジ。エンジ。シュヴェルだ。今日はシュヴェルの服と食料を買いに来たんだ。」

 

エンジが睨み付けてくる。鋭い目だが泣きぼくろが非常にキュートだ。だがちょっとラミカさんと同じ気配がする。もしやこの人も……

 

「ふむ……女n「言っておくが男だぞ。」」

 

正体現したわね。やはり信じるのは俺の第六k

 

「美形なら女の子になれるから問題なし。」

 

ニュータイプ!?ラミカさんの上を行くだと!?

そういえば丁度良いって?売り子って?もしかしてアパレルの人ですか(震え声

 

「まあ頼むよエンジ。とりあえず4着。動きやすさを重視してくれ。」

 

「まかせて。ねえシュヴェル君は何色が好き?」

 

すぅぅぅう着せ替え人形は楽だ。無心で居るだけで終わる。ただちょっと男の尊厳的な何かが終わるだけだ。スカートを着させられなければよし。覚悟を決めて、

 

「黒。」

 

と答える。白はワンピースの可能性があるからダメだ。赤はチャイナ服の可能性。青は制服。茶色はセーター。黒が一番安全だ。可能性があるのはドレスぐらいだが、、大丈夫だよね?

 

「わかった。選んでおくからゆっくり来てね。」

 

「ほどほどにするんだぞ。」

 

「はいはーーい。」

 

そういいエスカレーターに乗りどこかに去って行く。

 

「エンジはあれだけど才能があるから、良い服を選んでくれると思うよ。」

 

ホシグマは目を合わせない。合わせてくれない。ほどほどって何ですか?ほどほどって何ですか?く、殺せ。

 

大人しくホシグマに連行されエンジがいる店に着く。中ではエンジがカートに何着も入れながら、今もなお服を選んでいる。

 

「ほしぐま~こっちこっち!」

 

気づかれた。悪魔が手招きしている。

 

ホシグマの方を見る。ホシグマは目を背ける。

ホシグマの目を見る。ホシグマは顔を背ける。

 

「はーやーくー。」

 

楽しそうに急かす。諦めて大人しく向かう。後ろにホシグマさんが着いてくる。エリート兵士が着いてきてくれるよ!やったーー……これが囚人か。サリアさんもオマケで付けてくれませんか?

 

中に入るとエンジに手を引かれ更衣室に連れて行かれる。横にカートに入った大量の服を引き連れて。

 

「はいまずはこれ。」

 

そして渡されるのは青のジーンズ肌色セーターメンズセット。普通だ。着替える。普通だ。

 

「うん……まずはこれを買うようで良い?ほしぐま。」

 

「ああ買おうか。」

 

ホシグマさんが気の毒そうな目をしている。こういう時は着替えたら軽く褒めたりするんじゃないの?そこまで悲惨な未来があるの?今聞こえたよ{まずは買うよう}って。つまり買わないようもあるって事だよね……大丈夫かな。

 

「はい次。」

 

渡されたのは黒い帽子に白と黒の一着だった。たたまれているため上下が無いことしか分らない。早速来たわスカートタイプ……

 

更衣室のカーテンを閉め、着替えようと服をはたき広げる。

 

ミニスカ!?うそだろ。男って言ったじゃん。男のミニスカって誰得だよ。これは着替えなくて良いよね!フリフリも着いちゃって……フリフリ?ゴシック・アンド・ロリータだと!?絶対にこれは着替えない。絶t

 

「次が控えれるんだから早く着替えてね。」

 

退路を断たれました。さっき決めた覚悟はどこ行ったんですか?さぁやれ。イエッサー

 

ゴスロリに着替え終わった。そして赤面しながら目を伏せ、スカートを押さえながら、カーテンを開ける。そこでエンジの歓声が聞こえる。ホシグマも頬を染めながら目をそらしてきた。

 

絶対採寸してないからだ。スカートがギリギリのライン超えてる。なんでこのサイズがあるんだよ。こいつ許さない。オマケと言わんばかりにロリータ帽子を付けやがって。エンジ!?笑うな。計算しているのか?さっきの一瞬でサイズを見極めてやったとでも言うのか?この鬼。悪魔。園児。

 

「次。」

 

はいが消えやがった。作業モードに入った?丁度良いね。ゴスロリを経験したらもうこんな物じゃ動じない。さっさと着替えパートはカットしよう。

 

 

 

だいたい4,5いや7,8間違えた14、15着を着替え終わった頃だ。

 

今度は縦に模様が出来た白のセーターが出てきた。もちろんと言わんばかりに下が無い。着替えようと広げると脅威の事実を知ることになった。

 

DT……DTを殺すセーターやんけ。こんな物までこの世界にはあるんか?絶対俺以外の転生者いただろ。

 

カーテンが開かれる。4,5着くらいからエンジが開くようになった。コウリツテキダネ。

傷ひとつ無い清楚な肌が空気に触れる。

今までそしてこれからも、この赤面が晴れることは無いだろう。唯一良いことはホシグマさんが生娘みたいに毎回頬を染め上げてくれる事だね。ん?むしろ良いのでは?これだけでホシグマさんの照れ顔が見れるんだ。最高じゃん。次の服よこせ。

 

この後もめちゃくちゃ着替えた。その中にはドレスもチャイナも制服に体操服に防護服、はたまた水着にメイドに学ランと、あらかたの衣装は着替えた。好きな色を聞いた理由が全く分らない。意味あった?記憶は無いが終始ホシグマさんの照れ顔が素晴らしいことだけは覚えている。

 

「まんぞくまんぞく。やっぱりその黒い角が良い味をだしますわ~。」

 

満面の笑みでそう言う。クール系の笑みはずるいと思う。これだけで全て許しちゃう。

そんなエンジの腕の中には無事に4着だけ服がある。結局その4着以外は関係ない服だった。

いざ会計に行こうかというときだった。

 

「そうだ。ほしぐまもシュヴェルに何か買ってあげたら。」

 

今まですまし顔だったホシグマの顔がこわばった。

 

「いや私にそういうセンスは無いから「買ってあげないの?」、、、」

 

しばらくの時間を得て、止まっていたはずの顔が戸惑いの顔になりながら、シュヴェルの方を向く。

 

「シュ、ンフ。シュヴェルは欲しいのか??」

 

正直悩んだ。いや嘘だ。最初から答えは決まっている。

 

「ほしい。」

 

地面を向きながら消えてしまいそうな声がでる。その声はすぐに辺りの騒音で消えてしまった。

 

推しからのプレゼントほしいです。でもただでも服を買ってもらうという立場でこんなことを言って良いのか分りませんが、それでも、恥を忍んでも欲しいものは欲しいのです(早口)

 

俺たちの間に無言が立ち巡る。ここぞとばかりにエンジは一言モしゃべらない。しゃべってよ。

 

「時間がかかると思うけど、それでいいか?」

 

ま?

 

「うん!」

 

つい声のトーンが上がってしまった。嬉しい。プレゼントだ。どれほど願い妬み望んでも手に入らなかった推しからのプレゼント。これはなんでも鑑定団でも鑑定不能ですわ。鑑定を出したらシメル。

 

ホシグマはどこかへと消えていく。

 

エンジと俺は残された。

会話が無い無いままだった。気まずい。俺たちの仲はそこまで良くない。エンジの評価は負がギリギリで勝っている。同じくホシグマさんを愛する者、仲良くなることは出来るだろうが時間は…………こ、こいつ、尊死してやがる。満面の笑みのまま動いていない。俺以上のホシグマラブ勢だったか。仲良くなれそうだわ。

 

エンジの手を引っ張り端の方にある椅子に座らせる。そして待つ。どれだけかかろうとも、例え閉店しようが潰れようが、俺はここで待ち続ける。唯一希有なことがあるとしたら、場所を変えてたからホシグマさんが俺たちをどこに居るか分らないことぐらいだ。それ以外は全くを持ってない。

後教訓を得た。ホシグマさん以外のクール系はクール系の皮を被ったオタクだと、、

 

 

暇になった。こんな時に周回が出来れば、、無い物を嘆いても意味が無いね。このショッピングモール内をマッピングしよう。

 

あちこちをマッピングする。ようやくお店の裏側、つまり一般人が行けないところに差し掛かったころだ。

なぜかぽつんと二人組がいた。怪しい。源石を集中させ、何を言っているかを調べる。

薄い源石を作り出し、シリコンのように型を写し出し外見を知る。脅威の薄さでそこら辺の通行人は誰一人として気づかなかったぜ。

それとは別に二人からここまで極薄の源石道を作る。音を反射し、反響させる。僅かだがちゃんと聞こえるよモザイクの人にかける変声機みたいだけど。ちゃんと聞こえるよ。ほんとだよ!

 

 

* * * * *

 

、、よし俺があそこに行ってこのバックパックを投げて大爆発?」

 

「ちがうちがう。お前が大爆発。そしてお前はビックヒーロー。OK?」

 

「わかった、バックパックを投げてビックヒーロになって石油王になってでかいパーティーをする。」

 

「ちがうちがう。ちがうちがうちがうお前が爆発。」

 

「あぁOKOK。バックパックして爆発戻ってきて石油王。わかった。」

 

「……OK…数分後に会おうビックヒーロー。」

 

* * * * *

 

バックパックを背負った男が歩き始めようとしたとき

 

「フンヌゥッゥ」

 

全力の源石創造。投擲。二人組のみぞおちに一撃。ノックバックさせながら二人を肩固、袈裟固、崩袈裟固、後袈裟固、崩上四方固、上四方固、縦四方固、横四方固、裏固、浮固、終わりの卍固めで抱き合わせながら壁に激突させる。しっかりと勢いを消して壁に後を残さず、源石も残さない。

よし、しっかりと気絶している。

 

今はホシグマさんがプレゼントを選んでくれてんだよ?いま暴動起こして全てがダメになったらどうしてくれるんだ?ここは全てが揃うんだろ?まじで全部揃ったわ。神。

ともかく今日だけは邪魔させない。明日やってもろて。いや出来ればしないでね。聞こえてないだろうけど。

 

他にも居るかもしれない。不幸は重なる。ショッピングモール外も確認する。どっかにいるんだろ?出て来いよ。我が野望を崩さんとする者たちよ。

 

 




テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ
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