好きには不祥がつきまとう   作:庭顔宅

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2/17壊死からの地生 イェンウside

……数週間特に変化はなく、空気中の源石濃度も変わりません。」

 

そこは黒に赤の重厚感あふれる部屋。そこにはウェイ・イェンウとその部下がいた。そしてその部下の報告を聞き終わったところだ。

 

「うむ。ご苦労。これからは変化があったとき最優先で報告してくれ。定期的に報告は欠かさないように。」

 

「はっ。」

 

兵士が部屋を出て行く。その部屋にはイェンウだけが残されていた。悩ませる資料をその手に持ちながら。しばらくしフミズキが部屋に入ってきた。

 

「どうしたんですか?そんなに悩んで。」

 

「ああ、例のやつだよ。」

 

イェンウじゃその手に持つ資料をフミズキに渡した。

 

「源石濃度……」

 

「数週間前、唐突に龍門市街全域で源石濃度が増え、1時間もしないううちに元に戻った。そして次の日の昼。また濃度が増え、2時間程度で戻った。そして数日後。龍門市街中央部付近を中心に濃度が永続的に増えた。そしてそれは夜は右側、昼は左側に寄る。」

 

「そしていずれも害が無いレベル、ですか。」

 

「ああ。たしかシュヴェルが来て1,2日ぐらいだったか。」

 

イェンウはソファに深く座る。

 

「一体これから何が起こるのやら……」

 

「これが例のシュヴェルの時に言っていた災いですか。」

 

フミズキがイェンウの横に座りながら言う。

 

「たぶんそうだろうな。」

 

「ふむ。」

 

フミズキは手を顎に当てる。

 

「これではシュヴェルを狙っている何者かが何かをしているとしか思えませんね。」

 

「そうだな。」

 

イェンウは特に反論すること無く同意する。

 

「それでこのままでいるのですか?」

 

「そう言われてもシュヴェルの周辺では特にそれらしき組織は確認できなかった。龍門市街を狙っているのか。はたまたシュヴェルもろともこの龍門市街を破壊しようとしているのか。」

 

「情報が足りませんね。私は見返してきます。」

 

「ああ頼む。」

 

フミズキは部屋を出て行く。またイェンウは一人部屋に残される。

 

「源石濃度、、、源石をすりつぶしてばらまいているのか?それとも各地に源石製品を置いているのか。いやそんな報告は無かった。再度確認させよう。濃度が移動してるのも気に食わんね。誰かのアーツ?それなら何故?いずれ交渉を持ってくるのか?そもそもそんな異常なアーツが存在するのか?」

 

そこで独り言は止まった。そして数週間前に来たシュヴェルのことを思い浮かべてみる。

 

「貴様は悪魔になるのか。救世主になるのか。」

 

イェンウはつぶやく。その言葉には力強さはない。その声には終わりを見据えた男の最後のつぶやきに思えた。

 

 




テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ

物語は急展開を迎える。
つまりそろそろ龍門編が終わります。なにかご要望があれば執筆します。
何も無くても後から突然に執筆したりします。
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