好きには不祥がつきまとう   作:庭顔宅

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2/22壊死からの地生 エンジside+α

それを聞いたのは何の変哲のない日でほしぐまからだった。

 

それを聞いて思ったことは…

 

 

あんの野郎……逃げやがったな?

 

何が後始末は頼むだよ。一体何の後始末をしろと?ほしぐまはピンピンしてますけど?むしろ私の方がダメージ負っている気がするんですけど?

これからはいったい誰を着せ替え人形にしたらいいんだよ?

 

有望な人材は数える程度も居ないって知らないのか?

ほしぐまに男装して貰うか。ミスチェーにコスプレ風してもらうか。ラミカに男装か。グレイブにイケメン風にするか。ほしぐまの愉快仲間達を弄くるくらいしかなくなったじゃん。

女装男装ねかま有りと有らゆる衣装に適正があるのはシュヴェルしか居なかったのに……はぁ……暇だ。みんな私が店に居るときは避けるから全然捕まえれないから……最近貯まってたのに………あ~~誰か居ないかな……完璧な……完璧…

 

エンジスカウター……オン。

 

ループス イケメン グレー髪 女? 白を特徴とした服装にタイツ。

 

サンクタ やんちゃな幼なじみ系 赤髪 女 白を特徴とした服装にタイツ。

 

完璧な百合だ。六百億点(百点満点)

 

エンジはそう判断して速やかに行動する。

 

「すみません。もしよければ試着していきませんか?」

 

 

「試着?テキサスーーどうする?」

 

「私は結構だ。」

 

「そう言わずに良いじゃん。やってみようよ!!」

 

サンタクはテキサスと呼ばれた人の服の袖を掴み店の中を指さす。

 

「はぁ……拒否権がないなら選択肢を渡すな。」

 

「いいじゃんそれくらい。さっさ!いこう!」

 

 

二人はそう言いながら店に入ってくる。そしてエンジは白い歯を見せ笑う。

 

カモが来た。と。

 

さすがに初対面で過激な物は選べない。だがこの二人ならウエディングドレスまでなら許される気がすると思った。

 

まるでスリをするように服を選び取っていく。そしてお客様と私が満足のいく結果を勝ち取るために計算を続けるのだった。

 

 

 

後日談として。

 

最近は店長も恋に飢えた女どもが何故か優しくて、スイーツやご飯を奢ってくれる事が多かった。案外良い置き土産を残してくれた物だと、感謝するのだった。

 

 

 

 

* * * * * ファルシオン * * * * * 

 

「唐突だがシュヴェルは故郷に帰るらしい。」

 

「え?」

「む?」

 

 

今日の仕事も終わっり後片付けをしていた頃、いきなりグレイブが現れてそう告げた。

 

「シュヴェルはもう故郷に帰ったのかしら?」

 

「ああもう帰った。」

 

「え?えぇ~~~と、唐突過ぎませんか!?」

 

「最近は店にも来てなかっただろう?別にそこまで驚く事では無い。」

 

「むぅ……それなら最初に言ってくれても良かったじゃん……」

 

「事情があったらしい。そのことは俺にではなく本人に言ってくれ。」

 

「じゃあどこに居るんですか?」

 

「わからん。」

 

「お手紙書けないじゃ無いですか!!」

 

ミスチェーは頬を膨らませながら言う。そこにそっとラミカは近づき頬をムギムギするのだった。

 

「エヘへ、、じゃないですよ!遠くの人とお手紙交換するのをやってみたかったのに!」

 

「ホシグマなら何か知っているんじゃ無いのか?」

 

「それです!それじゃグレイブさん!ラミカさん!また明日!」

 

ミスチェーは鞄を持ってファルシオンを出て行く。それは二人が静止出来ないほど素早い物だった。

 

「いやまっ……はぁ…ホシグマ。すまないな。」

 

「それで?本当のところはそう言うことなのかしら?」

 

「ああそうだ。例の天災らしい。」

 

「そう……」

 

ラミカは目を沈めて、荷物を持つ。

 

「ラミカ大丈夫か?」

 

「ええ。ちょっと花を添えに行くだけよ。」

 

「丁度良いか。俺も行くか。」

 

「そうそれじゃあ。」

 

ラミカはそのまま店を出る。グレイブはのんびりと店じまいをする。鍵を閉めようと外に出たときだった。

 

「随分とのんびりした登場ね。」

 

「ラミカ?」

 

そこには不機嫌な顔をしたラミカがいた。

 

「なんでまだそこに居るんだ?」

 

「は?」

 

ラミカは戸惑いを見せたがすぐに呆れた顔になる。

 

「はぁ………普通あのパターンだと一緒に行くって感じだと思うじゃ無い…」

 

「すまない…」

 

珍しくグレイブが肩を縮こまる。

 

「まぁいいわ。さっさと行きましょう。暗くなるわ。」

 

ラミカは大通りに出て行く。

 

「ああ。」

 

それをグレイブは素早く鍵を締め追いかけるのだった。

 

 

 

 

二人は花を道の端に添えて黙祷を数秒程度する。そして何も言わずに帰路に着く。五本目の街灯に差し掛かろうと言うところで口を開く。

 

「惜しい人を亡くしたと思わない?」

 

ラミカは唐突にそんな事をいった。

 

「確かにそうだな。シュヴェルは良いやつだったな。」

 

「………」

 

「………」

 

話はそこで止った。そしてラミカも脚を止めた。

 

「ラミカ?どうしたんだ?」

 

「はぁ……今のは私の問いが悪かったけど、あなたもそれをどうにかしようと思わない訳?」

 

「はぁ………すまん。」

 

「もう良いわ。率直に聞きましょう。あなた私のこと嫌い?」

 

「……一体どこを嫌いになるんだ?」

 

「これは酷いというか……惨いというか……」

 

ラミカは手で頭を押さえる。

 

「本当に率直に行きましょう。あなた。私と付き合う気はない?」

 

グレイブは瞬きを止め過去を振り返る。だが何もわからなかった。

 

「いったいどういう流れでその質問が来るんだ?」

 

「確かにきっかけは無いわね。でもこういう時にしないと私が行動出来ないのよ。」

 

「しかし、従業員と付き合うと言うのも…「それなら辞めるわ。」!?」

 

「そんなことで辞めるのか?」

 

「あなたにとってはそんなことでも私にとってはそうじゃないの!それにエンジの方に頼み込んだら職にはありつけるから問題はないわ。」

 

「だがな……」

 

「あなたもそれなりにいい年でしょ。もう一度聞くわ。私のこと嫌い?」

 

「嫌いでは無いが……」

 

「一体何がダメなの?それを教えないさい。」

 

ラミカがグレイブに近づく。

 

「……今の関係が崩れるのが怖い……」

 

「ッ?」

 

ラミカは目をパチクリと瞬きをしてため息をあげる。

 

「はぁぁ……あんたがそう言う奴って事忘れてたわ……」

 

「それで?あんたは実はDV野郎だったの?休みの日に散財して薬決める人なの?裏で組織とつながっていたりでもする?」

 

「それはない!」

 

グレイブは声を荒げる。

 

「なら問題無いじゃない。それとも私はアイドルみたいに空を飛んだり、沢山の男と関係を持っているイメージでもあるの?」

 

「ない……」

 

「ならいいじゃない。今更なにで嫌いになるのよ?言ってみなさいよ?」

 

「ない……」

 

「確認するわよ?あんたは私が好きで私はあんたが好き。わかる?」

 

「ああ……」

 

「あんたも男でしょ。女に恥かかせるんじゃ無いよ。」

 

「すまない。少し離れてくれ。」

 

そう言ってグレイブは強引に離れる。そして向き合う。

 

「スゥゥ………ハァァ………」

 

グレイブは深呼吸する。そして目を開く。その目でラミカを見る。そこにひ弱なグレイブはいない。

 

「ラミカ。好きだ。私と付き合ってくれ。」

 

グレイブは右手を前に突き出し。90度頭を下げる。

 

「………やるじゃない。これからよろしくね。」

 

ラミカはそれを握り返す。

 

やめてくれ。今はにやけないでくれ。止まってくれ。

 

そう思いながらグレイブは顔を上げる。だがそこは顔を赤らめながら右手で顔を隠すラミカがいた。

 

「なによ?文句ある?私はいったわよ!恥をかかせないでって!。」

 

「すまない。」

 

ラミカはグレイブを怒鳴る。だがその握った手は離さない。

 

「あのぉぉ……」

 

横から声がする。さっき聞いた気がするが聞き覚えの無い声だ。横を一斉に向く。そこにはさっき花を買った店の店主がバラの花束を持っていた。

 

「おめでとうございます。これよろしければどうぞ。」

 

「……………聞いてた?」

 

「そりゃこんな大通りでそんあ大声で言われると。」

 

花売りの店主は頭をかきながら視線を辺りを見渡す。そこには二人を避けながら通る人々がいた。その中にはおめでと~やおめでとうございます。と言う声がする。

 

そこで二人は頬を赤らめた。

 

そんななかグレイブには男だろ!決めろ!と言う声がハッキリと突き通って聞こえた。

 

 

「ラミカさん!」

 

「うぉ!?そんな大声じゃなくても聞こえるわよ目の前に居るでしょ。」

 

「すみません………もしよければこれからご飯を食べに行きませんか?」

 

「なッ!」

 

「だめですか…?」

 

グレイブが自信なさげに聞く。

 

「あぁあもわかったわよ。エスコートは頼んだわよ?」

 

「……はい!」

 

グレイブは元気いっぱいに答える。

 

「だからそんな声出さなくて良いって言ってるじゃ無い。」

 

「はい。」

 

二人は手をつないだまま店へと向かった。

 

 

その後ろ姿は辺りの人々を幸せにするほど喜ばしい雰囲気だった。

 

 

 

 

 

 

 




テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ

落ち弱っわ

龍門編終わります。次から新章です。

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