好きには不祥がつきまとう   作:庭顔宅

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3/6 嘆く海の雪辱 主side

ポン助に導かれるままに歩いた。そしてたどり着いた。今回は今までより比較的中央区に近い横道だった。すでに人通りが多い。だがポン助の言うことは絶対。視線を感じながらデラックススピーカーネオを置いてすぐ側にある樽をわざわざ持ってきてその上に座る。

 

ゲリラライブは持ち主が返却を申請する場合以外は立ち退かない。これ常識。

やっぱり身長大切だわ。デラックススピーカーネオを高く作りすぎたね。でも横に伸ばすと道を占領するし……気にするだけ意味ないね。もういいよ。我々よ自己中になれ……

 

今回はイケオジが最初から居るんですが?やっぱりエスパータイプだな。最後に俺の心を試しに来たな……負けないぞ?俺はお布施を今日貰うんだ。絶対に。

 

 

シュヴェルはその思いをぶつけるように最初からクライマックスでライブしていったのだった。人が足を止めシュヴェルを中心とした塊ができはじめた頃だった。その塊を押しのけるように一つの団子と二つの筋肉団子がシュヴェルに近づく。

 

「ちょっと良いかな?」

 

誰だてめぇ。スーツに着られている感溢れるデブが。失せろ。何か文句があるなら警備隊にでも言っとけ。この辺りに住んでいて迷惑だとクレームを入れに来たなら要件だけさっさと言え。

 

「話を聞け。」

 

ドンッ。

 

シュヴェルは声をかけられてもライブを続けた。それが団子の怒りに触れたのだろうか。団子はシュヴェルの頭を軽く押す。いきなりのことでシュヴェルは対応できずその勢いに流され後ろに仰け反る。そしてタイピングをしていた手を止めて、音を止めた。まるで見下すようにフードのギリギリから目線だけは団子の方を見ていた。

周りに居る観客達は何だ?と疑問の顔を浮かべていた。

 

「なんだ?」

 

この世界ではいきなり頭を叩くことが礼儀なのか?あ?ブチ転がして溶岩ダイブさせるぞ。

 

「スカウトしに「断る。」…」

 

シュヴェルは全てを言う前に断った。

 

判断の余地なし。外見、言動、行動全てが気に入らん。たとえ大企業であっても断る。それ以前にこれは前世の神曲のパクりである。これで食っていくつもりはないぞ?

 

「でもこちらにも考えがありますぞ。」

 

後ろに控えていた筋肉団子がシュヴェルの左右に移動した。

 

「見たところその楽器は珍しい物ですね。これが壊れてしまうと困るのでは?」

 

計画犯罪。ギルティ。こんな奴が許される音楽業界糞か?裏でオハナシするならギリわかるけど人がいる前で堂々と脅してくるなんて……最低ね。ぶち切れた。俺は理性で動くより感情で動くタイプだぞ。

 

「何度も言わせるな。断る。」

 

バッァン

 

シュヴェルは突如として腕を振り上げ振り下ろす。その腕はデラックススピーカーネオの中央を捉え、見事に凹型から凸型に変形させた。さらにシュヴェルは観客類に反応させる前に立ち上がり足を九十度。振り上げ振り下ろす。その勢いは先ほどの腕よりも早い。その足も見事に中央を捉えて凸型を一型に、ぺっしゃんこにしたのだった。

 

つまり俺は取り扱い注意って奴だ。残念だがこの程度二時間もあれば作れますけど?脳裏に焼き付けたからね。あっ部品回収されてパクられる可能性がある。だが突然消えるのは変だ。正直俺の力では紙切れみたいに薄く出来ない。どっかのパーツが無事である可能性がある。この際無理矢理でも良いから何かしらの理由を付けて……ふっ答えは常に胸の中にある。

 

シュヴェルは観客の悲鳴と団子三兄弟の呆気ない顔を無視して手を懐に忍ばせる。そして源石でコーティングして黒い容器になったマインゴーを取り出し、亡骸に等しいデラックススピーカーネオにかける。

まるで墓に酒をかけるように、ひと思いに容器をひっくり返しデラックススピーカーネオにぶちまけて容器をフードの中に仕舞う。

心の中でデラックススピーカーネオをお別れをしてデラックススピーカーネオを、源石の塊を消し去った。

淡黒い光に包まれオレンジ色の光沢を醸しながら消えていったのだった。

 

さようならデラックススピーカーネオ…トラウマの塊よ…短い間だったけど楽しかったぜ……ちなみにマインゴーは地面に触れる前にアーツで集めて容器の中に仕舞いました。重力に逆らって液体を操る……これはアーツも液体化可能フラグですか?そうですよね。絶対そうです………無理でした。はよ、液体化はよ。

 

「キッ貴様ッッ!ギャレ!!」

 

団子がシュヴェルののすぐ側に居る筋肉団子に指示を出した。指示をされた筋肉団子は一斉にアッパーをする。片足を踏み込んで放つ角度90の直角アッパーだった。

 

初手アッパーとかこいつら正真正銘の脳筋じゃん。だが好都合。このまま上に吹き飛ばされる事により俺は自然敵に屋根へ逃げることが出来る。そこからはハンター0人の逃走中ですよ。さらにアーツを使わずないときた。これで警備隊のお兄さんにお世話になることはないね。最高。

 

筋肉団子の拳が当たる。そして真上に吹き飛ばされる。一回転。僅かに上昇力が足らないのでアーツで後押しして完璧!屋根に着地コースですよ!

未来を予想し、慢心をして目を閉じた。その顔は満面の笑みだ。

 

だが空に打ち上げられているシュヴェル。打ち上げ花火は爆発して綺麗に散るか汚く散るか、不発でそのまま落下するか横から見るか。シュヴェルは幸運か不幸なことに、いや多分幸運なことではあるんだろう。横から一つの影が空に打上げられているシュヴェルを横切った。

気がついた時にはシュヴェルはイケオジの腕の中に居た。

 

ふぁ!?なんでお前の上での中に居るんだよ??まさかこの高さを純粋な脚力だけで飛んだとでも言うの

 

「大丈夫か?」

 

フゥッ!イケボダメェ。目を閉じたままでいて良かった。多分目がハートになってると思う。こんなの見られたらっもうお嫁に行けないっ。お嫁に貰って貰わなきゃ。

 

イケオジはまだ目を閉じているシュヴェルを静かに地面に寝かせる。周りから歓声とブーイングが舞うがそんなこと関係なしと団子三兄弟を見据える。

 

 

そしてシュヴェルは静かにその場から離れた。次のアクションを起こさせる前にその場から離れた。辺りの人の視線はイケオジと団子三兄弟に釘付けなので誰にもばれること無く街から離れることが出来た。

 

 

いや~~これからなんかおいしそうなイベント起きそうだけど面倒くさいイベントの可能性が大なので逃げます。これまでで一番かつ唯一の良いイベントはマインゴーのお姉さんのサービスだよ?もう面倒ごとは嫌なのじゃ。

そして俺はあの海辺でデラックススピーカーネオカスタムを作るんだ。

 

シュヴェルは頑張ってデラックススピーカーネオの軽量化を図ったが無理だった。そして無駄に時間を過ごした後大人しくデラックススピーカーネオを作ったのだった。

 

 

 

 




テンションは変えません 誤字脱字、アンチ、応援、ストーリー展開考案何でもござれ

祈りは通りませんでした。

さすがに三回目のワクチン君は副反応が出ました。

筋肉痛痛かったです。
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